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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3878
性別 男性
年齢 53歳

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21.  キラー・エリート(2011)
冒頭の派手なアクションから、これは節操なく暴れまわるドンパチ映画なんだろう、と思っていると、物語のテーマ自体は結構、地味だったりするのです。何しろ、主人公が依頼されるのは「事故に見せかけた暗殺」、ですから、派手にやりようが無い……ハズなんですけどねえ。だから、その暗殺の過程を地味でも着実に見せていけば、面白い映画になる……ハズなんですけどねえ。どうしてもこの作品、派手な方向に向かおうとして、結局は大味な作品になっちゃう。まず主人公の人物像、いったいどう描きたいのか、あるいは何も描きたくないのか。思わせぶりに寡黙で、冒頭のエピソードも意味ありげで、影のあるキャラなのかと思いきや、普通に彼女がいて、デ・ニーロとの友情にも恵まれていて、何の不足もないやんか。何のドラマも内包しない、たいして面白みのない人物像のくせに、顔だけは何やら思わせぶりにムツカシイ顔している。物語の方も、中身より外観の派手さの方に向かい、暗殺劇は抗争劇へと様相を変えるも、これまた、敵の組織がとても精鋭とは思えぬトロ臭い感じ、ワクワク感には程遠いのです。しっかりしてくれぃ。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-06 23:07:47)(良:3票)
22.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
主人公の女性と、刑事との間に、恋愛を匂わせちゃったのが、この作品のよくわからんところ―――これを作品の多層性と言えば聞こえはいいけど、路線として本当にこれでよかったのかしらん? あまりに殺伐とした作品となってしまわないように(ダーティ・ハリー4にキャラハン刑事が登場しなかったら?)、こうやって潤いを持たせたのだろうか。孤独な主人公に対し、最後の最後に至って差し伸べられた、支えの手。もちろん解決と言うには程遠いのだけど・・・。と言う訳で、この映画は、平穏な生活を破壊された主人公の、孤独の映画。何度も現れる主人公の“歩く姿”が、孤独を浮き彫りにする。そしてまたこれは、過去の平穏な生活だけではなく、現在の自分自身をも見失っていく映画。悪人退治。それはまさに、殺るか殺られるか。とりあえず主人公は、丸腰の相手に不意打ちを食らわせてまで悪人を殺す訳ではなく、一応は、撃たれそうになったりナイフを突き付けられたりハネられそうになったりした上での殺害であり、時には相手に大怪我を負わされたりもする(ただし、次第に自分から危険を呼び込み、殺すべくして殺す方向へと向って行っているのだけど)。狂気と正常のはざま。そしてついに見つけた憎き敵。クライマックスにおける“復讐”は、それまでの悪人退治とは趣きを異にする。不意打ちの、一方的な殺害。逆襲も受けるが、すぐに刑事が駆け付け、あっさりと有利な立場に舞い戻る、そしてやっぱり、無防備な相手を殺害する。復讐の完遂、すなわち不安定で自分を見失いうつある状態の終着であり、また、無防備な相手を殺害するという、これはもはや狂気の世界でもある。そして何より、正常の側に自分を繋ぎとめていた筈の刑事、彼までもが復讐へ加担する。もはや彼女には何も残っていない、ただ静かに消え去るしかない。という何とも寂しいラストでございました。ところで刑事はこの後、あんな無茶苦茶な説明(で、周りを納得させられたのだろうか。どうでもいいんだけどね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-24 23:34:47)
23.  ジャンボ・墜落/ザ・サバイバー 《ネタバレ》 
うわ~。あちゃ~。不用意なコト書くと他の映画のネタバレにもなっちゃうので書きにくいのですが・・・すでにこんな作品が作られていたとなると、例の、名前がMで始まる監督の、タイトルに数字がつくお馴染みの映画、あの映画の立場って一体・・・。これ以上詳しくは書けませんが(これで充分だってか)、いやなかなか秀逸な映画ではないでしょうか(冷汗)。冒頭、いきなりのジャンボ墜落シーン、これがなかなか気合いが入ったダイナミックなものなのですが、「墜落した」というより「離陸前に事故った」ようにしか見えないのがやや難点か。その後、物語は、オカルトテイストを交えたアヤシゲな展開へ。ここはあまり意味を求めず、アヤシゲな雰囲気を楽しみましょう。ラストには驚きの連続があなたを待っています(大げさに言えば、ですが)。 ところで、この作品のDVDの字幕、なんか変なんですが(文章も変だし、表示のタイミングもイマイチ)、中でも意味不明なのが、飛行機から回収した機器を調査するシーンでの、「高速増殖炉は?」ってな字幕。どうやら、×FBR(fast breeder reactor:高速増殖炉)⇒○FDR(flight data recorder:フライトデータレコーダー)だと思われます。私はヒアリング能力がゼロなので、翻訳を誤ったのか、それとも元々セリフ自体が誤っていたのか、不明です。すみません。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-05 16:29:17)
24.  蝋人形の館
前半の長めの助走から、中盤はややイジワルにショック描写を畳み掛け、そしてクライマックスの“大崩壊”へ。物語の風呂敷を適度に広げて適度にこれを畳んでいく手際もなかなかのもの。ほっといたらどこかに埋もれ去ってしまうようなタイプの映画なので、今のうちにゼヒ観ておきたい映画です、これは拾いモノ。形あるものが“溶ける”ということが、いかにスリリングか。出色のクライマックス。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-02-10 23:09:31)
25.  シャーロック・ホームズ(2009) 《ネタバレ》 
確か、モーリス・ルブランの小説にシャーロック・ホームズとかいうとてもマヌケな探偵が出てきていたが、その映画化なのか?と言いたくなるくらい、マヌケなホームズです。大体、容姿もコナン・ドイルの小説でイメージしてたのと何だかかけ離れていて(ワトソン役のジュード・ロウの方がまだしもナンボか近いんじゃないの?などと思って観てると、ちょっと混乱してしまいます)、でも、容姿だけじゃなく中身も全然違うから、ま、いいか~。って、じゃあ何でわざわざシャーロック・ホームズなんていう実在の人物(註、ファンにとっては実在の人物なのです、ハイ。だからワタシはファンではありません、笑)の名前を映画で使うんだよ~。・・・とか言うのはどうでもよくて、一種のパロディ作品と思えばいいんでしょうけど・・・とりあえず残念ながらこの映画、イマイチ面白くない。そもそも映像が、一生懸命にCGで背景を描き足すことにのみ神経を注ぎ、もひとつ面白くない。何かとカッコつける割には大味な印象を受けます。物語も何だか要領を得ず、トリックの解明はすべて「そういう薬品があるんです」と言い切ってしまうだけ、というのが、これまた厚かましいではないですか。ま、これはこれでいいんですかね、演繹的推理の怪物あるいはマシーンとしての名探偵、ではない、ポンコツ・ホームズを撮りたいらしいので。これはアクション映画ですね。頭脳ではなく肉体で戦うホームズ。特に、大男と戦うシーンというのは、いつ見ても楽しい、いわば定番ですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-10-31 00:04:35)
26.  ゴーストライダー
ニコラス・ケイジの似合わないカツラ顔(地毛だったらゴメン)に始まり、世にも情けない妖怪対決が次々に展開される、抱腹絶倒のアメコミヒーロー映画。大体、「落ちてる火を拾って投げつける」なんている攻撃方法、ありますか。この映画、意識的に笑いを狙ってますね。そこがズルイとも言えるし、痛快とも言えますな。“ゴーストライダー”の攻撃は、よくわからないモノが多いですが、とりあえず敵が焦った顔になったときは、攻撃が効いているらしい。
[地上波(吹替)] 7点(2010-08-13 18:13:02)(笑:2票)
27.  マトリックス レボリューションズ
シリーズが進行するよりも賞味期限の方が進みが早い、この『マトリックス』シリーズ。1、2作はある種そのバカバカしさを楽しませてもらった面があるのだけど、この3作目に至っては、もうアキマヘン。大体このシリーズ、割と陳腐なSF設定を、少しだけ難しそうに描いて見せ、「一応ボクチャンにも理解できちゃった」みたいな虚栄心を抱かせることで我々におもねっている面がありますよね。そうなるとこちらとしては極力ストーリーとか設定とかは無視して映像を楽しもう、ということになるのだけど。で、そうなると、1作目からすでに変な映画であって、「こりゃ映画じゃなくてコンピュータゲームの映像だよなあ」ということになっちゃうのだけど。でもこれが。「格闘ゲームのギクシャクした動きを、生身の人間が演じる」というおバカぶりが、1作目あたりの、何とも知れぬオモシロさだったわけです(「カンフーがへたくそ」という批判が多いのは、確かによくわかるけど、でも、ギクシャクやってるのは明らかに故意であって、私がオモロイと思ったのもその点、なんですけどね)。2作目のカーチェイスもそう。スローモーションの多用で、スピード感が損なわれる、という問題はあるものの、「ゲーム映像を人間がわざわざ演じてみせる」という点を、楽しんだものです。でもこの3作目は、もう、楽しくない。小賢しい物語、設定を無視して観ててはもう成り立たない。と言って、無視しなければ、もっと楽しくない。映像ももはや目新しいものは無く(勿論、ミフネとかいうオヤジの暑苦しい顔のアップを観たい訳もなく)、もはや「ただのゲーム」以上の何物でもない(、他人がやってるコンピュータゲームを横で見させられている感じ。もつべき感想は「早く終わらないかな」。と言って、この終わり方で納得いくわけもなし。まさに、我々が納得しようがしまいが、(竹本健治が「ウロボロスの偽書」で書いたように)作者が終わりと言えばそれが終わり、なんだよなあ。
[DVD(字幕)] 4点(2009-08-09 16:47:41)
28.  マッドマックス2
カーチェイス映画史上に燦然と輝く金字塔、まさに空前絶後のスーパーハイパーウルトラパワフル超絶バイオレンス映画の決定版(いやまだまだ誉め足りないぞ)。こんなスゴイ映画を作っちまうなんで、ホントつくづくバカだな~と思います。私が今こんなにバカなのも、若き多感な時期にこういう映画の爪の垢を煎じて飲んでしまったからに違いない。この映画、これはまさに、“疾走する戦場”そのもの。理屈抜き、一作目も基本的に無視、ひたすら暴れろ、走れ、ぶっ壊せ。これを超える映画は観たこと無い、観たくも無い、ははははは。しかしただ乱暴なだけの映画じゃない。登場人物のユニークさ。何といってもジャイロ・キャプテンのキャラが秀逸、マックスとの間の、これほどまでに歪みきった関係(笑)を、見事に描ききってます。もちろん彼の乗ったオートジャイロの存在が、映画後半の、ひたすら地を駆ける一大バトルに俯瞰の視野を与え、立体感を出していることも見逃せません。さらに彼に引けを取らぬ秀逸キャラが、敵の首領、ヒューマン・ガス様。ま、派手に死ぬ以外にコレと言って何もしないのですが、ファッションセンスが何とも素敵(何しろハダカにホッケーマスクですから)。ギクシャクした手振りの演説も見逃せない。さらにはその参謀格(?)の、安岡力也ソックリのモヒカン男。ホタテを舐めるなよ、とばかりに大暴れ。何から何までこんな感じで、何とも知れぬ(ややブラックな)ユーモア感覚があって、アクションシーンのエゲツ無さの毒消しをしてくれています。そんな妖怪どもに囲まれる中でメル・ギブソンだけが、まるで笑いをこらえているかのようにことさら仏頂面で、マックス役を実にカッチョよく演じていますねえ。エライっ。とまあ、バカさ加減が突き抜けるところまで突き抜けて、ついに彼岸にまで達してしまったような映画ですが、そう見えて実は意外なオチがあったり、ラストは何とも物悲しかったり(毎回、観てて切なくなるのです)、とにかく、サイコーの映画の一本だと思っとるわけです。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-03-14 23:26:33)(良:4票)
29.  マッドマックス
小学生の頃はこういう映画は「観ちゃいけない映画」だという恐怖感があったのですが(“こういう映画”の中には何故か『キャノンボール』等も含まれていたんですけどね)、中学生くらいになると、恐る恐る手を出してみたりするわけで。そうすると、解説の淀長さんが「何とスタントマンが二人も死んでいるんです」とか言うもんで(しかも放送のたびに欠かさず言ってた気が)、ますます緊張しながら観ておりました。観終わった時には一回り成長した気がしたもんです(大いなる勘違い)。その後だんだんスレてきて、さすがに恐怖感は薄れてきましたが、本作のスリル感というのは、何度観てもやっぱりスゴい。まずオープニングタイトルと音楽が、粗野で無骨でカッチョイイ! そしていきなり始まるカーチェイス。低い位置のカメラによる、煽るような独特のバイオレンス描写、早くも映画自体が壊れかけ。「肉は腐りかけが一番美味い」というけど、映画は崩壊しかけが美味なもの(ホンマかいな)。例によって、晴れてるシーンと曇ってるシーンが入り混じるいい加減さは勿論あるけれど、気にしない、気にしない。冒頭、“ナイトライダー”が調子よく暴走しているのに、マックスに追跡された途端に泣きべそをかくのが、最高! 形而上学的かつ超自然的かつ非論理的なこの映画の魅力がここにあります。映画の物語は一応、「妻子の復讐」という形をとってますが、ほとんど言い訳みたいなもんで、映画中盤で警察を去るマックスのセリフにもあるように、「暴力への衝動」こそが真のテーマです。切っ先鋭い映画語法もこれに応えるもの、これはまさにバイオレンス映画ならぬ、映画バイオレンスそのもの。冒頭シーンはさしずめ、泣きべそをかく“ナイトライダー”がハリウッド映画で、これを猛追し蹴散らすマックスが、この鮮烈極まりない“豪映画”ってなところか。とまあ、この映画の乱暴狼藉ぶりばかりを書きましたが、実は他にも印象的で好きなシーンは色々あって、例えば暴走族がタイヤで円を描くシーン(犬がまとわりついていて、妙にオモロイ)、暴走族がリンチで人を引きずるシーン(その犬が追いかけていって、妙にオモロイ)などもそうだけど、何故か私がとても好きなのは、倒れた妻にむかってマックス役のメル・ギブソンが走っていくシーン。妙に気に入っているので、2、3作目でも是非一生懸命走って欲しかったのですが、だんだん走らなくなりましたね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-01-25 17:11:47)(良:2票)
30.  マッドマックス サンダードーム
私はこの映画には大変お世話になりました。学生の頃、試験勉強中についゴロリと横になってしまうと、なかなか起きられないものです。そういう時、「よし10数えたら起きよう」と決めて、1から数え始めると、「7」くらいでパッと起き上がるようにしていました。実に気持ち良く起きることができます(10まで数えきってしまうと、大抵起きられず、「もうあと10・・・」となりがち)。これは、この映画の、“3数えたらドアを開ける”シーンを参考にしたものです、本当にありがとう。それはともかく、前の第2作があまりにもブッ飛び、バイオレンスの限界に到達していたため、この第3作目はちょっと路線変更、という感じ(賢明と言えば賢明。同じ路線で2作目を超えるのは不可能)。亡き盟友バイロン・ケネディに捧げられた本作は、ハチャメチャ感が薄れ、その分ファンタジー色が強くなってますね。主人公マックスの描かれ方も、寡黙でながらも何だかオリコーサンな、いいヒト。映画音楽も、これまでのハードコア路線から、モーリス・ジャールのお上品なものに(電子楽器オンド・マルトノの柔らかな響き)。それでも何でも、極上のアクション、極上のバイオレンスはやっぱり健在、「最後は必ず正面衝突」という“マッドマックスの法則”を堪能できます。そういえば前作ではタンクローリーが車を引きずるシーンで『西部開拓史』の列車のシーンを思い出させたけど、本作でもスタントマンを機関車にぶら下げて、やはり思い出させてくれる(この映画にコダワリが?)。それ以外にも、走る車を次々に乗り移るシーンがいかにも西部劇っぽい(駅馬車か?)。かと思えば、ドロドロの中から顔がニョッキリ出てくるシーンでは、『地獄の黙示録』すら思い出してしまう(←こういうのは、コジツケでもいいのです。映画を観て、他の映画を思い出す、そのこと自体が楽しいのです)。というわけでこの第3作もまた大事な映画、忘れることはできません。では次回カキコミは第1作の予定、また後日。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-01-23 07:41:29)(良:1票)
31.  ゴーストシップ 《ネタバレ》 
「ゴースト/血のシャワー」かと思ったら実は「シャイニング」で、と思ったら実は、ゴーストシップの正体は海に浮かぶ超豪華ゴキブリホイホイだった、という、トホホなお話。海面を思わせるようなチラチラとした反射光を全編に入れることで、廃船の雰囲気が出るに違いない、という安っぽい演出(しかもチラチラさせ過ぎ)が、ちょっと泣かせますね。ジョエル・シルバーとロバート・ゼメキス、もうちょっとお金を出してあげなさい。それともこのままロジャー・コーマン路線を突き進むのだろうか? あと、早くもすでに余生を送っているようなガブリエル・バーンには、誰か喝を入れてやってくださいな。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-20 16:58:04)
32.  オーシャンズ12 《ネタバレ》 
こんな大勢集まっておきながら、「結局、何にもしとらんやんけ」という、実に人を喰った映画。“キャサリン・ゼタ=ジョーンズよりもレーザーを避けるの上手いんだぜ”、というだけのえいがでしたね、とほほ。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-07 12:47:26)
33.  スーパーマン リターンズ 《ネタバレ》 
冒頭に鳴り響くアノ懐かしいテーマ曲! もうこれだけで少しウルウルしちゃう。ところが映画の内容はといいますと、ドロドロの男女関係、だったりするからもう大変。ようするにこういうことらしい → 5年前、スーパーマンはロイスをハラませた挙句、これはヤバイと逃走(透視能力で受胎はお見通しなのだ)。それでも男か! そろそろホトボリもさめたかと帰って来たスーパーマンの前に立ちふさがるはレックス・ルーサー、ジーン・ハックマン時代に比べると俄然、貫禄が無くなったが、やる時はやる男。とはいっても、やってることは第1作と大差ないけどねえ。それはともかく、中身が無いのは昔のシリーズも同じ、とにかくスペクタクってるシーンを見せてくれりゃあ満足できるんですが・・・どうもCGが裏目に出てますかねえ。ペラッペラで質感が感じられないシーンがあり、イマイチ面白くない。ミニチュア模型撮影の方がナンボ楽しいか。とか何とか文句いいつつ、それでも、おそらく今回のスーパーマンの帰還を一番喜んでいるのはきっと、あの世にいるクリストファー・リーブじゃないかなあ、そうであって欲しいなあ、なんてセンチなことも思っちゃうのでした。
[DVD(字幕)] 6点(2007-01-30 23:02:34)
34.  ミスティック・リバー
この映画も、どうせ後で褒めちぎるので、先にケチをつけておくことにいたしましょう。ミステリー仕立てである以上、ミステリーとしての出来不出来については避けて通れない訳ですが・・・いや、ミステリーとしても十分面白かったです、ハイ。ええと、ただ気になったのは、悲劇に向けての展開が、あまりにも偶然に頼りすぎかな、と。話が出来すぎ、いやその反対、運が悪すぎ。しかしまた、そういう都合のよい「仕組まれた展開」、これがミステリの魅力だったりするんですけどね。さて、私もまあ、ちっとばかしミステリに関心があったりする以上、こういう映画を観ていると、つい真犯人を当てたくなるわけです。で、登場人物の言動をツブサに検討していくと、ハハン、こいつが真犯人だな、と辿り着いた結論、それは・・・「『モーフィアス』刑事、アンタが一番怪しい!」 ←これが私の結論だったのですが、これが正解なのかどうかは、ネタバレになるのでここには書かないことにしましょう(なんのこっちゃ)。さて、「先にケナして後で褒める」、という当初の目論見は崩れてしまったので、簡単に締めくくることにしましょう。この映画の根底に流れているのは、人々の間に根付き、その土地に根付いていく、因縁・因習といったものですね。人々の苦悩も嘆きも巻き込みながら、川の流れのように始まりも終わりも無く脈々と受け継がれていく・・・そういう残酷さ、でありましょう。
[DVD(字幕)] 9点(2005-08-12 21:14:55)
35.  マトリックス
こりゃまあ、どうしたって、「予告編で盛り上がったこの気分、どうしてくれるのか」と言いたくなるような肩すかしは感じざるを得ない訳で、いざ観ると「え?もっとスゴイ映像を期待してたのに??」と思っちゃう。でもそれは、あまりにもバカ映画魂にフィットし過ぎた映像を事前に見せられ、期待が膨らみ過ぎたから。やっぱりここは「よくぞやってくれた」と言っておきたい。ストーリーも「バーチャルリアリティーもの」と言ってしまえば何だかありきたりだけど・・・それを「オチ」として使っちゃあ確かにありきたりだけど、ここまで正面からバーチャルリアリティー世界を描いたのは大したもの。見た目に貧相なエージェント・スミスが「強敵」という白々しさもナイス。ウソっぽいアクションシーンや、スピード感を損なうスローないしブレットタイム撮影、この辺が本作の微妙なところでもあるのだけど、別にいいじゃない、作品のひとつのカラーとして受け止めたい。それに、何だか大味なだけの映画のように言われがちだけど、なかなか小技も効いていて、例えばマトリックスを象徴する、緑の文字が上から下へ流れていくあのイメージが、映画前半で「窓掃除の流れる洗剤」「滝のように流れる豪雨」といった映像で予告されている、というイタズラも。よくも悪くも映画のひとつの限界に挑んだ映画だと思います。過去の表現方法を流用した当たり障りのない「良い映画」を作るくらいなら、本作みたいなバカをとことんやって欲しい。その方向が間違ってりゃ淘汰されるだけだし、またそれが次の表現方法を生むエネルギーになろうと言うもの。
8点(2004-07-03 22:59:01)(良:1票)
36.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 
映画始まって早々、映像のひとつひとつが、入念に作り上げられ、まるで絵画のよう。う~む、このペースでこんな凝った映像が脈絡なく続いていったら、さすがに疲れるだろうな~、と映画のバランスに対する不安がチラとよぎったのですが・・・そんな心配は無用でした。冒頭からのハイテンションな「映像美」に対して、映画の進行とともに、ストーリーも映像も過激なものへ展開、ガンガンにテンションを高めていく! 例によって間男されるサム・ニール、妻の浮気相手がレッドフォードならおそらく大目に見るのだろうが(←『モンタナ~』)、さすがにハーヴェイ・カイテルではとても看過できない。そうだ、怒って当然、たまには怒れよ!・・・いやイカン、それはやりすぎだっての。というわけでですね、意外にも意外と盛り上がる映画でした(笑)。さて、タイトルはThe Pianoなんですけども、その割に肝心のピアノの存在感がイマイチ(例えば『殺意の夏』での自動ピアノの方が余程印象的だった気が)、むしろきっぱり割り切ったような下世話な邦題が、何となく懐かしいほろ苦さのようなものも感じさせ、なかなかナイスであります(褒めてる訳でも貶してる訳でもなく、だた意味も無く感心しているのです)。存在感の薄いまま、ついにピアノは海に落とされ、ええい、腹イセにホリー・ハンターまで道連れだ!と思いきや、難なく逃げられ、ひとり海底に沈むピアノ哀れ。ドロドロ恋愛ものとは確かに一線を画す映画ではありますが、もしピアノが映画の強固な求心力たり得ていれば、一線どころか二線も三線も画していたのではないでしょうか。救いはナイマンの音楽、これは印象的、というよりは、自分で弾いてみたくなるんだな。ピアノの心得などまるっきり無い私ですら、何とか弾いてみようと無駄な努力したもんね(当然無理だった)。ナイマンの音楽はやっぱり一般映画よりはグリーナウェイ作品に向いてそうな気もしますが、本作の音楽を元にしたピアノ協奏曲なんか実は結構好きだったりします(ああ、何となく恥ずかしい)。いや~。それにしても覗かれやすい家であることよ。
7点(2004-04-24 00:30:45)(良:1票)
37.  戦場のメリークリスマス
全体的に妙な雰囲気。収容所という限られた舞台、という事を差し引いても、「戦争らしさ」がまるで感じられない、何か異次元世界の話のようです。日本人がわざと「外国人風のヘンな日本人観」で作ったような映画、という事もその一因でしょう。さらには坂本龍一教授扮するホスト系大尉「ヨノイ」。一体何者? ここに教授入魂の味わいのある音楽が加わり、えも言われぬ不思議な世界が展開されますが、人間臭いハラ軍曹の存在が、映画と我々の接点をうまく保ってくれます。特に、演じているのが、まだ「世界のキタノ」ではなくて、「タケちゃんマン」でしたからね、意外性もあれば必然性もある起用で、印象的でした。ところでトム・コンティ、もっと日本語練習しろよ、聞き取りにくいぞ。
7点(2004-02-07 01:22:48)
38.  カウラ大脱走<TVM>
戦時中、オーストラリアのカウラ収容所で捕虜の日本兵が集団脱走し、大勢の死傷者を出したという実際の事件を元にしています。内容が日本人寄りすぎる、とかいう批判もあったとかいう話を聞きましたが。トレンディ俳優になる前の石田純一(私は欽ちゃん司会の「TVプレイバック」でしか見たことがなかった)が熱演しております。日本兵の一人ですが職業は英語教師だったとかで、オーストラリア人と心を通わせあい、なごやかなムード、しかし結局仲間の打ち出した脱走計画に乗ってしまう(この辺の心理描写がすげー甘い。例によって例のごとく妙にタカ派の捕虜仲間がいて、こいつがやたら扇動したあげく、うやむやのうちに石田純一も影響されてしまう)。いよいよ脱走事件が発生、テレビ映画にしてはなかなかダイナミックに描いており、しかも私は事件について全く知らずこのテレビ映画で初めて知ったので、衝撃的でした。石田純一はこの頃の事を思い出して、そろそろ立ち直って欲しいなあ、と思うのです。
7点(2003-11-30 01:14:17)(良:1票)
39.  ソードフィッシュ
公開時には、ミスディレクションだよ、とか宣伝してて、でも映画会社の宣伝は当てにならない誇大なものが多いからどうせ大したことあるまい、とか思いつつ、でもやっぱりマルチカムの爆破シーンとバス釣下げシーンをどうしても見たくて、劇場に足を運んだのでした。いやあ、確かに面白かったよ。ミスディレクションを売りにする程のもんじゃないけど、なかなか気合いの入った脚本です。しかしこのラストはマズイ!これはマズイ!せっかく面白かったのに最後にガックリ、ちょっと引いてしまいました。え?一番印象に残ったシーンですか?やっぱりハル・ベリーのゴルフ打ちっぱなしですかねえ。何でだろ。
7点(2003-10-26 14:52:08)
40.  スパイダー パニック!
70年代のパニック物がとても好きなもんで、『アラクノフォビア』みたいな出来だったら苦言の一つも呈するところですが、この映画は、いやどうして、よく出来てます。軽いノリではありますが、質より量のCGで、なかなか豪快にクモが襲ってくれます。で、そこにふとパロディが挟まるのが何ともグ-。
8点(2003-06-28 20:44:55)
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