1. カード・カウンター
《ネタバレ》 スコセッシとポールシュレッダーのコンビである。 二人のコンビと言えば、「タクシードライバー」である。 あの映画も、ベトナム帰還兵のトラウマが描かれていたが、 本作も、軍での尋問に耐える姿が、映画に出てくる。 非常にカジノの蘊蓄や軍の尋問のことなど、 台詞に出てくる興味深い内容が面白い。 前半はそれで話を引っ張り、 後半、カジノで儲けた金で青年の未来を買おうとするが、 青年は復讐に人生をかけ、殺されてしまう。 それをギャンブラーが、代わりに上官を殺してまた刑務所もどり。 そんな話なのだが、 話の進行が、新しい。 出てくる建物、セットすべてが洗練されていて、 今までの生活臭のある映像ではない。 [DVD(字幕)] 7点(2024-05-04 01:12:15) |
2. カセットテープ・ダイアリーズ
《ネタバレ》 面白かった♪内容も良かった。 白人のつくるアジアがらみの娯楽映画は、よく出来てるね。 「マダムインニューヨーク」もそうだし・・ あれもそうだけど、本作もスピーチで一気に話を絞める。 最初は、白人押し付けの夢追いドラマかと思ってた。 ところが政治が絡んだり、親父が失業したり・・ どんな話の落とし前をつけるかと思ったら、ラストのスピーチなんだね。 ブルースの曲の解釈をたどり、一気に感動のクライマックス。 もう号泣、号泣でした。 当たり前だけど、どこの国の人間も頭がいい。凄い!(この監督、女性なんだね) [DVD(字幕)] 9点(2021-09-19 01:56:30) |
3. 家族を想うとき
《ネタバレ》 ケンローチの社会派。 2時間のなかでは、罪のない家族が、現実の社会の中で 破滅していくように描かれている。 そこにあるのは、今の社会の在り方への疑問である。 とくに配達業界のフランチャイズによる、巧妙な搾取の描かれ方がキツイ。 最後の「仕事」に向けて、出かける暴走した父親を見つめる 家族の呆然とした様子が切ない。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-19 21:53:37) |
4. 家族の庭
《ネタバレ》 メアリーの浮いているところが寂しい。 思うに、彼女は男性関係でつまづいたのだろう。 そこが定住家族とのギャップだ。 奥さんを亡くした兄との間で少し友情めいたものがあるのが救いだった。 よくある話をすくいとり、2時間強のドラマに仕立て上げるとこが凄い。 [DVD(字幕)] 7点(2019-11-30 03:07:45) |
5. カプリコン・1
《ネタバレ》 昔はこんな独創的なストーリーがあったんですね。まぁ陰謀ものと言えば、言えなくもない。映画しょっぱなから、グイグイ引き込まれます。ラストの空中アクションは、観てる方が軽く酔っちゃうほどのカメラワーク。今ではアトラクションとかで珍しくないですけどね・・。この時代にこんなシーン、撮影してたってとこが凄い。💮8点! [ビデオ(字幕)] 8点(2014-04-29 18:00:14)(良:1票) |
6. カレンダー・ガールズ
高齢社会向けのドラマ。こういうシルバー映画は歓迎。面白ければ、もっと歓迎。これはディズニーだから、安心して観られる。ディズニーの撮るヒューマンな実写映画は良いのが多いと思う。品がある。この映画もそう。もし大衆のいやらしさを描こうとすれば、出来ただろうが、これは粉石けんのCM業界やモデルとなったおばちゃんの旦那がセックスレスというゴシップ記事にそれがちらっとうかがえたぐらいで、そもそもそういう狙いの映画ではないので、これで良いと思う。イギリスの自然のきれいな農村での、品のあるおばちゃんたちの、奮闘記なのだから。確かに女性の裸は癒しになるし、絵にもなる。それにしても教会で歌う、あの曲。「炎のランナー」でも印象に残ったけど、良い曲ですねぇ。 [DVD(字幕)] 7点(2010-11-23 16:18:40) |