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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  海上48hours-悪夢のバカンス- 《ネタバレ》 
英国製のサメ映画です。 海上か海底か、47か48の違いはありますが同じサメ映画のシリーズと似た邦題が付いてるけど別物の作品。 最後に誰が助かるのかは、冒頭の海に出て行く前のキャラからも非常に分かりやすいですが、 足を怪我して最初に犠牲になる男は別にして、あとの2人の男が仲間を救うために見せる男気がいいじゃないですか。 上映開始後、若い男3人と女が2人。海に投げ出されるまでに10分か15分程度、 そして90分足らずの上映時間で展開も早く、最後までまずまず楽しめるサメ映画です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-18 13:10:20)
2.  シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声
寡作の人ピーター・カッタネオの久々の作品です。 「フル・モンティ」もそうなのですが、不安や悩みを抱える庶民が一致団結して何かを成し遂げていく。 こういうストーリーをコメディタッチで描き出すと、変わらずいい味わいを出す監督さんです。 本作もリーダーシップを発揮しようとする大佐の妻と、部下の妻たちに最初は微妙な空気が流れつつも、 少しずつその心の距離を縮めていく過程の描き方がまあ、ベタではありますが本作はそれがいい映画です。 本当にこれで合唱団になっていけるのか?と思っていた序盤、 1つにまとまるきっかけとなるのが日本での知名度はないですがヒューマン・リーグの曲というのもイギリスらしくていい。 本作も「フル・モンティ」などと同じくイギリス映画らしい空気、イギリス映画らしい良さがある佳作です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-01-30 16:19:07)
3.  モーリタニアン 黒塗りの記録
9.11に関与したテロリストとしてグアンタナモに拘留されたモーリタニア人。 彼を起訴に持ち込まんとする軍の検事と、彼の弁護士。 全くの対極からのアプローチで同じ結論に達する。 実話モノ、しかも極めて難しい題材であ、抑揚も少なく非常に地味に撮られた作品ですが、 その2人を演じるジョディ・フォスターと、カンバーバッチと、容疑者。 この3者の切り替えが巧くなされており見る者を引き付ける作りになっていますが、 本作は何と言ってもジョディ・フォスターです。 過去の作品ではなく新作の彼女を見るのは久しぶりなので、 やはり久しぶりの分だけ年をとられたなあと思いますが、 変わらずこういう作品で、こういう芯が通った人物の役が似合う。 そしてここまで考えさせられて、見入ってしまうエンドロールも久しぶりに見た気がする。 実話モノやドキュメンタリーでも実績十分のケヴィン・マクドナルドらしさが感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-10-27 17:16:24)
4.  ミラクル・ニール! 《ネタバレ》 
地球の運命は、ペッグ演じる1人のダメ男ニールに委ねられた!という設定と、 ニールが自分に与えられた能力に気づき始めた序盤は面白くなりそうだったのですが、思ったほど笑えず。 宇宙を支配する評議委員会(声はモンティ・パイソンというのは鑑賞後に知りました)は面白かったのですが、 地上のドタバタコメディが、この宇宙での事情とはほぼ関係なく進行していく・・・。 この男では駄目だ・・・。いよいよ地球も終わりかと思いきや、 犬(声はロビン・ウィリアムズ!)があっけなくその危機を救ってしまう、徹底した作品の軽さは良かった。  ロビン・ウィリアムズが好きだった方は是非エンドロールまでご覧ください。 本作が彼の遺作になるそうです。本編では犬の声だけでそのお姿を見ることは出来ませんが、 エンドロールでロビンのアフレコの様子を見ることができます。 僕たちが見ることができる彼の生前の最後の姿ということになるのでしょうか。 ファンに向けられた本作の粋なはからいに感謝です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2023-08-28 17:16:16)
5.  天才作家の妻 40年目の真実 《ネタバレ》 
ノーベル文学賞受賞作家の夫婦。 ベッドの上で受賞の第一報を聞き、喜びを共にする冒頭から作品がスタートする。 この受賞を機に、墓場まで持っていくはずだった夫婦の秘密を、 2人が若かりし頃はまだまだこういう創作活動の世界でも女性が不当な評価を受けていたことにも言及しながら、 ミステリ・サスペンスタッチで半世紀前からの夫婦の歴史を振り返りながら表面化させていく。 この夫婦を演じるグレン・クローズとジョナサン・プライス2人が味わいのある演技を見せる。 特に終盤、動と静の緩急をつけながらのノーベル賞の授賞式と晩餐会から続く、 40年間の愛憎入り混じるホテルに戻ってからの2人の最後の時間が見応え十分でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-12 13:15:43)
6.  ハイネケン誘拐の代償 《ネタバレ》 
面白くなる可能性はあったと思うけど、残念な作品でした。 実話モノだけに難しい面はあったかと思いますが、 せっかくアンソニー・ホプキンスを起用しているのに勿体ない使い方に終わっている。 犯行グループとの心理戦などがもう少し挿入されていると見応えも増したかと思いますが、 別にホプキンスのような名優を起用する必要も無かったですね。 この手の映画の見どころの1つでもある犯行グループと捜査当局の攻防戦もほとんど無し。 有名な犯罪を取り上げるTV番組でよくある、犯行グループの動きを追う実録再現映像に近い感覚です。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-01-06 15:19:15)
7.  アンモナイトの目覚め
イギリス映画らしい、1800年代を舞台にした文芸映画。 抑揚も台詞も少なく、音楽も最小限にしか使われていません。 その分、波の音や風の音や生活音のみならず、 2人の息遣いまで伝わってくるかのような繊細な空気感がある。 目ヂカラの強さ、意思の強さを感じさせるケイト・ウィンスレットと、 全く対照的な存在感を見せるシアーシャ・ローナン。 2人が心の機微を表現する静かな作品の世界観の中にあって 時に互いを求めあい感情を露わにする情熱的なシーンが効いている。 最後まで多くを語らない、大英博物館で2人が見つめ合うラスト。2人の表情も印象的です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-20 12:23:26)
8.  世界で一番しあわせな食堂
フィンランド北部、ラップランドの小さな村。 人々の暮らしのすぐそばにトナカイが住む森があり、 釣れたらすぐに店に出せる魚が取れる美しい川や湖がある。 生活圏のすぐ隣にある豊かで美しい森と水とを背景に登場する人物は全て善人。 そんな村にある小さな食堂を舞台に、料理が人々の心と体を癒していく。 そんな徹底的にゆるい世界観の中、大したことは何も起こらない日常を綴っていく。 監督はミカ・カウリスマキ。カウリスマキ兄弟のお兄さんの方。 特に本作は冒頭からほんわかしたハッピーエンドのラストまで、寡黙な弟アキとは異なる空気がある。 この小さな村に現れた中国人の父と幼い息子と、地元の人々の交流が軸となっていきますが、 互いの異なる文化を受け入れ、少しずつ心の距離を埋めていくゆるい描写が心地いい。 たまにこういう静かでゆるい映画が見たくなる。 特に今回は色々あって、いいタイミングでこういう映画を見ることができたことに感謝。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-01 13:13:16)
9.  キング・オブ・シーヴズ 《ネタバレ》 
昔、一緒に無茶をやった仲間が年老いて再会し、 若い頃を思い出して再び無茶をやる的な爺さん再結集モノとでもいうべきコメディが近年増えてきたなあと思う。 本作もその路線の映画かと思っていたのですがさにあらず。多少のユーモアはあるものの、 地味で抑揚の少ない作品ではあるのですがサスペンスとして真面目に作られています。 度々犯罪の舞台になり、映画の舞台にもなってきたハットンガーデンを舞台にした実話モノでもあります。 本作のじいさんたちもまた、本当かよというような大胆な手口で無茶をやり、一旦は成功したかに見える。 しかし、その犯行後にたっぷりと時間を使う構成が以外でもあり面白かった。 仲間割れや、自分は裏切られるんじゃないかといった疑心暗鬼を演じるベテラン俳優達がそれぞれにいい味を見せる。 彼らの動きと並行して、一切の台詞を省きながらも確実に捜査の網を狭めていく警察の動きの見せ方も面白い。 ラスト近くにさりげなく挿入される、ベテラン俳優たちのキャリアに捧ぐリスペクトがなかなかに粋です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-15 15:17:15)
10.  どん底作家の人生に幸あれ! 《ネタバレ》 
前作では、スターリンの死後の権力闘争を、 なかなかぶっ飛んだコメディにしてしまったイアヌッチ監督。 そして本作では文豪ディケンズの自伝的小説を基にしたコメディとなっています。 ディケンズの原作を読んだことはありませんが、 原作にはない空気がかなり盛り込まれているんじゃないかと思います。 特に、バラエティに富んだ様々な人種の登場人物。 19世紀の文学の世界観を、社会が多様化する21世紀の現代に持ってきてもこんなに面白い。 イアヌッチの、文豪ディケンズへのリスペクトのカタチでもあったのでしょうか。 主人公の人生も、多くの魅力いっぱいの登場人物の人生も、まさに波乱万丈。 しかし悲観的ではない。誰もめげない、陽気な人生賛歌。 主人公を演じた、本作の世界観を象徴するかのようなデヴ・パテルがあまりにも素晴らしかった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-09-11 16:25:27)
11.  愛と哀しみの果て
アフリカを舞台にしたこの種の映画としては、 ことさら白人がアフリカに乗り込んで植民地化し・・・。 といった批判的な視点は前面には押し出さず、 メリル演じるデンマーク人女性と、彼女の傍にいた男たちと、 先祖代々この地で暮らしてきたアフリカに生きる民たちとのドラマ。 ほとんどすべての時間、メリルが出ずっぱりの作品ですが、 故郷から遠く離れたアフリカの地で農場を切り盛りし、力強く生きていくデンマーク人女性と、 この頃のメリルが醸し出す繊細さと強さを併せ持った存在感が見事に相まって 本当に長いんですが、見応えのある作品となっています。 雄大なアフリカの大自然を映し出す際に、 これも欠かせない作品のピースとして存在感を出すジョン・バリーの音楽もまた素晴らしい作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-09-04 15:37:11)
12.  ジョーンの秘密
第2次世界大戦から戦後の東西冷戦の時代。 ソ連に原爆の情報を渡した、実在した1人のイギリス人女性の実話に基づくドラマ。 キャストを見ると、「ジョーン・スタンリーと若き日のジョーン」となっていますが、 むしろ「ジョーン・スタンリーと年老いた晩年のジョーン」というべき作品構成になっています。 名優ジュディ・デンチは過去を回想し、作品のストーリーテリングを支えるといった位置づけで 実質的な主演は若き日の彼女を演じたソフィー・クックソン。 実話モノゆえ、スパイものとしては地味で淡々とした流れとなっていますが、 彼女と、彼女の周りにいた親友や男たちとの関係を通して、 なぜ彼女がこのような行為に至ったのかはしっかり描かれていたと思います。 終盤に息子に対して、 「東西それぞれが大量破壊兵器を持てば、どちらも使えない。私が原爆を使えない状況を作ったの。」 ラストも群がる報道陣に対して、 「私はただソ連と西側を対等にしたかった。そうすれば恐ろしい世界大戦がまた起きるのを防ぐことができる。 歴史を振り返れば、私が正しかったと分かるはずです。」と言った。 その危機はあったが、確かにこれまではそうだったのかもしれない。 しかし2022年。核兵器の使用をチラつかせる独裁者と、今ウクライナで起こっていること。 このタイミングで見た本作。核兵器の廃絶を強く願う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-06 11:13:24)
13.  シンプル・プラン
雪深い森の中でたまたま見つけた墜落した飛行機。その中には440万ドルが残されていた・・・。 安月給だが真面目に働き、妻と、妻のお腹の中にはもうすぐ産まれくる子どももいる主人公の男。 冒頭はこの夫婦が一番まともに思える。あとは一緒にカネを見つけてしまった失業中の兄と、兄の友人。 ヤバいカネかもしれないが黙ってれば、うまくやりさえすれば目の前のカネは自分たちのもの。 あぶく銭を前に、普段は見えない人間の持つもう1つの顔を表面化させ、 あぶく銭を前に人間が豹変していく様を地味に、ひたすら地味に見せていく。 見る者に、ここに自分がいたらどうするだろう・・・?と考えさせる、登場人物を絞り地味ながらも設定が見事。 登場人物の冒頭の印象とは裏腹に、このシンプルプランに次第に精神的に耐えられなくなって壊れていく兄が印象的。 演じるビリー・ボブ・ソーントンがこの役に素晴らしくはまっています。 サム・ライミにはこういうスケールの映画ももっと撮ってもらいたいなと思いますね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-02-22 18:11:42)
14.  家族の庭
孝行息子に恵まれ、仲睦まじく連れ添ってきた夫婦と、 夫婦の元を訪れる友人たちの会話劇が春夏秋冬、続いていく。 本当になんてことの無いやりとりが続く。あっと驚くハプニングも無い。 なのに、ずっと見ていられる不思議。 基本的にはコメディタッチですが、時に顔をのぞかせるマイク・リーのシニカルな視線が効いている。 基本的にはハートウォーミングなコメディですが、 時に生きていくことの厳しさを織り交ぜる、ビターな味付けも効いている。  一貫して感じるのは、長年連れ添った夫婦も、シングルで通してきた者も、 人間、一人では生きてはいけないということか。 妻を亡くしたばかりの兄ロニーと、かなり痛い友人のメアリー。 夫婦を敢えて留守にさせた状況で、孤独な2人を一緒にさせる終盤のくだりが印象的です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-01-08 20:50:06)(良:1票)
15.  ヴィクトリア女王 最期の秘密
死後100年以上が経過した、2010年に詳細が明らかになったというヴィクトリア女王の最後の秘密の映画化。 ”Your Majesty”としての威厳や気品だけでなく、 その孤独をも時にユーモアを感じさせる演技交えながら見事に両立させてみせる。 何といってもヴィクトリア女王を演じるジュディ・デンチの圧倒的存在感が凄かった。 「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、 本作でも描かれている通り、側近の連中にとっては面白くなかったのでしょうが、 女王陛下の人生の最晩年に彼のような若者が傍にいたことが素直に良かったと思える作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-26 17:12:25)
16.  疑惑のチャンピオン
これまでにも多くの伝記モノを撮ってきたスティーヴン・フリアーズ。 彼の作品を振り返ると、印象に残るのは圧倒的に女性を主人公にした作品が多い。 しかし本作は実在した男の話。その男はガンを克服しツール・ド・フランス7連覇という偉業を成し遂げた英雄。 忖度、脅し、色んな要素がありましたがスポーツ界と薬物の関係の闇の深さを改めて思い知らされた気分です。 薬物使用におけるランスの確信犯ぶりも、その一方で彼がガンで闘病中の人々の希望であることも伝えている。 時系列に沿って一連の薬物疑惑をドキュメンタリータッチで分かりやすく伝えていますが、 その分、フリアーズにしては人間ドラマという部分では弱いと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-19 20:13:08)
17.  ジュディ 虹の彼方に 《ネタバレ》 
ジュディ・ガーランドの最晩年のロンドン公演と、その時彼女に関わった人々とのドラマ。 最愛の子ども達との関係や、歌えるような状態でなくても、 ステージに上がりスポットライトと喝采を浴びた瞬間、人が変わったように魅せる圧巻のステージ。 ジュディといえばやはり「オズの魔法使」や「若草の頃」の輝いていた彼女の姿が印象的ですが、 その後は常に彼女にはスキャンダルがつきまとい、その最晩年を描いた作品なので当然彼女の辛い姿もありましたが、 それでも作品の根底には彼女へのリスペクトがあったと思うし、いい映画だったと思います。 ロンドンでマネージャーをつとめた女性や、最後に粋な計らいをみせたロニー・ドネガンといった、 ロンドン公演の際に彼女の近くにいた人物描写も良かった。 また、これは本当にあったことなのかは分かりませんが、ロンドンのゲイカップルとのエピソードも ジュディ・ガーランドという人をとてもよくあらわしていたと思います。 その実力は「シカゴ」でも示していましたが、身も心も晩年のジュディになりきったかのような、 本作のレネー・ゼルウィガーは凄かった。本作でのアカデミー賞も納得です。 作品の締めくくりはやはり゛Over The Rainbow″ 原題「Judy」に対し、「虹の彼方に」と付け加えた邦題も良かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-10-15 21:12:31)
18.  ロックダウン(2021)
2020年、ロックダウンが続くロンドンで撮影されたということで、 ロックダウンの街で撮影された映画ってどんな空気なんだろうと思って見てみたのですが、 仕方が無いんだろうけど、ずっと家の中。何も起こらない。いつまでたってもZoomでの仕事の打ち合わせと、 それ以外にはZoomの合間に同居するアン・ハサウェイとキウェテル・イジョフォーの不機嫌な会話が延々と続く。 2時間のうちの半分以上がこんな感じです。 で、やっとハロッズからダイヤを盗み出すことになるんですが、これもまた大したハラハラドキドキもありません。 ロックダウン下のロンドンで、ハロッズでの撮影も大変な苦労があった作品だとは思いますけどね。
[DVD(字幕)] 3点(2021-09-07 16:11:10)
19.  白い暴動
セックス・ピストルズらと共にロンドンパンクの中心的存在だったザ・クラッシュ。 彼らの1stアルバムであり代表曲が作品タイトルとなっており、勿論彼らも登場しますが、 クラッシュの映画というよりは70年代後半、イギリスにあった人種差別の風潮にロックの力で真っ向から闘った、 「ロック・アゲインスト・レイシズム(RAR)」の活動をあえて今、振り返るドキュメンタリーの佳作。 RARのムーヴメントの熱量が今に伝わる当時の映像と、 今にRARの活動を振り返る人々の発言を織り交ぜたそのメッセージは熱く、シンプルでストレート。まさにパンクな作品です。 白人至上主義や黒人排斥を掲げ、その当時支持率を上げた政党「国民戦線(NF)」の活動や政治家の発言だけでなく、 当時、そのNFを支持していたD・ボウイ、E・クラプトン、R・スチュワートといった大物達のことも辛辣に批判しています。  僕が初めて「白い暴動」を聴いたのは少し後の、洋楽を聴きまくるようになった80年代に入ってからだった。 その歌詞に込められた意味や曲ができた背景も、本作を見るまで全く知らなかった。 当時のイギリスの社会、国民の間にこんなに大きな分断があったとも全く知らなかった。 本作が伝えた70年代から時は流れ、本作が製作された2019年の世界はどうか。 「NFは79年の総選挙で敗退した。しかし闘いはまだ終わっていない。」 当時のRALのムーヴメントがもたらしたものと、本作最後の一言が今の世にも大きな問題提起をしています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 20:50:16)
20.  ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出
1945年、イギリスの戦争が終わった日。ロンドンの街は市民が勝利を祝うために繰り出し大騒ぎ。 エリザベスとマーガレットの2人の王女が、国民と一緒に勝利を祝いたいと許可を得ての一夜限りのお忍び外出。 アン王女のお忍びローマ滞在と恋のような作品をイメージしていたら結構なドタバタラブコメでした。 2人の護衛に付けられた将校が任務を忘れて遊びに夢中になるなど実際にはあり得ないことですが、 かなりコメディに軸足が置かれた作品なので、まあ良しとしましょう。 妹のマーガレットが散々作品をかき回しますが、お祭り騒ぎの一夜が明けた早朝、 エリザベスと、一緒に過ごした空軍兵士との束の間の静かなひと時からラストまでの流れは良かったですね。 ルパート・エヴェレットが国王であり父であるジョージ6世を好演。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-31 20:35:19)
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