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1.  007/カジノ・ロワイヤル(2006)
任務を遂行しながらも、頭の中は、昨夜寝た女のコトばかり考えているような好色漢で、身のこなしはスマートかつエレガント。何事にもアクティブで多趣味だが、いかにも頑張っているイメージには程遠く。ピタリと決まるキザなセリフも嫌味にならず、どこか人を喰っているような余裕すら感じさせ、それでいてそれらが決してマンガチックにならない。我々が記憶するJ・ボンドのイメージの一端を述べたものだが、半世紀近くリアルタイムでシリーズと接してきた者にとって、ボンド=コネリーの強烈なイメージは、そうそう拭いきれるものではない。世代によっては肩入れが違うのは無理からぬところで、、比較的若い人は、P・ブロスナンを推すようだが、あの金太郎飴のような表情の乏しさだけは許しがたい。今回の新作におけるボンドは果たして如何に?“ジェームズ・ボンド・ビギニング”と呼称してもいいような、ボンド誕生前史を描いているだけに、D・クレイグ=ボンドはやたら人間臭く、無鉄砲で、いかにも若々しいがむしゃらさを前面に押し出して描かれている。“21世紀のニュー・ボンド”と言うよりも“先祖がえり”という意味で、我々がイメージとして定着する前のボンドであり、シリーズに於ける過去のあらゆる約束事をブチ破りながら、ストーリーそのものと、ボンドという人物像を築き上げていくプロセスの面白さで、純粋なアクション映画としては上々の作品であり、見せ場作りの巧さでは定評のあるM・キャンベルの新たなる代表作と言っていいだろう。しかし、言い換えると、ここには本来の“お正月映画としての007”の楽しさと言うものは無く、むしろ異質のものに感じるのは致し方のないところ。全般に演出も演技も真面目で手堅いものの、遊びや余裕が感じられないのが、シリーズを楽しんできた者にとっては、やはり物足りない。談笑しながら見向きもしないで、的をものの見事に命中させる離れ業を見せたのが、「サンダーボール作戦」でのクレー射撃場でのひとコマ。そのあと、まるで射撃が初心者であるかのように「単なるまぐれさ。俺は何の取り得もない、つまらん男さ!」のセリフで相手を煙に巻くコネリーの不敵さと、この痛快極まりないシーンを編み出した、T・ヤングのハッタリ演出が、今では懐かしい。
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-16 17:24:53)(良:1票)
2.  悪魔の発明
半世紀の時を経ての念願叶い、生涯最も観たかった作品とついに巡り逢えた。作品の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、そのイメージは想像で思い描いていた以上であり、これが五十年も前に創られた映画なのかと改めて驚くと共に、長年待った甲斐があったとしみじみ感じる。噂では知っていたけれど、実際には観たことがないカレル・ゼマンの世界は、まさしく「イメージの宝庫」と言えるものであり、それ以上に「斬新さと独創性」というものが強烈に印象付けられるものであった。作品世界は今で言う“SFファンタジー・アドベンチャー”だが、如何にも使い古された感のあるこのフレーズには全くと言って当て嵌まらない。私にとっては、まさに“未知との遭遇”なのである。その映像は“実写とアニメの共存”とでも表現すればいいのだろうか、例えば「ロジャー・ラビット」等とは対極にある、絵画で言う平面画にこだわりを見せている点である。アニメーションと言っても現在のイメージとは大きく違い、西洋の古き書物の挿絵あるいは絵画の下絵から抜け出てきたような、まさに“絵が動く”のであり、その新鮮な驚きは感動的ですらある。しかもそれらアニメ部分や実写との合成、或いは書き割りに至るまで、銅版を用いた線画で表現することに徹していて、さぞや気の遠くなるような手間隙かけた作業であったろう事は容易に想像できる。さらにモノクロ映像にしたのも功を奏したようで合成だと思っていたら巧妙に創られたセットだったりと、目を凝らしていても解からない。これらの、まるで騙し絵のような摩訶不思議な映像の洪水には圧倒されてしまう。もはやストーリーやテーマなどそんな事はどうでも良く、目の前で展開される予測のつかない、まるで玉手箱のような映像に身を委ねていればそれでいいのである。ミニチュアからセット・デザインに至るまで、映像のプロとしての緻密に計算され尽くした画面構成と、カレル・ゼマンの少年のような無邪気さと奔放な遊び心とが見事に結実したこの「悪魔の発明」は、「天才の発明」した、まさに世紀を超えた傑作であると、私は断言したい。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-01 18:39:22)(良:2票)
3.  ボーン・アイデンティティー
M・デイモンの本格的なアクション映画は初めてのようだが、実はすでに「オーシャンズ11」で、そのアクション俳優の片鱗はみせていた。そのスリムでシャープな身のこなしや面構えなど、なかなか堂に入っている。そして、アメリカ人の中でも典型的なヤンキーっぽい顔立ちの彼だが、ヨーロッパの街並みが不思議と良く似合う。それだけD・リーマン監督が俳優の魅力を巧く引き出せているということなのだろうか。本作の撮影の素晴らしさにも増して、決してCGなどに頼ることなく、終始切れ味鋭い本格的スパイ・アクション映画に徹しきった彼の演出力は高く評価したい。決してこれ見よがしの派手な見せ場はないが、スパイ映画としての緊迫感と、渋くてどこかに懐かしさをも感じさせ、久々に堪能させられた。
8点(2003-03-06 23:42:57)(良:1票)
4.  この素晴らしき世界
ナチ支配からチェコが解放されるまでの厳しい歳月を、人々が如何に生き抜いていったかを、ユーモアとペーソスを交えて描いた秀作。戦時下の特殊な状況を描くことで、戦争の虚しさや愚かしさを批判した作品は数多くあるが、本作は人々の普遍的な日常のドラマを通して、人間の愚かさ・哀しさ、そして尊厳というものを、柔らかな眼差しで格調高く描いてゆく。戦争の行方しだいでは立場も逆転してしまうという皮肉な運命に翻弄される人々。そういった切羽詰った状況でみせる、人が他人を思い遣る心が大切なのだと、きっと作者は言いたいのだろう。やがて生まれてきた、まだ争い事など知らない無垢な赤ん坊。それは、すべての人々の魂を救済するような、あたかも神の啓示としての存在だと言える。映画は、まさしくファンタジックで感動的なエンディングを迎える。
8点(2002-12-13 00:06:43)
5.  9デイズ
アクション映画としては平凡。人間ドラマとしては平板。政治サスペンス・ドラマとしては迫真性に欠け、いくら双子とはいえ、素人をプロの諜報員に仕立てるという設定には真実味がない。とりたてて印象に残るシーンもセリフもなく、ミスマッチを狙った主役二人の顔合せに至っては、明らかにミスでありマッチなど程遠い。お膳立ての割に、J・シュマッカー監督の終始ノリの悪い演出で、アクション映画としては近年稀に見る凡作となっている。
4点(2002-11-07 00:23:26)
6.  シベリアの理髪師
19世紀の帝政ロシアの時代、青年士官と年上のアメリカ人女性とのはかない恋を描いたもの。一見、堅苦しそうで長尺ということもあって敬遠されそうだが、冒頭から実にコミカルかつユーモラスな話の流れについつい引き込まれ、ニキータ・ミハルコフ監督の演出は快調そのもの。さまざまなエピソードの積み重ねも手堅く、スケール豊かにそして情感たっぷりとまとめあげられていく。さらに主人公2人と脇を固める登場人物たちが、それぞれ魅力たっぷりに描きわけられていく。ただ終盤ばたばたと急ぎ足みたいな展開で、主人公の2人の心の機微がいまひとつ伝わってこなかったのが惜しい。
8点(2000-10-08 17:09:13)
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