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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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1.  ランジェ公爵夫人
復古ブルボン朝の時代ではあっても描かれるのは今なお普遍の恋愛劇。現代に置き換え可能な恋の駆け引きを絢爛豪華な、まさにコスチュームプレイで見せてくれる。この時代特有の設定が男と女のそれぞれの立場の違い。片や上流階級の美しい人妻。片やナポレオン軍の英雄。結婚が政治であった上流階級の夫人にとって恋愛は極上の遊びでしかなく、一方軍を率いて戦ってきた男にとって恋愛は勝利が全ての真剣勝負。全く異にする方法で恋愛し、全く異にする方向へ行く。このギャップが生み出す展開が面白い。二人の口からこぼれるフランス語が心地良く鳴り響く映画だったが鳴り響くといえば、戦争で痛めたと思われる片足をひきずりながら歩くときの音が時には力強く、時には弱弱しく、そして時には恐ろしく、実に印象的に使われていた。実際に片足が義足のギョームならではということなのだろうか。女の無邪気な愛が世間から受け入れられるはずもなくひっそりと消えていったように、女の急転直下の濃厚なドラマはギョームの圧倒的な存在感の影に隠れてしまった。確信犯なのだろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-29 17:12:27)
2.  ラルジャン
冒頭に映されるのはいかにも現代的な裕福な家庭。ごく普通の家庭の普通の会話が少しだけ映される。しかしその「普通」の中に、そしてその「少し」の中に、息子の甘え、親の無関心、責任のなすり合いといった醜悪なものを凝縮させている。この一見「普通」でありながら実は「醜悪」なものはこの後も延々と映され続ける。これが現代社会なのだ。ブレッソンは「醜悪」なものをけして大袈裟に映像化しない。「普通」の中にあるものを巧みに見せてゆく。『少女ムシェット』で少女が何かに怒っているように『ラルジャン』の青年もまた何かに怒っている。「何か」とは社会に他ならず。が「何か」はあまりに大きく、且つ漠然としているためにその怒りもまた矛先を持ち得ない。弱者は殺人者になるか死ぬか。強い者のために弱い者が虐げられ、強い者のために弱い者が作り出される社会。ブレッソン思想、ここに極まり。それでいてブレッソンが早くから確立させていたモンタージュの完璧さと「手」「足」「扉」に代表される印がこの作品を「ブレッソンの映画」たらしめている。「ブレッソンの映画」とは最高級ブランドである。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-05-22 16:15:07)(良:1票)
3.  
冒頭の猪狩りの主役はどこまでも青く続く広大な山々。唯一家族がそろったシーンを唯一陽光まぶしい晴天としたこだわりの中で、丘の頂点に立つ人物を別の丘から撮るという贅沢。カメラから何百メートルではきかないかもしれない距離をおいて演技をする俳優たち。人間の小ささと共に舞台の背景である「世界」を最大限に見せてくれる。後半でも野村萬斎が城跡に佇む超ロングショットが無常観を醸している。一方、合戦シーンは全体を捉えずにまるでカメラが合戦のど真ん中にあるかのようにその躍動だけを見せてくる。台詞回しは不自然な舞台劇風。もちろんその時代の自然な会話というものを知らないのであくまで私見ですが、仕切りの無い、あるいは無いように見せた世界で演劇をする。つまりは映画は嘘の世界であり作られた世界であるということを前提に、でも視点は無限にあるのだという監督の映画観の表れのような気がしました。とにかくこの妥協無き画は天晴れである。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-03-26 14:16:42)(良:1票)
4.  ライフ・イズ・ミラクル
犬と猫が喧嘩するところがありましたが、べつに犬と猫の喧嘩のシーンというのでなく、役者が演技している傍らで喧嘩をしているわけなんですが、当然犬と猫は喧嘩をしなさいという支持のもと喧嘩をしているわけではなく、勝手に喧嘩をしているのだと思うのだが、こういう動物の使い方は好きだ。この犬と猫がいたるところでいい味を出している。クストリッツァの作品を被う突き抜けた陽気さのひとつの小道具として動物は欠かせないものとなっているが、この作品もまた効果的に機能しているように思う。そしてその「陽気さ」に常にまとわり付く「戦争」が『アンダーグラウンド』のように「陽気さ」をただの陽気さではなく悲しみを内包した深みのある陽気さへと昇華する。ただし、やっぱり長い。エピソードがあっちいきこっちいきして、しかもその一つ一つが長い。この監督のどの作品にも感じるのだが、いらないエピソードが多すぎる。尺を半分くらいにしてくれたら傑作だと思う。かもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2007-02-02 12:52:26)
5.  ライブ・フレッシュ
私は後年の『オール・アバウト・マイ・マザー』に匹敵する傑作の臭いを感じました。登場人物たちの人生がドラマチックに絡み合っていく展開の妙!フランコ政権下のクリスマスの夜に始まり、さまざまな偶然が必然へと変わるニ十数年後のクリスマスの夜で幕を閉じるまで、たっぷりと人生模様を堪能しました。これまでのアルモドバル作品ではサスペンスの部分が浮いていたように感じましたが、今作品は人生劇にサスペンスが見事に融合しています。登場人物それぞれの人生の曲がり角に、ある事件が微妙に絡まる。冒頭の出産シーンにリンクさせたエンディングも偶然が必然へと変わる人生劇を象徴していて面白い。
8点(2005-03-02 12:21:25)
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