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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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181.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
これはお見事!作品はアパートの一室からほとんど一歩も出ない。2組の夫婦が、それぞれの子ども同士がけんかで怪我をした解決方法を話し合っている内に今度は大人達が・・・というお話。  アパートの一室から殆ど出ない設定の中、ポランスキーの演出、脚本、4人の演技が三位一体となって実に面白い空気を創り上げています。ポランスキー自身、俳優としてジュゼッペ・トルナトーレ監督作「記憶の扉」(94)にて、ほとんど警察署の取調室から出ない設定の中Gドパルデューと俳優として共演し、ほとんど2人っきりで見事な演技合戦を繰り広げましたが、本作の4人もお見事。  ハムスター、ゲロ、クライアントや母さんからの電話、ウイスキーといった次なるバトルの発端となるきっかけの出し方、そのタイミングも実に自然。  最初は和やかに解決方法を話し合っていた2組の夫婦がこれらきっかけを元に夫婦vs夫婦、夫vs妻、妻vs夫、夫vs夫、妻vs妻、かと思えば夫同士、妻同士が共闘したりと1つの些細なきっかけを発端に自然に対立の構図を変えていく流れも素晴らしい。  気がつけば子どもたちは仲直り、ハムスターも公園で元気。色んな大人の事情を挟みつつも大人気無いおとなのけんかにまんまと笑わされたポランスキーの人間観察コメディ。  原題の意味は分かりませんが、「おとなのけんか」以外のタイトルが考え付かない、この邦題もお見事です。
[DVD(字幕)] 9点(2012-08-18 17:10:59)(良:1票)
182.  きっと ここが帰る場所 《ネタバレ》 
僕はショーン・ペンの新作を見るのが目的で劇場に足を運びましたが、でなければショーン・ペンとは気付かない厚化粧で強烈な風貌の、今はすっかり世捨て人のようになってしまっているかつてのロックスターが主人公。  きっとソレンティーノ監督、ヴェンダースの「パリ、テキサス」がお好きなんでしょう。本作の主人公もヴェンダース映画でよく見られる、社会に要領よく溶け込むことが出来ない男。さらに「パリ、テキサス」の主演ハリー・ディーン・スタントンを登場させる所にもそれを感じます。アメリカを舞台にしたロードムービーの風景も含め色んな意味で「パリ、テキサス」を感じる作品。  しかし本作はそれだけにとどまらない。話がアメリカに移ってからの、ナチスと生前の父との関係、ナチスの残党とその家族との不思議な触れ合い、脱力系の独特の笑いドコロ(結構笑わせてもらいましたよ)の挿入などなど。  重さのある要素や、ラストを含め唐突な話の展開もありますが、独特のユーモア、ユルさ、心地よさがある不思議な世界観を見事に作り上げています。
[映画館(字幕)] 7点(2012-07-23 20:02:36)
183.  ピクニック(1936)
何故?何てことの無いある家族のピクニックの風景に目が釘付けになり涙がこぼれてくるのだろう?  冒頭のブランコとシルヴィア・バタイユ。彼女のことが気になって仕方が無い地元の男2人が窓を開ける。2人の目に飛び込んでくるブランコの上のシルヴィア。2人の男も、通りかかった神父さんの一行も、地元の子ども達も、本作を見る全ての人も同じように目を奪われる美しさと躍動感。 そうか・・・。本作を紹介する資料に必ず使われるシルヴィアの屈託ない笑顔をとらえる1枚はこのシーンだったのか・・・。  やわらかな陽光、木漏れ日に、揺れる草木が作り出す影、シルヴィアの目に光る一筋の涙、移り変わる空模様と雨・・・。全てが感動的な美しさ。 こちらでルノワールの作品のコメントを書くのは3本目ですが、本作のような静かな風景も、同じく10点を付けた「フレンチ・カンカン」のラストのような賑やかなシーンも、ルノワールの手にかかればどれも感動的なまでに生きていることの素晴らしさを感じさせてくれます。 ジャン・ルノワールという人の人間の大きさ、大らかさを感じる。至福の40分。
[DVD(字幕)] 10点(2012-07-15 16:40:26)(良:1票)
184.  ピアノ・レッスン
多少説明不足でも独特な雰囲気がある映画は嫌いではない。作品の雰囲気に流されやすいタチでもあります。でも、本作に関してはエイダとピアノにまつわる過去など彼女の心の闇をもう少し感じたかった。ハーヴェイ・カイテルの「君のことがよく分からない」という台詞がありますが、それに関しては僕も全く同意見で・・・。  主人公の心の闇、雨、曇天、泥濘、鬱蒼とした森・・・暗い雰囲気が支配する作品の中で、本作のMVPは映画初出演のパキンちゃんでしょう。ハーヴェイ・カイテルもいいキャスティング。何をやっても味がある人ですが、よく分からない人物像やヘンな奴とがよく似合う俳優さんです。オールヌードになった時は「またか・・・」と思いましたけどね。 
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-04 21:41:05)(良:1票)
185.  素直な悪女
ロジェ・ヴァディムが、当時妻であったBBを主演に起用し、「さあ、僕の妻のエロカワぶりを存分にご堪能下さいませ!」といった作品でしょうか。とにかくBBが可愛く、綺麗な作品です。胸に脚に、彼女を魅せる衣装も素敵です。  しかしヴァディムさん、本作に関しては、キャスティングで致命的なミスを犯してしまいました。それは共演のトランティニャン。結果BBとトランティニャンは恋に落ち、本作から間もなく離婚しちゃったんですよね。  でも、ヴァディムさんも負けてはいません。その後ジェーン・フォンダ、カトリーヌ・ドヌーブ・・・といったビッグネームをものにされたのも有名な話ですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-19 19:24:37)
186.  ウディ・アレンの夢と犯罪 《ネタバレ》 
まず、この作品は公開時劇場で鑑賞していまして、とっくにレビューしていたつもりでいました・・・。この度スカパーにてそれ以来の鑑賞となりました。  多作の人ウディ・アレンですが、数多くの自身の作品の中でも「重罪と軽罪」が余程お気に入りと思われる。同じくロンドンで撮った「マッチポイント」に続き、「重罪と軽罪」が思い出される作品です。  コメディが多かった近年のアレンの作品の中では、久々にコメディ色を排した”シリアスなアレンらしさ”が感じられる作品。  罪を犯す兄弟を演じる2人の実力派の演技も見応えがあるし、なかなか罪を実行させず、そこに至る2人の苦悩、自問自答ぶりがじっくり描かれ、次第に見る者に彼らが犯そうとしている罪の重さ感じさせていく。犯行自体はほんの一瞬で終わらせ、その後の兄弟の心理描写にもじっくりと時間を費やす。  時にはハートウォーミングに時にはファンタジックに楽しい映画を見せてくれるアレンと、笑いを排しシリアスな人間ドラマを見せてくれるアレン。久々に後者の顔を見せてくれたアレンの健在ぶりが嬉しい作品でした。  でも、シリアスな人間ドラマの中に俳優アレンがいい味を見せてくれる過去の作品比べると、アレン自身のご出演が無いのはやはり淋しさを感じますね。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-04 21:03:34)
187.  星降る夜のリストランテ
イタリアのとある街の小さなレストラン。客は10組程度だったでしょうか。作品はレストランを出る事はなく、一つ一つのテーブルと従業員の会話を丁寧に拾っていく群像劇。  よって作品全体のストーリーは特に存在しませんが、テーブルの数だけ存在する人間模様とドラマに実にいい味わいがあります。  ファニー・アルダン演じる店の女主人、常連客のヴィットリオ・ガスマン(素敵ですねえ・・・こんな風に1人で食事を楽しめる余裕がいいですね)、不倫カップルの大学教授と学生のジャンカルロ・ジャンニーニとマリー・ジランをはじめ、ビッグネームから名前も知らない俳優まで様々な顔触れですが、さもありなんと思えるキャスティングもいい。各テーブルのドラマのバランスもよく考えられています。  この平均点の通り万人受けする作品ではないのかも知れませんが、エットーレ・スコラの映画職人ぶりが随所に発揮されている佳作。やがて楽しい夜にも終わりが訪れ、閉店の時間となる。お客さんが満足そうに店を後にする姿がとても印象的でした。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-03 18:08:36)
188.  ラ・ブーム2
前作同様、まだまだ可愛いソフィーの色んな表情を見ることが出来ます。やってることは前作とあまり変わりませんが・・・。また、主題歌も前作同様、印象に残る作品です。作中に度々挿入されますが、登場人物の思春期の切ない気持ちが伝わってくるかのようなシーンでの使い方もいいですね。そしてこれまた前作同様、お母さん役のブリジット・フォッセーもとても素敵な作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-05-27 19:48:17)
189.  フィオリーレ/花月の伝説
ナポレオンの時代のイタリア・トスカーナ地方から話は始まり、その100年後、さらに年月が流れ第2次大戦の時代・・・。脈々と受け継がれてきた一族の血と伝説と記憶。タヴィアーニ兄弟のこれまでの作品と同じく土の匂いがするかのような、イタリアの地方の昔話をゆっくりと語るかの如き作品です。タヴィアーニ兄弟の作品に流れるこんな空気は好きなのですが本作に関してはジャンと金貨の呪いの伝説、それから100年後の毒キノコ、そして今の一族の姿。受け継がれてきた血と伝説と今の家族の物語とのつながりが弱い気がしました。(おじいさんの出してくれたキノコ料理を子どもたちが怖がるくだりは笑ってしまいましたが・・・) 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-15 22:21:46)
190.  ラ・ブーム
本作の日本公開当時は映画館の無い田舎町のガキだった僕にとっては、山を越えて街の映画館に行くのはお金もかかるしちょっとした冒険だった頃なので、映画館では見ていないのですが、ソフィーは当時日本でも大人気で雑誌等色んなメディアでも見ることがきました。  80年代のフランス映画としては、「なまいきシャルロット」と共通するものを感じますね。本作ではソフィーが、「なまいき~」ではシャルロット・ゲンズブールが大ブレイクしました。やはり両作品とも売り出し中の主演の女の子をとても魅力的に可愛らしく見せています。本作で言うと、ソフィーがブームに着ていく服を決めるため衣装をとっかえひっかえする着せ替えのシーンなどが印象に残りますね。  今でもコンスタントに映画に出ているソフィーの初々しく可愛い姿を今に見ることが出来る。今となってはそれだけでも価値ある映画ではないでしょうか。そしてもう一つ、あのブリジット・フォッセーがお母さん役というのも驚きでありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-05-05 11:59:14)
191.  フランティック
言葉が通じない異国の地で妻が失踪。その裏に隠された真実とは・・・?という旅先で善良な一市民が犯罪や陰謀に巻き込まれるというヒッチコック映画でもお馴染みのよくあるサスペンスの定番のお話。通じない言葉、不誠実な警察の対応、深まる謎にイライラ、焦燥感がつのっていくハリソン・フォードの演技も見応えがありました。彼はこんな不安な状況下に置かれた男を演じると実にいい味を出しますね。そしてこのサスペンスドラマを彩った謎の女。この女の悲しき存在感がこのサスペンスドラマをより見応えのあるものにしています。
[DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 21:21:09)
192.  狼は天使の匂い
色々と謎に思える部分も多いストーリーですが、アジトの中での人間関係の見せ方が意外に面白く、一風変わった人間模様を見せる。地味な作品ですが、主演トランティニャンと、晩年のロバート・ライアンのシブい魅力が印象に残るフレンチ・ノワールです。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-07 22:07:30)
193.  まぼろしの市街戦
ある村を爆破すべく爆弾を仕掛けた独軍とそれを探す英軍の情報戦?のはずが何だかおかしな方向へ。そしてその村にはまともな住人が1人もいない?一つ一つの展開も非常によく考えられた戦争コメディ・ファンタジーの傑作です。  両軍の兵士が至近距離から撃ち合ってあっという間に全滅してしまうくだりも有り得ないだろうけど、ここも大勢の人間の命を一瞬で奪っていく戦争の愚かさを見事なまでに表現していると思います。  明るく平和な仮想の世界に暮らす精神病院の患者たちと、人間同士が互いに殺し合う現実の世界の戦争と、一体どちらが狂っているというのか?異色作ながらも、ほのぼのとした笑いとおどけた音楽(ジョルジュ・ドルリューは本作でも素晴らしい仕事をしています)の中に込められたメッセージが痛烈にして分かりやすい。ジェヌビエーブ・ビジョルトの可愛らしさも作品の中で見事なアクセントになっていました。  「まぼろしの市街戦」とした邦題も素晴らしいと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-03 22:47:05)
194.  ベティの小さな秘密
確かに「ミツバチのささやき」を思い起こさせる、大人には持ち得ない子どもの死生観なども含んだ一人の少女の成長の物語。  仲良しで大好きだった姉が寄宿学校に入るため家を出て行き、両親の関係は複雑で、自身の中でも無意識のうちにも成長していく少女の一時期を描く。病院から脱走した若者を彼女なりに養おうとする行動もその現われか。  フランス映画では同じ年の製作である「ぜんぶフィデルのせい」などとも共通するものを感じる周りの出来事や大人の事情に影響されながらも成長していく少女の姿が可愛らしくも力強く感じられます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-01 21:38:05)
195.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙
近年のメリルを見ていると、「ジュリー&ジュリア」「恋するベーカリー」、そして本作の監督の作品でもある「マンマ・ミーア」など、コメディを中心に自身とほぼ同世代の女性を実に楽しげに演じている姿が印象に残ります。  そして本作、久々にメリルの目ヂカラの強さを見たというか、魂のこもった圧巻の演技を堪能させていただきました。もはや恒例となった感があるメリルのアカデミー賞ノミネート。本作で取れなければどうする!?という凄い存在感でした。それだけでも本当に見て良かったと思える作品でした。  一人の庶民の女の子が政治の世界を志す。そこでぶつかる家柄の壁。まだまだ男の世界である政治の世界。側近の男たちが指示を仰ぐべく彼女の顔を覗き込む。その複数の男たちの顔のアップ。弱々しくも変な圧迫感。対する彼女はいつも一人だったのが印象に残ります。  また、イギリス映画でよく取り上げられる炭鉱や工場の閉鎖や組合のストライキ。その際、時にサッチャーに対する皮肉めいた、あるいは辛辣な台詞が挿入される事も少なくありません。本作でもその対立関係が取り上げられています。国内社会や国際社会、あるいは家族との関係を、浅く広く的になっている感はありますが当時の映像も交え彼女のたたかいの軌跡をたどっていく。  そんな彼女の軌跡と平行して見せる、今のサッチャーの姿。認知症を患う彼女の前に頻繁に登場する今は亡き夫の姿からは、彼女の中での夫デニスの存在の大きさを感じました。  最後になりましたが本作のメリル・ストリープに最大限の賛辞を送りたいと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-20 00:13:15)(良:1票)
196.  シベリアの理髪師 《ネタバレ》 
ロシアの巨匠ミハルコフがモスクワからシベリアへ、壮大なスケールで描く帝政ロシア時代の士官候補生の若者とロシアを訪れたアメリカ人女性の悲しき愛のドラマ。  海外から訪れた異国人の目に映るロシア。やはりこの人の映画は綺麗ですね。随所に挿入されるユーモアあふれる人間描写、ロシアに生きる人々の力強い人間描写も素晴らしい。  このような描写は時代も何もかも全く異なりますが、ミハルコフの名作「黒い瞳」を思い出します。「黒い瞳」では物語の後半、男が女を探してロシアを訪れる。本作は女が男を探して再びロシアを訪れる。両作品とも異国の異性に人生を変えられたロシア人の運命を描いたドラマでもありますが、特に本作はミハルコフの祖国を愛する強い思いと共に他国に対する複雑な思いを垣間見たような気がしました。  士官候補生を演じたオレグ・メンシコフの素晴らしい演技も強く印象に残ります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-03-08 23:28:57)
197.  ガンモール/おかしなギャングと可愛い女
マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレン。まさに鉄板!の名コンビが魅せるかなりおバカなドタバタコメディ。  この邦題もいい。“おかしなギャング”マストロヤンニ。ちょっと、いや、かなりマヌケで情けないギャングのボスをコミカルに演じる。こういう役を演じると絶品の味わいがあります。そして“可愛い女”、ソフィア。勿論本作でも彼女のゴージャスな魅力を堪能できますが、本作の彼女は本当に可愛いんですよ。この名コンビと絡むマストロヤンニの子分(こいつも相当なマヌケですが)を演じたアルド・マチオーネの貢献度も高いですね。  ソフィアが裏切り工作に打って出る。この時は彼女の台詞を歌にして実に楽しくテンポよく見せる。終盤のカーアクションもコミカルな音楽に乗せて一気に見せる。音楽の使い方も巧い。  序盤から全盛期のリタ・ヘイワースの姿が何度も出てくるのですが、ソフィアが「ギルダ」の中のリタ・ヘイワースのダンスを連想させるダンスで締めくくるラストも何とも粋でした。  残念だったのはDVDの画質の悪さ。もうちょっといい画質で見たかったですね。
[DVD(字幕)] 7点(2012-02-28 22:57:26)
198.  あの胸にもういちど
アラン・ドロンの映画は色々と見ていますが、これは初めて見ました。と言うかこれはマリアンヌ・フェイスフルの映画ですね。絶頂期のアラン・ドロンを何とも贅沢な使い方です。マリアンヌがひたすらバイクで疾走する。そこに挿入されるマリアンヌ演じる人妻の妄想、空想、回想・・・。大したストーリーも無くひたすらマリアンヌを見せる映画ですが、これらがテンポ良く挿入されるので退屈することなく見ることは出来る作品です。終盤は、結末はひょっとしたらこうなるのかなあ・・・。何か危なっかしいなあ、と思って見ていたら、やっぱりそうでしたか。という予測は付きつつも唐突な結末でした。 
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-09 22:21:33)(良:1票)
199.  ビッグ・ガン
マフィアなど悪の組織から足を洗おうとするが上手くいかず・・・という男のドラマは映画としてはかなりよく見られる話であり、アラン・ドロン自身も「暗黒街のふたり」でも犯罪組織から足を洗おうともがき苦しむ男を演じています。本作は組織から足を洗おうとした結果妻子を失い、アラン・ドロンが復讐に燃える男を演じるという作品ですが、アラン・ドロンはやはり何かから追われる男の役が本当によく似合うし、感情を爆発させず心の内に秘めた何かを感じさせてくれる佇まいがまたいい。この復讐劇の結末、つまりドロン演じる男の運命はこれしかないというところに行き着きますが、基本的に何をやっても絵になる人であり、それは本作のラストもまた然り、なのです。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-04 15:35:54)
200.  雨の訪問者
フランスで国際的なスターになったアメリカ人俳優ブロンソン。本作でも彼のいい味が出まくりです。本作のブロンソン、ちょっとウザく品の無い行動も見せる。アラン・ドロンと共演した「さらば友よ」でも同じような味を見せてくれますが、シブさの中に見せてくれるこの人独特のユーモラスさがよく出ています。しかし作品の雰囲気にはかなり格調の高さが感じられます。淡い色でまとめられた衣装、室内装飾などもそうですが、巨匠フランシス・レイの音楽の貢献度も非常に高い作品です。「ちっ、惚れちまったか・・・。」というユーモアのあるラストもいいですね。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-27 19:48:55)
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