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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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161.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
 亜流がいっぱい出た『エイリアン』ですが、ここまで来ると本家もまたその亜流たちとさして印象変わらないようなモンで『ライフ』と比べたってどっちもどっち、くらいなモンで。相変わらずプロフェッショナルにしてはお粗末、お馬鹿な方々が出てきてはエイリアンが出たー、ギャー、ってのを繰り返すばかり。   ヒロインには決定的な何かが足らないし(映画背負って立つほどの存在感の欠如とでも申しましょうか)、各人意味もなく勝手気まま、バラバラに行動してるようにしか見えないエピソードのブツ切れっぷりだし、結構引っ張るけどオチは丸見えだし(いやもうアッチだって判ってるしYOU早くバラしちゃいなよ)。   アンドロイド同士で創造主について語ってる時点でレプリカントやりたいんか、『ブレードランナー』に繋げたいんか、って思いましたが、そこ、この映画の中でも特に面白くないところで。ダレまして。でも、そういう起源からの変遷を語るのならば、その先、人類が進化してアンドロイドとエイリアンを克服してゆくか、或いはアンドロイドかエイリアンが人類を凌駕して宇宙を支配してゆくか、そういうところまで描いてこそなワケで。広げた大風呂敷の結果が『エイリアン』~『エイリアン4』だと、それはそれで小さくまとまって終わる事になるんだなぁ、と。今考えてみれば『4』のリプリーにはその予兆みたいなモノはあった訳ですが。   エイリアンの基本設定はもう変えようがありませんから手詰まり感たっぷり。ジェリー・ゴールドスミスにオマージュ、な音楽も1作目に対する回帰志向を強調しているように感じられて後ろ向きな印象。  もっと変化したエイリアンをやるには歴史を先に進めるしかないんじゃないかと思います。大風呂敷をしっかとたたんでみて欲しいところで。
[映画館(字幕)] 5点(2017-09-25 21:47:19)(良:3票)
162.  フリー・ファイヤー 《ネタバレ》 
 限定された空間で二派に分かれたクズどもがひたすら撃ち合いを繰り広げるだけ、というワンシチュエーション映画なのですが、その状況や舞台を活かしたアイディアとか、そこから生まれる面白さとか、そういうのがあまりない単調な映画って思いました。  何しろ、前半4分の1くらいのところで大方の登場人物が被弾して、あとは這いつくばって撃ち合う、画的な変化の乏しい、単調な展開が続くばかり。各人が割とバラバラに動くので勢力がどう動くのか、みたいな見せ方はしていなくて、だから位置関係もちっとも重要視しておらず、だからイマジナリーラインなんて不要とばかりに似たような映像の羅列に終始し、だからもう銃を撃つという行為だけに特化した映画みたいな感じで。   あとはキャラに愛着を持てるか否か、ってところにかかってくる感じですが、何しろ登場人物全員クズっていうかバカですから、一体どこに感情移入しろっていうのやら、みたいな。状況があるばかりで特にドラマらしいドラマも描かれず、誰が生き延び、誰が死ぬのか、って興味もあまり湧いてきません。  役者萌えでも無い限り、かなりシンドいですかねぇ。サム・ライリーやコプリーの過去作に何らかの思い入れがあれば、みたいな消極的な薦め方しかできません(サム・ライリーのオチは、酷く悪趣味なお笑い状態ですが)。   でも、コミュニケーションの最悪な失敗例として『メッセージ』と対にして見れば、あるいは面白いかもしれません。
[映画館(字幕)] 5点(2017-05-24 20:35:49)
163.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
 IMAX3Dでドーン!と立体感溢れる峰々が、って、どうして大ロングの景色に立体感付けちゃうとミニチュアにしか見えないってのが判らないかなぁ。遠くの景色ってのは左右の視差なんて殆ど生じないわさ。   映画自体は「撮るの大変でしたね」って状態は伝わってくるのですが、地理が明確じゃないの。一体それはどの部分なの?っていうのがまるで判らない、っていうかそもそも判るように描かれてないんです。  その上、みんな似たような風貌になっちゃうので「誰が誰やら」って事になって、エベレストのあちこちに大変な事になってる人が散りばめてあります、って状況ばかりがあって、物語としての流れは諦めちゃってる感じ。実際に何があったのかはネットで調べないとちゃんと見えてこないっていう。  災難に遭った人達に寄りそう事で「臨場感こそが大切、状況の把握なんて出来ないからこその恐怖なんです」とでも言いたいのかな? でも特定の人とポイントの間でシーンがポンポンと飛ぶのでエベレスト全体が大して広くも高くもない、ごくごく限定された空間に映ってしまって、それは大きな間違いなんじゃないかなぁ。  そこにある筈の大自然に対する畏怖とか人間の非力さとか、そういうのは案外伝わってこない、だけどそここそがこの映画では大切なんじゃない?   いや、最大の問題点は見終わって結局人は何故山に登るのか?って事に対してなんの答えも見いだせなかったところですか。利己的な人達が他人を巻き込んで自滅しました、っていう状況ばかりが見えてきて。それじゃ実際に亡くなった人達が浮かばれないわ。   それでも難波康子さんのエピソードはやはり日本人として胸に迫ってきました。でも、最終キャンプ地からわずか300メートルのところで亡くなったっていうのは映画じゃ判らないんですよね・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2016-04-07 20:55:26)(良:1票)
164.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
 すいません、完全に飽きました。『指輪』時代からもうずーっと同じ事を繰り返してるみたいな感じで。やたら勿体つけた描写~ドーンとアクション!ってパターンが延々と続いてるようで、シリーズを重ねれば重ねるほど単調なイメージになってゆくっていう。   御一行様が「全米川下り選手権に出場する」ウハウハザブーンな展開は、そのフレーズを思い出してウケましたが、それは映画の面白さとは全然別で。  ドラゴンが「親指を立てながら溶鉱炉に沈んで・・・」な展開もウケましたが、それも勿論・・・つーかキングギドラみたいだな。  いや、川下りのところのピタゴラ風展開は画的にも面白かったと思いますけど。   前作の事を思い出すのにひと苦労(実はあんまり思い出せなかったんですが)、でもどうせそこから展開する新たな物語もこれまでと似たようなもので、いやもうタメるなタメるな、ちゃちゃっと先に進もうよ、って感じで。  『指輪』より過去の話ですからどうせメインは死なないって判ってるわけですし。   で、これからやっと面白くなるんでしょ?これから活躍するんでしょ?って思ったら終わっちゃうし。ええ~、そこで終わらせるかぁ?って。結局延々と捕まったり逃げたりを繰り返すだけの話。  アクションの見せ場はレゴラスとエルフ姐さん頼り。そことてワンパターンですが。   見ていて、何か新しい展開とか映像とかにワクワクする、っていうのが無くなっちゃった。心は動かずひたすら頭で映画という名の時間を消化するばかり。  指輪はめた時の病的なエフェクトとか、もう見てて苦痛なんですよね。あーまたコレかぁ、って。   完全に固まったままの世界観の中でお馴染みの面々が更なる冒険を繰り広げます、ってところに喜びを見いだせるのならばいいのですが、私はここから刺激を受ける事がすっかり無くなってしまいました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-03-13 21:11:32)(良:2票)
165.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
エドガー・ライト、ニック・フロストというキーワードで期待を抱いたのですが、なんだか思っていたものと全然違った感じで。「不良少年グループVSエイリアン」っていかにもバカバカしく楽しませてくれそうな題材が、何故かかなりマジな映画になっていて。となるとひっかかってしまう箇所が続出。何しろ冒頭で女性をナイフで脅して金品を巻き上げる少年路上強盗グループ、そいつらが主役な訳ですから感情移入なんて生まれようもありません。この連中が笑わせてくれる訳でもなく、さりとてドラマらしいドラマを見せてくれるでもなく、ただ彼らが住む団地を舞台にエイリアンと戦い、メンバーの何人かが犠牲になり、って、ありがちな低予算B級モンスターパニック映画として流れてゆく感じで。ストリートギャングものとしての側面が強く、低所得者のコミュニティ状態な団地に暮らす子供達が、生活環境の影響でまだ幼いうちから社会からはみ出してゆく姿が描かれる点がこの映画独自の個性。でも、そこに入り込むエイリアンが何らかの象徴として映画に正しいメッセージを刻みつけているのかというと甚だ疑問で。まるでエイリアンは抗争の中の一勢力みたい。主人公は捨身の行動によってエイリアンを退治する訳ですが、その彼を英雄として讃えるラストシーンに感じる違和感、彼は自らの行為に対する落とし前を付けただけで、称賛に値するだけの事をしたのだろうか?と。悪に手を染めた少年を最終的に肯定するところにまで持ってゆくだけの説得力は無かったように感じます。そういう背景を持った物語であるならば、もう少し痛みを感じられる映画であった方が良かったと思うんですけどねぇ。でなきゃ意外なシリアスさの中で死んでいった仲間達も浮かばれないでしょ。
[映画館(字幕)] 5点(2012-07-10 22:38:41)(良:1票)
166.  ワン・デイ 23年のラブストーリー 《ネタバレ》 
なんだか期待していたのと随分違う感じ。23年の間、7月15日一日だけの出来事を切り取るという手法が何か映画的に面白い結果を生み出すのだろうと思っていたら、別に普通に物語が断片としてほぼ時系列通りに流れてゆくばかり。しかもその物語もステキなラブストーリーという訳ではなく、自分のキモチを押し殺しているようでいて、その実、欲とエゴを剥き出しにしている男と女の物語、みたいな。後半、ああいう展開になるとは思ってもみませんでしたが、最後の数年の悲しい展開、そこから総括されてゆくモノが映画全体を受け止めきれていないような気がして、何やら重たさばかりが残ってしまって。突然断ち切られたところからも映画はあくまで断片で描かれてゆくので、そこからの再生、その生きた証しがきっちり刻まれてゆく感じがもっともっと欲しくて。アメリカ産ながら全編ヨーロッパの映画らしい色調と画風がステキな映画ではありますが、物語の方もヨーロッパ的な「そんなにうまくいくものではないですよ」っていう痛みの強い感じがちょっとツラい映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2012-06-25 06:57:28)
167.  三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 《ネタバレ》 
前日に『タンタンの冒険』を試写で見ていなければ、もう少しだけ楽しめたんじゃないか、って気もします。物語的には結構退屈で(ワリと初期に目的が明示される事で映画全体がどの程度のハナシになりますよ、っていうのが説明されちゃうという)、だからポイントになるのはキャラの面白さやアクションシーンって事になるのですが、キャラ的にはみんな中途半端。ミラはステキですけど途中でいなくなっちゃいますし、オーリーも活躍しないままいなくなっちゃいます。さりとて三銃士+ダルタニアンが個性を発揮してくれるかと言うと、なんだか悪役やら王と王妃の方に興味引っ張られちゃってイマイチ目立ちません、って状態で。アクションシーンなんかは頑張ってる方ではあるのですが、旧来型のアクション映像だねぇ・・・って。せめて『タンタン』との間に別ジャンル一本挟んでおくべきでした。映像的にはイラストやCGと実写とがスムースに入れ替わってゆく部分が面白かったのですが、どうせならばあのセンスで全編通しちゃえばいいのに、って思いました。あくまでそういう個性的な映像はちょびっとだけなんですよね。でも、そんな中で王妃役のコがなんか良かったです。美人じゃないのにミラよりヒロインより魅力的かも、みたいな感じで彼女がずっと映ってたらもっと楽しかったのになぁ、なんて思ったりもしました、が、それじゃ別の映画だ。
[映画館(字幕)] 5点(2011-11-13 17:18:56)
168.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
映画って導入部で色々と考えますよね。どういう背景を持つ物語なのか、どんな謎が隠されているのか。今回は雲海からドイツに至る導入部で「じゃあナチとかゲシュタポとかの要素が背後にあって、巨大な陰謀が渦巻いているとか?」みたいな。事故が起こり、妻すらも自分を知らないという話になって、一体どんな陰謀が背後に、または主人公の記憶に何が起きたのだろう?って更に色々と推理を張り巡らせて。で、そういう意味では結構楽しめてたと思うんですよ。物語がどう転んでゆくのか、っていうのを楽しませてもらって。「あんなクルマの運転、フツーはできないよね」とか思いはしても、「クルマ好きならばそういう事もあるかもね」って決してネガティブな捉え方はしなくて。いや、むしろ教授ならばなかなかシャープな展開にはならずにもたもたしても仕方ないか、みたいな箇所が多かったのも事実で。そして。真実は『トー・・・』と同じだと判った途端、あー・・・って。頭の中に張り巡らせてあった様々な仮説、想定、想像がフシューって音を立てて萎んで。『トー・・・』まんまでヒネリがないので、そこでもうピタッと映画に向かう意識が止まっちゃって、全然映画が頭の中に入ってこなくなっちゃって。いや、それまでも奥さんの言動から『トー・・・』パターンを考えたりもしたんですよ。だけど、そこまでまんまじゃなくていいじゃん・・・って感じで。ミステリー仕立てのサスペンス映画って、下手をするとネタばらしした時点で興味がさーっと引いてしまう場合がありますよね。これもそのパターン。あとは娯楽映画のセオリーを消化するばかり。最後にはリーアムがシ・・・に見えてきちゃいましたよ。って今回何書いてるんだか、実際に映画見た人じゃないと全然判らないですね。すいません。それにしてもラストはああいうめでたい状態じゃいけないんじゃないかなぁ。終わってみればツッコミどころ満載、でも、じゃあ全く楽しめなかったのか?っていうとそうでもないので・・・。レビュー、歯切れ悪し。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-15 17:16:55)(笑:1票)
169.  キック・アス 《ネタバレ》 
ありゃあ。題材的に絶対イイ!と思ってたのですが、あんまりだったわぁ。ヒット・ガールがステキなんだけど、彼女が登場からいきなりチンピラマフィアを惨殺しまくる時点で画面のキック・アスと一緒にどん引き。その時点でこの映画はヒーローを目指す高校生の奮闘記ではなく、『シン・シティ』や『ウォッチメン』と同じ、最近流行りの血と暴力で包装したアメコミものですよ、っていうのがハッキリして、さーっと冷めてしまい。しかもキック・アスは主人公でありながら狂言回しでしかなく、主旋律は組織への復讐に燃える父娘の物語。『スパイダーマン』のテーマを逆説的に語るだけで、パッケージは刺激的に煽ってるけど中身はいつもと似たよーなモンで。暴力を流れる血で生々しく語るワリには、作品世界に流れるルールはご都合主義的で非現実的である(この映画で言うと、警察の空気っぷりから父娘の生活、タナボタ強化人間化、ヒロインとの関係成立過程に至るまで)って点まで含めて、ちょっと最近のアメコミものの流れ、ウンザリ。非力なヒーローが巻き起こす笑いの世界を期待していたのですけどねぇ。ヒット・ガールはステキなんですけど。自分的にそこポイントなんで二度言っときますが。
[映画館(字幕)] 5点(2010-12-19 16:50:42)(良:3票)
170.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
『ヒックとドラゴン』は自然で効果的な3D、『トイ・ストーリー3』は必然性の薄い地味な3D、そしてこれはとにかく立体感を見せ付けるためのワザとらしい映像に溢れた3D。3Dも色々。これだけ目の負担が大きかった3Dは初めてです。闇の中の光がボンヤリ、何が映っているのかわからない3Dなんていうの、当然ながら頭痛誘発しますね。さて、映画は始まって15分くらいは楽しめました。雨のハチ公前の印象的なタイトルバック。その地下を舞台にした派手なアクション。でも、導入部だけで息切れしちゃったような感じで、話の本体はクラシカルなゾンビワールドで立て籠もりからの脱出モノ。今更、どこまで原点回帰しちゃうつもりよ?みたいな。孤立した刑務所への策もない無理な着陸の理由が、ただ生存者がいるからという行き当たりばったり状態な時点で、この映画、脚本ユルユルだわ、って感じで。結局はラストまで大袈裟な映像表現と大騒ぎな音響、だけど新鮮さ皆無な展開が続いてゆくだけの映画でした。一応、ゲームファン向けサービスのつもり、みたいな展開はありますけれど、『2』の時のジルに比べたら添え物程度ですしねぇ。アリスの迷走っぷりに象徴されるように、そろそろネタ切れなんじゃないかなぁ。いい加減、完結させてあげてもいいんじゃない? つーか、もういちいち次回作までストーリー憶えてられないって。
[映画館(字幕)] 5点(2010-09-05 10:57:54)(良:1票)
171.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
なんでしょう、このハンパな映画。イラク戦争開戦に至った大量破壊兵器の有無について、その真相にキチンと迫るワケではなくって事実とフィクションがごた混ぜ状態、何故か一政府高官が悪でCIAが正義というスタンス。ブッシュの責任やアメリカ国家の責任についてはハッキリとは言及できておりません。また、カメラワークがほぼ全編わざとらしい手ブレしまくり映像で、きちんと被写体が捉えられていないために、役者の表情が判らず、登場人物のキモチがちっとも伝わってきません。ミラーが何故真実を暴きたいと思ったのか、その突き動かされてゆく理由というのがブレブレの向こう側から見えてこないんですよね。特にクライマックスの追う者、追われる者のシーンではカメラがブレまくる上にカット割が細かく、映像が繋がっていないために、ギャグでやってるのか?って失笑レベルの世界になってしまっていて。手ブレ映像、もう流行遅れなんでやめて下さい、と切に願います。結局のところ、社会派としては斬り込み足らず、アクションサスペンスとしては映像も展開も不明瞭。ひたすらハンパな映画。ですが、アメリカが起こしたイラク戦争が正しいものだったのか、今のイラクの混乱の責任がどこにあるのか、それをきっちり批判的な視点で描いているという点については評価できると思います。グリーン・ゾーン=安全地帯の内側から損得だけで世界を動かし、人々を不幸にする連中が存在しているって事を描いただけでも、よくやったと言えるでしょう。世の中にはイラク戦争が正義の戦争だって思ってる人だってまだまだいるのでしょうしね。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-14 14:13:31)(良:2票)
172.  THE 4TH KIND フォース・カインド 《ネタバレ》 
新年一発目がコレだよ・・・。『未知との遭遇』の原題を知っていれば、タイトル時点でネタバレしちゃってるのは判ってるワケで。あとはどんだけバカバカしさを楽しめるか、っていうのをポイントに見に行ったのですが、ヘンにマトモに作ってあるので、映画を見ながら「こんな時、どんな顔をすればいいのか判らないの」って感じになってしまい。再現ドラマ(と称される部分)が、あまりにちゃんと作品として成立しちゃってるんですね。実際のビデオや音声(と称される部分)との比較だけじゃ『奇跡体験!アンビリーバボー』と変わらない、つーか日本語に吹き替えたら『アンビリーバボー』そのものです。もっと細かく色々なネタ(目撃ビデオだとか新聞や雑誌の記事だとか)を、わざとまとまりなくコラージュしていったら、もっとそれっぽくワクワクドキドキするものになったと思うのですが。逆にちゃんと映画にするのならば、ビデオネタは対象をブレさせてしまい、感情移入できなくなってしまうのでジャマ。もっともこのネタでちゃんと映画にしたところでスティーブン・キング原作の失敗映画化みたいになるだけでしょうけれど。まあ、メンズデー1000円、さくっと短い上映時間、退屈もせずに見られたので、そこそこなカンジ。
[映画館(字幕)] 5点(2010-01-07 17:27:17)
173.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
ドラマと現実とマンガ。どうにもこれが上手い事ハーモニーになってないように感じてしまうんですよね。ミュータントっていう存在が軽々と現実を超越してしまっているがゆえに、そこに下手に現実的な事柄を絡めてくると(ノルマンディとかベトナム戦争とかスリーマイル島とか)、妙にザラザラとした違和感を抱いてしまい。そして、特殊な能力を持つ者達のドラマが、やたら普通だったりすると、これまた違和感を抱いてしまい。映像に統一感がないのも気になりました(飛行機ショットのマンガっぽさとヘリコプターショットのリアルさと、同じ飛行シーンでもまるっきり別物で、あれでは別の次元の別映画ですわ)。マンガ、あるいはマンガ的なるものの実写映画化がいかに難しい事かを、映画を見ながら考えてしまう私なのでした。原作物であるがゆえ、シリーズ物であるがゆえ、前日譚であるがゆえの煮え切らない展開を、そういうもんだと受け入れられるようなファンではないので、見終わってもモヤモヤ。つーか、もうお前アメコミもの見るなよ!ともう一人の私がツッコミ入れてます。でも、東西を問わず原作物、シリーズ物、リメイク物で溢れてる映画界、さすがにそんなんばっかだとツラいわ。
[映画館(字幕)] 5点(2009-09-14 18:21:06)
174.  第三の男 《ネタバレ》 
なるほど、映像テクニックは見事。光と影の効果を生かして、モノクロ映画かくあるべき、みたいな感じで。全編を支配するチターの音色も映画に独特な色を与えていますし。まあ、心理的な揺さぶりをかけようとする=画面を斜めにするっていうのを多用し過ぎてる感はありますが(斜めになってる場合の特異性を観察しながら見ていたのですが、どうもハッキリとした区別はされてないんですよねぇ。斜めのショットの場合はそこに描かれている事象は信用ならないですよ、とかいう意味があるのかと思ってたんですが)。問題は第三の男とは何者なのか?っていう謎の部分にちっとも興味を抱けなかった点で、作家がハナっからハリーの人格を盲信しちってるあたりからちっともノレてゆけないとゆー。で、なんかあれこれヒネってあるのかと思うと、そう思わせるばかりってカンジで。名画と言われるこの映画で、第三の男とは?ハリーとは一体何者だったのか?っていうのが、クライマックスのあの逃げまくってるオッサンに自分の中で結びつかねー(笑) 時代ってのを考慮に入れるべきなのか、それとも単に私の読みがめちゃくちゃ浅いのか、まーよく判りませんが、馬鹿な私なりの素直な点を、と。
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 21:17:41)
175.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
これまでもテコ入れのためのリニューアルっていうのは何度もしてきた007ですが、今回はちょっとリニューアルし過ぎと違います? 世界征服を企む悪の組織も秘密基地もない、とにかく荒唐無稽な設定をなるべく排除した映画になっていますけれど、秘密道具もキザなボンドもラストのラブラブ引きの画も、いろいろと排除し過ぎで今までの007を見慣れた身には違和感たっぷり。映画を見ている間、ずーっともどかしさを感じ続けて、ラスト5秒~エンドクレジットに至ってやっとですよ、ああ、きた!ってのは。映画自体の作りが、わざとそういう風になってるのがまたイヤラシイ。んー、でも私が「ダイ・アナザー・デイ」のところで書いた事と激しく矛盾しちゃうなぁ。私が求めていたのは結局お馴染みボンド映画の世界だったのか?って事になってしまうし。これまでやってきた映画をMを除いてほぼ全部まるっと無にしてニュー・ボンドです、って形にしたのは、やっぱりどうなのかねぇ、と。ミニチュアセットやCGが出てきてバーン!ってやるのはナシで、アクション主体で見せるって点は良かったんですが、ポーカーのシーンなどは駆け引きの面白さそのものはちっとも描かれていないまま、ただたっぷり時間を取ってるばかりで、後にもうひと山見せ場がある分、間延びさせる原因になってしまっている感じがあります。拷問シーン以降のすっきりしなさ加減は、もはやこれまでのボンド全否定?みたいな状態ですし。でも私にとっての最大の問題点はダニエル・クレイグを若き日のショーン・コネリーに置き換えて見てた、って事ですかねぇ。もしこれがコネリーだったら、って。ダニエルはどうしても器小さめ、どうも映画全体が亜流B級スパイ映画風味に思えてしまって仕方ありませんでした。悪役がころころ変わって安定してない、っていうのもB級風ですしね。それにしても、あのお馴染みテーマ曲がエンドクレジットでやっと流れてほっと安心、ってファンサービス程度の扱いなのはどうなのよ?
[映画館(字幕)] 5点(2006-12-03 20:32:40)(良:3票)
176.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
原作の文庫本を20数年前に読んでいて、ああ、アレの映画化なのね、と思っていたのですが、なんだか頭の中にある物語と異なっていて、れれれ?となってしまいました。一体、ナンの小説と記憶違いしてるんだろう? っていうか、なんでこの物語自体は記憶から抜け落ちているんだろう? さて、そんな記憶のパズルと格闘しながら見たこの映画は、あまり楽しめませんでした。特にコレ!といったキーになる楽しみポイントが見つけられず、最初から最後までずっと退屈なキャラクターなままの主人公アーサーに共感できず。シニカルな笑いのお話ではあるんですけど、その姿勢が心を弾ませる事は最後までありませんでした。潜在的な記憶が、この映画のネタをとうの昔に消化しきっちゃってたのかなぁ? ところでその文庫本は、この間、引越しをした時に本棚に積み重ねた文庫の山の中から出てきて、妹に「レアもんだからネットオークションに出せはいい値段付くかもよ」とあげてしまいましたが、せめてもう一度読み直してからあげれば良かったかなぁ・・・。
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-27 01:06:47)
177.  サンダーバード(2004)
やだいやだい!アランは関根勤じゃなきゃやだい! ってな事はともかくとして、サンダーバードの燃えポイントってのは、やっぱりあのメロディと共にカッコイイメカが活躍するシーンにあったりするワケで、基地セットなんぞ与えられた日にゃ、今でもメロディを口ずさみながらキューン、ドドーン、ってな調子で一日中遊べる自信があったりするワケで(それは自信とは言わない)、そこをあんまり大切にしてくれてない点では大チョンボな映画ではあると思うんですよ。あのメロディ自体も鳴ってくれて嬉しい!と思ったけど、なんか微妙に音痴だし。でも、メインタイトルを始めとしてモダンアート風なトーンで飾られた世界はオシャレで、ガチガチのVFXでハードなSFにしちゃうよりは、ちょっと遊びのあるデザインの方が相応しい感じがするので、その点では意外にイイかも。内部メカやコントロールルームあたりは現代的過ぎでハンパなので、もっと全体をモダンアートで統一してくれたら最高だったんですけどね。物語は基地が奪われて取り返す展開がモタモタし過ぎていてじれったく、そんなコトは後半にでもまとめてもらって、前半は発進シーンと国際救助隊の活躍を延々と見せてくれればそれで良かったんですけどねぇ。せめて1号のレール上の横移動見せてくれて、2号のコンテナをばーん!って海に浮かべてくれたら、それだけでも1点上がったんだけどなぁ。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-23 00:46:31)
178.  レリック
すっかり敗戦処理投手みたいなポジションになってしまったハイアムズ監督ではありますが、こういういかにもなやっつけ仕事世界でも、プロとしての意地、みたいなのが折りたたまれてゆくサスペンス描写に垣間見れて、ちょっと微笑ましくもあり、淋しくもあり・・・。映画自体はあっちこっちから頂いてきた亜流ワールドで、33%は人間、とかいう設定も後半じゃどっか行っちゃってるよーな状態、クライマックス近くになってやっとハッキリする姿はフツーに怪物で、人間がヘンにぐちゃぐちゃしちゃいました、ってコワさを見せてはくれなくって残念。生首ころりん、脳みそころりん、胴体切り、なんてワリと節度のない描写も気色悪くて、おいおい~、と思いもしたけれど、なんとなく楽しんじゃったりもしました。最初っからあんまり真面目に見るべきじゃないって判ってる映画ですからねぇ。前売り券を買うと貰えた、つぶやきシローが宣伝してた『レリックちゃん』は欲しくねぇ~!ってカンジでしたけどね(劇場では買わなかったので貰いませんでしたが)。
[映画館(字幕)] 5点(2004-02-21 20:50:31)
179.  パーフェクト・カップル
前半はコメディタッチで笑えたのに、後半はドロドロ。政治がゲームのようになってしまって、国民によって支えられた国家から遠く離れてしまっているという現実は、もはやどうにもならないこと、それに対して人って、非力なままなんでしょうかねぇ。そういう虚しさは、この映画の中に流れる空気、そしてこの映画のスッキリしない出来から伝わってきますが、私が求めているのは、その現実の先にあるもの、明確な答えなんですけどねぇ。なんだか後味の悪さばかりが残る映画でした。
5点(2003-12-16 23:46:40)
180.  ドラキュラ(1992)
ロケがなくてセットばかり、映像暴走気味な状態に、映画を見ながら何故か大林宣彦監督の「HOUSE」を思い出していた私。なんか映画にちっとも入り込めなくて。ウィノナがあ~んなヘンなおっさんに簡単に魅かれちゃう理由が判らず。説得力あるシークエンスが足らない感じで、だからラストの悲劇もあんまり迫って来なくて。途中、なんだか仮面ライダー出した方がいいんじゃない?って映像になっちゃうのはご愛嬌、かな(後の「ジーパーズ・クリーパーズ」を見ると、ああいうのがコッポラの好みなのかなぁ)。当時、日本初披露だったデジタル音響は何故か安定してなくて結構聴きづらかった記憶があります。
[映画館(字幕)] 5点(2003-12-13 15:38:59)
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