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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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121.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
ダメな人間が一生懸命な映画って大好きです。金集めのために男性ストリップっていう発想がおバカなんですけれど、あくまで切実で真剣なところが笑いと涙を誘います。実のところ、このエンディングの後も、彼らに必ずしも具体的な希望があるという訳ではないのですが、あくまで前向き。イギリスの風景に溶け込んで、妙に存在感のある男達が、羞恥心や常識の枠と葛藤しながら1つになってゆく姿は、可笑しさと哀しさ、そして温かさに溢れていて、見終わって満ち足りた気分になれました。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-20 21:43:32)
122.  フォロー・ミー 《ネタバレ》 
落ち着いた名画座でゆっくりと雰囲気を堪能できた映画でした。最後まで大きな事件は何も起こらない映画なのですが、その何もない感じ、ふわりふわりと流れてゆく感じが心地よく、ミア・ファローとトポルの、個性的になり過ぎてない個性が、この映画にピッタリとはまっています。もし追いかけられるのがアーシア・アルジェントで追いかけるのがハビエル・バルデムだったら全く別の映画になっていたでしょう(最初のレビューではウーピー・ゴールドバーグとスティーブ・ブシェミだったのにね)。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 21:05:05)
123.  プラトーン
エリアスとバーンズはメーターの極で、戦場の兵士はその間で振幅を繰り返します。そこにあるのは国の大義でも戦争の意義でもなくて、眼前に存在する死と向かい合う事で丸裸になった心。人間個々人の自我、意識、判断、感覚、そして本能。それぞれがぶつかりあい、こすれあい、共鳴し反発し、狂気という名の遮蔽行為を実行します。戦場では、その異常な状態こそが正常なのかもしれません。生き残る為の正常反応。だから、国家にとって、ではなく個人にとって、戦争は異常、なんじゃないかな、なんて思いました。ちなみにアカデミー音響賞を受賞したこの映画、私は70ミリ版を見たのですが、劇場の再生環境のバランスが悪かったようで、リアが過剰に大鳴りして密林探検アトラクションみたいな音響になっちゃってました。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-19 20:42:39)
124.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
発達した脳によって物を創造する力を得た人類。その人類が作り出した物が、人を越えようとした時、人は新たな進化、次なるステージへ上がる事を強いられるのですね。HALは、人の限界とその次の段階の橋渡し役。人間的な個性を見せるHALと、機械的にも思える、人間的な魅力をまるで見せない登場人物達とは限りなく近い存在になっているのだと思います。そして、もちろん重要なポイント、圧倒的な特殊効果は今でも全く色褪せません。でも、私、この映画を家で見ると、いっつも人類の夜明けの終りあたりで寝ちゃうんですよね~。起きるとスターゲイト。昔、70ミリ版を見られただけで十分満足、と。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-17 01:18:03)
125.  ウォレスとグルミット、危機一髪! 《ネタバレ》 
ミステリアスなスローテンポで始まって、徐々に加速してゆく展開に、こちらも徐々にヒートアップ。グルミットの飛翔、ウォレス&ヒツジのバイク曲乗りあたりで、もう楽しくて涙だーだー出てきました。30分の中に、娯楽映画の要素をぎゅううううっ!と詰め込んで、まるで2時間の大作を見た後のような、「面白いもの見たぁ!」って充実感をしっかり味わわせてくれます。でも、最後に失恋しちゃうウォレス、意外と心の狭い人なのね(いーじゃん、チーズ嫌いでも)。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-16 02:22:26)
126.  スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー 《ネタバレ》 
あー、なんかもー絶対に判る人にしか判らない、でも判る人にとってはこの監督、バカでしょ、すっげーバカでしょっ、ってツッコまれちゃう(と言っても褒め言葉ですけど)映画ではありました。なんでまたジュード・ロウにしろグウィネスにしろ(まあ、アンジェリーナ・ジョリーはともかく)、こんなおバカ映画に出ちゃってますかぁ、とツッコミたいところですが、懐かしのレトロフューチャーでコテコテに彩られた世界にぴったりとハマっております。ソフトフォーカスの中で輝くグウィネスなんか、この人、こんなにキレイだったっけ?ってくらい。古き時代のアメリカ漫画映画をそのまま再現する、ブリキと手描きイラストで作られたような世界にうっとり。安易なアクションやスペクタクルの代用ではなくて、明確な美術を表現するために使われているCGは、デジタルの正しい使い方を示しているような気がします。一方で、ジュディー・ガーランドを背景にしちゃったり、『キング・コング』だったり『007』だったり、はたまた番地が1138だったりと節操のない映画バカっぷりを見せちゃってたりするあたりに、ミョーな親近感を覚えたり。古き良き時代の漫画映画を実写で再現した、ただそれだけの映画なので、最近のハリウッドの最先端娯楽映画を期待してしまうと激甘に感じてしまうかもしれませんが、私としては無条件に「最高のバカですね!」と褒めてあげたい映画でした。さて、あちこちで宮崎アニメの影響が取り沙汰されてしまっているこの映画、実はフライシャーのアニメが原点で、宮崎駿も同じフライシャーの影響を受けまくっているのよ、という事を知っておいて下さいませ。最近、日本のアニメのパクリ!というのが色々と問題視されておりますが、これも同一視されちゃうと、フライシャー兄弟が可哀想。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-14 22:10:21)(良:3票)
127.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 《ネタバレ》 
【激しくネタバレなのでご注意!】見る前はテンション低い状態だったんですけれど、見ているうちに、自分が『ハリー・ポッター』が大好きだった事、どんどん思い出してうるうるしてました。前2作は、『ハリー』の世界を映像化したら、この程度のモノなんだなぁ、って感覚しかなかったのですが、今回、やっと1本の映画としての魅力、映画としての『ハリー・ポッター』のアイディンティティを確立したんじゃないかな? 原作のエピソードが削られまくってますが、多くを盛り込んでダラけてたこれまでと違って、一つの大きな流れを形成していましたし、脇役をあえて切り捨てる事で、ドラマが明確になりました。実のところ、世間では評価の高いこの3作目の原作、私は、ハッピーエンドとは言えず、まとまりもイマイチなのであまり好きではなかったのですが、この映画は原作では感じられなかった魅力を得られました。特にクライマックスからエンディングにかけては、原作のモヤモヤした展開をハッキリ具体的な画として描く事で、説明不足を補っていたように思います。これまでのハリウッド的オモチャっぽさのない画風と、ジョン・ウィリアムズの、繰り返しを避け、独自性を出した音楽により、原作の地味目な舞台に新たに格調の高さを付加させた感じ。でも、監督が変わるだけで、こうも印象が変わってしまうと、一体クリス・コロンバスは何をやってたのさ、って感じがしてしまって・・・。それにしても、みんな大きくなってきてびっくり。特にネビル! もー別人みたいに成長しちゃって、「まあ! おじさんびっくりだわよ」ってカンジ。そうそう(もーコロコロ変更しててごめんなさい)、ハリーのアレ、どう見ても『タイタニック』のパロディにしか思えないんですが、唐突にどーしちゃったのさ、ハリーってば。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-13 20:06:08)(笑:1票) (良:1票)
128.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
『T2』はなかったことにしてちょうだい派としては、これが正解と言うか、これこそが1作目の続編、あるいは『T2』の後半部分であるべきだったと思うのです。審判の日を経て、廃墟と化した世界で繰り広げられる人間とマシンとの戦い、ジョンとカイルの出会い。絶望の中の仄かな希望を描いたペシミスティックな物語として成立していた1作目の先にあるのは、当然こういう世界でしょう、と。でも、ここに辿り着くまでが長かったですねぇ。語られるだけの世界ではなく、実際にデジタル技術を駆使して視覚化された、圧倒的スケールの生身の人間とメカとの戦闘、やっと本当に見たい『ターミネーター』の続きが見られたという感じがしました。だけど、そもそも元々円環の次元を描いていた世界なのに、『T2』の、いきなり別レール敷いてみました、って状態から生じた幾つもの矛盾、疑問、それを修復するのに『T3』という存在を噛まさなければならなかったという混迷した展開は、今更ながら、1作目だけで良かったんじゃない?という気持ちも一方で捨てきれなくもないですが。更にこれから先、まだ描くべき事があるの?という感じもありますしねぇ。まだカイルを送り出して以降の完全な未知の未来、戦いの結末がありますか。
[映画館(字幕)] 9点(2009-06-06 20:19:29)(良:1票)
129.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
前半1時間とエンドクレジット部分は10点ってカンジですが、後半1時間は「なんじゃこりゃ」ってレベルで。あれじゃ安っぽいB級ギャング映画だわさ。金を選んだ兄と愛を選んだ弟の安直な対比、随分とまあチープなモンを見せられたなぁ、と。兄さんの死に様なんぞ、彼の俗物さ加減をわざわざ強調しているようで(金そのものではなくて、金の風呂というワザとらしい安っぽいあり得なさ加減で)、あれは何らかの悪意ある描写なのか?って深読みしちゃったりして。『ミリオネア』の出題一問一問に呼応して過去のエピソードが描かれてゆくという構造そのものはあり得ないながらも面白いのですが、その構造に誤魔化され、隠されているかのようなクサいドラマは、なんともかんとも・・・。予定された不幸と幸福のレールをなぞるだけの映画のようで、どんどん先細りになってゆく展開に、なんかこのところのアカデミー賞、個人的に不作!と映画が終了する前から心の中でツッコんでいました。あ、カメラと編集は良かったです。
[映画館(字幕)] 6点(2009-05-16 18:31:01)
130.  Emma/エマ(1996)
上流階級の惚れたハレたの物語、ジェーン・オースティンって、こんなのばっかなの?とか思いつつも、楽しみました。エマの、おせっかいで自惚れで、美人に嫉妬しちゃう性格、イヤな女!って思っちゃったら、この映画、かなりツラいでしょうけれど、私は笑って見てられるレベルでした。グウィネスの、時としてカエルっぽく見える顔がよく似合ってる役です(あ、カエルって可愛いでしょ?)。ただ、ひたすら男女の恋の駆け引きに終始する映画なので、もうちょっとこの時代の情景、情感が欲しいなぁ、と思いましたが。そこは同じオースティン原作の『いつか晴れた日に』や後の『プライドと偏見』に比べると大いに不満が残ります。
[映画館(字幕)] 6点(2009-04-29 14:12:53)
131.  イングリッシュ・ペイシェント 《ネタバレ》 
長い時を刻んでゆく大自然の中の、ほんのひと時の瞬きのような物語。愛が生んだ悲劇もやがてはかすかな記憶の中へ流れてゆき、新しい人が新しい愛の物語を紡いでゆく。私は、この映画、長いとかなんとか、そういう感覚すらなくなってました。ずっと映画の中に入り込んで、映画の中に流れる時だけを感じていたみたいに。芸術品のような映画です。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-15 00:19:32)(良:2票)
132.  いつか晴れた日に 《ネタバレ》 
本当に大好きな映画。すぐ感情移入モードに入ってしまう私はラストのエマ・トンプソンに、「良かったねぇ、本当に良かった」と、映画だって事も創作だって事も演技だって事も忘れて感動してました。アラン・リックマンの多彩さを知ったのも、この映画でした(『ダイ・ハード』のハンスとは全くの別人に見えました)。
[映画館(字幕)] 10点(2009-04-14 00:45:00)(良:1票)
133.  第三の男 《ネタバレ》 
なるほど、映像テクニックは見事。光と影の効果を生かして、モノクロ映画かくあるべき、みたいな感じで。全編を支配するチターの音色も映画に独特な色を与えていますし。まあ、心理的な揺さぶりをかけようとする=画面を斜めにするっていうのを多用し過ぎてる感はありますが(斜めになってる場合の特異性を観察しながら見ていたのですが、どうもハッキリとした区別はされてないんですよねぇ。斜めのショットの場合はそこに描かれている事象は信用ならないですよ、とかいう意味があるのかと思ってたんですが)。問題は第三の男とは何者なのか?っていう謎の部分にちっとも興味を抱けなかった点で、作家がハナっからハリーの人格を盲信しちってるあたりからちっともノレてゆけないとゆー。で、なんかあれこれヒネってあるのかと思うと、そう思わせるばかりってカンジで。名画と言われるこの映画で、第三の男とは?ハリーとは一体何者だったのか?っていうのが、クライマックスのあの逃げまくってるオッサンに自分の中で結びつかねー(笑) 時代ってのを考慮に入れるべきなのか、それとも単に私の読みがめちゃくちゃ浅いのか、まーよく判りませんが、馬鹿な私なりの素直な点を、と。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 21:17:41)
134.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
ジャッキー・アール・ヘイリーって、あの『がんばれ!ベアーズ』のケリー? マジで? って、それだけがこの映画を見たことの動機。近年のアメコミ映画に冷たい私ですし見る気もなかったんですけどね。後半になって素顔が出てきて、ああ『特訓中』の頃の、なんかおっさん顔になったケリーのまんまだ、って。さて、映画の方は、普通に評価すりゃ4点ってとこですが、これまでオタクなりに生きてきた私として、半端な評価をするべきではないと思いました。オタクのフェティズムを自虐的に描いてみせた(この映画のタテマエの部分なんざ、『Mr.インクレディブル』と『ミステリー・メン』見てりゃ十分事足ります)悪趣味な映画。「結局お前らこういうのが好きなんだろ?」って? やめてくれ、自分はそっち側のオタクじゃねえよ。ヒーローを「殺す」のならばオタク同士のオナニーショーでやっててくれ。世界を巻き込むな。これまでオタクを看板にぶら下げて生きている以上、同類が自爆テロを起こしたこの映画を全否定する事こそが自分のあり方なのだな、と思います。この映画を世にタレ流したクソオタどもに対して、ある意味敬意を表して栄えある0点を。
[映画館(字幕)] 0点(2009-04-01 11:07:47)
135.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 
この映画のレビューを書くの、5年以上迷い続け。だってLDを買って見た時の印象がどうしても子供の頃テレビで見て大好きになった、放映されるたびにワクワクしながら見た『まぼろしの市街戦』とは大きく違っていて、だけどLDの方が正式なカタチだし、テレビで見た映画はレビューしない方針だし、って。テレビ放映版だと間違いなく10点なのですが、LDで見た印象は8点、みたいな、それくらい吹き替えが与えたインパクトが大きかった映画でした。「戦争の狂気の下では精神病院に入っている人々の方がよっぽどマトモ」ってシニカルなコメディなのですが、結構重いんですよね、字幕&ノーカット状態で見ると。何故かアーティスティックな面が強調されるようでもあって。テレビ放映版の方がファンタジー的なコメディとしての色合いが強く感じられて、夢のような、その世界の住人になりたいと思うくらいに愛すべき楽しい人々の物語であったりして。街の人々の可笑しさもジェヌビエーブ・ブジョルド(ってのは『大地震』の頃の表記でしたっけかね?)の可憐さも、自分の中では吹き替えの上に成立してました、っていうのを、果たしてどう評価したらいいのやら。やはりここは例外的にテレビ放映吹き替え版を前提とした点数を付けるべきですか。日本の声優文化の素晴らしさもまた映画の愉しみの一つであるのは事実なのですから。
[地上波(吹替)] 10点(2009-03-28 20:33:58)
136.  リトル・ダンサー 《ネタバレ》 
抑圧と衝動の映画。ビリーはビリーという個であると同時に、おばあちゃんであり、お父さんであり、兄であり、母の遺志であり、先生であり、友であり、労働者達であり、そしてこの映画を見ている観客であるのです。それぞれの衝動がビリーという存在に反映され昇華されてゆく、1本の映画が1つの人格であると同時に全ての人格。だからこそ、ラストはちょっと先走り過ぎちゃいましたか。あれは既に固まった未来。一歩前へ踏み出し、開かれた無限の未来へ向って全力で踊りが爆発すれば、それで良かったと思うのですが。
[DVD(字幕)] 8点(2009-03-28 16:08:48)
137.  マンマ・ミーア!
なんだか酷く雑な映画だなぁ、って。半分観光気分のロケでだらーって撮りました、って感じでメイクとかヘアメイクとか衣装とかカメラワークとかめちゃくちゃテキトーだし、振り付けって言えるだけのレベルのモノも映ってないし、みんなテキトーな演技しかしてないし(ブロスナンなんか、それでいいんかい?ってレベルだ)、そもそも中身なんてなーんにもない、ミュージカルって言っちゃいけない、ミュージカルごっこしてるだけってレベルの映画で。全ての歌がABBAのオリジナル楽曲に比べたらシロートのカラオケ大会レベルでしかなくって。でも、途中で気付きました。ほぼ自分がソラで歌える「ダンシングクイーン」のところで。これって映画と観客とがABBAを共有するモノなんだって。だから、本当は観客も歌ってナンボなんでないの?みたいな(歌詞字幕付き上映っていうのが存在するのも、多分そのためでしょう)。だから、他愛もない映画だけれども、ABBA心があれば楽しめるし、それがなければキツい、って。世代的にど真ん中な私は、以降は画面の登場人物達と共に歌う事を楽しみました。もちろん、500人以上は入ってるシネコン、周り誰も歌ってやしませんから、心の中で、ですが。一体化して楽しむって点じゃ舞台にゃ敵わないでしょう。とても受動的なメディアの映画じゃ客席の温度だって一定にゃならないでしょう。そういう点で、これを映画化した事はどうなんだろ?とは思うのですが、参加型映画なんてものが今の時代に成立しそうにない気がしないではないのですが、でもそういう「歌声映画」があってもいいんでないの?
[映画館(字幕)] 7点(2009-02-07 19:31:09)(良:1票)
138.  007/慰めの報酬 《ネタバレ》 
前作に比べると遥かに毎度のジェームズ・ボンドに近付きました。お約束がいっぱい復活してますからね。今回思ったのは、ダニエル・クレイグのボンドはショーン・コネリーのボンドへの回帰を目指しているのかな、という感じ。ベッドのオイル美女は『ゴールドフィンガー』のオマージュなのでしょうし、『ドクター・ノオ』に次ぎ、シリーズで二番目に短い尺も、コネリーボンド的(レイゼンビー以降は2時間超が当たり前になってます)。そんな、007映画を見てるという感覚でいられるのは嬉しいのですが(前作では007として見るのが困難過ぎて途中で諦めたような状態でした)、冒頭から前半のアクションシーンでのカメラの音痴さ加減には辟易。何やってんだかワケ判りません。また、短尺ながら間延びして退屈な展開や、前作見てないとちゃんと判らない物語もマイナス、っていうか、前作を見ていながら結構忘れてて、ちゃんと思い出せないままに終わってしまいました。あと、カットバック多用し過ぎ。でも、なんと言っても粗暴な荒くれクレイグボンドは、やっぱりまだまだスマートなボンド像からは遠い気がしてしまいます。結構エージェント姿がサマになってきていますが、映画全体に漂う湿りっ気共々、シリーズを重ねたら、マティーニのように、もう少しクール&ドライな方向へ移行してくれるのでしょうかねぇ。
[映画館(字幕)] 6点(2009-01-17 21:00:15)
139.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
中学生時代、土曜の雨の午後、ニュー東宝シネマのリバイバル上映、女子高生で溢れかえった中で埋もれて見た事を今でも思い出します。白黒の、メロディがダニエルの頬にキスをしているポスターを買って、家に帰ってそれを廊下で母に広げて見せた事も、母が「いいじゃない」って言った事も思い出します。そんな、映画本編だけでなくって、映画にまつわる思い出も何もかも全部、大切にしまっておきたい、そんな映画。子供の可能性を抑圧してしまうとか、大人の身勝手な良識の押し付けとか、とりあえずそんなのどうでもよくて。現実で考えたらあの後一体・・・とかもどうでもよくて。ときめきがあって、世界が広がって、そして未来が開けてる、それだけで十分なのです。
[映画館(字幕)] 10点(2009-01-11 00:58:00)(良:1票)
140.  オーメン(1976) 《ネタバレ》 
ホラーが苦手な(ワリには見てますが)私が、学校の友達のつきあいで嫌々見に行った映画。せっかくの大スクリーンな有楽座なのに、私の好きな前の方じゃなくってみんなに合わせて後ろの方で見たせいもあってか、ちっとも恐くなくて「あー、はいはい終りましたね、結局努力は全然無駄だったってコトね」って印象しか持ちませんでした(今でも記憶に残る、遠くから見たシネスコスクリーンに大映しになる銃弾)。首コロコロ~ってしても、なんだかお人形さんだよね、みたいな印象でしたし、串刺しも「なんか背中のトコに棒が立ってるだけじゃない?」って思いましたし。なんつーか、冷めまくり。今見れば、もしかすると全然違った印象を受けるのかもしれませんが、どうも初見の印象が悪くて・・・。悪魔がやる事のセコさとか、ダミアン出生の秘密とか、どうもB級っぽくてピンと来ないんですよねぇ。
[映画館(字幕)] 5点(2009-01-11 00:38:46)
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