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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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101.  2046
ウォン・カーウァイ作品の中でも極めて評価の悪い作品になるようだが、これがけっこう好きなのだ。内容は無視。『花様年華』の続編なんてことも無視。まず豪華女優陣を堪能しましょう。健気なフェイ・ウォンの涙。勝気なチャン・ツィイーの涙。孤独なコン・リーの涙に心打たれましょう。一瞬しか出てこないキュートなドン・ジェを見逃さぬように。架空の世界に登場するカリーナ・ラウとマギー・チャンに魅了されましょう。そしてここにもメインで登場するフェイ・ウォンの、唇のラインが美しい横顔にノックアウトされましょう。中国の女優は素晴らしい。鈴木清順がチャン・ツィイーを起用したのは今の日本にピンで主役を張り、画面に映え、存在感があり、さらに色気がある女優がいないからなのかも。そう思ってしまうくらいに中国の女優は素晴らしい。そんな女優たちが総出演ですから。女優と同時に赤や緑に彩られたクリストファー・ドイルの究極の映像を堪能しましょう。過去の彼の作品と比べてもこれが最も美しい映像だと思います。木村拓哉は無視してください。こき下ろすほど悪いとは思わないのですが、そこに映っている人が「木村拓哉」であるということだけで、我々日本人が持ってしまった既成概念をどうしても拭えないから。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-04 14:36:20)(良:1票)
102.  ガッジョ・ディーロ 《ネタバレ》 
ひとりのフランス人青年がロマの音楽に惹かれ、次第にロマの文化や生き様にまで共感してゆく。共に生活してゆくなかで集めていった音楽の記録(テープ)をラストで破棄してしまうのは『僕のスウィング』の死んだ者の持ち物を燃やしてしまう行為と同じで、今を生きる、過去よりも未来よりも今が大事なのだという思想の表れなんだと思う。ロマを描くことを使命としているかのように描き続けるトニー・ガトリフの映画は、ロマと切っても切り離せない「音楽」がこれでもかってくらい前面に出ているので、音楽そのものが趣味に合わない人にはちょっとしつこく感じるかも。さらにロマについてのアレコレをけっこう詰め込んだこの作品はガトリフ作品の中でもしつこさを感じさせる方になると思う。しかし青年が想いを寄せるロマの女のその堂々ぶりというか圧倒的な存在感が映画をかなり魅力的なものにしている。「女=生命の源」ってかんじの女。こんなに魅力的な女を描けるんだから、その後に女を主人公にした『トランシルヴァニア 』が生まれるのは必然と言える。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-18 17:04:13)(良:1票)
103.  まぼろしの市街戦 《ネタバレ》 
精神病院の患者たちは楽しそうだし、ドイツ軍とイギリス軍は打ち合いであっという間に全滅しちゃうしで、かなり大袈裟に前者を支持する姿勢は喜劇だからもちろんいいわけで、実際面白かったのですが、喜劇のわりにメッセージがしつこいというか重々しいというか、、。もうちっとカラッとした感じにしてくれたほうが良かったんですが。例えばルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』はその反ナチス性が良かったわけではなく、間といいテンポといい絶妙で単純に楽しくって面白いから好きなんだけど、この『まぼろしの市街戦』は面白さはじゅうぶんあるのになーんかマジメっつうか、、。いや、良かったですよ。だから7点なんです。私にとっては高い評価のつもりなんですが、今のところ8点が最低点なもんでちょっと言い訳がましいレビューになってしまいました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-20 15:56:18)
104.  殯の森
認知症の男の生前の妻との思い出のシーンとか新米介護士とベテラン介護士の車中の会話とか妙にかったるいというか、物語を進めてゆくための説明が不器用というか、かと思うと茶畑でのかくれんぼに代表される美しい画がときおり飛び込んでくるもんだから、私にとっての実に微妙なラインを行ったり来たりしていたのだが、森に入ってしばらくしてから一転。雨が降り、森が森の本性を現したとき、女は「死」に直面する。純粋に「生」を欲する。生きたいという叫びの激しさにたじろいだ。一つの画の衝撃によって他はどうでもいいと思うことはよくあるが、これは画ではなく、生と死というテーマを元に進行していた物語に突然あまりにもテーマそのものの本質みたいなものを露骨に見せたストレートさにびっくりした。そしてそれは新鮮でもあった。もうひとつ言うとそのストレートさを森が許容する。あとはその驚きの余韻にひたっているうちに映画は静かに終わった。もちろん生の象徴であり死の象徴である完全な森の描写によって、画とテーマはすでに直結していたからこそ、そこに驚きと感動があったのだと思う。
[映画館(邦画)] 7点(2007-10-10 16:27:55)(良:2票)
105.  伴奏者
主人公の伴奏者としての葛藤を軸にしているものの、戦時下のナチスが絡んだ政治的背景やらオペラ歌手の不倫やらと物語も散漫になりがちなうえ、リシャール&ロマーヌの親子共演という以外はいまひとつ話題性の欠けるおとなしめの作品なのに、なんともいえない余韻を残してくれるのはロマーヌの少女と大人、素直さと反抗心、憧れと嫉妬の両者を見事に内に共存させた表情のせいだろうか。彼女の演技もいいが、セリフを少なくし、オーバーアクトさせずに、その表情を引き出した監督の手腕がお見事ということなのだろう。大きな出来事に負けていない、ロマーヌの小さな表情の変化がこの映画の全てと言ってもいい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-19 12:05:09)
106.  エヴァの匂い
ただ発される匂いだけで男を虜にし惑わせ腑抜けにする。としか説明しようがない。というのもこの魔性の女の性格が最悪だから。横柄だし高飛車だしわがままだし可愛くないし年くってるし。だから翻弄される男がよけいに哀れでしょうがない。どこに惚れるのか不明なのだが、この作品はあえてそこに触れない。女の素性をくどくど説明しないし、実はこんな可愛いところがあるのだとも言わないし、男の情愛にほだされて心変わりするなんてこともない。その堂々とした悪女ぶりが、嘘や虚栄心や後悔で塗り固められた男には魅力的なのだろう。モノクロで映される寒空の屋外風景が、そして流れるジャズが大人の、しかもかなりおしゃれな雰囲気を出している。室内の画はひたすら美しい。
[DVD(字幕)] 7点(2007-05-09 10:39:52)
107.  ファム・ファタール(2002) 《ネタバレ》 
バカの一つ覚えのような監視モニターで見せるサスペンスと無邪気な分割映像になぜか嬉しくなりながらデ・パルマを堪能する。思い返せばこういったデ・パルマ印は現実のシーンだけに用いられたような気がするのだが、もしそうならそんな拘りもまた愛おしいではないか。まだやるか!なヒッチマニアぶりも今回はかなりの手の込みよう。カツラをかぶり容姿を変えて別の人間に成り代わるという『めまい』とは逆パターンのプロットを用意し、しかもそれは現実ではなく、現実は容姿ではなく中身の変身というすっきりさわやかなオチ。この変身の決断への伏線が冒頭のファム・ファタール映画をラリぎみで観る主人公。薬でラリっている状態というのがミソ。悪女の悲しき結末を暗示にかけられた女の決断が自らの運命を変える。ファム・ファタール(運命の女)の運命の変化によってまわりの全ての運命が変わる。どこもかしこも愛おしい陳腐さで満ちている。こういうの、けっこう好き。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-07 11:18:20)
108.  オルフェ
詩人が集うカフェという現実感漂う世界に突如現れる異世界の女。女の屋敷での不可思議な出来事。この現実世界の中に非現実世界を見せる独特の世界観。子供の頃大好きだった「ウルトラセブン」の世界観にそっくりだと思った。黒いライダーを代表とする全く人格の無い死の世界の住人たちと感情を露にする人間たちの対照的な描き方が、後に人間に恋をする死の国の女を誰よりも人間らしく見せてゆく。映画を映画以外の視点から見る事が出来たからなのだろうか、まるで映画の魅力と限界を知り尽くしたかのように前衛手法が冴え渡る逸品。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-01 14:57:57)
109.  
冒頭の猪狩りの主役はどこまでも青く続く広大な山々。唯一家族がそろったシーンを唯一陽光まぶしい晴天としたこだわりの中で、丘の頂点に立つ人物を別の丘から撮るという贅沢。カメラから何百メートルではきかないかもしれない距離をおいて演技をする俳優たち。人間の小ささと共に舞台の背景である「世界」を最大限に見せてくれる。後半でも野村萬斎が城跡に佇む超ロングショットが無常観を醸している。一方、合戦シーンは全体を捉えずにまるでカメラが合戦のど真ん中にあるかのようにその躍動だけを見せてくる。台詞回しは不自然な舞台劇風。もちろんその時代の自然な会話というものを知らないのであくまで私見ですが、仕切りの無い、あるいは無いように見せた世界で演劇をする。つまりは映画は嘘の世界であり作られた世界であるということを前提に、でも視点は無限にあるのだという監督の映画観の表れのような気がしました。とにかくこの妥協無き画は天晴れである。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-03-26 14:16:42)(良:1票)
110.  ヨーロッパ
実験的要素が強い印象があるが、構図を意識したカメラワークが素晴らしい映画。二人の男が歩きながら会話をする。カメラは二人の正面を見上げる位置から移動撮影。すると別の声が入る。二人の姿を支点にカメラは上昇し部屋の奥にいる声の主を二人の男の真ん中に収める。その次は娘の部屋での会話をカメラが捉え、ゆっくりと寄ってゆく。寄り切ったとき、会話する二人の男女は画面の左側に配置され、、たと思ったら右側にある鏡に給仕係が登場し、去ったあとに二人を真ん中に収める。という具合に他にも多々見受けられる長回しの中で的確な構図を作り出すカメラワークが実に面白い。この作品は『エレメント・オブ・クライム』『エピデミック』に続くヨーロッパ三部作の1本ということらしい。内容はともかく、どうもトリアーは観客がドラマにのめり込まないようにしたいらしく、後の作品もなんらかの方法を用いて冷めた視点を強要していますが、この作品ではオープニングとエンディングの催眠術がその役割を担っているのだと思う。それでものめり込みそうになると、常に先回りするナレーションが邪魔をするという二重構造。この監督の映画は彼の思想的なものに目がいきがちだが、ユニークで大胆な仕掛けにこそ興味をそそられる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-22 16:06:25)
111.  奇跡の海
章ごとに美しいこの世の風景が映される。そして流れるツボな選曲(ディープパープルまで!)。しかしそれらは手振れ映像で描かれる生々しい現実世界をより生々しく見せるためにあるかのように、作品の空気と合ってない。筋はかなりドラマチックといえるのに、この章ごとの画と音楽がドラマの部分への感情移入を一旦リセットするので生々しさだけが強調される。この手法の発展形が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のミュージカルシーンへと受け継がれる。その『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を最終作とするハート・オブ・ゴールド三部作の先陣でもあるこの作品は他の2作品同様、純粋な心の女が純粋であるがゆえにこの世界で辛い仕打ちに遭う様が描かれる。いかにこの世界が歪んでいるかを、舞台を封建的で閉鎖された土地にすることで実にわかりやすく見せている。わかりやすければわかりやすいほどに増す嫌悪感、そして女が純粋であればあるほどに増す嫌悪感。つまり純粋なものが異端となる現実に嫌悪するようになっている。だからこの3部作自体を嫌悪するのは自然な現象。この挑発、私は認めます。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-20 18:08:48)
112.  世界
貧しい農村から夢を持って北京にやってきたはずの登場人物たちは、世界に開放をアピールする中国とは裏腹に、誰もが閉じられた世界で生活に追われるだけの毎日を過ごす。そしてその生活に慣れてゆくことの怖さ。「世界」とはほど遠い「世界公園」という極めて閉じられた環境で各国の華やかな衣装を身に纏うダンサーと「世界公園」の警備主任のカップル。彼らはここに長くいすぎたために外国へ飛び立つ知り合いを見送ることしか出来ない。カメラがとらえる二人の長い沈黙が「どこにも行けない」「なにもできない」「なにも見えない」、そんな二人を浮かび上がらせる。北京オリンピックを控える中国において、しかしそのほとんどの人が生まれた地から出てゆくことなく一生を終えてしまう現実を若い男女の物語の中に露呈させる。携帯電話をかけたときに女の心情を表現するアニメーションは正直どうなんだろう?と思うものの、どおってことのないシーンの連なりがとても印象に残るいい映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-05 14:22:26)
113.  風が吹くまま 《ネタバレ》 
白い壁の村、山なのか道なのか、屋根なのか道なのか、地形を利用した集落は自然との共存の象徴のような気がする。そこへ訪れる文明人。自動車はオーバーヒート。携帯電話は繋がらない。訪れた理由は風変わりな伝統を持つという葬式の撮影。しかし死ぬはずのおばあさんがいつまで待っても死なない。そもそも「死ぬはず」と考えること自体が摂理に反する。「死」はいつ来るというものではなく、いつのまにかやってくるもの。「生」もまたいつのまにかやってくる。隣家の奥さんがいつのまにやら赤ちゃんを産んで次の日から働いている。「生」も「死」も風の吹くまま訪れる。撮影打ち切りの報を聞き、拘束から開放された主人公がようやく「生」を愛しみ「死」を慈しむ。その穏やかな感情こそが風の吹くままに訪れる「生」と「死」を受け入れるということ。医者のバイクに乗せてもらい美しい地球を疾走する姿、このシーンに生きる喜びが凝縮されている。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-01 16:33:08)
114.  暗殺者
文句なしに面白い!と思ったらここでの評価はなんとリチャード・ドナー監督作の中での最低の平均点!!なんで??殺しの世界に見切りをつけたいベテランスナイパーとこの世界でナンバー1を目指す野心の塊のような若いスナイパーの対決。静と動。殺しの美学の対比が対決の中に常に映し出される。ターゲット以外の人間も有無も言わせず殺す非情をサイレンサー付きの銃から出る乾いた銃声が助長する。頭脳戦を内包したあくまでクールな銃撃戦の連続にしびれまくり。全く正反対の二人のようでいて、この世界で生きる男の持つ同じ臭い。同じ臭いを持つもの同士にある、ある意味においての信頼関係。アクションてんこ盛りの中にしっかりと描かれていた。熱い(暑苦しい)二人の男の中での、けして汗を掻かなさそうなジュリアン・ムーアのキャスティングも絶妙。彼女が性的な臭いを発しなかったからからこその絶妙なブレンド。ベッドシーンがなくてホントに良かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-14 10:56:31)(良:2票)
115.  息子のまなざし
職業訓練所に新しく入った少年は大工コースを選ぶが、主人公の教師は履歴書を見た後、生徒が多いことを理由に断る。その後なぜだかソワソワし始める。家に帰ると女の人が訪ねてくる。最初はこの女性が誰なのかわかんない。これらは後にはっきりとしてくるのですが、「説明」を一切排除しているので、分からないまま見ていた最初の数十分は退屈に感じた。分かってからはのめり込まずにはいられない特殊な設定。設定だけが特異で何が起こるわけでもないが、さりげない会話から少年の同情すべき家庭環境や睡眠薬で眠るしかない後悔と苦悩が前面に出ることなく、でもしっかりと描かれ、それゆえの教師の葛藤がガンガンと迫ってくる。そして『イゴールの約束』でも感心させられたオリヴィエ・グルメの演技を超えた演技にまたしてもやられた。大工仕事の手際の良さはもちろん、その身のこなし、何かのついでに部品を取る仕草、痛めた腰をかばう歩き方、復讐心でも愛情でもない少年に向ける眼差し。オリヴィエ・グルメ、この男を見るだけでも価値がある。そしてこの男をここまで引き上げているのはまぎれもなくダルデンヌ兄弟の力なのだ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-11-01 11:42:41)
116.  ロゼッタ 《ネタバレ》 
いきなり怒ったロゼッタが突進してくる。止めに入る上役の手を振りほどき怒りをぶつけてくる。カメラが必死にその一部始終を捉えようとする。カメラの振れはロゼッタの怒りの象徴か、はたまたロゼッタについていけないゆえの不可抗力か。とにかくインパクト大である。怒りの原因は解雇。定職に就くということに異様な執着を見せる彼女の生活が徐々に露にされてゆく。アルコール依存症の母とトレーラーハウスで暮らす彼女が人間として生きる最後の砦が定職に就くこと。そんな人間らしく生きたいという一途な想いが人を蹴落としてまで職に就きたいという人間らしくない行動をとらせてしまう。人間らしく生きたいという目的のための手段であったはずの就職がいつのまにか目的になってしまう。カメラは淡々と冷徹な社会と弱い人間の悲鳴を捉え続ける。歯車が狂った。死に向かうが死すらもうまくいかない。衝撃のラストは「救い」だととりたい。
[DVD(字幕)] 7点(2006-10-31 10:18:22)(良:1票)
117.  恋の秋
「四季の物語」の最後は秋。そして前3作から大きく年齢層がアップ。けして若くはない男と女が実に初々しく可愛らしく若々しく描かれる一方で若者には持ち得ない大人の魅力が満載。若者たちは入れない。この物語のキーともなる若い女性がひとり、大人びた思考で大人の世界に入ってくるが年の功には勝てません。年齢を重ねることが実は素晴らしいことなんだと思わせてくれる素敵な映画です。秋の優しい光の中で飲むワインがおいしそう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-13 15:45:46)
118.  冬物語 《ネタバレ》 
私も「アメリカ(映画)」を意識したものだと思いました。最後に用意されたサプライズはアメリカ映画だとたんなる予定調和。でも登場人物の丁寧な描写によってうれしいかぎりのサプライズとなる。ハッピーエンドってのはこう描くとよりハッピーなんだよ、というロメールの提言(これこそ考えすぎだってば)。2人の男のあいだをふらふらとする女。しかし心は揺れない。彼女なりの哲学があり、それをけして崩さない。人生に転がっている「偶然」は神が用意したものではなくただの「偶然」。誰かが用意したとするなら彼女自身。これだから人生、やめられない!と思える映画。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-11 14:02:53)
119.  春のソナタ
ひょんなことで知り合う二人の女。知的で大人の哲学教師と明るくてしっかりものの少女。それぞれに「悩み」というほどでもない事情がある。少女の事情は彼女の会話と行動がかなりストレートにそのことを露呈させる。一方哲学教師は大人ですからいちいち表面に出さない。でも会話の隅々に感じることができる。ロメールの映画は物語とは無関係にされる会話が楽しい。そしてその会話が登場人物たちを丸裸にする。登場人物たちが一同に(といっても4人)別荘に会し春のまどろみの中で会話する。それだけで春を感じ、ドラマを感じる。クラッシック音楽の挿入でまた春を感じる。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-10 16:16:50)(良:1票)
120.  恋するシャンソン
いいねぇ、役者が歌うんじゃなくて既存のシャンソン、ポップソングを流して役者は口パクってのはミュージカル映画の吹き替えを逆手に取った、なかなかに面白いアイディア。男性の歌声を女性が口パクしてたり、おっさんが可愛らしい歌声の口パクしてたり、なんでもありなんですが、そのアンバランスさがおかしいし、またなぜだか妙に合ってる。30分もすればこのおかしさがやみつきになって「早く歌かかってくれ~!」と待ちわびてしまう。個人的にはストーリー自体も気に入ってます。これってストーリーにあわせて歌を探したんだろうか、それとも使いたい歌にあわせてストーリーを作ったんだろうか?ま、どっちにしてもこれはいいです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-29 16:36:51)(良:1票)
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