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コメント数 542
性別 男性

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1.  アマゾンの男 《ネタバレ》 
「リオの男」「カトマンズの男」でおなじみのフィリップ・ド・ブロカとベルモンドの名コンビが再び観られるということで観てきましたが、オープニングからして上記2作のようなアクションコメディーの雰囲気が・・・ない。 ストーリーはまるでかぐや姫のようなファンタジー映画。 特異な体質をもった少女は落ちてきたその地の者と交流を深め、やがて満月の夜に星に帰るという。 撮影当時のベルモンドは60を過ぎていたということで、アクションはさすがに往年の彼ほどのものは見られず、市街に入ってからのカーアクションや汽車でのシーンなどは全体的なファンタジーの雰囲気を邪魔しない節度ある演出と言えるでしょう。 アクションコメディーもファンタジーも、ストーリーが理にかなっていない所があったとしても許せてしまうという点においては根は同じなんだと考えると、ブロカの映画哲学は一貫していて気持ちがいいですね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-06-11 11:06:55)
2.  ノン、あるいは支配の空しい栄光 《ネタバレ》 
タイトルは凄くカッコイイ。 アンゲロプロスの某超大作同様、その国の歴史を知っているかどうかで印象が大きく変わる作品と言えるのではないでしょうか。 歴史を回想するシーンで出てきた太鼓の音が現代でも用いられていたり、現代のパートを演じている人と同じ人が回想シーンでも演じていたりするなど、過去と現在をシンクロさせる意図が見えたりして面白いと思いました。 ただ、回想シーンの戦闘の場面は、だだっ広い所で大人数かけてやっている割には疾走感や激しさを感じられず、やや物足りなさがあったように感じました。 自分としては、映画としての面白さはあまり感じられませんでしたが、人類史上繰り返されてきた戦争が無意味であるというメッセージを感じ取れた気がしました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-05-08 01:56:34)
3.  アンジェリカの微笑み 《ネタバレ》 
オフィシャル見ると、夭逝した美女の最後の写真を撮ったイザクに不思議な出来事が・・・とあるのですが、 そもそも、亡くなった人の写真を撮るという事が行われていいものなのか?(しかも、三脚を使わずに手持ちで撮るなんて・・・) アンジェリカの幻影と空を飛ぶシーンがありましたが、最後に家主が飼っていた小鳥が死んだ時に狂ったように駆け出して行ったのは、小鳥をアンジェリカに見立てていたという事なのでしょうか?その割には、それを暗示させるような描写がなかったように思えますが。 また最初は、機械ではなく人の手で耕すほうが面白いと言っていたにもかかわらず、後の方になってくると機械で耕作するところを撮っていたりする心情の変化も非常に読み取り辛く感じられました。 撮った写真を並べて吊るす事の“映画的な”意味を考察してみると、農民の働く姿とアンジェリカを同系列的に一括りに捉えていると解釈することが出来ますが、接点が見当たらないため的外れな考えなのではと思いましたが、ラストでアンジェリカの手によってイザクが天に召されていて、それに被せるように農民の歌を聞かせてエンディングへと誘っていたところを見るに、やはり農民の存在もこの物語では不可欠なものなのかも知れません。 などなど、非常に難解でいろいろなメタファーに富んだ作品とお見受けしましたが、これはもう自分にとっては完全にお手上げ状態な作品なのでありました。
[映画館(字幕)] 6点(2016-01-27 23:28:39)
4.  ブロンド少女は過激に美しく 《ネタバレ》 
いつの時代の話かはわからないのですが、この作品の背景にある文化というか思潮というか、とにかく登場人物の行動に理解し難い点が多々あり、その行動の動機などがほとんど謎のままで幕を下ろされたという感じです。 まず、冒頭の電車のシーン。男が隣に乗り合わせた女性に身の上話をする。「まずは、自己紹介をしなければいけませんね」と来たら、女は男の顔を見なければならないはずなのに、一度も顔を合わせる事もなく回顧が始まる。彼女は盲目で耳を傾けているのかと最初は思ったが、次に出てきた時は普通に目を合わせて喋っている。 また、回顧に入った中での叔父の言動。実の子でもないのに過度に干渉し、最初は結婚に口出ししてきたと思ったら、ストーリー後半になると一転して早く結婚しろとか言い出す始末。 最後も最後で、少女としては単純に魔が差して盗みを働いてしまい、婚約者からも消えろと罵られて茫然自失状態になり、正気を保つ事が出来ずにいたことで女としての身なり振る舞いを意識する事すら出来なくなってしまったと解釈したのですが、まぁここは、俺もまだまだ甘いということでしょうね。 その一方で主人公においては、ああいう時は女を庇うくらいの器量を見せたいところ。冒頭の電車の中で主人公が語り始める様子を振り返って考えてみると、あの男は彼女のとった行動にショックを受け相当に幻滅していたように思えますが、あの程度の事で誰かに話したくなるような衝動に駆られるなど、俺以上に甘ちゃんやなぁという印象(笑)。 主人公がパソコンで仕事をしていた事から現代のストーリーと考えられますが、叔父が権威を振りかざして結婚に干渉したり、主人公が万引きをしたフィアンセに幻滅したりと、貴族社会の話かと思わざるを得ないようなキャラクター設定やストーリーで、未だに消化不良が残る映画でした。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-21 20:42:00)
5.  10ミニッツ・オールダー イデアの森 《ネタバレ》 
合わないのではなくつまらない、と言わせてもらいます。 一番良かった、というかマシだったのが「水の寓話」。 人生色々あってふと森の中を歩いていたら、いつか見たオヤジに出会う。水を求めて彷徨ってそこで過ごした時間は一体何だったのだろうという不思議な話。それはいいのですが、奥さんが破水したとか、新しく買った車をダメにしたりといった一節はインパクトに欠けるし、かといって日常の平穏さが出たというものでもない。水を求めて歩き回り、そこで紆余曲折を描かなければならないのだけど、そこのセンスの問題。 「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」は、二人がそこで話していた会話の内容通りの状況になり、そこから期待したが・・・。 ゴダールの短編も、内容はつまらなかったけど、作品から発せられるエネルギーのようなものは感じ取れました。 他は論ずるに及ばず。 やっぱり、「パリところどころ」とか「七つの大罪」とかを見ちゃうと、どうしてもその差を感じてしまう。自分には、その凄く大きな差を感じさせられてしまうだけの映画、にしかなりませんでした。
[映画館(字幕)] 4点(2010-01-05 00:38:24)
6.  エル・スール 《ネタバレ》 
この監督の作品は「みつばち~」とこれだけしか観てないのですが、幼少の頃の記憶とかを凄く大切にする監督なんですかね? 小さい頃の視点ってとても素直で純粋で、それだけでもう、ひとつの芸術として成り立ってしまうような感じ。 また「みつばち~」同様、周りの大人たちも子供を相手にしているだけあって、凄くシンプルで愛情溢れるような語り口なものだから、観ているこっちまで不思議と幼少の頃に戻ったかのような気持ちになってしまいます。 映画を観終えてから、自分が小さい頃、親父ってどんな存在だっただろうかと考えてみると、まぁ、息子と娘とでは父親に対して持つ感情は違うだろうけど、中学生の頃までは少なくともエストレリャのように、父親としてどう思うかの他に1人の人間としてどんな過去・恋愛遍歴を辿ってきたかとかいうことに関して興味が向いたことは一切なかったと思う。 現実の世界で実際にどこかで聞いた話だが、いきなり風呂に入って来た親父に驚いて慌てて逃げるようにして風呂から上がったその数日後に、その親父が自殺してしまったという話があるように、フランス語の授業サボれないかと聞いてきた父親に一瞬ゾッとしてしまい、独りになった父親が凄く小さくて寂しそうだったのがとても印象に残った。 最後は尻切れトンボで凄く残念。ロードムービー好きの自分としてはかなり不満な印象。しかも、自分のための旅ではなく、父親のルーツを探る旅というのが何かいい。映画のストーリーとして聞いただけで胸が高鳴りそうなテーマなだけに非常に惜しい感じがしました。 
[映画館(字幕)] 6点(2009-12-25 01:20:46)
7.  ミツバチのささやき 《ネタバレ》 
神秘的な雰囲気が漂っているのはわかった。ただ、何て言うんだろう・・・余りに詩的で、ちょっと面食らってしまった。 自分も小さい頃、お化けが出てきたらどうしようって考えて夜も眠れなかったことが確かにあった。最後にアナの前に出てきたフランケンシュタインはまさにそんな感じなんだと思う。 それと、父親の子供たちに対する愛情が感じられなかったのがちょっと残念だった。けど、映画のバックグラウンドに戦争の影響があったことを後で知って、少し納得した。そういった予備知識を前もって知っていればもっと物語に入り込めたと思う。
[映画館(字幕)] 6点(2006-07-22 16:47:54)
8.  イベリア 魂のフラメンコ 《ネタバレ》 
この監督は舞台の演出家としても優れた人だと思う。 最初の、グランドピアノから始まる長回しは、まぁ、挨拶みたいなもの。鏡を駆使して人の動きを多角的に捉え、光と影を使いこなして巧みに人物の表情をつかみ、さらに、真っ白なスクリーンを背にしてダンサーの表現するものを最大限に“魅せる”カメラワークは秀逸の一言。 また、ダンサーの背後にあるスクリーンに写し出されたダンサーの分身との“共演”も素晴らしいが、極めつけは、ラストシーンでの雨粒の演出。もう、とにかくカメラワークがカッコイイ! できれば、ストーリーを語って欲しかったけど、それを拒否したところが残念でならない。このくらい素晴らしい演出ができる監督ならばきっと見事な作品を作ってくれるに違いないのだが・・・非常に惜しい。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-05 14:33:37)
9.  哀しみのトリスターナ 《ネタバレ》 
どのように撮ったのか全くわからない。ドン・ロペの生首、片足のドヌーヴの撮影トリックには舌を巻くしかありません。本当に想像もつかない。その映像テクニックにドヌーヴのリアルな演技がかみ合って実にリアルな映画に仕上がっています。 話の前半は、養父である筈のドン・ロペが「私はおまえの養父であり夫である」などと言ってトリスターナを束縛し、都合よく体を求めてきたりと息苦しさが伝わってくるような毎日。画家と結ばれて好転すると思いきや、病気を患い再び元の家に戻ってきてしまい、後半に入るとトリスターナの人生はますます転落していくのですが、圧巻なのは、ドン・ロペがホットチョコレートを飲んでいる間のトリスターナの廊下の往復シーン。ドヌーヴの表情を執拗なまでに何回も見せているところがとにかく気味が悪い! この表情も不気味で不気味で仕方ないのですが、街中で車椅子に乗っているときにその隣を乳母車が通り過ぎると、自分自身も乳母車の中の赤子のような気分になり、見せる屈辱の表情。そして、口の利けない若者に自身の裸体を晒したときの表情には思わず息を呑みます。 タイトルは“哀しみのトリスターナ”なのですが、実は哀しむべきはもう一人の登場人物ドン・ロペではないかという見方もできると思うのであります。というのは、この映画が作られたのがブニュエルが70歳の時。しかも、彼自身も無神論者とのこと。と言うことは、この映画のドン・ロペはまさにブニュエルそのものである、という解釈も可能なわけです。私は、彼は原作の中のドン・ロペに自らと共通する何かを見出し、映画の人物設定にも自分自身の姿を組み込むことにより自らの苦悩を描き出したのではないかと思いました。この映画にとても自虐的でマゾヒスティックな一面をブニュエルのプロフィールを見てから感じました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-03-29 23:06:51)(良:1票)
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