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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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21.  スターリンの葬送狂騒曲
スターリンの死後巻き起こったフルシチョフとベリヤの権力抗争とソビエトの権力中枢の混乱を茶化して見せるブラックコメディ。 スターリンの死の直前。コンサートとその録音を巡る冒頭からよく出来ています。 その恐怖政治がいかに市民生活の隅々にまで踏み込んでいたかがよく分かります。 当然、その話自体にコメディ的要素は無いのですが、当時の権力中枢にいた人物を演じる主要キャストの演技が素晴らしく、 全編を通して浮足立ったような軽さと、こういう政治ドラマに必須の重みや凄味を全員が見事に両立させてみせる。 終盤、ベリヤが失脚し処刑されるくだりでは、それまでの軽い空気は一変していきますが、 失脚から処刑までを一気に見せる、非常に嫌な空気が漂うその時間帯もまた見応えがある。 本作はロシアでは上映禁止になったという。 製作サイドの意図がどこにあったのかは分かりませんが、それも織り込み済みだったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-03 20:23:17)
22.  怒りのガンマン/銀山の大虐殺 《ネタバレ》 
1972年製作ということで、マカロニウエスタンのブームの火が消えようとしていた頃の作品。 リー・ヴァン・クリーフもなかなか銃を抜かず、マカロニにしては展開も地味。 クリーフも全盛期と比べるとちょっと年齢を感じさせ、そんな時代背景を感じさせる空気が漂う作品です。 何者かに駅馬車が襲われる冒頭のアクションがなかなかいい。 しかしのどが渇いたと駅馬車を降り、酒場に向かってゆっくりと歩を進める、眼光鋭くスマートな装いのクリーフ。 まあ、いつも通りのクリーフです。シブいです。 そこら中から銃を構え狙われているのに、クリーフは銃も構えず物陰に隠れるわけでもなく悠然と歩を進める。 敵は撃とうと思えばいつでも撃てる状況ですが誰も撃たない。 そりゃそうだ、あのリー・ヴァン・クリーフを撃てるわけがないよな、と妙な説得力がある冒頭。 過去の事件で濡れ衣を着せられた若者が、真犯人の悪徳兄弟に復讐を果たすというストーリーが軸になっており、 クリーフはその若者に手を貸すという立ち位置にいるので終盤の決闘までこんな感じの空気が流れますが、 あくまでも作品の中心にいるのはクリーフ。その存在感の大きさを見せつける作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-10-31 10:40:01)
23.  死への逃避行
出会った人間を次々と殺していく魔性の女を演じる。イザベル・アジャーニの静かなる、そして美しき怪演。 そんな彼女の美しき七変化に目を奪われる2時間です。それは見る者だけでなく、彼女を追う1人のくたびれた中年の探偵も。 依頼人もボスの指示ももはや関係ない。自分の娘とこの女を重ね合わせるように彼女にのめりこんでいってしまう。 全編を通して聞こえてくるこの男の回想のような心の声、そのフランス語の響き、テンションを抑えた品を感じさせる語り口。 これぞフランス製サスペンスという雰囲気をたたえた作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-07-17 18:12:18)
24.  告白小説、その結末
作品の中の日常に漂うミステリアスで不安定な空気。不安定な立ち位置にいる主人公。 本作もポランスキーらしい空気が立ちこめるサイコサスペンスです。 ポランスキーの奥様が主演ですが、そんな作品の空気を支配したのは 美しさの中に凄味すら感じさせるエヴァ・グリーンでした。 彼女はいったい何者なのか・・・?  彼女は本当にそこに存在していたのか?その結末がすっきりとはしませんでしたが、 全くぶれないポランスキーらしい作品の空気、その世界観は十分楽しめた作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-05 00:07:55)
25.  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
バンドが演奏している映像を見るのが大好きな僕にとっては、いい時間だった。 好きな音楽のジャンルは圧倒的にロックなんですが、 映像の中にいるミュージシャンがカッコよくて、音楽が素晴らしければ、ジャンルなんて関係無い。 本作にはキューバの新進気鋭の若手ミュージシャンなんて1人も登場しない。 キューバの老ミュージシャンが演奏し、音楽を語り、人生を語り、キューバを語る。 それがまた、彼らが奏でる音楽同様、何とも言えない味わい、深みを感じさせる。 ヴェンダースとライ・クーダーと言われて真っ先に思い出すのは「パリ、テキサス」ですが、 この2人のいち音楽ファンとしての、キューバ音楽の歴史を繋いできた老ミュージシャンへのリスペクトと、 キューバ音楽への熱き思いが溢れ出ているような作品です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-15 20:19:52)
26.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
高速交通網が発達し、西部劇の時代と比較するとあの広いアメリカも随分狭くなってしまった。 しかし、久々にアメリカの広さを感じると共に、ここまでスピード感の無い映画も久々だと感じた。(あの坂道以外) それも現代人が忙しすぎるだけで、本来の時の流れを感じたような気もします。 ほとんど何も起こりませんが、時速8キロの旅で出会う人達とアルヴィン老人との絡みの1つ1つが実にいい。 家出娘に家族とは何かを語る。口数の多い映画ではないですが、 木の枝の束ひとつで翌朝、家出娘は家に帰っていったことを見る者に伝えてくれる。 自転車で旅する若者の一行には、老いるとはどういうことなのかを語る。 鹿を跳ね飛ばした事故と、その後の鹿に囲まれる、ちょっとした笑いドコロがいい。 本作で唯一スピード感を感じた坂道とトラクターの故障と、彼を助けた中年男との交流や、 ビールでも飲みに行こうと誘ってくれた近所との老人との交流もいい。 喧嘩ばかりしている双子の修理工に兄弟とは何かを語るあの表情がたまらなくいい。 兄ライルと寒いミネソタの農場で育ったと語る焚火を囲む地元の神父との語らい。 雄弁な映画ではないですが、兄との生い立ち、若い頃の戦争体験と除隊後の酒に溺れた日々。 やがて結婚し子沢山に恵まれたが子育てに苦労した日々。年を取るとはどういうことなのかを語る今。 アメリカで生まれ、年老いていく名も無き男の一生を人々との交流を通し浮かび上がらせていく素朴な語り口が素晴らしい。 主演リチャード・ファーンズワースは本作のすぐ後にこの世を去ったそうですが、 最後にこんな素晴らしい演技を見せてくれたことに心からありがとうと言いたい。 そして出番は多くなかったけど、シシー・スペイセクは素晴らしい女優さんだと改めて感じさせてくれた作品でもありました。
[DVD(字幕)] 9点(2020-06-01 19:13:19)(良:2票)
27.  緑の光線
ロメールの映画は登場人物の誰もが饒舌で台詞が多く、 その字幕を追い続けていると恋愛小説でも読んでいるかのような感覚になる。 しかしその中にフランス人的思考が垣間見えてくる、この人の映画ならではの楽しさがあります。 本作の頃にはロメールはもう60代も半ばを過ぎているというのに、 孤独感と人生に少々の行き詰りを感じている、夏のバカンス前後の 20代女性の心理をこんなにも繊細に軽妙に描き出していく感性には驚かされます。 じっとりとした暑さを感じさせない、カラッとした質感のフランスの夏の色が美しく、 日没間際にほんの一瞬だけ見えた緑の光線にラストはほっこりとさせられました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-05-20 17:37:11)
28.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 
ジュリアーノ・ジェンマ主演、マカロニウエスタンの佳作。 刺激の強い展開、アメリカの西部劇とは一味違う雰囲気を醸し出す音楽など本作もマカロニらしい作品です。 ジュリアーノ・ジェンマ以外にもフランコ・ネロなどのスターを産み出したマカロニウエスタンですが、 やはりジュリアーノ・ジェンマは他とは違う華があるスターらしさのある人です。 序盤は顔中が髭で覆われた風貌で登場ですが、スカッと髭を剃ったジェンマのカッコよさ! ラスト、暗闇の中ランプの明かりに照らし出された表情、そして光と影の使い方の妙。 ジェンマをいかに魅せるかといった工夫と共に、序盤のヒゲ面、1ドル銀貨、銃身が切られた拳銃、柱時計・・・。 序盤に登場したそれらがその後のストーリー展開に欠くことのできない要素として見事に機能させている。 少し立ち止まったり、余韻を持たせたりという時間帯はほぼ無く、常にストーリーも、ジェンマも、動き続ける。 あっという間の90分ですが、本作に関しては中盤から後半にもう少し時間を使ってくれてもよかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-11 20:40:29)
29.  スクランブル(2017)
最初のカーアクションはなかなか迫力があったし、 最後の山道もトンネルや道の分岐といった要素をうまく使っていて面白かったのですが、 ある大物が所有するフェラーリを1週間以内に盗み出せ!という作品のメインになる中盤が全然盛り上がらない。 「1週間では無理だ」と言いながらも、この1週間の時の流れにも大した緊迫感はありません。 この手の映画はカーアクションが決まっていればそれだけで一定の満足度は得られるのですが、 登場する高級車の多くは所有するオーナーからの借り物だったとのことで、それも難しかったのでしょうか。 それにしてもスコットは目のあたりとか、親父さんによく似てきましたね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-01-12 19:37:20)
30.  ミッション・ワイルド
リュック・ベッソンが製作に名を連ね、アメリカ・フランス合作となっている西部劇。 この邦題からも痛快なアクション・ウエスタンかと思っていたらさにあらず。(久しぶりに出会ったひどい邦題です) 西部開拓の地の当時の過酷な日々の暮らしがしのばれる重さのある作品でした。 西部で一山当てようと東部の町から夫に着いてやって来て、精神を病んでしまった3人の女性。 彼女たちを東部の町に送り届けるヒラリー・スワンクと、同行することになるトミー・リー演じる、処刑寸前のところを助けられた悪党。 送り届ける3人の女性たちとは意思疎通をはかれず台詞も無い。しかしこの2人もベラベラ身の上を話したりすることも無い。 西部開拓の地から東部の町へ。寡黙なロードムービーですが、前半はヒラリー、後半はトミー・リーの見せ場となっており、 ホテルへの放火など不要に思われるエピソードの挿入があったりもしますが、主演の2人の素晴らしい演技を堪能できる作品となっています。 3人の女性たちを受け入れ先の教会に送り届けた後が印象的。 酒場で西部から来た人間だと分かると「ここにあなたの居場所はない。」 そして町で出会った若い女には「西部で一攫千金を狙うような男とは一緒になるな。」と言う。 しかしそれでも再び川を渡り西部の地に戻っていく。銃をぶっ放し、陽気に歌い踊りながら。トミー・リーの姿が切ないラスト。 こんな話もまたアメリカの歴史の一部か。主演2人の存在もあり、重さの中にも味わいがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-15 17:11:21)
31.  モンテカルロ・ラリー
歴史あるモンテカルロ・ラリーのレースをスピード感たっぷりに再現・・・とは程遠い公道爆走バカコメディです。 自動車工場の経営権をかけて参戦するトニー・カーティスが一応の主役となっています。 本作の数年前にも公道爆走モノの傑作「グレートレース」に主演したカーティスが再び楽しませてくれますが、 その他にも胡散臭い英国貴族に、ドイツの脱獄囚コンビに、イタリアの陽気な警官コンビに・・・と ヨーロッパ各国からそれぞれの夢や欲望、野望をかけて参戦するメンツの多彩な顔ぶれが楽しい。 ドイツの名優ゲルト・フレーベと、イギリスの名コメディアン、ダドリー・ムーアがいい味を出しまくっています。 ストーリーなんてほぼ無きに等しく、これら参戦者が繰り広げる姑息な足の引っ張り合いや連発するアクシデントを ギャグも満載にノンストップで見せる2時間コントのような作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-22 22:15:56)
32.  ダブルフェイス 秘めた女
ソフィー・マルソーとモニカ・ベルッチという豪華競演の いかにもフランス映画という質感のあるミステリ・サスペンスです。 サスペンスとしては特にモニカのパートになってからは彼女の変わらない美しさもあり雰囲気もある作品ですが、 ミステリとしては辻褄があわなかったり、驚くような真相が隠されていると言うほどの内容ではありません。 アメリカ映画とは一味違うミステリアスな作品の空気と、その中にいる2人の競演を楽しむという面ではまずまずの作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-10-20 15:13:01)
33.  ショック療法
絶頂期のアラン・ドロンが謎のマッド・サイエンティストを演じる。 アラン・ドロンにはどこか陰がつきまとう役が似合うのですが、本作はそういう感じでもない。 全裸で砂浜を全力疾走、そしてそのまま波打ち際で無邪気に戯れる。他ではなかなか見ることができないお姿です。 公開当時にこれを見たアラン・ドロンのファンにはここが一番のショック療法だったかも。 音楽もこの手の映画にはつきものの不気味さを醸し出すような雰囲気は無く、妙に陽気な音楽が多用される。 奇妙な映画ではありますが、疑念が積み重なり少しずつ追い詰められていく患者を演じるアニー・ジラルドが良かった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-14 16:50:19)
34.  ジャッカルの日 《ネタバレ》 
久しぶりに見ましたが、やはり何度見ても手に汗を握る面白さがある作品です。 こういう作品は実行犯、黒幕、警察、諜報機関、政府高官などの相関図が複雑になるケースも多いですが、 登場人物の中には暗殺のターゲットであるドゴールもおらず、暗殺の黒幕である組織の幹部の登場も序盤のみ。 ほぼジャッカルと彼を追う警部の一騎打ちと言えるところまで登場人物を絞っています。 音楽も使われず、アクションもかなり限られ、徹底してシンプルな作風となっており、 それらが独特の緊張感とテンポの良さを産み出しています。 中盤まではソフトな印象を与え、スマートな装いで淡々と大統領暗殺の準備を進めていくジャッカルがカッコよくうつる。 彼に感情移入しそうにさせておきながら、後半に入るとパリに向かう道中で出会った人間を容赦なく手にかけ、 目的達成のためなら手段を選ばない冷酷な暗殺者ぶりを見せていく過程もよく考えられています。 相手は大国フランスの大統領。恐らく成功しないだろう。ジャッカルに待っているのは死だろうと予想される。 彼にどんな散り際、その最期を用意するのかと思っていたら、その結末は実にあっけなかった。 結局彼は誰だったのかも分からず葬られる。暗殺者の哀しき末路もまた印象的です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-20 22:26:03)
35.  穴(1960)
ジャック・ベッケル監督、原作と脚本はジョゼ・ジョバンニ。 問題はジョゼ・ジョバンニという人です。 映画監督、脚本家、小説家として才能あふれる人なのですがこの人、 それ以前は相当な悪で死刑判決を受けた後、恩赦で辛うじて死刑を免れたという経歴を持つ人です。 で、本作で描かれる脱獄作戦のメンバーの1人でもあったという。どうりでリアルな訳です。 音楽が全く使われていない。徹底してエンターテイメント性を排した作りとなっていますが、 緊張感が一本の線で繋がっているかの如く最初から最後まで全く途切れない。 音楽が使われていないかわりに、無音の中に響くトンネルを掘る音、鉄格子を切るノコギリの音。 これがサスペンスを盛り上げるどんな音楽よりも効果的に作用しています。 冒頭に追加で脱獄メンバーに加わる若者以外は、他のメンバーに関しては名前以外何も明かさない。 しかしこの若者だけは全ての事情が冒頭で明らかにされます。 これが最後の最後になって効いてくる終盤のドラマの展開の見事さにも唸らされる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2019-09-08 21:17:15)
36.  ストリッパー パリ18区
かなり台詞が抑えられた作品で抑揚も無く、ギャングものとしての見どころやアクションもほぼ無し。 こんな邦題がついているモニカ・ベルッチの映画ですけど、そこを期待して見ると相当ガッカリな作品です。 2000年の作品。モニカが若く美しいですが、久々に邦題トラップに見事にハマってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2019-08-19 15:10:01)
37.  リメンバー・ミー (2003)
夫と妻、20歳前後の息子と娘がいるイタリアのとある家族。 サム・メンデスあたりが取り上げたがりそうな、崩壊の危機に瀕した家族の姿を描いたドラマ。 キャストの中にモニカ・ベルッチの名前が無ければまず見ることは無かったであろう作品です。 本作のモニカは、この家族の夫であり父である男の浮気相手という役どころ。 おなじみの役どころという感じもするのですが、濃厚な浮気シーンがある訳でもなく、 モニカにしてはかなり地味な印象を与える役どころとなっています。 名前も聞いたことが無かったのですが、本作で一番の存在感を見せるのが娘役のニコレッタ・ロマノフ。 機会があれば他の作品でも見てみたい人です。ドラマの方はどこかで見たことがあるような内容ですが、 この家族もいよいよ限界かと思わせた矢先の偶発的な出来事により、再生の道を歩み始める。 この偶発的な出来事が大事なことを色々と有耶無耶にしてしまった感はありますが、 ラストもあっけらかんとしていてこれもイタリア的大らかさ、ということでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-08-15 18:05:35)
38.  マーガレットと素敵な何か
10代半ばの頃「ラ・ブーム」で人気に火がつき世界のアイドルになって以降、出演作が途切れることなく映画に出続けている。 ソフィー・マルソーは女優として本当にいい年齢の重ね方をしている人だと思います。 本作では、大きなプロジェクトを抱えバリバリ仕事をこなし、人生をひた走ってきたアラフォー女性を演じています。 そんな女性が40歳の誕生日をきっかけに自分の人生を見つめなおすストーリー。 と言ってしまうと新鮮味はあまりありませんが、そのきっかけが7歳の自分から届いた手紙、というのが面白いところ。 まあ、その手紙の内容が結構大人びていて7歳の子どもが書く内容ではないのですけどね。 ソフィー演じるアラフォー女性が生きる今の現実の世界と、その一方でファンタジックな作品の世界観。 その両方を自然に演じるソフィー・マルソー。本作でもやはり素敵なのでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-18 21:11:30)
39.  スリーデイズ
フランス映画「すべて彼女のために」をポール・ハギスがリメイクしたアメリカ映画。 オリジナルが90分程度だったのに対し、本作は2時間越えの作品となっています。 優れた脚本家でもあるハギスが、オリジナルにあった隙間を丁寧に埋めていく。 オリジナル以上に脱獄までの前半に時間をかけているのですが、これが結構重要である一方で、 映画としての面白さがあるのはやはり脱獄以降であると思いますが ラッセル・クロウの主演が大正解。やはりこの人は何かとたたかう男、何かに立ち向かう男の役が良く似合いますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-18 21:06:02)(良:1票)
40.  男と女(1966)
クロード・ルルーシュの出世作にして、代表作の1つである作品。 本作で最も印象的なのは、ルルーシュの作品と言えばこの人、フランシス・レイの音楽。 本作を知らない人も、作品を印象的に彩ったこのスキャットを聞いたことが無い人はいないのではないでしょうか。 かなりの低予算を余儀なくされ、その結果モノクロパートが挿入されたということですが、 それも人生のパートナーを亡くした男と女、それぞれの淋しさ、孤独感、そんな感情がうまく表れていたのではないかと思います。 フランシス・レイの甘美なるスコア、独特の気だるさのある雰囲気の中にいる男と女。2人が語らう滑らかで美しいフランス語の響き。 その一方でダバダバダ♪のスキャットやシャンソンの歌声を前面に出し、敢えて台詞を入れていないシーンの2人の姿もまたいい。 ストーリーよりもその場の雰囲気に酔う、という典型的な作品だと思いますが、その表現方法は今に見直しても古さを感じさせません。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-07 17:10:05)(良:1票)
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