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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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61.  毎日かあさん 《ネタバレ》 
原作の知識は全く無い状態での鑑賞でした。小泉今日子と永瀬正敏という、実生活でも夫婦であった2人が主演。どんな思いでの共演だったのかは分らないけど、2人とも好演でした。  キョンキョンは「あまちゃん」でも感じたことですが、平成の今の時代の胆っ玉母さんとでもいうのかな。こんな母親役がすっかり板についてきました。  永瀬もアルコール依存症、戦場カメラマンの頃のトラウマを抱え、終盤は余命僅かというシリアスな設定の中でのコミカルな演技がいい。そこには子役の存在も大きいのですが、2人の子役が可愛らしくて和まされます。自分の余命を自覚した後の彼と家族の日々の姿と、特に今の毎日の幸せをカメラに収めていく彼の姿が印象に残ります。  「泣いてるヒマがあったら笑おう」というキャッチコピーがいいですね。本作の最後、子ども達が母親を励ますシーンは見事にこのキャッチコピーを表していました。
[地上波(邦画)] 7点(2014-01-06 17:23:02)
62.  永遠の0 《ネタバレ》 
原作を読んでいないので、戦争末期の上官と部下、2人の祖父の関係とそれぞれの思いが見えてきた時はやはり感動しました。  原作から省略されている部分もあるのだろうけど、家族のために生きて帰ることにこだわっていた宮部がなぜ特攻に志願することになったのか。その心の軌跡も十分感じることができたし、敵艦に辿り着くこと無く特攻機が次々に撃ち落とされていくシーンは、戦争の虚しさを感じざるを得ないと共にその迫力は映画ならではものであり、映画館で見て良かったと思えました。  2人の孫がもう1人の祖父の実像に迫ろうとする中で出会う、かつて宮部の戦友や部下であった老人達を演じるベテラン俳優陣、特にヤクザの親分役の田中泯の凄味のある存在感。別れ際にかつての戦友の孫と抱き合うシーンは、彼が宮部をどう思っていたのかが伝わってくる感動的なシーンでした。本作の最終番で語られる、終戦間もなくの時期に宮部の妻が襲われた際に、日本刀を持って助けてくれたという男。これが誰だったのか明確な答えは出されませんが、それで十分ないいエピソードの挿入でした。  2人の孫に全てを告白する、今年お亡くなりになった夏八木勲さんの姿にも感動しました。もう1人の祖父の実像に迫ろうとするミステリーでもあり、戦時中と今、時を越えて繋がる男の友情や家族愛のドラマでもある。2時間半近い長尺ですが、長さが気にならない中身の濃い映画でした。
[映画館(邦画)] 8点(2013-12-26 20:23:05)
63.  ワンダー・ボーイズ
もう10年以上前の映画なんですが、マイケル・ダグラスの枯れ具合に驚いた。本作より後の彼の方がもっと若々しく感じる作品もあります。マイケル・ダグラスと言えばやはり自信家でカッコ良くて、という役が似合うと思う。でも、本作で演じる男は高い社会的地位にあるけど、自身無さげに見える。プライドとコンプレックスが同居するような複雑な人物像を味わいのある演技でみせる。そしてトビー・マグワイア。どこか視点が定まっていないような、フワフワしたような演技は彼ならではの存在感があります。ストーリーは何かスッキリしないのですが、他にもダウニーjrなど、それぞれに存在感を示した主要キャストの演技の巧さは十分に味わえる作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-16 22:36:00)
64.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
母と娘、おばと姪など、マドンナと寅さんが気になるもう1人の女の子がいる作品って、例えば「寅次郎春の夢」なんかもそうですが、寅さんの絡みが2人に分かれてしまうところがあって今一つ寅さんとマドンナの心の触れ合いが少なくなってしまいますね。  この頃になると寅さんも段々大人しくなってくる。マドンナがとらや(あっ、そうだ。本作から事情があってくるまやに屋号が変わりましたね)を訪ねる。そしてまずは帝釈天にお参りしたいという。寅さんが若い頃なら「ワタシがご案内しましょう!」と尻尾ふって一緒について行くんだけど、源公や三平ちゃんに案内に行かせる。こういう何気ない1つ1つに寂しさを感じたりします。  本作はマドンナとの恋よりも、小諸のおばあちゃんが印象に残りますね。「寅次郎恋愛塾」でも、長崎の五島でクリスチャンのおばあちゃんと人生最後の楽しい夜を過ごしました。僕の好きな寅さんは色々ありますが、こういう時の寅さんもとても好きですね。  そう言えば御前様も珍しく寅さんを褒めてくれました。褒めたつもりは無いんだが…と言いつつも「近頃は金儲けしか考えない輩が増えてきたが、寅のような無欲な男と話しすると心が休まります。寅はこのままでいいんです。」と。時はバブル全盛期。サラリと時代への皮肉が込められています。  「サラダ記念日」って懐かしいですね。作品の中でも所々で詩が挿入されますが、寅さんが早稲田大学を訪ねた時の詩は寅さんの良さがとてもうまく表れています。 「寅さんが 早稲田の杜にあらわれて 優しくなった午後の教室」
[ビデオ(邦画)] 6点(2013-10-12 14:05:56)
65.  樺太1945年夏 氷雪の門
1945年8月15日。日本が戦争に負けた終戦の日。しかしその日以降も樺太で多くの民間人を犠牲にした、こんなにも悲惨な戦争が続いていたなんて知らなかった。  樺太、ここの南半分も日本だったんですね。樺太の戦闘は語られることもメディアで取り上げられることも少なく、忘れられてしまっている場所のような気がします。それはこの場所で8月15日以降もこんなに悲惨な戦争が続いていたことも、多くの方が犠牲になったことも・・・。  それを今に教えてくれる実に立派な映画だと思う。この史実を風化させてはいけないと思うし、それゆえこの映画の存在意義は大きいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2013-09-28 00:06:08)
66.  阪急電車 片道15分の奇跡
1年半ほど前に転勤で大阪に引越してきて、日々阪急のお世話になっている僕にはとても身近に感じる映画でした。  僕は京都の方に行く路線なので本作の今津線とは違うのですが、利用するのは本作と同じく各駅停車なので車内の空気は同じ。自分もいつもの車内の片隅で人間模様を眺めているような感覚でもありました。昼間の各駅停車ってのんびりしているんですよね。ゆっくり進む各駅停車の速度と本作のゆっくりした速度が見ていて心地良かったです。  そんな阪急沿線に住む人々の日常を描いた群像劇。それぞれのつながりや関係は薄いのですが、たまたま電車で乗り合わせた他人同士に劇的にドラマが芽生えるってそんなに無いことだし、こんな感じが丁度良かったのかなと思います。“袖すり合うも多生の縁”なんて諺を思い出したりもしますね。都会の片隅のちょっとした心の触れ合いや、思いやり合いにほっこりした気分に浸らせてくれる作品でした。
[DVD(邦画)] 6点(2013-09-01 01:24:03)
67.  TRICK トリック 劇場版2
劇場版2作目もドラマ版を2時間に延ばした、良くも悪くもいつも通りの「トリック」の世界。本作はかなりパロディ、小ネタ満載となっていますが、特にゆーとぴあに、選挙の当選者がミスター梅介と「お笑いスター誕生」組の思わぬ活躍?には笑っちゃいましたよ。実際にゆーとぴあの2人が出ていたのにはビックリでした。上田と山田、そしてもう1つの作品の柱が教祖や霊能力者などの2人が対決するキャラになるのですが、本作の片平なぎささんの佐和子様、これは劇場版第1作よりも良かったですね。もう1人、矢部も僕の好きなキャラなのですが、「トリック」の世界観、作品のノリに欠かせないキャラだけに、劇場版では総じて矢部の扱いが結構適当なのが残念なところです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-21 16:32:17)
68.  TRICK トリック 劇場版
劇場版よりドラマ版の話の方が面白い話が沢山あったんじゃないですか?(例えば菅井きんさんの「母の泉」とか…)  TVシリーズを見てきた者にとってはTVシリーズから大きくスケールアップすることもなく、テンポもギャグなど作品のノリもいつも通りの「トリック」なのでそれなりに楽しめますが、中盤は神001~003と手品合戦やっているだけで明らかに間延びしています。  話の中身よりも冒頭の上田とエリート同級生達との宴会が一番面白かったです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-12 18:55:38)
69.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 
作品の視点はアメリカ人の側から描かれており、終戦ものとしては日本人にとってはあっさりした作品になっています。東条英機、近衛文麿、木戸幸一といった実在の大物も「天皇に戦争責任はあるのか」というGHQの捜査に対する一証人として登場する程度ですが、これも映画の視点を考えると仕方がないところだと思います。  また、本作はアメリカ人にとっては理解が困難な日本の精神文化や、特に当時の天皇とはどういう存在だったのかという点にも焦点が当てられています。天皇の登場はラストのマッカーサー邸での会談のみですが、2人が並んで映った写真と共に有名なこの会談を見せてくれただけで十分だと思えました。  日本に思い入れがあり、日本というものを理解しようとし、終戦直後の日本であの立場で、当時の日米の置かれた状況と天皇をどう処遇すべきかを感情論ではなく冷静に分析できるアメリカ人がいた。本作のいい所はその名が広く知られたマッカーサーではなく、フェラーズ准将を主人公としたところだと思います。  もう1つ描かれているのがフェラーズと日本人女性アヤのロマンス。ここにはフィクションが含まれているようですが日本人女性との出会いが、フェラーズが日本について学び日本への思い入れが深まることになる重要なきっかけになっています。  マッカーサーは本作では脇に回っていますが、演じたトミー・リーは流石に貫録のある存在感がありました。
[映画館(字幕)] 7点(2013-08-01 09:44:50)(良:1票)
70.  男はつらいよ 寅次郎の縁談 《ネタバレ》 
渥美清さんの体調が良くないのが見ていて分るし、寅さんが腰掛けているシーンも多いな…。と思ったりもするのですが、シリーズ後期の中では結構好きな作品です。  冒頭、何社面接を受けても駄目。この社会の中に自分の存在意義や居場所が見つけられない満男は就職活動に心が折れて家出してしまう。そしてやって来た瀬戸内の小島。お年寄りばかりの小さな島の社会の中に満男が自分の存在意義や居場所を自分で見つけ出していく。そこに現れた、可愛くて健気な島の恋の相手。でも、この恋の顛末は伯父さんのそれと全く同じパターンな訳で…。  一方、寅さんの方に目を向けると、シリーズ全作を通して寅さんには何度か結婚のチャンスがありました。マドンナが寅さんとの結婚を確かに意識していた作品が何作かありましたが、本作もその内の1本に数えられるのではないかな。でも、やっぱり寅さんはいつも通りそっと身を引いてしまう。2人を乗せた船が島を離れる時、「おじさん、俺やっぱり島に残るよ!」「馬鹿野郎!男は諦めが肝心なんだ!」が何か悲しくもありました。  島の人間模様も、人の良い和尚さんや駐在さんがいて、いつも通りの寅さんの旅先の人間模様にやはりほっとさせられます。その中でもマドンナの訳アリのお父さんを演じる島田正吾さんが良かったですね。宴会にも精一杯お洒落して、タンゴを踊る。何とも粋な小さな島のおじいさんでした。マドンナとの父娘のドラマも良かったです。  そして本作から御前様が登場しなくなりました。ピンチヒッター的役割で何ともお久しぶりの冬子さんが登場しましたが、それが余計に「もう御前様はいないんだな…。」と感じられるさみしさがありました。  マドンナの松坂慶子さんは2回目の登場でしたが、そう言えば1回目の「浪花の恋の寅次郎」の時も寅さんとの最初の出会いは瀬戸内の小島でしたね。
[DVD(邦画)] 7点(2013-05-25 14:56:35)
71.  突入せよ!「あさま山荘」事件
連合赤軍側の描写やマスコミなどの視点を廃し、警察側の視点のみからあさま山荘事件の突入作戦を再現した作品。  長野県警、中央で行方を見守るお偉方に、中央から派遣されてきたエリート。そして命がけで突入作戦に参加した機動隊員たち。その苦悩や奮闘ぶりだけを描く方が楽であったと思いますが、それだけにとどまらず、見苦しい面子の張り合いや無能ぶりが強調されているのが意外でした。  だからこそ突入作戦の最前線の混乱ぶりや迷走ぶりも含めた(電線を切ったか?切りました!などは信じられないレベルの話ですが…)それぞれの立場で事件に関わった警察官達の人間ドラマとしては見応えがある作品です。  しかし、事件そのものや、その時代背景などにはほとんど焦点が当てられていないだけに、その辺のことももう少し触れてもらいたかったと思います。
[地上波(邦画)] 6点(2013-05-14 23:02:45)
72.  チャイニーズ・ボックス 《ネタバレ》 
故郷である香港を離れアメリカを拠点とするウェイン・ワン監督による、中国返還に揺れる故郷香港を舞台にしたロマンス。  作品の始まりは1996年新年早々。そこで主人公のイギリス人ジャーナリストは白血病で余命半年の宣告を受ける。その半年後とは中国への返還の時期と重なる。  そのイギリス人の男の前に現れた、中国から渡ってきた女と香港の女。そしてもう1人、香港の実業家の男。香港の人々が中国返還が目前となり、人生の選択を迫られる時期を舞台にしたロマンス。  これは返還に絡む当事国、という関係なんだと思いますが、それぞれの関係のドラマが弱く、登場人物にも魅力が感じられませんでした。  冒頭の新年を祝うパーティーに「中国返還によって人権や自由が奪われることに抗議する!」と突然乱入してくる香港の若者。唐突にこんなシーンを挿入するあたりにウェイン・ワンの故郷の中国返還への複雑な思いを垣間見たような気がします。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-02-23 21:12:47)
73.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路
第15作「相合い傘」の兵頭、第34作「真実一路」の富永、本作の坂口。みんな競争社会に疲れ果てた一流企業のサラリーマン。みんな寅さんと出会ってもう一度人生を立て直していく男たちです。そんな男たちと絡む寅さん。やはり味がありますねえ・・・。  僕は今出張が多くて、(同じサラリーマンでも彼らのように疲れ果てるほど仕事するサラリーマンじゃないですが)夜は出張先で1人酒を飲むことも多いのですが、カウンターの奥にふと目をやると寅さんが居てくれないかなあ・・・。なんて思うことが今でもありますよ。  本作もウィーンに旅立つまでは寅さんとそんな男とのひと時は面白かったのですが、ウィーン以降は3度目の登場、竹下景子さん演じる久美子と寅さんと、坂口に接点が無くドラマとしての面白さも少ないです。  日本人観光客の一行のバスに乗り込んだ時、そこでいつもの名調子で観光客相手に笑わせてくれる寅さんが見たいなあ・・・。とか思ったりもして。でも、ウィーンを去る空港で久美子のウィーンの恋人に「おい!外国人の青年!」と語りかける姿はどこに行ってもやっぱり寅さんは寅さんだなあと嬉しくなったのでした。
[DVD(邦画)] 5点(2013-02-13 22:25:42)
74.  ロストクライム -閃光-
現代に起こったあるラーメン店主の殺害事件。その背景には迷宮入りになった3億円事件が・・・。今と事件当時、3億円事件の周囲にいた様々な人物を絡めるストーリーは面白くなりそうだったのですが、何でこんなに薄くなってしまったのか。特に3億円事件当時と、今を生きる犯人達の人物描写が浅く、結末もかなり安っぽく感じてしまいます。原作未読なので何とも言えませんが、大事な部分が端折られているような気がします。作品の雰囲気的にはベテラン刑事を主人公とした昔の刑事ドラマのような感じで、こういう雰囲気は嫌いではないのですが・・・。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-11-04 18:47:37)
75.  キタキツネ物語
初見はまだ小学生だった頃。とても感動したことを覚えています。  寒さが厳しい2月、キタキツネの恋の季節から作品は始まる。雄と雌、2頭のキツネが出会い、恋をして、子供が生まれやがて家族になる。懸命の子育て、子供たちの成長、家族の悲しい別れなど、あるキタキツネの家族の1年を追いながら家族の絆や自然、野生の厳しさ、彼らにとって大きな脅威である人間とは?様々なことを感じさせてくれる良質のドキュメンタリーです。  一部キタキツネに台詞を付けるようなところでは大人になった今見返すと「えっ?」と思ったりもしましたが、これは子ども達も見る映画。きっとこれでいいのでしょう。  本作を見ながら以前知床を旅した時のことを思い出しました。旅の途中、キタキツネにも度々出会いましたが、本作のキタキツネ達が勇敢に狩りをする姿とは対照的な姿でした。写真を撮ろうとクルマで近づいても逃げない。それどころかクルマのそばまで寄ってきてちょこんと座り、明らかに餌をねだっているのです。  これも人間の責任。人間から労せずして簡単に美味しい餌をもらうことを覚えたキタキツネたちはそれが叶わない厳しい冬を越せるのかな・・・。「キタキツネが生まれるのは春。しかし厳しい冬を乗り越え次の春を迎えられるのは僅か7%」という説明に、複雑な思いにかられました。
[映画館(邦画)] 7点(2012-10-28 21:59:06)
76.  ネイキッド・タンゴ
1920年代のアルゼンチンを舞台にした、暗黒街に身を投じていった一人の女と男達の官能サスペンス。  そんな世界観を演出する、登場人物の衣装、夜の暗闇など黒をベースにした作品に時折用いられる赤が情熱的です。主人公の女性ステファニー/アルバも黒く染めた髪、黒いドレスに際立つ真っ赤な口紅が印象的。彼女と絡むことになる男、チョーロのクールでいて情熱的な風貌や人物像もいい。  作品のタイトルにもなっている通り、タンゴを踊るシーンは多いのですが、そのタンゴで見せ場や盛り上がるポイントが1つは欲しかったところです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-24 20:36:02)
77.  トラ・トラ・トラ!
本作にはアメリカ戦争映画によく見られる「アメリカ万歳」は無く、かと言って反戦をテーマにしている訳でもない。  日米開戦前夜の双方の駆け引きを、双方の主張や余計なドラマ性を排しどちらか一方の視点に偏ることなく再現しようとした日米双方の心意気が伝わってくるような見応えのある力作。  同じ真珠湾攻撃をテーマにした某大駄作をご覧になられた方、ぜひこちらも一度見ていただきたいと思います。ただ、日本パートで多用される、料亭で流れているような落ち着いた味わいがある純和風の琴の音に緊張感がそがれる。日米合作の良さが出ていた作品でしたが、この部分だけが勿体なかったですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-11 00:29:13)
78.  川の底からこんにちは
女優満島ひかりさんの素晴らしさをたっぷり見ることが出来る作品。もう完全に彼女の独壇場ムービーですね。  序盤から人生への閉塞感や諦観を漂わせつつも、シュールなノリでクスリと笑わせてくれる。こういう笑いも好きだったりします。彼女の存在が本作を独特の味わいと可笑しさがある作品に押し上げたのだと思います。  佐和子さんの置かれている状況はかなり厳しいのですが、そんな状況を程よくユーモラスに淡々と演じつつも、工場のオバサマ方の心を鷲掴みにした演説やラストなど、時折感情を爆発させるところも良かったです。  そんな満島さんの演技のお陰かどうか?僕は佐和子さん結構好きだったな・・・。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-16 22:57:15)(良:1票)
79.  劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル
このシリーズが好きな僕にとってはいつも通りに、それなりに楽しめる作品です。冷めてしまったぬる~いお茶のような、作品に漂う微妙な空気も細かい微妙な小ネタもいつも通り、それなりに楽しい。(上田の著書「IQ200」とか、仲間さんのチキンラーメンとか・・・)  山田と上田の小ネタを交えた掛け合いもいつも通りちょっとだけ笑わせてくれる独特の楽しさも健在。もう1人、矢部のキャラも好きなのですが、今回は矢部の使い方が雑というか、レギュラーなので取り合えず登場させた程度にしか感じられないのが残念でした。  こんないつも通りの変わらぬ作品の空気は好きですが、劇場版3作目、本作の舞台である「マンネリ村」という村の名前からして自虐ネタのような気が・・・。   そして次に含みを持たせるようなラスト。次回作、遂に2人が幸せになったりするのでしょうか・・・?
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-06-30 17:36:21)
80.  男はつらいよ 寅次郎恋歌
森川信さんがおいちゃんを演じた最後の作品です。3人のおいちゃんそれぞれに味わいがあるのですが、森川信さんと渥美清さんが作り出す間は絶品でした。  特に喧嘩のシーンで「やい!寅!」と寅さんと同じ土俵でがっぷり四つに組んで喧嘩を繰り広げる。初代おいちゃんならではの味わいでした。また、寅さんに皮肉を言われ、「くぅ~~~!」と悔しさをあらわにする森川信さんの芝居も大好きでした。  以降日本中で再会を繰り返す旅の一座と一座の花形大空さゆりちゃん、諏訪先生と諏訪家の人々(ここも兄弟が揃えば揉め事になるなあ・・・)といったお馴染みの顔触れが揃っているのも嬉しい作品です。  諏訪先生がとらやを訪ねる。諏訪先生が孫を抱きかかえる。(志村喬さんの満男への「ばぁ~」が良かったなあ・・・。)さくらが歌う「母さんの歌」。(見るのが辛いほど素晴らしいシーンです)博の母への思い。最後に諏訪先生がさくらに託した息子博への思い。そしてマドンナと一人息子。いつにも増して「親と子」を感じる作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-11-18 20:41:38)(良:3票)
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