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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1061.  のび太の結婚前夜
何の取り得もないように見えるのび太。そんな彼の根っこの部分を見抜き、のび太を選んだしずかちゃんは素晴らしいですが、そのしずかちゃんを育てたご両親も本当に素晴らしい。しずかちゃんのお父さんの言葉には泣かされます。しずかちゃんが良い娘に育った理由が分かります。でものび太の”心の優しさ”を表すエピソードはちょっと違うかなと思いました。いい話なのに、全肯定できないのがもどかしいです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-25 18:31:34)
1062.  ぼくの生まれた日 《ネタバレ》 
自己を否定された(と思った)のび太が、自身のルーツに立ち戻る。自身の誕生を喜ぶ両親。全面的、圧倒的な肯定に安心する。のび太の心情はよく理解できます。でもママに似て勉強が出来る子、パパに似て運動が得意な子、何でもいいから社会の役にたつ子…そんな両親の願いものび太は知ります。もちろん両親に非はありません。しかしこの時、のび太はどう感じたのでしょう。自身を投影した木を守ろうとするほど感受性豊かな子です。それに(一時的とはいえ)両親の期待に沿うべく宿題を頑張ります。素直な良い子なのですのび太は。「いや~、ご期待に沿えなくてゴメンネ。でもぼくはぼくで頑張ってるよ」そう言って欲しいと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-11-24 19:32:12)
1063.  千年女優 《ネタバレ》 
美しいビジュアルに巧みな展開で、最後まで観客を飽きさせません。制作会社社長とカメラマンの掛け合いもいいアクセント。(カメラマンの関西弁にちょっと違和感ありですが。)“たった一度の出会いが一生の恋になる”という物語にも、すんなり納得できました。彼女は彼女で幸せだったと思いますが、“愛を知ることなく終わる”のはやはり哀しいと思いました。多くの皆さんがご指摘の千代子のラストの台詞ですが、自分は不要と感じました。作中で表現されていることを、わざわざ口に出して言うのは艶消しかなと。ただ、外国市場を視野に入れるなら、これくらいハッキリと説明する必要があるのかもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-22 20:01:27)
1064.  PERFECT BLUE 《ネタバレ》 
サイコサスペンスとして上質です。主人公の夢、ドラマの役柄、現実が目まぐるしく入れ替わります。非常にテクニカルで、存分に惑わされます。やや卑怯な作りだと思わなくもないですが、アニメならではの利点を活かしていることを支持したいです。ただ、ラストの台詞はどうでしょう。観客を惑わしたことに対するお詫びなのか、随分とあっさりとした(ベタな)印象でした。後味はいいのですが、少々余韻に欠けました。ところでタイトル『パーフェクトブルー』について。“憂鬱”だけでなく、ほかの意味もありそうです。ブルースカイ=空想。ブルーフィルム=猥褻映画。ブルーセックス=同性愛。ブルーボーイ=男性から女性に性転換した者。あと主人公のニックネーム「ミマリン」のマリンにもかかってたりして。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-21 18:08:39)(良:3票)
1065.  あらしのよるに 《ネタバレ》 
子供向け『失楽園』または『高校教師』といった印象。ただ、これらの作品と違って“許されぬ”愛(この場合は友情、または同性愛?)を肯定した結末です。それだけに自分は本作を支持できません。単純に「2人は友達でいられて良かったね」では無責任だと感じます。2人が選んだ“コミュニティを放棄する”という選択は、単に“今所属しているグループからの脱退”という意味ではありません。新たに所属できるグループは有りません。いわば世界を敵にまわす行為。『失楽園』や『高校教師』レベルでも行き着く先は悲劇。これらより“許されない”度合いでは数段上(何故なら“生”の根幹を揺るがす行為だから)のガブとメイがこうも簡単にハッピーエンドでは納得できません。(正確にはハッピーエンドではないのに、あたかもハッピーエンドのように錯覚させていることが問題。)それに“雪山の先の森”は実在するのでしょうか?物語上では確かに存在しました。しかし、それは単なる森であり、今まで2人がいた森と何ら変わりません。2人の存在を受け入れるものではありません。そんな森があるとすれば、それは天国でしかありません。そのことを2人は理解していたからこそ、死を賭して雪山を登ったわけです。つまり途中で死んでも、森にたどり着けたとしても、結果は同じだから。“生に勝るものがある”という価値観を安直に提示する姿勢に疑問を感じます。細かな心配りと確固たる信念なくして、本作のようなテーマを扱うべきではないと思います。子供、ファミリー向けであれば尚更です。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-11-19 17:52:16)
1066.  THE JUON/呪怨 《ネタバレ》 
オリジナルに忠実だと思いました。代わったのは登場人物くらい。ですからオリジナルの持ち味は健在です。物語の展開で怖がらせるというよりも、各シーンのインパクトで勝負。脈絡不要。怖ければいいという姿勢。ある意味潔いと思います。ただ、リメイクの意義は感じられませんでした。オリジナル以上でも以下でもない作り方。なら、オリジナルを観ればいいかなと。仮に「セルフリメイク」でも、そこにチャレンジ精神、新たな試みが感じられないとガッカリです。おそらく会社の意向は職人気質の作品づくり。市場にあわせて登場人物だけ代えてくれ。余計なアレンジはしてくれるな。そんな姿勢を感じました。その観点からすれば本作は良い出来だと思いますが、自分が観たいのはそういう作品ではありません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-16 18:16:02)(良:1票)
1067.  スクラップ・ヘブン 《ネタバレ》 
オダギリと主人公の復讐代行業。想像力が欠如した人間に対する制裁。奴らはクソ。だから糞詰まりの便所で復讐の依頼を受ける。主人公が集めた事件記事の切り抜き「スクラップ」がそのエスカレートぶりを物語ります。“悪ふざけ”から一線を越えた拳銃窃盗。さらに栗山の依頼「世界全部への復讐」が事態を加速させます。栗山の絶望にオダギリの絶望が共鳴した。オダギリは同時多発テロを引き起こすことで、栗山は自家製爆薬を量産することで“世界全部の終わり”を目指した。そうとも取れます。でも多分違う。両者の「絶望」の中身と目指すところは違う気がしました。栗山の絶望は世界そのものに対するもの。自身の障害に対する周りの無理解(不要な哀れみ)への絶望です。ただ世界を消し去りたい。発想はネガティブで、破壊のベクトルは“外”です。一方オダギリの絶望は、無力感に起因します。彼が目指したのは再生。人に想像力を取り戻させ、あるべき人間、社会を再生しようというもの。栗山と違いポジティブです。バスジャックでの“死”が彼を変えた。(タイトルは、『スクラップ=再生可能な廃棄物=欠如した人間』の『ヘブン=理想とする世界』の構築を意味するのでは。)しかしオダギリは父の死で、自らの行為に限界を感じます。再生は不可能であると。心を病んだ父。ポテチを食べる父に再生への希望を感じた矢先の自殺…。無力であると思った彼が、同時多発テロで世界を終わらせる(正しくは世界の再生)などと考えるはずがありません。単なる“あがき”でしかないことは承知。彼が選んだ「世界の終わり」は自殺でした。破壊のベクトルは“内”。そんな2人に引き寄せられた主人公。仕事に不満を抱え、不眠に悩まされ、保身に走る男。彼こそ「現代人」の典型です。彼もまた、想像力が欠如した人間=”スクラップ”。それは柄本刑事からも強烈に指摘されます。オダギリと同じ結末を選んだ主人公。しかしその願いは叶いません。そして哀しく自嘲します。そんなに簡単に行かせないよ。お前達スクラップの天国は「ここ」なんだ。そんなメッセージを感じ取りました。それを前向きに受け取るか、後ろ向きに受け取るかは観客次第です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 20:43:35)
1068.  劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT
自分もご多分に漏れず小学校低学年時代に『ウルトラマン』シリーズにはまった口です。ウルトラセブンがお気に入り。ちょっとした辞書くらいの厚みがある子供向け専門書やウルトラマン怪獣消しゴム(通称カイケシ)、カード等が宝物でした。平成ウルトラマンシリーズは(既に大人だったので)スルー。ティガとかダイナとか洒落た名前だな、Jリーグのチーム名みたいに垢抜けているな、くらいの印象しかありませんでした。本作を観たのも気まぐれ。最近のウルトラマンはどんなだろうという好奇心からでした。驚いたのはCGをからめた多彩なアクション。慣れ親しんだ肉弾溢れる着ぐるみ同士の戦いとは全然違いました。なかなか見ごたえあり。ただ全体的に「お子様向け」な感は拭えませんでした(まあそれが当然なのですが)。設定がゆるくて、子供はこれで納得するのかちょっと疑問。子供が喜んでいるなら文句はありません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-11-08 18:37:35)
1069.  メゾン・ド・ヒミコ
キャストが秀逸。オダギリジョーは上手いし、田中泯をはじめゲイ役の皆さんが個性的で味がある。そのゲイ集団の中にレズ顔(もちろん“タチ”のほう)の柴咲コウの対比が面白い。“父娘の確執”と“愉快で悲しいゲイの人生”が主軸の本作。柴崎の父に対する感情の変化が繊細に描かれています。あまりに繊細すぎて観客に伝わらないのではと思うくらい。ゲイの人生の方はやっぱりちょっと悲しい。でもお友達がいれば生きていけるものです。ラストは洒落ていて良いですね。ただちょっと物足りない。濃い題材のわりにドラマの味付けは薄味だったからかも。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-05 02:32:47)
1070.  明日があるさ THE MOVIE 《ネタバレ》 
日々仕事に追われ、子供の頃に抱いた「夢」を忘れてしまった大人。もう一度「夢」を見てみようよ、というお話。でもどうなんでしょう。大人が本作を観て感動できるのでしょうか?私たちの仕事もいわば毎日ロケットを飛ばしているようなものです。製品やサービス、業績という名のロケット。でもそれが高く飛ぶとは限りません。思ったほど飛ばなかったり、思わぬ方向へ飛んだり、エンジンに点火できないこともある。でもまっすぐ高く飛ばそうと真摯にロケットを作り続ける。それが仕事です。本来の仕事をないがしろにして作ったロケットが高く飛んでも、そこに爽快感があるのでしょうか。むしろギバちゃんの「仕事の中に夢を見つけろ」という台詞のほうが胸にきました。もっとお笑い色を強くし、ハチャメチャな展開の中で飛ぶロケットならば、それもいいでしょう。でも本作はリアル路線の作品。「映画だからスケールでっかく、最後にロケットでも打ち上げるか」というノリ、「夢を忘れないで」という美しいテーマだけでは感動は生まれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-11-02 18:41:11)
1071.  フラガール 《ネタバレ》 
本作は「仕事」のお話だと思いました。仕事にはJOBとWORKがあります。生計を立てるため、お金を稼ぐことが目的のJOB。そして頭と体を使って、人のため社会のために役立つ物やサービスを生み出すWORK。その両方を兼ね揃えたものが「仕事」です。生みに苦しみはつきもの。ですからどんな仕事でも辛く厳しい(逆に言うなら辛く厳しくないものを仕事とは言いません)。そして辛く厳しいがゆえにやり甲斐があり、また誰かのためになる(評価される)喜びが、仕事への愛に変わります。炭坑夫、センターの植物係、フラの先生、そしてフラガール。どれも立派な仕事です。炭坑夫はかつて「黒いダイヤ」と称えられた石炭を、命をかけて掘り出すのが役目。国の根幹であるエネルギー資源を担い、天皇陛下まで炭坑に入ってくださったという自負がありました。しかし哀しいかなその誇りは失われてしまった。センターの植物係がストーブを借りるために土下座が出来るのは、仕事を愛しているから。フラの先生は初め仕事をしていませんでした。自分に失望し、生徒たちを蔑んでいた彼女は、ただの負け犬でした。でも父に殴られた娘のために、銭湯の湯船にまで乗り込んでいったとき、彼女は初めて先生になれた気がします。フラガールたちも初めは素人。技術以前に意識のレベルで。しかしフラに誇りを持ち、本番のステージだけが仕事ではないと理解した(練習も営業もすべて仕事。だから落盤事故の時も踊ることを止めなかった)とき、初めてプロになれたのだと思います。現在は仕事への評価が見えにくい時代です。成果ばかりが求められる。だから本作の炭坑夫のように、仕事はただ辛いものに感じてしまう。でも本来の仕事とは、そういうものでは無いはず。喜びがあるもの。厳しい練習の積み重ねの上に提供される素晴らしいダンス。その成果に対する正当な評価。お客さんの喜ぶ顔、歓声がダイレクトに伝わる喜び。本作が観る者の心を打つのは、私たちが求める「仕事」の姿がそこにあるからだと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2006-10-30 18:19:44)(良:1票)
1072.  DEATH NOTE デスノート(2006)
とくに原作ファンではありませんが、コミックは7巻くらいまで既読。そういう立場での鑑賞でした。まず原作にかなり忠実だなという印象。ただ原作は、夜神明の心理描写がとにかく多いというイメージがあるので、そのあたりは控えめだったかなと思います。続編を観たいという気にさせているので、本作は成功。主要キャストが原作のイメージどおりのビジュアルなのも良。
[地上波(邦画)] 6点(2006-10-29 23:02:30)
1073.  名探偵ホームズ2/海底の財宝の巻
宮崎作品は”空”のイメージが強いですが、”海”も負けていません。本作もその中の1作。軍艦に潜水艦。宮崎メカのギミックがステキです。
[地上波(邦画)] 7点(2006-10-28 00:24:50)
1074.  名探偵ホームズ1/青い紅玉の巻
どうしても広川太一郎氏のイメージが強いホームズですが、本作のホームズも渋くてイイ感じです。この頃の宮崎アニメは文句なく面白い。本作も一度観ているのですが、TV版第5話と結構違いがあったんですね、気づきませんでした。
[地上波(邦画)] 7点(2006-10-27 21:35:52)
1075.  東京ゾンビ
原作既読。かなり原作に忠実だと思いました。そのエピソードの再現性もさることながら、原作の持つ「空気感」の表現が見事。(これは浅野と哀川の演技力によるところが大きいと思う。)終盤からラストにかけては少し映画オリジナルの要素が強くなりますが、ストイックな原作よりもドラマチックな本作のほうが自分は好みです。原作のテーマは“リアル格闘技の主張”。今でこそ寝技を主体とする総合格闘技が社会的にも認知されるようになりましたが、原作が書かれた98年~99年頃は、まだ総合格闘技の一大ブランド『PRIDE』もまだ創世期。大衆にとってはプロレスも総合もK1も何もかもひとくくりの時代でした。いや今もあまり変わっていないのかもしれません。原作者の花くま氏は、「それは違う」と主張したかったのだと思います。映画版ではミツオの設定変更やフジオに妻子を持たせることで、フジオの“人間的成長”や“家族愛”という要素が加味されていました。そのためマニアックさが薄れていたように思います。ある程度心の準備がないと、いやあっても「何だコレ」となる可能性の高い作品ではあります。
[DVD(邦画)] 6点(2006-10-26 19:24:46)(良:2票)
1076.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル 《ネタバレ》 
架空のヒーロー「アクション仮面」が現実のヒーローになるお話。フィクションと現実のギャップに、ヒーローが悩み、葛藤するというのがお決まりのパターンだと思いますが、本作の場合はあっさりリアルヒーローになっちゃいます。その辺は子供向けアニメのご愛嬌。アクション仮面が普通に強い。実戦で使われるカポエイラを初めて見ました。見所はなんといってもクライマックスの大空中戦。大胆な構図には迫力があり、宙を舞う重力感も爽快で、見ごたえ十分でした。クレしん映画というと、『オトナ』『戦国』の最強2トップが注目されがちですが、本作も気軽に観られるアクション娯楽作品として上質だと思いました。おバカ要素も満載です。ただいつものことですが、素顔のアクション仮面の声だけは違和感がありました。玄田さんの声を聴くとどうしてもマッチョな州知事の顔が浮かんでしまいます。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-10-25 21:57:48)(良:1票)
1077.  日本沈没(2006)
バスや飛行機などのパニックものの場合、そこに居合わせていない自分がいます。どこか他人事。地球全体に及ぶ災害の場合は、スケールが大きすぎて恐怖心が麻痺。それに、人類が滅亡するなら、あがいてもしょうがないとも思ってしまう。その点、本作の“日本列島が沈む”という災害は、要するに大きな地震。極めて現実的です。特撮の迫力は十分満足できるレベルで、とてつもなく恐ろしいものに感じました。国土を失うこと=国を失うこと。国に属していることの恩恵を、日本人であることの有難さを痛感しました。国に属し、国土があることはそれだけで本当に幸せなんだなと思いました。(別に“右”っぽいことを言う気はないです。もっと純粋に国というコミュニティーを尊重しようということ。)そんなことを考えるきっかけとなっただけでも、本作は自分にとって意義ある作品でした。ドラマ部分の薄さや物語のトンデモぶりを差し引いても。
[映画館(邦画)] 6点(2006-10-24 19:16:21)(良:2票)
1078.  容疑者 室井慎次 《ネタバレ》 
『踊る~』のテイストとはガラリと変えて、シリアスドラマを狙った本作。テーマは「信念を貫くこと、勇気を持ち続けることの大切さ」。訴えかけようとしているものは素晴らしいです。ただ、ドラマのほうはパッとしません。単に相手が自滅しただけなので拍子抜け。相手とは違う手法での打開策が見たかったです。また本作はスピンオフ。当然メインターゲットは『踊る~』のファン。ならば、そのファンの気持ちを一番に考えたつくりにして欲しかったです。3アミーゴスの出演はサービスなのでしょう。それに真下と雪乃さんの後日談についても。でも流れを止めてまで3アミーゴスを登場させる意味はあったのか?観客は真下と雪乃さんの後日談を本当に知りたかったのか?自分は、その後の2人を想像する楽しみを取られてしまったような気がしました。もし製作サイドに『踊る~』に対する愛があるのであれば、ほんの1カットでもいい、青島を出すべきです。出演が不可ならば声だけでもいい。最悪回想シーンでも。『交渉人~』で青島が出ないのとはわけが違います。スピンオフは比較的手軽に製作できるのでしょう。オリジナルより経費を節約できるし、ある程度の観客動員を見込めるから。でも手軽につくれても気軽に作らないで欲しい。オリジナルの財産(ファンの思い入れ)を食いつぶしていることを忘れないで欲しいです。
[地上波(邦画)] 4点(2006-10-23 18:43:53)
1079.  カリスマ 《ネタバレ》 
本作のキーワードは、「世界の法則を回復せよ」。それは、今は“法則が失われた状態”であるということ。生ける者全てが従うべき大原則、生態系における決まりごと。それが「法則」。「弱肉強食」、「己が生きるために他を殺すこと」。人間も生物であるならこの法則に従うべきなのに、現実にはそうではありません。人間はこの法則の範疇外にいます。本作で比喩的に提示されるカリスマVS森林の構図は、個VS集団と捉えられます。猿が高度な社会生活を営むに至って人間となった。種の主体性を個から集団にシフトさせ、法則を捨てる代わりに集団生活のための別の規則(役所=刑事は規則の典型)を手に入れたのです。つまり「法則を回復せよ」を言い換えるなら、「個に戻れ」ということ。桐山が言うように藪池がカリスマであるなら、その能力は木のカリスマと同じ。ラストカットの燃え盛る市街地は彼が引き起こした「社会の崩壊」。藪池の言葉を借りるなら「なすがまま」。以上が本作のテーマ部分の解釈です。次に作品の外郭的な解釈。本作の舞台となるのは、何処か分からない森林、廃墟となった施設、教授の家。どこか変です。キノコを生で食べ、簡単に発砲する藪池。2代目?カリスマの発現の仕方。枯れかけの木に大金を出す男。謎の2つの巨大アンテナ。これら不合理なことを全て説明できる解釈があります。それは“この世界は藪池の夢”。冒頭から2回繰り返して眠る藪池を登場させていることから想像できます。本作の出来事が“夢ではない”という保障はありません。でもこれだとちょっとつまらない。もうひとつの解釈は、“この世界は地獄”。中曽根(大杉漣)が最後に言った台詞です。2回も出てくる“火”と“トラバサミ”。集団で押さえつけ頭をハンマーでつぶす様は、まるで鬼の仕業。社会と隔絶され、金を積んでも抜け出すことが出来ない場所。燃え盛る市街地。まさに「地獄」。こんな解釈も可能だと思いました。想像する余地のある作品は好きです。
[DVD(邦画)] 8点(2006-10-21 18:38:25)
1080.  逃亡者 木島丈一郎<TVM>
バカヤロウ。スピン何たらのスピン何たらだバカヤロウ。横文字は苦手なんだよバカヤロウ。ちゃんとユースケの話につながってんだよ。物語は結構無理があるけど、俺の魅力満載のロードムービーなんだよバカヤロウ。同じ刑事ものだからって裏なんか見るんじゃねえぞ。裏の裏は表なんだよバカヤロウ。(そこへ館ひろし、柴田恭兵通りかかる)せっ先輩!お疲れ様ッス。まだまだダンディでセクシーすねえ。いやいや自分なんてまだまだッす。駆け出しッす。では、失礼いたしますッす。バカヤロウ。裏もちゃんと録画して観ろよバカヤロウ。
[地上波(邦画)] 7点(2006-10-20 23:00:26)
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