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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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81.  ゴジラ対メガロ
冒頭から、何気に怪しげな香気を放っているジェットジャガーなんすけど、どうして顔のデザインを般若ベースにしちゃったんすかねー。テーマソングまで作って、それ以降のゴジラシリーズで片翼を担うヒーローロボットとして生み出されたんだと思うんだけど、あれじゃ子供泣いちゃうよー! だがしかーし、この怪奇なデザインのインパクトが幼少期のサム・ライミに与えた影響は果てしなく大きかったと言わざるを得まい。本作から下ってはるか数十年後、スパイダーマンの好敵手となるグリーンゴブリンの姿にジェットジャガーの残像を(嘘
[ビデオ(字幕)] 1点(2006-01-07 13:15:45)(笑:1票)
82.  ジャッカル 《ネタバレ》 
ぎゃっははははあぁん~っ!o(>▽<)o" いま goo 映画情報で、この映画の解説(http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30864/story.html)を読んでたんですが、お、お、おかしすぎるぅ~! 腹がよじれる~! 『はたしてジャッカルの究極兵器が演壇を襲うが、夫人は間一髪で無事』とか、なんじゃその究極兵器って! あの目立ちまくりマシンガンがキューキョクだったんかよ! 凡作のあらすじを何とかして読めるものにしようというライターさんの苦闘の跡が笑いにまで昇華されてしまって、もはや手のつけようのない駄作であるコトの逆証明みたいになっちゃってます。でも、製作者の意図はわかんなくもないんですよね。『ジャッカルの日』がリアルな展開、抑えた演技・演出の傑作だとすれば、これをハリウッド流儀でバリンバリンに改造してゴージャスな展開、派手な演技と演出にしてやれば「もっと素晴らしくなる(…と製作の誰かが言ったに違いない!)ではないかーッ!」。んなわきゃないのは皆さんご存知の通り。ハリボテの展開と男臭い(=頭悪い)演技・演出で、滅多に見られない勘違い企画に…その象徴があの『究極兵器』なんだとすれば、確かにあれって本作の全てをあらわしたバカアイテムなのかもしれないですねえ(確かに試射のシーンだけはオリジナルとのギャップに笑ったけどさ)。やるなら、ブラッカイマー製作の映画くらいもっと男臭く(=頭悪く)、もっと豪快に(=大風呂敷に)、徹底してやったらんかい! 世界一の暗殺者が日本車に乗っても全然ゴージャスじゃないぞ! その昔から、暗殺者はアルファロメオに乗って潜入すると相場が決まっとるんぢゃあ。…なお goo 映画情報によれば、本作は『ジャッカルの日』との関係を一切明示していない(クレジットしていない)とのコト。まあアレじゃ、「リスペクトです」とタランティーノみたく胸を張る事すらできんわなああぁぁ(苦笑)。
[映画館(字幕)] 2点(2005-12-29 11:58:33)(笑:1票) (良:1票)
83.  フランケンシュタイン(1994) 《ネタバレ》 
本当は9点でも10点でも構わない完成度なんだけど、あえて7点です。原作を読んだ事がある人なら、本作が一番オリジナルに近い事を知ってるはず(急ぎすぎのきらいはあるけどね)。でも、映画で採用されたエピソードのチョイス基準が完全にオイラの好みを外してしまってるんです。オイラとしては雪山での対話を頂点にした、アクション満載のアドベンチャー巨編にして欲しかったんだよねー。原作で描かれてるモンスターの身体能力はスパイダーマン並みですから、そこを強調して欲しかったかな(ホント、奴が「ウガー!」なんて唸ってヨタヨタ歩いてるのは最初だけなんよ)。正直、今のCG全盛時代に作って欲しかったなー。あと、映画の《フランケンシュタイン》と言えばまずイメージされるのがあの絶壁頭なんですが、本作ではデ・ニーロの単なる丸刈り頭。あの頭だけはやってほしかったかな…別人の頭蓋骨を無理やり継ぎ合わせた感じがしなくってねー。せっかく「ノーメイクでもフランケン頭」のジョン・クリーズを死体の一部に使ったんだからさー。惜しい。惜しすぎっす! でもロケやセットはコッポラ映画だけあって、本物感バッチリで見応え十分でした。ホエール版の名場面も(マリーとの川遊びのシーンを覗き)全て外さずに再現してあるし、マニアへのサービスは満点。これでクライマックスが《花嫁》のエピソードでさえなきゃなあ…ただの三角関係に終わらせてどーすんだよ、ったく…。まあ、原作ファンとして一番見たかった、「雪山を越えてジュネーブ入りするモンスター」をちゃんと空撮で撮ってくれてるので、帳消しにしといてやるよ(笑)。あと隊長、あんたキャラ立ち過ぎだってば。隊長役はジョン・クリーズの一人二役でキャスティングしてもらえれば、物語にもっと深みが出たように思うです。はい。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-10 19:03:09)
84.  CASSHERN
最高である。よって10点。これほど真摯なバカ映画がこれまであったろうか。これほどアングラな大作映画がほかにあるだろうか。これほどファン層をコケにした確信犯がいるだろうか。「もー世の中やってらんねーよ俺たち今こんぐらいぶっ壊れてんのよ」的、2004年時点の日本人の心の病巣を心地よく抉った勇気に、その止まる事を知らないパッションに、傍若無人な態度に乾杯だ。キャシャーンの実写化の演出に、誰が新劇×太宰治で行こうなんて考える? しかもシャレんならんほどガッポリ予算かけて? セットは『未来世紀ブラジル』のリスペクトで? 「ブライキング・ボスは唐沢寿明で行こう」なんて言ったのはどこのどいつだ? このスタッフは世紀のバカヤロウどもだよ。ここまで徹底してバカなら最高だよ。本作は、日本映画界に久々に咲いた大輪のあだ花だと思いますですだ。こんなのがあるから、低評価作品のチェックは手が抜けないのだ。
[DVD(字幕)] 10点(2005-09-08 10:36:53)(笑:2票) (良:2票)
85.  逆境ナイン
映画の街と言われた蒲田に住んでいるにもかかわらず、映画を観るにはシネコンのある川崎まで出向かなきゃなんない。この理不尽にも黙って従いつつ電車に乗った。梅屋敷駅から京急川崎駅横のDICEまで、各停で四駅。その間、心が揺らがなかったと言えば嘘になる。4年間待たされ続けた宇宙戦争もあれば、物事の当然の帰結である某巨大シリーズ最終話だってある。それを差し置いてなぜ今、逆境ナイン…? いや、先生は知らない人じゃないしというかデビュー前から札幌某所の集会で彼のバカ話を聞いてたし、某連載で落ち込んでた時にはちょっとだけ愚痴の聞き役になった時もあった。これはこれで、俺にとっては長い歴史の通過点なのだ。…てな事を思いつつシネコンに入ると、案の定ロビーにはトム・クルーズとダコタ・ファニングの辛気臭い顔がデーンと飾ってある。中に入ればスターウォーズのグッズ販売コーナーがドドーンとロビーを占領している。世の中コレしかないかのような大騒ぎだ。…しかし、だ。宇宙戦争のモノであろう重厚で悲壮なBGMと、エピソード3の壮大で耳慣れたBGMの混じり合う喧騒の中で「これが逆境だぁ~!」と叫んでいるスピーカーがあった。その時、不覚にも「宇宙人からの侵略を受けて逃げ惑う人々の中で両手を握り締めて吼える玉山鉄二」を思い浮かべてしまい、ついでに「黒ヘルメット姿で『それはそれ、これはこれ』とのたまう田中直樹」まで想像し、悩むまでもなく、最初から勝負がついていた事を悟ったのだ。俺が住んでる世界はずっと前からあの、青春フェロモンを無駄に撒き散らす熱血バカヤロウどもが溢れた、島本ワールドだったんだ。チケットカウンターに向かうと、迷わず「逆境ナイン一枚」と口にして、カウンターのお姉ェさんが不敵にニヤッと笑うのを見届けた。それでいい。ちょっとハリウッドあたりで寄り道が長かったようだが、オレもようやく本道に戻る事ができたようだ。逆境はいい。バカは多いが、とても心地良い。
[映画館(字幕)] 9点(2005-07-11 01:27:22)(笑:2票)
86.  カムイの剣
えーっ、評価低い…忍者アニメのバックに宇崎竜童の音楽を入れたのは、当時は画期的だったんですよ~! でもま、『AKIRA』のサウンドには勝てませんが。忍法“横一列斜め十五度走り”も、当時けっこうマネしたなあ。
[映画館(吹替)] 9点(2005-05-28 03:59:52)
87.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
故あって鎌倉の映画館で見ました。「武士道は今の時代には不要になった」「違う。いま最も必要なものなんだ」…途端に「ズルッ」と鼻をすする音が。しかも四方八方から…流石は開幕の地の観客です。そっから後はもう涙をこらえる観客たちの嗚咽のウルサいこと(決してバカにしてるワケじゃないんだけど、あまりにストレートな反応なもんだから)。オイラの評価は低いです。彰義隊をイメージさせる戦場の絵造りは素晴らしかったし、敢えて歴史に背いて官軍をアメリカ式に教練させる事で「戦後の日本」までシンボリックに絵の中へ封じ込めてますね。ハリウッドならではの含蓄を持つ力技でした。けど、戦場と戦法がまるで運動会(もっと言えばたけし城)なみ。予算の少なさも響いてて、日本の国力自体、現実の1/20くらいに描かれてるし(あんなヘナチョコ官軍じゃ、半世紀後にアジアを席捲するなんて無理無理)。《イラク戦争》という外部要因で、シナリオやコンテを練るヒマもないまま急造しなければならなかったんじゃないかと疑ってます。結果、強烈なメッセージだけが浮き上がってしまった感じ。あー最後に。渡辺謙を使ったのはきっと『独眼竜伊達正宗』と『炎立つ』のイメージからだと思うんですが…これで生涯「天下を取れなかった田舎反逆者」というテーマを背負って行く事になってしまうんですかぁ…? 本作のイメージに押し潰されない事を切に祈っています。 (追記:小心な宰相・大村の扱いについて批判噴出してるけど、オイラは仕方ないと思うなあ。だって大村益次郎を悪者としたのはGHQなワケだし、過去の敵国の軍神を偉人扱いするような企画には、ハリウッドがお金出してくれないですよきっと…と、オイラは我慢して見ましたです)
[映画館(字幕)] 3点(2005-05-15 20:55:10)
88.  つげ義春ワールド ゲンセンカン主人
石井輝男信者なんで点数甘いです。でもこんなもんです。つげ+石井って、実は非常に食い合わせ悪いと思うんだけどなあ…。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-04-30 13:56:07)
89.  ある殺し屋
仕事人の原点ですねー。おっそろしく地味で渋い。燻し銀どころか百年物の海泡石パイプの輝きだ…ってよくわかんねー例えですが。でも1点だけ気になる点があるので、現在の平均よりひとつ下げます。市川雷蔵、声が細すぎないか…? もっと落ち着いた男の低い声であるべきなんじゃ…? そこを藤田まこと流にアレンジした結果が必殺シリーズであるのか、オイラが先に中村主水を刷り込まれているが故の違和感なのか、判然とはしませんが。私的には市川雷蔵の殺し屋像は、完成形になっていないような気がする。続編『ある殺し屋の鍵』ではもっとエンタメして違和感がグッと減ってますが、それがいいのか悪いのかも判断できないな…。作品としての完成度は、小粒ながら素晴らしいと思います。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-04 03:28:07)
90.  カブキマン
カブキは日本の古典的“大衆”芸能であるからして、当然ながらスーパーヒーロー物の要素を本質的に含んでいる。この舞台様式の裏に隠されたヒロイズムをアメコミヒーロー文化の文脈で解釈し直したのが…ごめんなさい嘘です叩かないで~。いわゆる「ガイジンの想像する勘違いジャパン」ってイメージを狙った企画だったんでしょうが、トロマに製作を任せた事(きっと安かったんだろうな)と、後の江戸木純氏が関わった事で、予想を遥かに上回るバカ映画となりました。当初予定が勘違い度50%だったとすれば、出来上がりは確信犯度98%くらいの高純度です。カブキマン、登場時に見栄切った後でオペラ歌ってますし。刺身じゃなくて生魚丸かじりしてますし。いや本当、捨てる金のあるバブル時代でないと完成しなかったでしょうねえ。ちなみに江戸木氏、序盤で凶弾に倒れる(ってよりミ○○を食ってるシーンの方がインパクト有)老歌舞伎役者サトウ爺をやってます。ほんとバカ映画に体張る人だなー。こんな映画を作るほどにはなれなくても、観て笑い転げるくらいの心の余裕が欲しい今日この頃。敬意を込めて6点献上。●追記:登録の際に imdb を漁っていて気付いたんですが、オーストラリアでは154分のディレクターズ・カット版つうのが公開されてるようです。すげえよ…どうやったらそんなに話が伸びるんだろう…?
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-04 03:24:51)
91.  死の棘
まずこれが実話だってェのにどびっくり。そして、あってないようなストーリーに鬱。でも岸部×松坂の、狂気の中でも醜くならない演技に感動。いい映画です。最大の間違いは、これを観た直後に『ポゼッション』を観てしまった事かな…同じ話なのに対極の造り方のこの両作、どうしても比べてしまいがちです。そして軍配は、巧打を積み重ねて良作に仕上げた本作よりも、人間の壁を突き抜けたイザベル・アジャーニの悪魔的演技が全打席ホームランのように爆裂する『ポゼッション』に上がってしまうのは言うまでもない…力演の松坂慶子さんごめん。こりゃ相手が悪いよ。
5点(2004-12-31 13:37:43)
92.  用心棒 《ネタバレ》 
どうしてもハメットの掃除屋ハードボイルド『血の収穫』を思い浮かべてしまう本作…って、いまぐぐってみたらまんま『血の収穫』の翻案なんだそうですなー。これでこの映画、ようやく俯瞰できたような気がした。あっちの勢力図は4極(ギャング2組織、労組実行部隊、警察)+探偵でわかりにくいが、こっちは2極(ギャングのみ)+用心棒なんで明快。そして、読者にも手の内を明かさないコンチネンタル・オプと違って喋る喋る(おかげで失敗もするが)。明快至上主義の黒澤ならではの大胆さ。アイデアの元は当時の世界が入り口に立ったばかりの「冷戦」だろう。が、キューバ危機の前なんだよね。なんだか後の世界の15年を縛っちゃったような造りだよなあ。ハメットは第一次大戦後に、あの世界多極化の騒乱を炭鉱町に封じ込める『血の収穫』を書いた。あれは一種の「戦後反省文」なわけだ。だからよけい、黒澤の物語構築力・時代を予見する力には目を見張るしかない。…と、ここまで誉めておきながら満点じゃないのは、好きな監督じゃないから(苦笑)。 ●追記:余談ながら、「三十郎」の名は口からでまかせだろう。読者(観客)に名を明かさないのが、オリジナル主人公コンチネンタル・オプのセールスポイントでもあったわけだから。 ●お願い、もうちょっと比較を続けさせて(笑)…原作ではマシンガンでギャングのアジトを包囲して、小屋が崩壊するまで撃ちまくった残酷シーン、本作では焼き討ち場面になるワケっすね。ちょっと地味すぎ~。ま、当時の技術とか予算とかを考えると贅沢な方なのはわかるけどね。『血の収穫』ではオプの策略に気付いた奴が「もうやめてくれ」と頼みに来るシーンがあって、これがゾクリと来たんだけど、『用心棒』では特にそういうシーンはない。ちょっと惜しい。代わりに卯之助という素晴らしいオリジナルキャラクターを放り込んで盛り上げてくれた。やっぱ漢の物語に宿敵は必要だよね。●さらに危なげな想像。『用心棒』=冷戦モデルに立つと、現実世界の桑畑三十郎は…もしかして…もしかして…フ○インなのか? ひええ~!
6点(2004-12-31 13:33:44)
93.  「超」怖い話A~闇の鴉
低予算でもいいんです! 怖くなくてもいいんです! ヒロイン目当てで借りたから、佐藤寛子がピュア~で可愛ければそれでいいんです! 実はこれを借りるためにネットレンタルに入会までしたんです! ま、話は怖いというよりドッキリ系なんだけどね。あと彼女のGカップを堪能できるシーンが少ないのはどうかと思う(お約束の全力疾走シーンも無理やり挿入した感じだし)。オイラには珍しく、ヒロインの可愛らしさだけで煩悩採点(苦笑)。
6点(2004-12-31 13:32:23)
94.  CUTIE HONEY キューティーハニー
「もしかしてフルネームはクエンティン・タランティーノ・ハニーですか?」ってくらいギャグがスッポ抜けてるなあ。眉にシワを寄せて笑うのが好きなオイラは、カラオケのシーンなんかがジャストミートでした(「おいそこ、完璧ハニーじゃねえだろ」とか脳裏で呟きながらね)。スキャット入りまくりのBGMもグー。が、外してる玉はとことん外してる。全体的にはどう味わえばいいのか不明すぎで、まるでマンゴーとイカ墨とキーマカレーが乗ったピザ(しかもトマト抜き (^_^;)を食べた気分。脱力系ギャグに徹するかキッチュなアクションに徹するか、何か芯が欲しかったよー。あと、演技がクサいのはいいが、演技の手を抜いてるのは許せん。各人の力量でヤケクソに頑張る時、バカ映画でしか味わえない特別な感動が生まれるんよ、早見青児君。個人的にはここまでの作品が作れる時代になったんなら、あさりよしとおの毒々マンガ『マジカル☆キャンサー』をやってほすぃ…無理すかねぇ…。点は、『RED SHADOW 赤影』の配点を参考に減点。●追記:やべ、見たそもそもの目的を書き忘れてた。ハニメーション…10年前からチェコでヤン翁が撮ってるよ。本作の「実写アニメ」としての手のかけ方はまだ甘いと言わざるを得ない。本気でやれば人間の写真を「喋らせる」事も可能なのは『ファウスト』で証明済みなのダ。
6点(2004-12-11 02:55:52)(笑:1票) (良:1票)
95.  大誘拐 RAINBOW KIDS
キャストの演技の拙さを憂うコメントが多いですけど、「それは見る場所を間違ってるゾ!」と声を大にして叫びたい。オイラも映画を見てから原作に触れたんですが、そこで初めてキャスティングの素晴らしさ、役作りの完璧さがわかりました。とにかく、この映画で見るべきは「串田執事=天本英世」「女中くら=樹木希林」「四男大作=岸部一徳」「次男国二郎=神山繁」「和歌山TV重役=藤木悠×中谷一郎(刀自を見て嗚咽を漏らすシーンのみ)」だッ! まるで文字と一体化したかのように原作の持ち味そのままの演技。まさに《神が降りてきた》状態だと思いまっせ。他の柳川一族や村人たちももちろん素晴らしいす。そしてこの100%な脇役に囲まれて、北林谷栄と緒方拳の名演が光らないわけがない! 誘拐犯3人組が演技で勝てるわきゃないっすよ。むしろ彼らには、泥まみれで山林を駆け巡った頑張りに「お疲れ様」と言いたい。私的には9点。でも、もっと評価されていいと思う映画なので10点にしてみました。(我ながら久々に熱苦しーコメントだ…)●2004/12/3:サービス期間終了
9点(2004-12-04 00:40:18)(笑:1票)
96.  東京原発 《ネタバレ》 
いったい誰が想像したろうか? NHK教育と西部警察の強引な結婚! でも仲人は踊る大捜査線だったようだ(だから原子力安全委員の超ブラックな演技が活かせないんだよー!)。だもんで、見応えはあったが2回見る気になれないというまさに『良質TVムービー』な感触。ただ、都知事の意見は昔からオイラの持論(元は広瀬隆だけどさ)でもあるので、けっこう爽快感はあった。あと、西部警察パートは予想外に音楽が厚くてイケてる。逆にNHK教育パートのBGMは余計かな。あー本当に都心部に原発建ててほしいわァ…。最後の最後、本気でチェレンコフ光を出したオチャメに追加1点。あそこでやらんだろふつー。●追記:なんだかんだ言いつつ、ちゃっかりDVDが2巡目に入っちゃったよ。負けたか…●2回目感想:榎本教授のカバンのフタの裏側! 割り箸が挟んである芸の細かさがツボに入って大爆笑でした。あと、ハイジャッカーを少年にしたのはある種の「逃げ」だという思いが強くなった。あの人物設定じゃ、あんな演技が限界だろう。せめて20歳を越えてた方が、いろいろ引っ張る余地が出てきたと思う。最後の爆弾処理班のじゃんけんは蛇足。というか笑いのとり方が醜悪。そもそもあそこで笑いを取る必要があるのか? ここで、決定的に画竜点睛を欠いてしまったようです。
7点(2004-11-06 18:32:54)(良:1票)
97.  大魔神 《ネタバレ》 
なにわ君さんのレビューに釣られて見てしまいましたよ。結果は「うーん! 弁士が欲しい!」。時代劇というより伝奇物語の造りなんですよね。だからノリノリのナレがないのが寂しい。まあここまで絵ができてると、自然にナレが聞こえてきますがね…なぜか国枝史郎風の… 「嗚呼、いかに極悪非道の謀反人と云へど、あまりと云へばあまりの仕打ち! 地面に伏したる小笹は死中に居るのも忘れ、よよと泣き崩れたのであった」 「かくなる上は滝より落ちてこの身果てんと絶壁に駆け寄る小笹に、お姉やめてよと竹坊が追いすがる。ところが正にこの時だ。一陣の陰風がもつれ合う二人を諌めるように吹き抜けると…見よ! ガラガラと崩れ落ちた岩戸の奥に、魔神の像がすっくと立って二人を見下ろして居るではなゐか!」 「霊光一閃里へ降りた魔神の像には、花房忠文が十年親しんで来た穏やかな面持ちは微塵もない。その形相、もはや身も竦むような鬼神の顔だ! 般若の面だ! これぞ誰知らぬ者のない封じ込めの魔神、阿羅羯磨の現し身であった」 「これは殺生な、手前も城へ入れて下されい…と往生際も悪く御成門を叩く侍供を尻目に、ようよう追いついた魔神が門も人もまとめて叩き潰す。その上へ屋根の瓦をぶちまけた大魔神、正々堂々御成門からの入城と相成った」 …う。ちょっとノリ過ぎました(とか言いながら手を入れてたり)。
7点(2004-10-27 12:43:52)(笑:1票)
98.  網走番外地(1965)
ごめん。点低いす。やっぱしオイラの愛する石井輝男はコレじゃないんだよなあ…この映画なんかカット割りが練られすぎちゃってもう(苦笑)。予算や期間がなくて幼稚園児の粘土工作みたいに不細工な作品の方が、彼の作家性が出てしまうのは悲しい事かもしれないが。やはり『スーパージャイアンツ』で展開する石井節の洗礼を受けている以上、普通な名作を撮る彼は受け入れられん。でも、最後の最後、丹波の台詞ではドッと涙が溢れました。脱獄物なのに、本当の意味での悪い奴がいないんだよなあ、この映画(それがテーマみたいだし)。
4点(2004-10-17 21:24:15)
99.  さびしんぼう 《ネタバレ》 
いろいろ書いたけど、消しました。やっぱこの映画の分析なんて無理だ。一日たっても涙が止まらん。公開時もそうだった。見終った後からボディブローのように効いてきた。一週間くらいはポスター見るだけで涙腺全開になった記憶がある。あの真っ黒い涙を流すさびしんぼうに、俺絶体レビューなんか書けんわ。
10点(2004-09-13 17:36:24)(良:3票)
100.  ルパン三世(1978)
「仰ぎ見れば傑作、振り返れば凡作」という典型になるだろう。この映画は「ルパン唯一の頂点」となる予定だったので、頂上作品となるべく「最強の敵」が用意されている。話の上でも、それまでのルパンワールドが破綻しかけて、ギリギリSFの領域にまで来ている。それまでのルパンの展開からすればこれで良かったのだ。問題はTVも映画も続いてしまったために、この作品が「ルパン唯一の頂点」ではなくなった事。このルパンの感触は、現代で最初の『ゴジラ』を見る時に感じる哀愁に非常に似ている。ルパンはこの作品が最終回だと思って、今に至ります。
9点(2004-08-29 19:06:44)(良:1票)
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