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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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101.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
なかなか観る機会が無かったこの名作をようやく先日スカパーで見ることが出来ました。さすがに伝説の傑作サスペンス。面白かったですね~。みんなが揃ったところでニトログリセリンの威力の凄まじさを見せ付けるシーンがありましたが、あのシーンがトラックで出発してから効いてきましたね。ただトラックでニトログリセリンを運んでいるのを見せているだけなんですが、でこぼこ道、腐りかけた木の橋など障害が訪れる度にニトログリセリンの凄まじさを思い出し、本当にスリル満点で手に汗を握る面白さがありました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-15 18:05:30)
102.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
マイルス・デイビスのトランペットやモノクロ映像の乾いた雰囲気が絶妙でした。カップルの行動を追う時間がちょっと長すぎる感がありましたが、完璧であったはずの計画の歯車が狂い、狂い始めた歯車はやがて暴走し始める。しかしエレベーターに閉じ込められた犯人にはそれを知る由も止める術も無い・・・という話の展開が実によく練られていてスリリングで面白かったです。社長夫人にとっては2人の愛の証であり、警察にとっては結びつかなかった2人の関係を決定付ける証拠が浮かび上がるラストも秀逸!
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-24 21:25:57)
103.  迷子の警察音楽隊 《ネタバレ》 
エジプトの警察楽団が公演の為イスラエルを訪れる。しかし行き先を間違えて人影もまばら、殺風景な町に迷い込んでしまう。その町の食堂の女主人に助けられての(この人がすごく魅力的でした!)一夜限りの交流が淡々と描かれます。隣国とはいえ長年民族対立が続くアラブとイスラエル。その交流はどこか気まずくぎこちない。でもその内に打ち解けて「田舎に泊まろう」の様に一宿一飯の御礼はミニ演奏会!みたいな展開もアリかなと思ったのですが最後までぎこちないまま。でも、ぎこちないながらも彼らの間には確かに心の交流がありました。地味ながらもその交流の描写が微笑ましかったです。常に威厳を保ち、団員を厳しく律する団長。冒頭、ミスした若手団員にクビを言い渡してしまう。事あるごとに団長に逆らうその若手団員。一夜が明けた別れの朝、女主人に小さく手を振る団長とお前も手を振れ、と促されて手を振る若手団員。色々あった女主人との一夜を通して団長は優しく若手団員を許し、そして団長に逆らうことなく笑顔で手を振る若手団員。その別れのシーンが何とも微笑ましく、鑑賞後の余韻もとてもいい映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 23:25:45)
104.  スプレンドール 《ネタバレ》 
イタリアの地方都市の映画館が当初は繁盛するも時代の流れと共に閉館に追い込まれるまでを描いた作品です。映画館「スプレンドール座」の支配人に名優マストロヤンニ。人の良い映画館の支配人をこの作品でも手堅く好演していました。スプレンドール座で上映される数々の名作。きっとエットーレ・スコラ監督のお好みの作品ばかりなんでしょうね。そしてラストは閉館を惜しみ、満員の客で埋まるスプレンドール座。名作「素晴らしき哉、人生!」のラストのクリスマスの奇跡をスプレンドール座のラストに合わせるかのように客の一人がハーモニカで蛍の光を奏で、「メリークリスマス!」でその歴史に幕を閉じるスプレンドール座。この粋な終わり方もとても好きです。同時期に公開され、同じイタリアの作品の「ニューシネマ・パラダイス」と比べると地味ですが、どちらも映画への愛に溢れた素晴らしい作品だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-17 23:53:51)
105.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
冒頭、モノクロの映像で2人の天使が空からベルリンの街並みを眺めている。この天使の視点の際に用いられるモノクロの映像からは柔らかな陽の光や、生命感や体温などは感じられず寒々しい映像が印象的です。そして、二人の天使が会話を始める。後に人間になる天使ダミエルはこう言う。「霊でいるのにうんざりする時がある。永劫の時に漂うよりも僕を大地に縛り付ける自分の重さを感じたい」と。やがて彼は一人の人間の女性を愛し、彼女を探す為人間として地上に舞い降りる・・・には少々不恰好な地上への登場の仕方でしたが。でも、人間になった瞬間、モノクロからカラーに映像が切り替わるこの時が感動的でした。吐く息は白く、一歩一歩踏みしめる足音。そこには歩んできた自分の足跡が確かに残っている。色にあふれた世界やコーヒーの温かさを感じ、人と触れ合う。彼のこの映画の一番最後のつぶやき「僕は今、知っている。いかなる天使も知らない事を」が感動的であり、説得力がある。この映画のテーマは何気ない日常の中にある幸福や、限りある生命である人間への讃歌という単純明快なものだと感じました。天使だった頃に憧れた自分の重さを確かに感じながら、彼の人間としての物語は今始まったばかり。だからこそ、この映画にラストシーンは無く、「乗船完了!」の声の後、「つづく・・・」という幕の閉じ方は明日への希望を感じさせる何とも素敵な終わり方だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-11 21:58:45)(良:1票)
106.  アパートメント(1996) 《ネタバレ》 
良質の恋愛サスペンスでした。複雑に絡み合う4人の男女の関係と、その心理描写が巧みで、現在と過去が交錯するという手法は一つ間違うと支離滅裂になってしまうものですが、徐々に謎が明らかになっていき、最後は全ての謎を解き明かしてくれる語り口が見事でした。映像も音楽もとてもスタイリッシュで、どこかミステリアス。全編に漂うこの雰囲気も良かったです。この雰囲気にフランス語の響きがとてもよく似合っていました。途中、ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチがあと少しで出会えるのにすれ違ってしまうというシーンがありますが、こんなことって案外誰の人生にもあることかもしれないですね。本人は全くそれに気付くことなく。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-12-06 20:59:39)
107.  JFK 《ネタバレ》 
アメリカでは真相を追究することに非常に勇気がいるテーマだと思いますが、オリバー・ストーン監督の「絶対妥協しない」という強い意思と心意気が感じられる。気合の入った真相追究ものを見たという感じです。勿論今も真相は明らかになっていないし、真相は暗殺実行者や、その黒幕にしか分からない訳ですが。時間が長い映画は苦手ですが、ケネディ暗殺には以前から興味があったので長さを感じることなく最後まで興味深く見ることができました。事件から何年も経っていない当時に真相を究明しようとしたジム・ギャリソンに敬意を表したい。
[DVD(字幕)] 8点(2008-11-22 01:17:50)
108.  43年後のアイ・ラヴ・ユー
ブルース・ダーンの名演を堪能しました。ブルース・ダーンを見ているだけで退屈しない。 それに加えて、彼の話を聞いているのか聞いていないのか。フワフワした雰囲気を漂わせながらも、 終盤の演劇のシーンではキリッとしたこれぞ女優という表情を見せる。 ダーンのお相手を演じた女優さんがまた素晴らしかった。 「きみに読む物語」を思い出したりもしましたが、ユーモアと品のある空気がいい具合に絡み合い、 年老いるということ考えさせられる作品の舞台設定ですが、いい意味で作品は重さを感じさせない。 コメディの要素を担当する、ダーンと絶妙の掛け合いを見せるブライアン・コックスもまた良かった。 これもラブコメの1つのカタチなのかな。90分に満たない小品。いい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-20 18:12:23)
109.  大盗賊(1961)
こういう映画にこういう結末は好きではないですが、それでも途中はずっと面白かった。 やはりフィリップ・ド・ブロカとベルモンドのアクションコメディに外れ無しです。 ベルモンドのカッコよさと、この人が持つ独特の愛嬌。 シリアスな映画(勿論好きな映画もあるんだけど)よりも断然僕はアクションコメディのベルモンドが好きですね。 フィリップ・ド・ブロカの映画には欠かせないのがジョルジュ・ドルリューの音楽。 本作でもここ一番で彼の音楽が絶妙に作品を盛り上げます。 盗賊集団の紅一点。それにしても本作のCCはお美しいのは勿論なこと、キュートな魅力が全開です。 男だらけの中にあって、キュートな魅力に赤を基調にした衣装が映えます。もちろんその、お胸元も。 本作は主演ベルモンドの映画であるんですが、いかにCCを魅せるかというところにもこだわりが感じられます。
[DVD(字幕)] 7点(2021-09-03 23:37:27)
110.  オー!
本作は青春モノという感じの映画ではないですが、 ロベール・アンリコの「冒険者たち」のようなホロ苦さと、 ジョゼ・ジョバンニの暗黒街の世界観がいい具合に混じり合った作品となっています。 どちらのベルモンドもいい。 音楽も含め、少しコミカルに感じる部分にもベルモンドの飄々とした味が出ています。 フランソワの元レーサーという設定もいかにもベルモンド。 サーキットでそのテクニックを披露するくだりも含めて、新聞記者と心を通わす時間帯も良かったですね。 そしてアンリコ、「冒険者たち」と言えばジョアンナ・シムカス。 あっという間に引退してしまった人なので、彼女の出演作はごくわずかしか見ていませんが、 本作でもその美しさは鮮烈に見る者の印象に残ります。
[DVD(字幕)] 7点(2021-08-22 13:51:00)(良:2票)
111.  うず潮(1975)
カトリーヌ・ドヌーヴとイヴ・モンタン主演のフレンチ・ラブコメ。 しっとり感のある大人のラブコメを予想していたのですが、意外にもかなりのドタバタ喜劇でした。 特にドヌーヴです。なかなか見せないようなじゃじゃ馬ぶりです。 しかし、本作のドヌーヴはとても可愛く、美しかった。 ドタバタや次なるストーリー展開の起点となるロートレックの絵の使い方が洒落ている。 テンポよくドヌーヴをドタバタとさせて、騒動に巻き込まれながらも互いを求めあうに至るモンタンとの絡みが楽しい。 もう1人、とにかくしつこい、ドヌーヴを追いかけ回して作品をかき回す元婚約者ヴィットリオの存在も効いています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-30 12:50:19)
112.  Mr.レディMr.マダム
ハリウッドリメイクもされた作品ですが、このオリジナルの方が断然好きです。 本作だけでなく、「奇人たちの晩餐会」や「3人の逃亡者」など、 ヴェベールの作品はよくハリウッドでリメイクされるのですが、 やはり他国には決して出せないフランスの空気がいい。 普段の生活の中で絶対絡むことの無い、全く異なるタイプの人間を絡ませて笑いを取る。 本作のシチュエーションもそんなヴェベールが最も得意とするところ。 流石の安定感で本作でも独特のおかしな世界観を作り上げています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-30 18:36:54)
113.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 
1942年のワルシャワ、1944年のパリで起こった娼婦をターゲットにした猟奇殺人事件。 捜査に当たる中佐と、容疑者の3人のドイツ軍の将軍と、 事件に関わることになってしまった1人の下士官とその恋人が絡み合う戦後にまで続くドラマ。 軸となるのは猟奇殺人事件の捜査ですが、下士官と容疑者の1人の将軍の娘とのロマンス、 更にはヒトラー暗殺未遂事件である「ワルキューレ作戦」。 ワルキューレ作戦の英雄、トム・クルーズも演じたシュタウフェンベルグ大佐や、 作戦への関与を疑われたロンメル元帥といった実在する人物も少しだけですが登場します。 1本の映画としては少々欲張り気味で、ドラマが散漫になっているのは惜しいところですが、 この豪華キャスト。面白かったです。特にピーター・オトゥールの不気味さが際立っています。 戦後、猟奇殺人事件の犯人は追い詰められていくのですが、 ヒトラーを再評価する動きが出てきたり、かつてのドイツ軍の将軍が英雄として再びまつり上げられたり。 1966年の作品ですが、この頃には既にこうした動きがドイツ国内で起こりつつあったのか。 この戦後パートはそうした動きへの警鐘でもあったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-06 22:13:42)
114.  荒野の1ドル銀貨 《ネタバレ》 
ジュリアーノ・ジェンマ主演、マカロニウエスタンの佳作。 刺激の強い展開、アメリカの西部劇とは一味違う雰囲気を醸し出す音楽など本作もマカロニらしい作品です。 ジュリアーノ・ジェンマ以外にもフランコ・ネロなどのスターを産み出したマカロニウエスタンですが、 やはりジュリアーノ・ジェンマは他とは違う華があるスターらしさのある人です。 序盤は顔中が髭で覆われた風貌で登場ですが、スカッと髭を剃ったジェンマのカッコよさ! ラスト、暗闇の中ランプの明かりに照らし出された表情、そして光と影の使い方の妙。 ジェンマをいかに魅せるかといった工夫と共に、序盤のヒゲ面、1ドル銀貨、銃身が切られた拳銃、柱時計・・・。 序盤に登場したそれらがその後のストーリー展開に欠くことのできない要素として見事に機能させている。 少し立ち止まったり、余韻を持たせたりという時間帯はほぼ無く、常にストーリーも、ジェンマも、動き続ける。 あっという間の90分ですが、本作に関しては中盤から後半にもう少し時間を使ってくれてもよかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-11 20:39:55)
115.  ミッション・ワイルド
リュック・ベッソンが製作に名を連ね、アメリカ・フランス合作となっている西部劇。 この邦題からも痛快なアクション・ウエスタンかと思っていたらさにあらず。(久しぶりに出会ったひどい邦題です) 西部開拓の地の当時の過酷な日々の暮らしがしのばれる重さのある作品でした。 西部で一山当てようと東部の町から夫に着いてやって来て、精神を病んでしまった3人の女性。 彼女たちを東部の町に送り届けるヒラリー・スワンクと、同行することになるトミー・リー演じる、処刑寸前のところを助けられた悪党。 送り届ける3人の女性たちとは意思疎通をはかれず台詞も無い。しかしこの2人もベラベラ身の上を話したりすることも無い。 西部開拓の地から東部の町へ。寡黙なロードムービーですが、前半はヒラリー、後半はトミー・リーの見せ場となっており、 ホテルへの放火など不要に思われるエピソードの挿入があったりもしますが、主演の2人の素晴らしい演技を堪能できる作品となっています。 3人の女性たちを受け入れ先の教会に送り届けた後が印象的。 酒場で西部から来た人間だと分かると「ここにあなたの居場所はない。」 そして町で出会った若い女には「西部で一攫千金を狙うような男とは一緒になるな。」と言う。 しかしそれでも再び川を渡り西部の地に戻っていく。銃をぶっ放し、陽気に歌い踊りながら。トミー・リーの姿が切ないラスト。 こんな話もまたアメリカの歴史の一部か。主演2人の存在もあり、重さの中にも味わいがある作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-15 17:10:15)
116.  モンテカルロ・ラリー
歴史あるモンテカルロ・ラリーのレースをスピード感たっぷりに再現・・・とは程遠い公道爆走バカコメディです。 自動車工場の経営権をかけて参戦するトニー・カーティスが一応の主役となっています。 本作の数年前にも公道爆走モノの傑作「グレートレース」に主演したカーティスが再び楽しませてくれますが、 その他にも胡散臭い英国貴族に、ドイツの脱獄囚コンビに、イタリアの陽気な警官コンビに・・・と ヨーロッパ各国からそれぞれの夢や欲望、野望をかけて参戦するメンツの多彩な顔ぶれが楽しい。 ドイツの名優ゲルト・フレーベと、イギリスの名コメディアン、ダドリー・ムーアがいい味を出しまくっています。 ストーリーなんてほぼ無きに等しく、これら参戦者が繰り広げる姑息な足の引っ張り合いや連発するアクシデントを ギャグも満載にノンストップで見せる2時間コントのような作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2019-11-22 22:10:10)
117.  スリーデイズ
フランス映画「すべて彼女のために」をポール・ハギスがリメイクしたアメリカ映画。 オリジナルが90分程度だったのに対し、本作は2時間越えの作品となっています。 優れた脚本家でもあるハギスが、オリジナルにあった隙間を丁寧に埋めていく。 オリジナル以上に脱獄までの前半に時間をかけているのですが、これが結構重要である一方で、 映画としての面白さがあるのはやはり脱獄以降であると思いますが ラッセル・クロウの主演が大正解。やはりこの人は何かとたたかう男、何かに立ち向かう男の役が良く似合いますね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-18 21:06:02)(良:1票)
118.  華麗なる大泥棒
ベルモンド印の陽気なアクションコメディを期待していたのですが、 監督はアンリ・ヴェルヌイユなのでコメディタッチな部分もありましたが、 やはりサスペンスの方に軸足が置かれています。 そういう意味では期待通りではなかったものの、それはそれで面白かった。 特にベルモンドとオマー・シャリフが絡む時間帯はどれも面白いし、 本作でもモリコーネの音楽が作品の空気と絶妙に絡んでいます。 上映時間は120分。中だるみもあり100分前後がちょうど良かった作品と思いますが、 前半のカーアクションに、スタントに頼らないベルモンドのアクションなど、 見せ場は十分に挿入された作品となっています。
[DVD(字幕)] 7点(2019-06-16 21:36:26)
119.  風が吹くまま
都会からある山村に取材にやってきた主人公の男。ひたすらあるおばあさんの死を待つのみ。 しかし何も起こらない。 都会からやってきた男と村人、大人と子ども、男と女、姿が見えない声だけの登場人物・・・。 なかなか噛み合わない会話が延々と続く。しかし、何とも言えない可笑しさや味わいがある。 主人公の男にとっては居心地がよくないのであろうが、見る者にとっては不思議な居心地の良さがある。 音楽も全く使われていませんが、意識的に挿入されている鳥のさえずりや家畜の鳴き声、風の音が耳に心地いい。 都会の人間から見れば不便も多いであろう、村に暮らす女は「この村には電話なんて必要ないのさ」と言う。 一方で便利なはずの携帯電話を持つ都会からやってきた主人公の男が携帯に振り回されている様は何とも滑稽に映る。 仕事でプレッシャーをかけられている男と風が吹くままに日々を生きる村人の対比はコミカルでもある。 ラストで黄金色に輝く麦畑を行く医者の男が語る死生観と、その美しい風景が印象的。 「天国は美しい所だと言うが、あの世から戻った者がいないのにどうして分かる?響きがいい約束より目の前のぶどう酒の方が美しい。」 返す言葉もありません。これぞ「風が吹くまま」ということか。簡単なようで今を生きる人間にとって、何と難しいことだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2019-05-20 21:41:10)
120.  ミッション:8ミニッツ
前半はよくあるタイムループものかと思って見始めたのですが、さにあらず。 SFという作品の世界に、主人公の男は何者でありどんな秘密があるのか?このミッションの真相は? こうした設定はダンカン・ジョーンズの監督第1作「月に囚われた男」と共通するものを感じます。 繰り返される列車でのミッションの中に、少しずつ車内の登場人物とのストーリーを進行させていくドラマの組み立て。 繰り返されるごとに次第に見えてくるミッションの全容。 繰り返されるごとに変化が生じていく上官である女性との心の触れ合い。 パラレルワールドやタイムループ。辻褄を合わせようとするとキリがありませんが、 作品の構成、90分程度の時間の使い方が非常によく考えられた作品であると思います。 終盤には人間の尊厳といったところまでを考えさせられるとは思いもしませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-30 18:02:11)
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