1. ファニーとアレクサンデル
《ネタバレ》 ベルイマン監督作品を幾つか観させていただいて、やっと評判の本作を観ることが出来ました。 私が観たのは3時間バージョンの方ですが、構図の美しさにほおとため息が出ました。 ひとつひとつのシーンの完成度の高さに感心しました。 皆さんのお話から、ぜひ5時間のほうも観てみたいです。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-29 15:56:10) |
2. 黒猫・白猫
《ネタバレ》 「人生は素晴らしい。」 そんなセリフがぴったりの作品です。 この作品を考えただけで、ノースモーキング・オーケストラの音楽が鳴り響いています。 オープニングから、このテンションの高さ、これでもかって出てくる動物。 どこから探してきたの?と噴出してしまうお爺さんたち。 歯が抜けていておまけに歯茎が痩せて凄い! 悪党ダダンの切れっぷりも半端じゃありません。 作品のすべてが私のツボです。 そして私の人生には欠かせない映画です。 もう一回観て笑お~。 [DVD(字幕)] 10点(2010-02-07 22:05:35)(良:2票) |
3. ロシュフォールの恋人たち
この作品にはもう、10点ではなく100点を付けたいほどです。 数年前劇場で観て忘れられず、ネットで検索したらビデオが数万円・・・ いつか観たい!!!と念じ続けていたら、嬉しい嬉しいDVDの発売です。 観る前からもうハイテンションのこの調子ですから、作品がどうのこうのとか今は書く心のゆとりはありません。 十何年かぶりに親友に会えた瞬間の感動に近い・・とでも言えましょうか。 私の人生の宝物の作品。 [DVD(字幕)] 10点(2009-08-15 20:00:15) |
4. フィフス・エレメント
地上波のカット・カットされたものを観て、つまらないなと思っていました。 そして今回、ノーカットで観なおしたらば、こ~んなにB級で楽しいじゃないの!とビックリしました。 今まで損していたなぁ(笑) オープニングの金ぴかの宇宙人も可愛い。 ランチの中国系のオジサンも面白い。 ゴミだらけの空港も好きだなぁ。 オタクの人が自分の好きな映画を思いっきりパロってるところに共感しています。 私も目がキラキラしちゃった(笑) 個人的にはイアン・ホルムさんのジェダイのまがい物?が一番気に入りました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-07-13 22:27:08) |
5. ライフ・イズ・ミラクル
《ネタバレ》 オープニングからもう画面にクギずけ。 ロバのミリチャ(Milica)の可愛いこと、愛しいこと。 ほおずりしたくなりました。 『SUPER8』でクストリッツァ監督に出会ってから、待ちに待った新作。 それに相応しい幕開けです。 線路を走る車とか、いつもながらのおちゃめな演出いっぱい! 個性派でクセのある人物動物が次々に登場。 戦時下の重苦しい雰囲気もなんのその。 クストリッツァ監督にかかるとこんな味わいのあるお話が出来上がるのです。 そしてビックリ! ボスニアの猫はやっぱりパン食。 美味しそうにかじっていました。 日本猫は汁かけ飯なので、お国柄だなとそこにも感心。 ノースモーキングオーケストラの軽やかで物悲しい音楽も秀逸。 私の心の宝物の作品。 [DVD(字幕)] 10点(2006-05-31 20:33:20)(良:1票) |
6. ロバと王女
なんと豪華な! 心躍る、おとぎ話絵巻。 ドヌーブさんのお姫さま、その美しさとドレスの豪華さに息を呑みました。 カラフルで少女趣味とも言える世界観、ミッシェル・ルグランさんの軽やかな音楽に、大人の私もしばし少女の気分に(笑) ここまで本格的な作りですと監督の意気込みと情熱を感じます。 良い時代だったのですね。 「ロシュフォールの恋人たち」と本作は、繰り返し観たいです。 [映画館(字幕)] 10点(2006-05-11 19:32:28)(良:1票) |
7. ストレイト・ストーリー
時速8kのトラクターから見る風景、背の高さが違うだけでこんなに違うのだと新鮮。 時速60kぐらいで車の運転をする私には、ゆっくりと進む道路もまた新たな発見でした。 おじいさんのペースで進むこのお話しは、肩の力を抜いてほっとさせ、心をほかほかにしてくれました。 とつとつと語られるアルヴィンの話しに聞き入り、さりげなく登場する脇役(それもまた老人)の味も格別。 普段見慣れない作業車、大中小とそろっていてそれも楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2006-03-30 15:51:22) |
8. オリバー・ツイスト(2005)
ボロは着てても~心は錦♪ それはこの人、オリバー少年にぴったりの言葉。 細っこくて儚げですが、人を惹きつける気高さがあるのです。 そして、脇役たちの名演技も堪能。 ベン・キングズレーさんのフェイギン役、実に見事でした。 涙・涙でラストを向かえました。 19世紀のロンドン、その汚れぐあいまでしっかりと再現され、劇場で観てよかった。 完成度は高いと思います。 埃っぽいけれど、気高く美しい。 丹念に作られた秀作。 [映画館(字幕)] 10点(2006-01-30 16:25:57) |
9. こうのとり、たちずさんで
美しくもあり哀しくもあり、そして静か。 圧倒された私は、言葉もありません。 物語の背景を良く知れば、深く理解できるのでは?と思わせられました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-12-09 23:35:32) |
10. ギレルモ・デル・トロのピノッキオ
ストップモーションアニメ大好き。 手作りの温かい質感、本作ではしっかり表現されていた。 ピノッキオを動かしてくれたのはメキシコの製作者とか。 これだけの感情表現が出来るなんて、ピノッキオやゼペットがあたかも生きているよう。 CGだけでは出せない深みを存分に味合わせてもらった。 そして、声優の皆さんの演技や歌も最高♪ ユアンさんのクリケットの声、いつまでも聞いていたい。 エンドロールは続けて見るを急いでクリックし、素晴らしい歌声に聞きほれた。 ハリーハウゼンさんへのリスペクトも大いに感じられた。 豪華で贅沢な作品を作ってくれたギレルモ監督や皆さまに感謝。 大きな拍手を送りたい。 [インターネット(字幕)] 9点(2023-03-02 16:48:42) |
11. コーダ あいのうた
ルビーをはじめ、ロッシ家の人々のなんて素晴らしい事。 懸命に働き、目まぐるしく手話で話し合う。 喜び、笑顔、悩み、怒り。 ストレートな表現にユーモアもあり、家族の一挙一動にくぎ付けになりました。 ルビーの悩みにも共感。 とてもいい子で家族思いだが、学生生活もままならなければ・・・ 板挟みのルビーの夢を叶えてあげたいな、と心から応援する私。 V先生の濃いキャラも面白い。 それから、漁師仲間や学校の同級生の描き方、すごく自然でリアリティがあった。 聾啞だからと言って特別扱いもなく、さらっと生きている皆さん。 現実はそうだからこそ、ルビーの悩みに共感できました。 お父さん役の方がアカデミー賞助演男優賞の候補とか。 お父さん最高だった! ぜひ受賞して欲しい。 お母さんとお兄ちゃんも賞に値する演技だったと思う。 [映画館(字幕)] 9点(2022-03-04 16:55:50)(良:1票) |
12. テリー・ギリアムのドン・キホーテ
「ロスト・イン・ラ・マンチャ」から17年あまり。 「ドン・キホーテ」は実現出来るのか?と思っていたので。 うーん、実に感無量です。 こんなに立派になったんだねとウルウルしました。 ギリアムさんのファンなので点数は高いです。 B級のらしさがたっぷり味わえ、はぁ?と疑問な部分も楽しいし。 お話しの持っていき方もスゴーイ、ふーん、こうなるんだとワクワクしました。 ジョナサン・プライスさんのドン・キホーテ役がぴったり。 本から抜け出たような姿、なめらかな動き、クレイジー具合も素晴らしかった。 大いに拍手。 公開初日なので表現難しいですが、期待以上の楽しさだったので多くの方に観て欲しい。 フツウの方にも楽しめる佳作(どういう表現?)に仕上がっています。 [映画館(字幕)] 9点(2020-01-24 17:15:20)(良:1票) |
13. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
《ネタバレ》 音楽とお年寄りが好きかどうかで、この世界に感情移入できるか違いが出そうです。 私はラテンミュージック好きだし頑張っているお年寄りが大好きなので、うっとりしながら聞きほれていました。 キューバの町並みやお家の中も異国情緒があって、とても新鮮でした。 一度訪れてラテンの音楽を生で鑑賞してみたい。 [DVD(字幕)] 9点(2012-06-02 21:12:24) |
14. 僕のスウィング
《ネタバレ》 手持ちのDVDですが、何年も見ていなかったので新鮮な気持ちで鑑賞。 自分で気に入って買っただけあるな~(感心) ギターの魅力、初恋の甘酸っぱさ。 おばあちゃんたちの活躍も見逃せません。 そして何より、音楽仲間が集まっての演奏会にはうっとり。 ジプシーミュージックは大好きです。 [DVD(字幕)] 9点(2012-02-05 20:06:14) |
15. ウェディング・ベルを鳴らせ!
《ネタバレ》 クストリッツアさんのファンとしては、見逃せないとDVDを楽しみにしていました。 そして『黒猫・白猫』みたいに子供と見ようと思ったら、あらぁ(笑) いきなり○っ○い、どどーんですから! これは子供に見せられないなぁ(笑) あはは、まいったなと子供が寝てからDVD観ました。 大らかで可笑しくて、ちょっとハラハラさせられる。 バルカンミュージックに乗せられて、ラブストーリーもほんわか進んでいきます。 ○っ○いもそうですが、今回のネタはとっても下品(爆) 日本では、お上品な人だと怒っちゃいそうですね。 私の文化レベルは低いので、私にはぴったりのネタでした。 『アンダーグラウンド』等の深さはありませんが、軽いタッチでお下品でとても面白かったです♪ [DVD(字幕)] 9点(2010-02-11 20:19:23) |
16. Dr.パルナサスの鏡
車や小道具、特殊効果を含めてとてもよい出来でした。 ギリアムワールドをたっぷり堪能しとても面白かった。 期待を裏切らない出来でした。 でもやはりヒース・レジャーさんのステキなお姿を見るにつけ、ああ、もったいないなぁと思いました。 合掌。 『バロン』とか『未来世紀ブラジル』など、いろいろな作品が頭をよぎりました。 『バロン』のお爺さんのはじけっぷりにはちょっと敵わなかったかな?とは思いましたが。 しかし、ここまで楽しませて貰えれば満足です。 デップさんロウさんファレルさんと好みの俳優さんが見られて、お得感はありますね(笑) [映画館(字幕)] 9点(2010-02-11 16:25:30) |
17. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 セリフをすべて歌にしようと、どなたが最初に思いついたのでしょう? ドゥミ監督とルグランさんの心意気に拍手です。 その挑戦とそこで出来た作品の質の高さ、品のよさはまことに素晴らしい。 そしてなによりも、ミュージカル映画でこれほどの心理描写ができるとは! ラストにつれ、登場人物それぞれの心をおもんばかって涙してしまいました。 この作品の高評価のわけはそこにあるなと、納得した次第です。 [DVD(字幕)] 9点(2009-08-15 20:15:12) |
18. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
エディット・ピアフさんは、愛に生き命を懸けた人だったのだなと、胸にじ~んときました。 物語にすっかり入り込みました。 ピアフ役のマリオンさんは「Taxi」に出ていた綺麗な方と知り、またまたビックリ! そのなりきりぶりは賞賛に値します。 素晴らしい。 もう一度浸りたい作品です。 [映画館(字幕)] 9点(2008-01-14 15:02:10) |
19. クィーン
《ネタバレ》 ヘレン・ミレンさんのなりきりぶりは凄い! 女王として良かれと思っていた事が、そうとは受け取られない。 国民との気持ちのすれ違いに苦悩する様が静かに丁寧に語られていきます。 こういう良質の作品に出会えることが、私にとって、映画を観る醍醐味と言えます。 [映画館(字幕)] 9点(2007-05-06 22:55:40) |
20. ブロークン・フラワーズ
いや~ジャームッシュ監督はいいですねぇ(しみじみ) ビル・マーレイさんって、とぼけた味なのになぜか惹きつけられる魅力がある。 居心地の悪そうなおじさまを演じさせたら、この方の右に出る人はいないかも。 いつまでたっても、ちっとも調子が出ないのです(くすくす) ほとんど演歌みたいなエチオピアンジャズ、このアメリカに合わない音楽がまた実に楽しい~♪ ラストは意義を唱える方もあるようですが。 良く分からないって、こんな楽しいことはない! 観客に想像させ考える余地を与えてくれるから。 終わった後でこうかも?違うかも?とあれこれ思い巡らすことが出来る。 これぞ映画と思いました。 ただし、万人向けではありませんけどね。 [映画館(字幕)] 9点(2006-07-08 07:49:43) |