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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  ファザー、サン
『マザー、サン』と同じ監督が作ったものとは思えない。父と息子のドラマ。しっかりとした物語映画。だけど見終えてみると本当に物語があったのかどうか疑わしく思えたり。けっきょく全体の流れより場面場面が印象に残るというところでは『マザー、サン』と同じなんだ。息子の元カノが綺麗で、ソクーロフは女優も綺麗に撮れる人なんだと確信する。ガラスを隔てることで世界が歪む。そのソクーロフ的な世界からなんとか逃れようとするかのように窓の隙間に顔を寄せる女と男がこれまたソクーロフらしからぬ短いカットで映し出される。舞台はいったいいつのどこなのか。こんなにも映画らしい街並みがあるなんて。屋根からの景色は延々と海。路面電車が走る風景の美しさはムルナウの『サンライズ』をも超えている。もうそれだけでじゅうぶんだ。
[映画館(字幕)] 8点(2010-11-10 13:39:30)
2.  ゴッホ
伝記とはまたアルトマンらしからぬ。と思うも、『M★A★S★H/マッシュ 』がアメリカ軍というシステムを、『ザ・プレイヤー』がハリウッドのシステムを揶揄したように、芸術が商品として売買される絵画の世界のシステムを揶揄する構成はやっぱりアルトマン。生前一枚しか売れなかったというゴッホの絵がオークションでとてつもない金額にせりあがってゆく現代のシーンを冒頭に持ってくるあたりが心憎い。嫌いな絵ばかりが売れ、好きな絵は売れないと言う画商の弟テオ。彼は画商でありながら芸術を知っている。芸術を知っているからこそ苦悩する。芸術の価値とかけ離れた商品価値に苦悩し、それでも売らなければ生活できないことに苦悩する。本物の芸術家であると確信する兄を支えるために芸術に対する背信行為を続けることに苦悩する。その苦悩を見て苦悩する兄ヴィンセント。芸術を解からない大半の中で芸術を解かっってしまったがゆえの二人の孤独。単にゴッホの生前を語った物語なんかじゃない。芸術を正当に評価できない世の中に物申す。そんな映画だった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-10 15:35:24)(良:1票)
3.  レンブラントの夜警
富と名声を得た巨匠レンブラントが突然破産へと追いやられる。なぜ?その原因は世界三大名画の一つ「夜警」にある。というグリーナウェイの仮説。「最後の晩餐 」に秘められたダ・ヴィンチ・コードならぬ「夜警」に秘められたレンブラント・コード。こういうの好き。グリーナウェイの映画は苦手な人もけっこう多いと思うが私もその一人で、生と死を独特のエログロで表現したその見た目がどうも受け付けがたかったのだが、これは大丈夫。体が警戒態勢を布いていたってのもあるんだろうけど。あと、グリーナウェイの映画ってシンメトリーな構図も相まってどこか絵画的な印象を受けるが、本作は描かれるものがものだけにその絵画的なるものがことさらに印象深かった。レンブラントといえば映画の世界では「レンブラント照明」というのがあって、有名なところだと『ゴッドファーザー』のビトー(マーロン・ブランド)の真っ黒な背景に浮かぶ顔、そして目を影で隠してしまうあの照明。これがこの作品でもふんだんに使われていて単に舞台劇っぽいだけに終わらないレンブラントの絵画との融合的空間を作り出しているように感じた。ただの伝記でもなく創作されたミステリー伝記ってだけでもなく、ゴダールの『パッション』の作中の監督じゃないけど、映画と絵画の間にあると勝手に思い込んでるものを取っ払ってしまったようなものを目指してるんじゃないだろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2009-04-08 15:27:03)(良:1票)
4.  トウキョウソナタ 《ネタバレ》 
黒沢清は目に見えぬものを見えたかもしれないと思わせてしまう。それはホラーというジャンルにおいてじゅうぶん発揮されてきた。しかし『アカルイミライ』という傑作がホラー以外でもその力を発揮できることを証明してみせた。だから黒沢清の非ホラー映画を心待ちにしていた。この待ちに待った黒沢清の新作が傑作であることは当然なのだという、作品にとっては非常に酷な期待を持って観たのだが、全く期待は裏切られることなく、そして期待を裏切られないということがこんなにも幸せなことなのかと感動した。『トウキョウソナタ』に登場する家族のそれぞれは、これまでの黒沢映画が描いてきた人物同様に、自らの存在価値を見出せずにもがいている。この世界に自分は必要なのか。この家族に自分は必要なのか。「お母さん役もそんなにいやな事ばかりじゃないよ」と小泉今日子が演じる佐々木恵が言う。そこに「お母さん役の人」はいるが「佐々木恵」という個人はいない。お母さんでいることから外に出て何かを見る。真っ暗な夜の海辺にオレンジの薄明かりに照らされる小泉今日子の顔が映し出された瞬間に、あぁ黒沢清の映画だぁと何かがこみ上げてくる。圧巻はラストにも訪れる。希望という目に見えないものが間違いなく映されるのだ。ドビュッシーの「月の光」を主人公である少年が奏でる。その美しく優しい音色と少年を照らす光と決定的なカーテンのゆれ。このカーテンのゆれはゾクゾクっとした。神懸かっている。神懸かっているにもかかわらず、それはやっぱり当然なのだ。なぜならこれは黒沢清の映画なんだから。
[映画館(邦画)] 9点(2008-10-20 18:28:56)(良:2票)
5.  ブラックブック
娯楽映画にある軽薄さを隠すことなく、むしろその軽薄さこそが映画に必要なものとでも考えているかのようなヴァーホーヴェンの映画観が吉と出た。隠され装飾され歪められた史実から真実を暴くという大真面目な題材であるにもかかわらず、この手の題材に不可欠だと思っていた「深さ」が無い。隠れ家が爆撃された際の異常な早さの警察および消防車両の到着に代表される物語優先のご都合主義が全編で貫かれる。下手すりゃしらけてしまいかねない。それでもしらけないのはご都合主義の目的がはっきりしているから。重要なのは「戦争」ではなく戦争下で繰り広げられる恋愛サスペンスである。ナチスとレジスタンスの攻防ではなくその攻防に巻き込まれた女の性と情の攻防である。ハリウッド時代とさしてやってることは変わらない。ただ商業至上主義ゆえに見せてきた刺激物に対し、この作品はひたすら物語の面白さを見せようとする。この映画は単純である。6点くらいかなと思いつつ、その単純さの魅力に7点。
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-27 13:46:23)(良:1票)
6.  4番目の男
ヴァーホーヴェンがオランダ時代に撮った『氷の微笑』です。『氷の微笑』のほうがシンプルで洗練されていて楽しみやすいが、こちらは宗教がらみということもあって、悪魔的な色合いがあって、より心理的に迫ってくるものがある。ただ、アルコール依存の男が見る幻想がエグイわりに「いかにも」なものばかりで、とくに宗教がらみの幻想がそのエグさも含めてありがちなものにしか見えない。「いかにも」な部分を大切にするのが娯楽映画に徹するヴァーホーヴェンなわけで、その徹底ぶりがときに幼稚に見えるのだろう。この「いかにも」なものを如何に楽しむかがヴァーホーヴェンの作品を楽しむコツなのだ。
[DVD(字幕)] 5点(2007-07-23 11:42:24)
7.  ギャング・オブ・ニューヨーク
移民、ギャング、ニューヨークとくればスコセッシ。でも初期のスコセッシはここにはいない。ニューヨーク創成期の一代絵巻なんてスコセッシには向かない。もっと小さく狭くいってほしい。大作を作るならもっとユーモアのセンスを磨かなくては。アカデミー賞を獲りにいくのはべつに構わない。でもこの作品はそんな想いが透けて見えてなんとも痛々しい。無難な出来なのかもしれないが消極的にも見える。
[DVD(字幕)] 3点(2007-01-12 13:41:52)(良:1票)
8.  奇跡の海
章ごとに美しいこの世の風景が映される。そして流れるツボな選曲(ディープパープルまで!)。しかしそれらは手振れ映像で描かれる生々しい現実世界をより生々しく見せるためにあるかのように、作品の空気と合ってない。筋はかなりドラマチックといえるのに、この章ごとの画と音楽がドラマの部分への感情移入を一旦リセットするので生々しさだけが強調される。この手法の発展形が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のミュージカルシーンへと受け継がれる。その『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を最終作とするハート・オブ・ゴールド三部作の先陣でもあるこの作品は他の2作品同様、純粋な心の女が純粋であるがゆえにこの世界で辛い仕打ちに遭う様が描かれる。いかにこの世界が歪んでいるかを、舞台を封建的で閉鎖された土地にすることで実にわかりやすく見せている。わかりやすければわかりやすいほどに増す嫌悪感、そして女が純粋であればあるほどに増す嫌悪感。つまり純粋なものが異端となる現実に嫌悪するようになっている。だからこの3部作自体を嫌悪するのは自然な現象。この挑発、私は認めます。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-20 18:08:48)
9.  マンダレイ 《ネタバレ》 
今度のアメリカの闇は長年の奴隷制度がもたらす弊害。そして今回も神のごとき横暴なグレースが大いなる理想をもって、今回は巨大な力という保険も手にしながら、間違ったマンダレイを正しく導く。結果はもちろん、人は神にあらず。神の役割は相変わらず一部始終を除き見る観客に委ねられる。ただ、前作に引き続き同じスタイルをとってはいるが、秘密の行為とそれを知らない人たちの日常がいっしょに映されることでより人間の醜さを際立たせた前作に比べると「見えない壁」が前作ほど有効に使われていない気がする。あのスタイルはただ奇抜なだけではなく、映画の可能性の提示であり、同時に演出上においても意味のあるものだったと思うので、今作のあえて有効に使わないやり方は気になる。間延びしそうな展開の少ない話を最後までひきつける力はさすがですが、もしかしたら間延びさせないための方法として「見えない壁」の有効利用をしなかったのかも。わかりやすくするためのナレーションもありがた迷惑に感じた。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-19 13:46:30)
10.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
ハート・オブ・ゴールド三部作の最終作ということで、主人公はやっぱり無償の愛を提供することになんのためらいも持たない女である。愛という言葉が正しいかどうかは別にして、純粋な心の持ち主ではある。息子に対する自らの犠牲もいとわない愛が死の恐怖に打ち勝つためにミュージカルという虚構の世界が存在する。ミュージカルシーンの鮮やかな色彩に驚いた。ラース・フォン・トリアーは、これまでの作品でも色彩の異なるシーンを挿入してきたのでミュージカルシーンの色彩の変化は予想の範ちゅうであったのだが、それでも驚いた。これは色彩の変化だけではなく、ミュージカルシーンそのものが非常に完成度が高かったからに他ならない。ドグマ95を立ち上げて以降その約束事にもある手持ちカメラを使用してきているので、手振れも予想の範ちゅうである。しかし手振れ具合が展開を追うごとに少なくなってゆくのは予想外。共産主義国から超資本主義国に移住してきた主人公はミュージカル映画でしか知らないアメリカを体現してゆく。同時に視力がどんどんと無くなってゆく。彼女の中でのアメリカの理想と現実の格差が手振れによって表現されていたのかもしれない。そしてその格差は彼女から現実を遠ざけ妄想へと導いてゆく。視力の低下がそれを加速させる。彼女の妄想は彼女の現実となり、存在しない理想のアメリカを堪能しながら逝く。ミュージカルの概念の崩壊といい、撮影手法といい、斬新さが目につきがちだが、トリアーにとっては奇をてらったわけではなく計算されたものの結果だと思う。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-14 21:48:23)
11.  豚が飛ぶとき
豚は出てきません。豚って主人公マーティのことなのでしょうか。マーティはセロニアス・モンクが好きなようです(私も好きだ)。モンクのように華麗にプレイする夢を見ながら、じゃあ何をするかといっても何もしない。夢を見るだけ。夢を見るために生きているかのよう。そこに二人の幽霊がひょんなことからマーティと行動を共にしていくのですが、幽霊は当然夢を見ません。マーティのように動けるのに動かないのではなく、動きたくても動くためには助けがいるわけです。そんな対照的な両者の交友がマーティに前を向くことを、つまり飛ぶことを決意させる。表面上の本筋は幽霊リリーの復讐コメディなんでしょうが、その中でマーティが変わってゆく姿が描かれることで、ほのぼのとした優しいファンタジーとなっています。思い返せば内容はベタなんですけどね。この心地よさは監督の手腕によるところなのでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-04-06 12:32:04)
12.  10ミニッツ・オールダー イデアの森
「人生のメビウス」よりも“時間”をより深く突き詰めたような作品群。観る前に一番興味をひいたのがベルトルッチ。壮大で長尺というイメージを持っているのでどんな短編になるかワクワク。  ■「水の寓話」一番解かりやすく“時の流れ”を魅せてくれます。作品は10分ですが撮影時間は長かったろうなぁと思いました。時の流れを現す細かな描写に手抜きがありません。 ■「時代×4」それぞれをワンカットで撮った4分割の映像は正直見ていて疲れました。一人の男が少年期、青年期、中年(?)期の自分とともに同じ家の中を移動していくのを4つのカメラが追います。面白い試みだとは思うんだけど一度に4つの画面は見れません。 ■「老優の一瞬」一人の老優のアルバムを見て時を長く刻むことの意味深さを感じました。 ■「10分後」これもほとんどワンカット。“ほとんど”というのは最後ちょこっと編集されてるから。10秒くらいオーバーしたんだろうか?おしい!でも見応えのある長回しです。 ■「ジャン=リュック・ナンシーとの会話」列車の中での時間の過ごし方。会話が無くても快適な時をすごすこともある。 ■「啓示されし者」なんで蚊なの?(笑) ■「星に魅せられて」時間の残酷な一面を見せる。 ■「時間の闇の中で」・・・凄い!!10分の中に「○○の最後の瞬間」と題した10の超短編。自分の作品も含めた様々な映像を引用しながら美しいピアノの音色にのせてそれぞれの“時間の終わり”を見せる。10コ目の“最後”は当然「映画」。スクリーンが映像を拒んでいる。  総評、平均点では付けません。最後にアレを見せられたんじゃね。
8点(2005-03-09 13:33:21)
13.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス
短編って若手の監督がするものというイメージがあるので、巨匠と呼ばれる監督達が一同に集まったということだけで嬉しくなっちゃう作品です。“時間”に関するエピソード7作品。  ■「結婚は10分で決める」カウリスマキ節炸裂。彼の10分はゆったりと流れる。 ■「ライフライン」皆同じ世界に生きながら別々の生活リズムの中で生きる人たちが、あることをきっかけに同じ時を共有する様を豊かな感性で描く。同じ時を共有することの喜びに溢れた秀作。 ■「失われた一万年」非常に興味深いドキュメンタリー。人間が結果的に時間を壊してしまう。なんともやるせない生(ナマ)の悲しみ。 ■「女優のブレイクタイム」癒されるはずのない女優の10分間の休憩をうまくまとめた作品。まとまり過ぎの感も・・ ■「トローナからの12マイル」ヴェンダースらしからぬ意表を突いた新感覚ドラッグムービー。音楽がいい。 ■「ゴアVSブッシュ」時間が勝負の分かれ目となる大統領選挙の様子に黒人差別の問題をとり入れた社会派ドキュメント。10分でまとめあげたのは感心するがまとめただけで終わってしまっているような・・ ■「夢幻百花」もっと悲しさ溢れるもののはず。強引に終わらせずに余韻を残してほしい。ちょっと残念。  総評、チェン・カイコ-の作品はラストに持ってくるのに一番適したファンタジーであるのは解かる。だからこそ他の作品以上に濃密な10分を見せて欲しかった。とは言っても、それぞれの監督の個性が見てとれてよかったです。こういう企画もの、また作って欲しいです。
6点(2005-03-08 14:26:23)(良:2票)
14.  コックと泥棒、その妻と愛人
あのオッサン、このレストランのオーナーでしょ?なんであんなに下品な振る舞いを自分の店でするの?いやいや、これはストーリーを見てはいけない映画でした。ストーリーを追わなければ、人物を食材や調理器具を隔ててとらえる画といい、緑や赤の色使いといい、”美”を作れば同時に”汚”も生み出すという判っていても目をつぶってきたものを見せつけるこの作品の意図的な無神経さ(なんか日本語おかしいですね、、)といい惹かれるものはいたるところに散らばっている。でもいくらストーリーを追わないっていってもあのオチはどうかなぁ。コックが一度は断わっておきながら「それならば」と了承した、その「それならば」がよく解からん。てか、妻とコックの会話は無いほうが最期までストーリーを無視して鑑賞できたような気がする。
5点(2004-10-27 10:52:11)
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