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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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101.  秘密のかけら
ショービジネス界の人気者コンビがなぜコンビ解消したのか、二人の部屋から発見された女の死体がからんでいるのか、そもそも女は誰に殺されたのか、、という謎を追ってゆくストーリーでありながらも毎度のエゴヤン的ストーリー構築(現在と過去を交錯させながら見せる)のせいで「謎」に固執せずに鑑賞させてしまうあたりは素晴らしい。父の教えに基づき客観性を重視したジャーナリズムで真相を暴こうとする女。しかし彼女は過去の出来事によって「無実であってほしい」という極めて主観的な想いからスタートしており、憧れの人の見たくもない裏の顔を見ながらも真実と嘘が交錯する迷宮へとはまり込んでゆく。エゴヤンのこれまでに描いてきたテーマをむりやりに探すと、殺された女の母が重要な位置にいる。愛する娘の喪失にけりをつけるのは真実を知ることなのか?ジャーナリズムの問題とうまく重ねて、またこの物語がより協調する人間誰しも持つ二面性を重ねて答えを模索する。物語は非常にうまく、かつ独特に語っている。でも時代設定とショービズ界という舞台設定のせいか私が望むアトム・エゴヤンらしい画がほとんど無いので残念ながらこの点数。
[DVD(字幕)] 5点(2006-10-06 15:37:15)
102.  フェリシアの旅 《ネタバレ》 
バックミラーに映る去りゆくフェリシアの後姿、家の中からとらえた窓の外遠くに映る去りゆくフェリシアの後姿が印象に残る。『エキゾチカ』のミア・カーシュナーや『スウィート・ヒアアフター』のサラ・ポーリーがそうであったように透明感ある美しさを放つエレーン・キャシディが美しい背景の中で映える。これまでの作品が「愛する者の死」をどう受け入れるかだったのが、この作品では(母の)「死」をうまく消化できずに愛に飢えた少年のまま大人になってしまった男の異常行動が描かれる。そして優しくて真っ直ぐで嘘のない少女によって母の呪縛から解き放たれる。回想シーンの入れ方は相変わらずうまい。それだけでじゅうぶんサスペンスになっていて楽しめると思うのだが、この監督はストーリーもサスペンス仕立てにしたがる。とくにコレはサスペンスが前面に出すぎていてエゴヤンワールドに馴染んでいないような気がして個人的に違和感を感じる。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-04 16:06:24)
103.  恋するシャンソン
いいねぇ、役者が歌うんじゃなくて既存のシャンソン、ポップソングを流して役者は口パクってのはミュージカル映画の吹き替えを逆手に取った、なかなかに面白いアイディア。男性の歌声を女性が口パクしてたり、おっさんが可愛らしい歌声の口パクしてたり、なんでもありなんですが、そのアンバランスさがおかしいし、またなぜだか妙に合ってる。30分もすればこのおかしさがやみつきになって「早く歌かかってくれ~!」と待ちわびてしまう。個人的にはストーリー自体も気に入ってます。これってストーリーにあわせて歌を探したんだろうか、それとも使いたい歌にあわせてストーリーを作ったんだろうか?ま、どっちにしてもこれはいいです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-29 16:36:51)(良:1票)
104.  マダムと泥棒 《ネタバレ》 
たぶん部屋のセットから来るんだろうと思われるイギリス映画独特の空気に、イギリス紳士の中に気色悪さを漂わせるアレック・ギネスのカメレオンぶりが加わり、もうこの時代じゃないと絶対作れないだろうイギリス映画の強烈な臭いプンプンの映画。ちょっとこの空気が個人的に苦手なせいか、屋外のシーン、とくにラストのドタバタ、はっきり言うと殺し合いが外の開放感を味わえて爽快感すら感じてしまう。後にコーエン兄弟がリメイクしておりますが、ブラックさではこのオリジナルに敵いません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-09-15 14:29:49)
105.  蝿の王 《ネタバレ》 
人間はなぜ戦争をするのか。それは人間の持つ本能なんてものではなく中途半端で幼稚な知性が前提となることをこの映画は描いていると思う。もともと規律を重んじる米軍学校の生徒たちが「決まり」を作ろうとすることも上下関係を作ろうとすることも必然。そこから生じる疑心暗鬼。閉ざされた環境が恐怖心を生み、恐怖心が人間を攻撃的にさせる。しかしこの映画は少年たちの恐怖感をまるで洞窟の悪魔から突然発生したかのように見せてしまっている。飛行機事故という最初の恐怖、無人島であるという恐怖、大人がいないという恐怖、救助が来ないかもという恐怖の積み重ねが悪魔を作り出すのであってその恐怖感を画面上に映し出すことが出来なかった時点でダメ。しかも狩猟班リーダー格の少年だけが狂気に捕りつかれたかのような演出によってほかの少年たちの殺人も唐突に感じる。全体的にチープ。 期待を裏切られた思いが評価を下げているかもしれんが1点です。
[DVD(字幕)] 1点(2006-08-30 12:04:22)
106.  天国の青い蝶
ジャングルの中の様々な昆虫や動植物が画面に映されるが、それを見て驚き感動する少年の顔が映されなければ意味がない。自然に囲まれた未知の世界を我々はテレビなどで鑑賞することが出来る。でも実際に行って体験するのとは比べようもないくらいのもののはずなのに、この作品からはその神秘性や躍動感といったものが全く伝わってこない。奇跡の暗示としての幻想的な夢のシーンはありだと思うが、これも暗示というにはわかりやすすぎてダメ。むやみに感動を煽れとは言わないが、ほかに見るところがないのならもうちょっとなんとかならなかったのだろうかと思ってしまう。
[DVD(字幕)] 2点(2006-08-28 12:00:10)
107.  小さな恋のメロディ
舞台はイギリスなんだけど日本にも通じる子供たちの風景が描かれる。男の子は男の子同士で空き地に集まりなにやら良からぬ遊びに好じ、女の子は女の子同士で憧れのスターの切り抜きなんかを持ち寄りおしゃべり。少なくとも私の小学生時代の風景そのもの。けして男の子と女の子はいっしょに遊ばないし、ましてや二人でデートなんてありえないわけです。でも心のどこかで憧れはあったかもしれない。ひやかされるのが怖いだけで。小学生ともなればもう純粋さで満ちた存在ではないのです。この映画は純粋すぎる男の子と女の子が純粋な憧れを現実にしてくれる。純粋さに気合が入っているのでひやかしていたクラスメイトも応援するようになる。子供の頃のノスタルジーというよりもかつてあっただろう純粋さに対するノスタルジー。どおってことない映画かもしれないけど確実に琴線に触れる映画。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-08-09 10:40:31)
108.  シャーロット・グレイ 《ネタバレ》 
戦争を背景とした恋愛劇といえばかの名作『ひまわり』がありますが、列車から見える一面のラベンダー畑は『ひまわり』を意識した描写なのでしょう。しかしひまわりが墓標との対比で象徴的に映し出されたのに対し、あのラベンダーは平和の象徴というより時系列上での戦争後を意味するものとしか表現されておらずあまりあの美しい紫が効果的に使われていない。戦争が終わるまでひたすら待ち続けたソフィア・ローレンに対し、ケイト・ブランシェットはその愛の強さ、、というよりも人間としての未熟さゆえ、また戦争に対する無知さゆえに行動をおこす。そして目の当たりにする戦争の現実。この現実の中で変貌を遂げる女というのは『ひまわり』でのマストロヤンニ。しかし戦争によって引き離された二人というのは同じだが、この作品ではそれが悲しいこととしては描かない。むしろ前向き。これが戦争を背景にしたものでなければそれもいいだろうが、あれだけ悲しい現実を見せておいてあのエンディングは無いでしょ。しかも「あれだけ悲しい現実を見せておいて」といってもストーリー上で悲しい出来事があっただけで、映像は全然その悲しみを伝えていない。父を売る葛藤はもっとじとーっと描いて欲しい。そしてなによりもこの作品にはあって然るべきの「恐怖」がない。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-07-04 18:23:41)
109.  ワンダとダイヤと優しい奴ら
モンティ・パイソンのギャグってどうも笑えない。でも嫌いじゃない。必死で笑わせようとしてすべってるってのと違って、また反対にいい加減に作ってるわけでもなくて、実に真剣に喜劇を作り、それでいて安易に笑いをとろうとはせず、かといってわかる人だけわかればいいという高尚な笑いを提供しているわけでもなく、むしろ馬鹿馬鹿しくって下品なギャグが満載で、でも下品なギャグってゆうより大人のギャグって感じで、笑っていいのか困惑するようなブラックが散りばめられていて、やっぱりこれは子供には見せられんなと思ったりもする楽しい映画です。なんのこっちゃ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-30 17:42:20)
110.  ピンクの豹
さりげないギャグの連続がナンセンスに消化されればいいのだが、妙にリアルでクルーゾー警部がドジるたびにそのドジぶりが笑いへと転化されずに哀れみすらおこさせる。しかしクルーゾーにだけ頼った作品ではなく、むしろ笑いに関してはクルーゾーのキャラで笑わせるという小賢しいまねよりもちゃんと演出で笑わせようという第1作ならではの誠実さが伺えます。ベッド下のリットン卿とバスルームの彼の甥がクルーゾーの部屋から脱出を試みるシーンの抜群のタイミングで絡み合うドタバタぶり、やっと出て行けると思ったらドアノブがとれるという典型的ギャグ、けっこう楽しめました。あと、反則的に笑いをとっていたシマウマ!あの画面の収まり具合は絶妙でしょ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-28 11:10:25)
111.  エントラップメント
盗みのシーンは緊張感はなかったけど盗み方のアイディア自体は面白かったし、その見せ方も悪くない。スター俳優同士のロマンスモードが控えめに描かれているのも好感が持てる。でもラストのどんでん返しは反則ぎみ。たしかに伏線らしきものもあったけど、逆伏線とでも言おうか、ラストを読ませないための取って付けたような展開がダメ。脚本だけで完結している作品。
[DVD(字幕)] 4点(2006-06-27 12:35:26)
112.  モーターサイクル・ダイアリーズ
個人的にはもうちょっと淡々としたものを期待していました。旅すがらのエピソードをつなぐバイクと景色、こちらのほうこそをメインにしてほしかった。延々と美しい南米の景色をバックに走る、その美しい景色に目を移す主人公、それだけで南米に愛しみを覚える主人公を表現できるしできていた。鉱山の仕事を求めて人々が群がる様を見つめる主人公、それだけで主人公の心の内に芽生えた疑問を表現できるしできていた。旅の距離や時間が伝わりづらいのも、また字幕に頼らざるを得ないのもストーリーを重点的に描いたから。旅の中で何かが生まれ何かが変わるということをうまく見せてはいるけども、感動的なエピソードはなくてもそれは達成されているのだ。そんな感動話よりも、もっともっと疾走する二人の顔、笑っている顔、困っている顔、何かを考える顔をひたすら見たかった。
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-16 16:10:24)(良:1票)
113.  猟人日記(2003) 《ネタバレ》 
自由を満喫するでもなしにただただ自由を持て余しながら怠惰な生活を送る主人公が妙に今の一部の日本の若者にかぶるように感じた(というオヤジ発言に歳を感じる)。主人公が言うように作家として大傑作でも書き上げようものなら、その生き方は「ビートニク」なんてかっこいい呼ばれ方でもされるのだろうが(原作者はビートニク作家として有名)、主人公は異端者でもなく反逆者でもなく、たんなる身勝手な放浪人でしかない。それは自らの良心に動揺する後半の心理に見て取れる。終始薄暗い灰色の空が主人公の内なる孤独感とリンクしているようで印象に残る。時間軸を動かしながら見せてゆく作りに、女が海に落ちるシーンまで気づかなかったのは私の至らなさだろうか。もうちょっとわかりやすくしてくれたらサスペンスの面白さが出てきたと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-14 11:50:43)
114.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 
自らは成長せずにまんまと彼氏をゲットした前作の続編にして前作のパロディ。常に一作目の笑いにリンクした、主人公同様に成長の見られない構成は安易ではあるがわかりやすくて好感が持てた。今回は「ありのまま」を愛してくれる奇特な彼氏に対し、愛してくれるだけではなくそれを行動に示せという、女の子特有のわがままを成就させる。続編らしくちょっと度を越えた展開も見せながら都合の良い現代のシンデレラ・ストーリーをけして主人公の成長というありがちな展開に逃げずに見せきっている。レニーのおデブちゃんぶりも凄い!役のために太るといっても男と女じゃ覚悟が違う。1点上乗せするほどでもないけど前作よりも落ちるとも思わなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-13 13:51:38)(良:1票)
115.  ブリジット・ジョーンズの日記
べつに仕事に生きているわけでもない、ただ婚期を逃しただけの、それでいて考えることは良きパートナーにめぐりあうことという、まあごく普通のどこにでもいそうな、かといって威張れるようなものではない女が主人公のロマンスコメディ。自らは成長せず、でもいいオトコは欲しいという都合の良い欲求を持つこと自体は、そんなに悪いこととは思わないが、映画の主人公には不向きなキャラ。それを堂々とやってのけた潔さは時代の援護があったとしても0.5点くらいの加点価値はあるかも。ただしのっけからけっこうなモテモテぶりなので主人公が傍目からも魅力的なのか、そうではなくて傍目はダメなんだけど実はいい娘なのかがよくわからん。台詞に多々出てくる「ありのまま」というのはけして努力しなくてよいよ、ってことじゃなく、繕わなくても「ありにまま」の中に素敵な部分がありますよ、ってことなんだと思う。あと、一番面白かったのは冒頭の「オール・バイ・マイセルフ」。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-12 17:24:26)(良:1票)
116.  クラッシュ(1996) 《ネタバレ》 
ついていけなかった・・。事故とエクスタシーの関係は理解できないけどなんかありえるかな?とは思うし、モノを破壊するという行為から何かが無くなるのではなく何かが生まれるというのもなんとなくわかる。事故を境に変容してゆく主人公が自己を模索する様はやっぱりクローネンバーグ映画なんだとも思う。でもエクスタシー=セックスという短絡的な描き方がかなり不満。けしてノーマルとは言い難い、ある意味境地を描いているのだからむしろセックス無しでも良かったような気がする。金属と肉体の融合したロザンナ・アークエットの足は単にエロチックなだけのような気がしないでもないがアレはアレでクローネンバーグらしくて良かった。あと、私の愛車、北米名ミアータのひっくり返る様は見ていて辛かった、、。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-08 14:02:59)
117.  イグジステンズ 《ネタバレ》 
現実の世界と現実ではない世界を通して本質を模索するというテーマは、その現実ではない世界が妄想であるときもあれば、自分を偽って生きた世界であるときもあるが、クローネンバーグにとっては現時点での新作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』まで一貫しているテーマである。そして有機物と無機物の融合というのもクローネンバーグ映画の特色のひとつと言える。この作品はそういう意味ではわかりやすいくらいにクローネンバーグらしい作品ということになる。バーチャルリアリティを扱うほとんどの映画がその危険性を提示している中で、この作品は虚構の世界を作り出すゲームデザイナーと現実至上主義者の攻防の中で現実を見失った現実主義者を描いている。つまり虚構の世界を通して現実を見ることの大切さ、もっと突っ込んだ見方をすれば、同じように虚構の世界である「映画」から現実を見ること、そして描くことこそが重要なのだと言っているように感じた。しかしストーリーが陳腐なうえ、そのストーリーを何よりも重視して追っている小説的な作りに不満を感じる。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-07 16:10:33)(良:1票)
118.  スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする 《ネタバレ》 
オチ以外は結構気に入っている。愛する母が酒場の娼婦と重なり、少年は母の人格を二つに分けることでそのことを否定する。妄想は少年にとっての現実ではあってもけして本当の世界ではないという、主人公にとってのみ辻褄の合う世界をうまく見せている。とりわけ本物の娼婦の振る舞いと母の振る舞いに共通点を見出させる様は、主人公の混乱と共に観客をも混乱させる。少年が見るはずのないシーンがあるので比較的歪められた記憶であることがわかりやすい作りになっている。よってオチには驚きも無いし、主人公が記憶の歪みに気づくということ自体に主人公の性質上、不満が残る。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-06-06 14:40:32)
119.  未来は今
昨日書いた『ディボース・ショウ』もこの『未来は今』も傑作とは思わないけどそこそこ面白かったと思う私にとって、前者の低評価にもびっくりしたが後者の高評価にもびっくりした。この作品の何が世間に受けているのか知らないが、ワーナーの資金提供もあってかコーエン兄弟お得意の毒のある笑いを極力排除したサクセスストーリーとなっている点が受けた原因でしょうか。とはいうもののちょっと皮肉めいたストーリーはやっぱりコーエン流で素直にサクセスストーリーにはしないようです、この人たち。ニューマンは元々悪役俳優なのかと思わせるくらい怖い顔してました。助監督サム・ライミの風味も一役買っているのかもしれません。あと、マンシーの応援歌?を知らないのに知っているように歌うジェニファー・ジェイソン・リーはめちゃくちゃ笑った。思い出して今も笑ってます。
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-31 13:20:56)
120.  ナイト・オン・ザ・プラネット
ジャームッシュの手にかかれば誰だって映画の主人公になれる。人が人に出会う、その前もその後もおそらく他人のままの二人の一回だけの出会い。その一回きりの出会いさえあれば映画ができる。世界中の中から5つの都市が選ばれ、それぞれの場所で、タクシー運転手と客のひとときを切り取る。5つの都市といっても登場する人たちのバックボーンはもっと複雑で、様々な人種が交錯する様はいかにもジャームッシュ映画。ジャームッシュは常に映画の中で様々な国の文化に触れ、文化と文化が自然に、あるいは不自然に溶け合う様を好んで取り入れている。そういう意味ではこの作品は最もジャームッシュらしいと言える。その一方でジャームッシュらしくない部分もある。それは一つ一つのエピソードがひとつのストーリーとして洗練されすぎている点。どのエピソードにもささやかな伏線がありささやかな起承転結がある。脚本が出来すぎなのだ。ここまで完成された5つのショートストーリーを見せられたら、いくらそれが「らしくない」といっても満足度のほうが大きいので個人的にはOKなんですが。彼の作品の中では、映像よりも脚本のうまさというか、話の構成のうまさというのが印象に残る作品。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-12 16:09:35)
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