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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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181.  遠すぎた橋 《ネタバレ》 
勇壮にしてきらびやかなマーチとは裏腹に、つらく苦しい展開の末、悲劇的な幕を迎える映画ですが、長くて判りにくい、というのが当時の印象でした。「マーケットガーデン作戦を知っているか?」みたいな売り方で、作戦を中心に、さぞかし大々的な戦争が描かれるんだろうな、と思っていたのですが、まあ、その通りだとは言え、結局負け戦ですからねぇ。「ナバロンの要塞」タイプの、ナチをガンガンと攻めてゆく映画だとばっかり思ってたので、「あらら~」な感じは否めませんでした。時代と共に戦争映画も変わり、今見れば全然違った印象を持つかもしれませんが、「うう、この重苦しい気分をどーしてくれるの」という当時の気分状態で採点、と。ラストのストップモーションのシルエットだけは、今もなお頭の中に、止まったままの映像として焼き付いてるんですけどね。
5点(2003-12-13 01:37:23)
182.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
手持ちビデオカメラ撮りによるドキュメンタリータッチ映像は、セルマに寄り添い、やがて観客をセルマの共犯者状態に。納得のゆかない裁判、不幸を全部背負ってみせるばかりのセルマに「なんであんたはそーなのっ!?」とイライラしつつ、虚構と現実の間を行ったり来たりしていたセルマのそれ、が1つになった時にセルマの人生と映画は終わり。後には取り残されて呆然とする共犯者な観客。これって、セルマの自己完結映画なんじゃないかなぁ。いろんな人が出てきて、セルマは人と繋がっているように思えながら、実際にはそれぞれが思い込みや利己的な思考・言動に終始しているワケで、人と人との繋がりに、ある種の絶望っていうか、諦めみたいなものを感じてしまう私。それは監督の自嘲でも皮肉でもあるよーで、かな~りしたたかなモノを感じます。そんな事を色々考えつつも、最大の問題は、私がこの映画と監督が大っ嫌いだ、って事です。ん~、映画的には8点、個人的には1点なので、間を取って、と。
5点(2003-12-10 21:52:50)
183.  007/ダイヤモンドは永遠に
渋谷全線座という、キャパだけはめっちゃくちゃ大きい、だけどボロい名画座で見ました。やたら混んでいたものの、早くから並んでいた私と友達3人は二階席の一番前に陣取れました。しかし、この映画はキチンと見れたものの、もう1本の「ドクター・ノオ」は友達に途中でトイレに行こうと誘われ、気がすすまないながらもトイレに行ったら、立ち見の人がドアの外まで溢れていて中に入れなくなってしまい、結局半分くらいしか見られないまま終わってしまいました。もっともその時の「ドクター・ノオ」はフィルムがズタボロ、ボンドが画面内をワープしまくるという状態だったので、もー全くアタマの中に入ってこないシロモノではありましたが。さて、いい加減、「ダイヤモンドは永遠に」のハナシ。スパイアクション映画としてもスパイひみつどうぐセットオモチャ映画としても中途半端で(製作準備期間がなかったの?)、なんだかボンドも悪役も冴えない映画でした。でも、最大の疑問は、こんな事言っては大変失礼なのですが、ボンドガールは彼女で本当に良かったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-09 16:47:45)
184.  007は二度死ぬ
リバイバルで見たのも今から25年以上前の事。いやあ、不思議な映画でした。「オースティン・パワーズ」の元ネタいっぱい、と言うより、この映画自体が「オースティン・パワーズ」状態です。あんな日本があったら、一度訪れてみたいものです。映画としては、007がスパイアクション映画からスパイひみつどうぐセット映画へと変化してゆく真っ最中って感じで、中途半端にバカバカしい、という感覚が目立ちました。まさかこの感覚が、多少の出来不出来こそあれ、35年以上続くとは・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-09 16:36:35)(良:1票)
185.  スーパーガール
女の子が主役なんだから、物語もこんな感じ、ってファンタジー入っちゃってるのはどうも・・・。水面をくるりんすいーっと飛ぶヘレン・スレイターの姿は、そりゃもうステキなワケですが。フェイ・ダナウェイとブレンダ・ヴァッカロの悪役は面白いんだけれど、もっと大きな悪を演じて欲しかったです。ピーター・オトゥールは・・・なんか、オレってば何やってんだろ?って雰囲気でした。闘うヒロイン、な感じを強くしてリメイクして欲しい気もしますが、ヘレンを超えられるかどうかビミョーなトコです。
5点(2003-12-07 16:39:15)
186.  シャイニング(1980) 《ネタバレ》 
原作と映画の関係、というのは難しいですね。感想を書く方も色々と悩んでしまいます。キングの小説の中でもいちばん好きな物語であるがゆえに、この映画の原作を無視しまくりな改変にはイラつくばかり。でも、じゃあ例えば「ジョーズ」はどうなのよ、アレも原作無視しまくってるでしょうが、と言われればその通りで、私自身が原作への愛はない、映画への愛はたっぷり、だからいいのだ、って事になっちゃう。エゴでレビューを書くしかないのだなぁ。格調高き計算された映像には、でも恐怖をちーとも感じなかったのも事実なのです。何を恐がればいいのか、考えあぐねてしまうような映画。ジャック・ニコルソンは最初から狂ってるよーにも見えちゃうし、オーバールックホテルに棲むモノの存在さえもあやふや。ジャックが壊れちゃっただけ、って解釈だと明らかに説明のつかないシーンが幾つか存在しちゃってますし。恐さを理解するのに深読みが必要なのだとすれば、随分と敷居の高いホラーですわぁ。原作はフツーに読んでも十分に恐いんですけどね。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-06 20:07:38)(良:1票)
187.  コンボイ
この映画の登場で、大型トラックの事をコンボイ、って言っちゃうようになりましたねぇ。コンボイ軍団、とか。それじゃ「船団軍団」じゃん、って。鮫の事をジョーズって言ったり(アゴがきたー!って?)、踊る事をフィーバーって言ったり(熱に浮かされてる、ってか?)、一種の和製英語を映画タイトルが作ってゆく面白さ。まあ、映画の方は、そんなに面白くなくて、ボーグナインの高笑いしか印象に残らない映画ではございましたが。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-04 11:28:29)(笑:1票)
188.  クレオパトラ(1963)
20世紀フォックスを経営の危機に陥らせてまでこの映画が目指したもの、というのが見えないのがツラいです。巨大なセットや凄い数のエキストラ、でも、そんな事がクレオパトラの生涯を描くのに重要な要素には思えず、そもそもエリザベス・テイラーの存在感はあっても、そこからクレオパトラという女性の魅力、というのにも繋がってゆかず・・・。この女性が大きな時代を作り歴史を作っていった、そこに製作者なりの視点が見られず、無理にスペクタクルな要素を盛り込みましたみたいな感じで、製作当時としても、話題先行の空疎な大作って感じだったんじゃないかなぁ、なんて思いました。リバイバルでテアトル東京のシネラマで見られた事だけは大切な思い出となりましたが(中学校の映画教室でテアトル東京の2階席貸切ってのも、今考えたらすっごい贅沢・・・)。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-03 09:51:58)
189.  仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
ディカプリオよりも、中年オヤジ達の活躍が目立つ映画。だけど、あくまで職務に忠実であるがゆえに物語を停滞させる事になるダルタニアンにイライラ。そのクセ、ラストじゃ主役状態だし。あと、女性キャストの扱いが、あまりに雑なのも気になりました。もっとも、お客さんの9割女性だった事を考えても、ディカプリオを始めとする男性キャストだけが重要な映画だったんでしょうねぇ。でも男だけの映画、たとえば「大脱走」なんかとは志の高さが全然違う気がしてしまうんですけど・・・。
5点(2003-11-30 13:35:31)
190.  アポロ13 《ネタバレ》 
限られた酸素しかなくて、生きるか死ぬか、という状況を描いた映画ならば、最後に司令船が着水した時、ハッチが開かれ、地球の大気が、そして空と海の青が乗組員の前にわーっと入り込んでくる、みたいな描写をしなくてどーする、ロン・ハワード!はあはあ。当然あると思ったら、ロングショットでとっととハッチ開いてるし。実話なのだから、もっともっとドラマチックにもシリアスにも出来た筈なのに、ロンの映画ってば、いーーーーーっつもそこそこ。何を描いてもそこそこ。個人的に、ロンには『そこそこ大名』の名を授けます。
5点(2003-11-25 21:40:47)(笑:1票)
191.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 
ホラーが苦手な(ワリには見てますが)私が、学校の友達のつきあいで嫌々見に行った映画。せっかくの大スクリーンな有楽座なのに、私の好きな前の方じゃなくってみんなに合わせて後ろの方で見たせいもあってか、ちっとも恐くなくて「あー、はいはい終りましたね、結局努力は全然無駄だったってコトね」って印象しか持ちませんでした(今でも記憶に残る、遠くから見たシネスコスクリーンに大映しになる銃弾)。首コロコロ~ってしても、なんだかお人形さんだよね、みたいな印象でしたし、串刺しも「なんか背中のトコに棒が立ってるだけじゃない?」って思いましたし。なんつーか、冷めまくり。今見れば、もしかすると全然違った印象を受けるのかもしれませんが、どうも初見の印象が悪くて・・・。悪魔がやる事のセコさとか、ダミアン出生の秘密とか、どうもB級っぽくてピンと来ないんですよねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2003-11-22 20:25:31)
192.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
もはや出がらしみたいなもので、こんなんだったら何作でも作れちゃうよねぇ、と思いつつ、アクションシーンはフツーに面白く楽しめ(トイレクラッシュ大バトルなんてメジャーなタイトルでやっちゃう度胸がステキ)、だけどラストの対決は呆気なさ過ぎでしょ。もっともっと激しくやってくんなくっちゃ。でも、「2」で『どーなってんの!』と怒った、どこかへ行っちゃった審判の日をキチンと元に戻してくれたので、そこは納得です。やっぱり審判の日なくして「ターミネーター」の世界は成立しないし、語れないでしょうよ、と。
[映画館(字幕)] 5点(2003-11-22 14:32:39)
193.  ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ビートルズ世代ではなくって、知ってる曲も両手の指で足りるくらい、という私には、当時の風俗を映しだす記録的価値しか見出せませんでした。この一作で、4人の魅力を判れ!と言われても無理ですしね。当時のファンのためのお祭り映画だった、という事でしょう。アーティストを知る、という点では、むしろ、完全な記録映画の方が楽しめたのかもしれません。初心者じゃなく中級者以上向け、かな。
5点(2003-11-21 17:28:13)
194.  アナと世界の終わり 《ネタバレ》 
 『ハイスクール・ミュージカル』や『glee』みたいな青春ミュージカルと『ショーン・オブ・ザ・デッド』みたいなゾンビものを融合させたら面白いんじゃない?ってアイディアは良かったと思うのね。で、そこで終わっちゃったカンジ? 完全なアイディア倒れ。   歌はよく出来てたと思うわ。歌詞が色々と語っていて、歌唱力もあって、なかなか聴かせるナンバーの数々。  でも、ゾンビものとしての展開を始めて以降のユルい、ユル~い展開は、やる気ないの?みたいな、コレを見せたいんだ!って気概をなーんにも感じさせてくれない、ダラダラとダメなゾンビ映画を見せられている状態。『カメラを止めるな』の冒頭部分よりも、FOXムービーでよくやってるタイプのゾンビ映画よりもユルユル。  ゾンビが迫る恐怖、ゾンビとの戦い方、ゾンビからの逃れ方、スリルやサスペンス、そういう部分になんの工夫もなく、ただ凡庸な脚本をだらーっと消化してゆく感じで、まったくやる気を見せて貰えないので、「日常から逃れたいと思っていたら、とんでもない非日常がやってきちゃいました」っていうメインテーマがちっとも生きてこないのよね。何かひとつ、ゾンビものとしてのこの映画の個性を出せていたら良かったんでしょうけど(演出でもカメラでも編集でもメイクでもなんでも)、なーんにも。ミュージカル部分さえちゃんとしてれば、ゾンビ部分はどうでもいいとでも思ったのかしらねぇ?   役者さんは結構個性的で良かったのよ。でも、それがもったいない脚本で、そんなところでそんな風にありきたりにゾンビ化しちゃうとか役柄的にではなくて役者として可哀想ねぇ、なんて状態。リサ役のコなんかとても魅力的だったのにねぇ。主人公のアナよりもリサの方が好きだったわ。   マジメにも不真面目にもなりきれなかったハンパな映画、もっともっと熱いパワーが必要だったんじゃないかしら?
[映画館(字幕)] 4点(2019-06-05 19:48:09)(良:1票)
195.  ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 《ネタバレ》 
 TOHOシネマズの一か月フリーパスポート、先月、ルールが改悪されたのね。ポイント鑑賞と共に座席数が制限されて。  で、この間、早速そのアオリを喰らって。『デス・ウィッシュ』見に日比谷行ったら「もういっぱいです」って。平日昼間で座席そのものはまだ3割くらいしか埋まってないのによ? 仕方ないので『ピッチ・パーフェクト3』見たわ。『2』見てないのに。  なのでもうTOHOをメインにするの、やめようと思ってね。これからは新ピカと109二子玉メインで生きるわ、みたいな。TOHOは割引デー専門。で、明後日14日は安い日なんで、TOHOでもいいでしょう、と思ったけど、『ボヘミアン・ラプソディ』は明日新ピカで見るし、他に見たいモノないしで、あー、もう六本木で『ジョニー・イングリッシュ』の新作でいいわ、って。いや、見たいモノなければ見なきゃいいのだけれどもさ。  だけど見た事ないのよ、このシリーズ。で、確かamazonプライムに前作があったわよねー、って調べてみたら、amazonプライムにあるのは2作目で、その前にもう1本あって、それはamazonプライムになくて、でも2作目からでも仕方ないかぁ、って予習のために見てみたわけ。   つまんなかったわ。   カビの生えたような007パロディはまだいいとして、主人公が本当にただの無能で、その無能さが奇跡的に活躍に繋がるって訳じゃなくて、ひたすらダメなだけで、そのダメさを笑ってナンボって映画なのだけれども全然笑えないの。イライラさせられるだけなの。ひたすらダメさで事態を悪化させつつ、最後だけ突如活躍しちゃうっていうのが意味不明。まあ、ロープウェイのくだりはやっぱりダメなんだけど。  あのアシスタントの新人も前半ではカッコつけながら簡単にやられちゃったクセにクライマックスではいきなり強くなってるし。繋がってないのよね。  あれだけデキの悪いエージェントを使い続けるMI-7も意味不明だし、ヒロイン(厳密にはヒロインっていない感じだけど)もあんなおっちゃんに惚れちゃうの理解できないし、暗殺計画は意味もなく回りくどいし。  面白かったのは中国人の殺し屋おばあちゃんくらいかなぁ。   こんなんで明後日見る新作、大丈夫かしらねぇ・・・。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-11-12 21:01:08)
196.  キングスマン 《ネタバレ》 
 コリン・ファースの退場の仕方、あんなんで良かったと思います? あれ、納得できます?   どうにも面白いと言ってしまえないひっかかりどころが結構あって。  マイケル・ケインは頭部爆発の原因が判明して以降も普通に傷晒していて結果的にどんだけ大穴よ?ってくらいの墓穴掘るし。  サミュエル・L・ジャクソンの思想と計画のオリジナリティの無さ(それは作品全体を貫くモノのオリジナリティの無さに直結します)、その軽薄な描かれ方には悪意を感じるし。  アクションシーンは例によってコマ切れで見づらく。   でも、それらよりも個人的にはせっかくのスタイリッシュなスパイアクション映画がグロテスクな映像とグロテスクな精神で汚されている感じがとても嫌で。  教会のシーンと『威風堂々』のシーンには嫌悪感しか湧きません。アレを笑って見られる神経が私の中にはありません。  007や『それゆけスマート』『おしゃれマル秘探偵』(あるいはそのリメイクの『アベンジャーズ』・・・マーベルのでなくレイフ・ファインズとユマ・サーマンのアレ)などのオマージュのようでありながら、それらが築いた伝統をも汚してしまっているような感覚を受けてしまって。   キングスマンの基本設定は良いのにそれをわざわざバカ映画にしてしまった感じでガッカリでした。
[映画館(字幕)] 4点(2015-09-16 22:23:38)(良:1票)
197.  イントゥ・ザ・ウッズ 《ネタバレ》 
 どこかに「楽しい」「面白い」「素敵な」「明るい」要素を入れておいてくれないと。全編鬱々とした状態で(シンデレラの逃走の繰り返しがシニカルな笑いになってはいますが)、教訓めいた暗い話、画面も彩度低めで暗く、これがディズニーのファンタジー?と残念な気持ち。   まず、主旋律を奏でるのがパン屋の夫婦で、シンデレラ、ジャック、赤ずきんはサブ、ラプンツェルに至っては脇キャラみたいなもので、基本は森の中をひたすらウロウロするだけの物語。  多くのエピソードが「皆様もうご存知でしょうから」とばかりに省略されてゆきますが(舞踏会や天空の巨人の国や)、それは元となった舞台という表現の性質からくるのであって、映画にそのまま持ってくる必要はないんじゃないかと。ほぼ森から離れない世界は単調で、しかも位置関係も明確にはならないために登場人物全員がただ右往左往しているだけに見えます。  しかも各キャラクターが最初からそれぞれにエゴを持った人間として描かれ、魅力的な面を全く見せる事がないために誰にも心が動かず、そんな人々が混乱し続ける話はひたすら苦痛。  弱い人間、悪い人間であっても魅力的な面が描かれるのがディズニー作品であると思うのですが、ここにはそれがないのですよね。   ミュージカルナンバーは聴かせる曲もありますが、一方で物語の流れからはみ出している曲も多く、映画を間延びさせる要因になっている感じで。   子供が見て楽しい映画ではなくて、でも大人が見ても楽しいのかどうかは疑問で。それぞれのエゴが生むそれぞれの悲劇とその反省は空々しく、最後に再構築される「家族」の姿には驚くほどに感動が無いのでした。
[映画館(字幕)] 4点(2015-03-15 22:32:28)(良:1票)
198.  悪の法則 《ネタバレ》 
 その「黒幕」が統べるように「七つの大罪」の一つ一つをまとったような存在として頂点に君臨し、それはまるで悪魔の具象化とも言えます。その影響や誘惑を受けた者がそれぞれに様々な形で罪を犯し、それが各々の破滅に繋がってゆく、そしてそれを予言するかのような象徴的なセリフの数々。そう考えるとこの映画、どうも宗教的な説教クサいシロモノって感じがします。   この世に悪魔ってモノが存在するのならば、それはやはり人の中から生まれるものですよ、発端はごく小さな選択であっても誤りは誤りであって、過程にいかなる分岐を持とうとも、到達する結果は最初の誤りが導くものですよ、自らの欲望は他者の欲望と決して調和する事なく果てなき諍いを生むのですよ、まあ、そんな映画。   作品世界はなんていうかハリウッド版『もう誰も愛さない』、あるいはセリフいっぱい版北野映画、もしくは残虐版テレンス・マリック映画みたいなもんで。  描かれる事自体はごくごく単純で特に難解ってわけではなくて、元々あまり物語のディティールなんかは伝えようとしていないように思います。   ひたすら鬱々とした展開が続くのですが、その魔性とか残虐性とかに何らかの抗い難い魅力があるのか?というとそうでもなくて、ただひたすらにグロテスクな生(或いは性)と死とがあるばかりで、それはリドリー・スコットって人のカラーなのでしょうかねぇ。『ハンニバル』や『ブラックホーク・ダウン』『プロメテウス』にも通じる、即物的描写が生み出す露悪趣味っぷりに辟易。主人公が受け取ったDVDの中身のように「見せない事で伝える残虐さ」もありはしますが、ならばそのスタイルを通しても良かったんじゃないかと。せっかく長々とセリフで説明しているのですから、それをわざわざ具体的に映像でトレースするのは悪趣味としか思えません。   大量の象徴的&説明的セリフに埋められる事によって逆に映画に生まれる隙間、その密度の無さを「独特の空気感」とか表現するよりは(元々そこまでのセンスを最近のリドリーが持っている気はしないんですよね)、なんか退屈なモン見たって言っちゃった方が私としては自分に正直かな。   見終わって「これからの人生、決して長くはないのだからなるべくならもうこういう映画は見たくないなぁ」としみじみ思わせてくれる作品ではありました。
[映画館(字幕)] 4点(2013-11-18 23:04:47)(良:1票)
199.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
 ミステリーにした時点で「違うんでないか?」と。だってこの映画にはルールがないのですから。ルールがないとミステリーは成立しませんからね。   もちろん、この映画が楽しませようとしているのは謎解きのシチュエーションではなくて、それが現実か、それとも作られた記憶なのか、どこに真実が存在するのか、って部分なのですが、現実と催眠状態との区別を付けない、それが誰の催眠状態なのか判らない、そういうルール不在の映画であると判った時点でさーっと興味が無くなってしまいました。だってそうなるともうなんでもアリだもん。   あとはもう作品の雰囲気、空気にノレるか否か、みたいな状態になってしまって、私としてはもうノレませんよ、って。物語を二転三転させて種明かしの更に奥にある真実の、でも?みたいな描き方までしたところで、いやもういいから、どうせなんでもアリだから、って感じ。  突き詰めていっちゃうとどんどん嘘臭くなっちゃって、どれもこれも現実ではない、ってな事になっちゃいますし。  一定のルールの元で観客と対決してみせて欲しいんですけどねぇ。   エレベーター、鍵、ガラス窓とその内と外、そういう「意味ありますよー」って思わせぶりに散りばめられた要素、そこをじっくりと考察してみたいと思わせるだけの魅力が感じられませんでした。
[映画館(字幕)] 4点(2013-10-13 16:18:08)(良:1票)
200.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
【ネタバレ注意:鑑賞後にお読み頂いた方がいいと思います】   『1』から『4.0』まで全て先行上映で見ていて、今作も初日に(今回は先行が無かったので)勇んで見に行ったのですが・・・   ※もはやアレをジョン・マクレーンだと思う方が難しいです。一般の犠牲者を大量に出したって構わないって姿勢はただの凶悪なハゲおやじ。それ、ニューヨークが舞台でも同じようにできた?   ※これまでのシリーズが全て2時間超なのに今回はタイトな98分、単に見せ場の数が少なくなってスケール小さくなってますって状態なんですよね。話は『4.0』の前半45分くらいに『3』のラストくっつけたようなモノ。画面もシリーズ初のビスタサイズって事で縮んじゃったし。この程度で『ダイ・ハード』の看板ぶら下げちゃうのもねぇ。『小・ハード』とか『ダイ・ソフト』とかでいいんじゃない?   ※「親として間違ってた」ってセリフを立ち聞きする事でドラマが成立する、なんて考える脚本家がそもそも残念な存在なのかな。   ※クライマックスのオチの映像を予告編やテレビCMで流しちゃう配給会社は最低ですけど、そもそも見せ場がソレしかないような状態なのも事実なワケで・・・。   ※つーか、大きな二か所の見せ場がどちらも同じネタです、ってどんだけ芸無いの。ヘリ相手に落下。どちらも平面的な縦スクロールアクションでファミコンのゲームみたいですよ。『忍者くん』か? 『うる星やつら ラムのウェディングベル』か?   ※『1』の魅力って小物なの。色々な小道具・小ネタに通った血がドカーン!って一大事と対比されてスリルやサスペンスやドラマを生んでたの。靴とか、フォトスタンドとか、クマのぬいぐるみとか、クリスマス柄のテープとか、ロッカーに貼られたヌードグラビアとか、生垣の植物のトゲとか。  だけど『2』以降はそれを軽視しちゃって、そしてこの作品で行くとこまで行っちゃった、とにかく壊したり爆破したり殺したりすればそれでいいんでしょ?って。  いやそれならシュワでもスタローンでもラングレンでもヴァンダムでもセガールでもベレンジャーでもリーアム兄さんでもいいんだってばさ・・・
[映画館(字幕)] 4点(2013-02-17 00:04:09)(良:1票)
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