1. アラビアのロレンス
美しい!何もかも美しい!映画館で見ていない事が唯一の悲しみ。ただ、史実とは言え、ロレンスが男色の餌食になるシーンが…嫌い。しかし、ロレンスの人格に大きな影響を及ぼした事件だけに。 10点(2003-07-24 11:58:06) |
2. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 ロックコンサートのシーン。このシーンを映画館で見た時以来、どうしても忘れられない。ウィルがマーカスを「自分の一部」であると認識した後からのウィルの気持ちが、強烈に私の心を癒してくれる。それだからマーカスが歌い終わったにも関らず、マーカスが学校中から笑いものにされないために、ウィルは恥を承知で歌い続け、「観衆に優しく殺される」シーンに至り感動とは異なる激しい共感の涙を流してしまった。これは私自身、お金に困る事も無く、高級外車を乗り回し、彼女と3ヶ月以上長続きした事の無い自己中心な独身というウィルと多く重なり合う部分(運動がビリヤード!《ウィルはスヌーカーだったが》というところまで同じである!)が激しく共鳴しているのだと思う。この世の私のように人生と女性をなめきっている男には、是非にも観て欲しい。 9点(2003-10-03 11:37:52) |
3. アレキサンダー
母親を嫌悪する感情と慕う感情はアンビヴァレンスの代表的な例であるが、それをアレギサンダーに当てはめるとは正直感心した。もっとも人間が落ち着くべきところの家庭において、偉大な父親との絶え間ない比較、母親の持つ狂気にさらされる続けるアレギサンダーにとっては、戦争と侵略、世界の果てをみるという目的が彼にとって安住の地だったのだろう。それが終わった時、彼は更なる目的、アラビア遠征を企画したことからも彼にとっての安らげる場所は、戦場であり戦友であり自分の部隊であった。そしてそれらの仲間から彼は弑逆される。偉大な功績を残した彼は本当に幸福であったのか?この映画は、近年のリアル伝説路線のトロイ、アーサーに比較しても段違いに題材を掘り下げられているように思う。 8点(2005-02-07 12:02:59)(良:1票) |
4. アポロ13
壁の向こうは死の世界。たった3人と通信機の先の何万人もの人間の努力でなった奇跡。その映像化であるがゆえに、自分なりにかなり厳しい目で観たつもりであるが感動した。 8点(2003-11-03 15:07:24) |
5. 空軍大戦略
流石はイギリス。ロンドンで複葉機がフラフラと飛んでいるのを目撃した国の事だけはある。実機が飛ぶんだものなー。それにガイシュツだけど、ルフトバッフェを公平に描いてある。これは戦争が単なる善と悪の二面対立ではないと、少なくとも製作者らが知っていたと信じたい。ハリウッドに爪の垢でも煎じて、静脈注射したいくらい。 8点(2003-08-07 09:45:52) |
6. モーターサイクル・ダイアリーズ
チェ・ゲバラがどのような人物かはよく知らないが、この映画でみるチェ・ゲバラって不器用でバカ正直な好青年である。私小説の感想を求められ酷評するなんて前代未聞ですよ(笑)しかし、正直ゲバラのどこがこの旅で変わったのか良く分からない。革命家として有名な彼だけど、この旅では革命思想は確たるものになっていないんじゃないのかな?と思った。漠然とした思想の芽生えっぽい感じ。だからこそ、妙に小難しく感じないで済む原因なのかもしれないなぁと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-06 08:46:01) |
7. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
生涯独身か?の切羽詰った33歳のブリジッドが幸せをつかめるのか???という主題の映画なんだと思うのですが、ブリジッドが可愛すぎる。個人的にはレニーの体も顔もステキだと思うんですよ。実際、私もマークみたいな性格なんで(内心ではヒューグラントの役みたいなの演じてみたいのも山々なんですが…)「うんうん、あの手の女性に弱いの分かるよ~」と思ってしまいました。「ドジなブリジッド」…愛すべき女性です。映画そのものについても、前作のような統一感は無いのですが、どうなるのか分からない先行き見えない(ロマコメだからわかっちゃいるんですけど。^^;)展開でドキドキしました。 7点(2005-03-22 09:29:57) |
8. ベッカムに恋して
みなさんが評価しているとおり題名で少し損をしている気がします。この邦題だとベッカム目当ての人は不満が出るだろうし、ベッカムキライな人間は元から観ないでしょうから。各言う私もシロのチームの人は嫌いです。ついでにマドリーを「レアル」って呼ぶのにも抵抗あります。閑話休題。この映画、キーラナイトレイが出ているって知りませんでした。最近良く出る女優さんですが、この映画でもしっかりオーラを出しています。主人公よりも存在感あるように思いました。さすがです。ストーリ展開に?部分もありますが、中盤までは一気に見せてくれました。しかし、やはり主人公とコーチの関係は行きすぎのような気がします。無理やりハッピーにされても…と思わせました。総じて「マイビッグファットウェディング」の「サッカー」バージョンって感じでしょうか?? 7点(2004-09-09 08:58:43)(良:1票) |
9. ラブ・アクチュアリー
誘われて見に行ったんですが(ヒュー・グラントが好きなので内心喜びました^^)構成がまとまり、多彩な登場人物の織り成すストーリが比較的、混乱せずに見れました。ゆえに面白かったですね。個人的にはダイハードのハンスことアラン・リックマンが出ていた事が一番印象深いです。「ああ、年を取ったね、お互いに…」って心の中彼にで語りかけました。カップルで印象に残ったのはカメラリハしていた代役俳優の二人。男の凄くシャイなところが私に似ている…と思い、つれに言ったら爆笑されました。分かってないなーと、一人でブツブツ。 7点(2004-02-09 09:39:08) |
10. ノッティングヒルの恋人
ロマコメとしては、万人にお勧めできる映画。ヒュー・グラントとジュリア・ロバーツという欧米を代表するロマコメ役者(なんか感じ悪いが…)の共演であるし、脇役も映画を甘ったるさせないために、良いアクセントになっている。私は好きだぁ~。でも7点。 7点(2004-02-06 15:26:25) |
11. メンフィス・ベル(1990)
ビデオで初めて観た時には、面白いと思った。明るい雰囲気とハッピーエンドでかなり救われる映画だと思う。しかし、爆撃する側もされる側も厳しい戦いを行っていたのは事実である。墜落するB17を見る別のパイロットやクルーの感情はいかばかりか。爆撃点までの数十分が気が遠くなる程の時間であったろうとは容易に想像がつく。一方で爆撃される側を描いていないのは、個人的には評価が高い。爆撃機の搭乗員は、地上での惨劇を想像する事は出来ても基本的には見ることができない。この映画の場合、B17クルーの視点から見ているのであるから、「クリーン」な戦争を見せるためではなく、爆撃機搭乗員の普通の感情であったと、解釈するからである。 7点(2003-11-12 09:21:16)(良:1票) |
12. ブリジット・ジョーンズの日記
オープンカー、そして髪の毛爆発には笑ってしまった。そこそこ面白いコメディだと思うけどね。 7点(2003-11-03 15:38:22) |
13. ウェールズの山
誰彼にもお薦め出来る映画とは言えないかもしれないが、個人的にはとても好きな映画。画面の隅々から滲み出るような牧歌的雰囲気の中に、イングランドとウェールズの歴史を感じさせた。ただ、ヒューの恋愛は、必要だったのかな?確かに助手の設定が必要だろうけど、助手役にはまりそうなキャラは多かったかに思う。といいつつ、イギリスを舞台にした映画は私の好みに合うという事が良く分かった映画。 7点(2003-10-03 11:24:29) |
14. ミニミニ大作戦(2003)
期待せず見たからか、面白かったなぁ。良いアクション映画だと思うけど。 7点(2003-08-07 09:37:15) |
15. 炎のランナー
世界陸上大阪大会も無事に終了した昨今、それが理由と言うわけでは更更ないのですが、この映画を観てみました。上品な感じが好きですが、なぜか不思議とのめり込めない。選手に速さを感じないところとか…。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-06 10:32:31) |
16. ダーク・ブルー
《ネタバレ》 中盤くらいまで『RAFのチェコ義勇軍パイロットの物語①WW2で活躍②途中親友と仲たがいするも最終的には和解③本国に帰国後、理由無く収容所に送られるも、最終的に脱走④英国で幸せに暮らす…』そんな展開を予想し「こ、これは近年まれに見る当たりか!」と思った。が、しかし、人生と同じで理想は現実とはかけ離れている…。最初の違和感、カレルの墜落死。あれ?和解するんじゃないの?次の違和感、英国の恋人の旦那が無事帰国…。あれれ、主人公は最終的にここに戻るんじゃないの??最後の違和感、あれれれ???脱走やめて今の自分の境遇に満足しちゃったよーーっ…。キミは満足でも私ゃー不満足だぞっ!とまあ、映画以上の妄想を走ったおかげで、今ひとつ乗り切れなかったが、映像と雰囲気は十分に堪能できた。佳作と言って良い。(追記、アルゲマイネSSに在籍したと思える医師の懺悔のような回顧が心に残った。大量虐殺に加担した一般親衛隊員の多数が良心の呵責に悩まされ続けていた事実を少しではあるが表現してあるように思う。) 6点(2004-03-12 09:42:46) |
17. ジョニー・イングリッシュ
私も酷評されるほどつまらなくないと思いますがね。確かに子供っぽいシモネタに「ゲッ」と思うシーンもありました。しかし、笑えるシーンも多かったと思います。まあ、笑いのつぼは人それぞれですから一概にはいえないのとも思いますけど。 6点(2004-03-08 14:52:27) |
18. ラストエンペラー
高校生くらいの時見た。世界史が好きで意気込んで見た記憶しか残っていない。けど、損をしたとの記憶も無い。ただ、教授の音楽だけが耳に残った。ところで私の近所のおっさんの家に「あいしんかつら○○」(達筆すぎて名が読めない…)と署名の入った書が飾ってあった。どうしたのか?と訊ねたら中国旅行の際、どこかの博物館で書を書いている人に気に入られて頂いたものらしい。周りのガイドも驚いていたらしいのでもしかして溥傑氏だったのかもしれない。おっさんはその書の作者をしらなそうなので密かに頂けないかと思っていたりする。 6点(2004-01-08 11:38:35) |
19. 戦争のはらわた
西部劇調の戦争映画に思った。ストーリは面白いというより牧歌的な雰囲気さえ漂わせ、戦闘シーンとのメリハリをキチンと付けているところなど冴えを感じる。シュタイナー曹長は男としてみてもカッコよい。しかし、プライベートライアンの出だしの30分を見てしまった後では、東部戦線の方がはるかに悲惨で凄惨であったはずの戦闘シーンが単調に思えてならない。過去の作品を今の目で見てしまった自分がそこにいる。惜しむらくはこの映画を劇場でリアルタイムで見ていない事だろう。もしそうならば+2しているだろう。しかし、この6点という点数がこの映画の偉大さを差し引くような事はないとも思う。蛇足ながら「戦争のはらわた」という邦題。酷すぎるし、この映画の本質を完全に見落としている犯罪的な改名と付け加えたい。 6点(2003-12-28 22:51:08) |
20. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 多くの人が言っているように、主人公は幸運でした。それ以上にユダヤ人迫害のシーンは見てて辛かった。だから、映画に楽しさを求めるとなるとお勧めできる作品じゃないです。主人公を助けたドイツ国防軍将校がソビエトで死亡したというのも、悲しい話です。しかし、劇中にその結末を暗示する伏線があるので、仕事で責任のある立場にある人は教訓になると思います。 (287・veryautumnさんのレビューを読んで付けたし)私も指摘があるまで国防軍の将校であることには気が付いていましたが、ナチス(一般SS)との明確な区別をせずに見ていたと気が付かされました。確かにユダヤ人虐殺に加担したのはナチスであり、国防軍はナチスのユダヤ人虐殺を食い止めようと消極的な反抗をした形跡が見て取れます。(もっとも最終的には投げ出すわけですが…)その点を踏まえて、終盤のドイツ兵につばを吐くシーンをみるならば、戦争という悲劇をより感じることが出来る気がします。勉強になりました。 6点(2003-12-25 09:54:04) |