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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2102
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  ブルックリン 《ネタバレ》 
アイルランドからニューヨークのブルックリンへの移民、 ブルックリンでの出会いと帰郷後の出会い、2つの国のはざまで揺れ動く、まだ若い1人の女性のドラマ。 序盤の不安に包まれながらのアメリカへの船出と、ラストの確信に満ちた2度目のアメリカへの船出。 「入国管理局ではアメリカ人のように毅然とふるまうのよ。」最初の船出とは立場が入れ替わったかのよう。 アメリカでの暮らしと、最愛の姉の死や帰郷後の出来事を通して、そこには強く成長した彼女の姿がありました。 1950年代、その時代を感じさせる作品の色と空気感が素晴らしく、 何気無い日常を静かに淡々と綴っていきながらも彼女のドラマから目が離せなくなる見事な物語の構成に、 挿入される寮での食卓や、結婚することになるイタリア系移民の男の家族との食卓でのユーモアのある人間描写もいい。 短い言葉を交わし抱き合う母との別れと、何も言葉は要らないラストの夫と抱き合う彼女の姿。 凛として芯の強さを感じさせるシアーシャ・ローナンの目と、その表情がすごく印象的。 彼女が「ラブリーボーン」の女の子であったことは鑑賞後に分りました。
[DVD(字幕)] 9点(2017-02-05 00:00:15)(良:1票)
2.  特別な一日 《ネタバレ》 
住民は皆イタリアにやって来たナチスを歓迎する式典に出掛け、それを実況しナチスを賛美する、隣人が大音量で垂れ流すラジオ放送以外はひっそり静まり返ったアパートの一室。そこで繰り広げられるマストロヤンニとローレン演じる中年の男と女のたった一日の情事に至るまでを描いた作品です。決して喋りすぎない2人が実にいいです。家事をする姿、お互いを見つめる目、室内を歩く姿、鏡に映る自分を見つめる表情、そして後姿さえも。何気ない一つ一つの動作で表現する2人の心情、心の揺れが痛いほど伝わってきます。この2人の名優が創り上げる室内の空気が見事でした。2人の会話から男は反ファシズムの為職場から追放されたアナウンサーであることが分かる。そして最後には当局に連行されていく男。それを窓越しに見つめる女。男が彼女に残した一冊の本と彼が修理した電球。マストロヤンニ、ローレン、絶妙に配置された小道具が三位一体となって織りなすラストシーンは物悲しくも、僕にとっては忘れられない名シーンの一つとなりました。
[DVD(字幕)] 9点(2008-12-13 17:22:34)(良:2票)
3.  スターリンの葬送狂騒曲
スターリンの死後巻き起こったフルシチョフとベリヤの権力抗争とソビエトの権力中枢の混乱を茶化して見せるブラックコメディ。 スターリンの死の直前。コンサートとその録音を巡る冒頭からよく出来ています。 その恐怖政治がいかに市民生活の隅々にまで踏み込んでいたかがよく分かります。 当然、その話自体にコメディ的要素は無いのですが、当時の権力中枢にいた人物を演じる主要キャストの演技が素晴らしく、 全編を通して浮足立ったような軽さと、こういう政治ドラマに必須の重みや凄味を全員が見事に両立させてみせる。 終盤、ベリヤが失脚し処刑されるくだりでは、それまでの軽い空気は一変していきますが、 失脚から処刑までを一気に見せる、非常に嫌な空気が漂うその時間帯もまた見応えがある。 本作はロシアでは上映禁止になったという。 製作サイドの意図がどこにあったのかは分かりませんが、それも織り込み済みだったのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-03 20:12:44)
4.  トレヴィの泉で二度目の恋を 《ネタバレ》 
映画が始まり、最初に聞こえてきた声「マルチェロ!」。そしてTVに流れているモノクロの映画。それは「甘い生活」。  シャーリー・マクレーン演じる虚言癖がありちょっとブッ飛んだところもある、それでいてチャーミングなばあさん。 年は取っても彼女のパワフルなコメディエンヌぶりには全く衰えなしです。 そしてクリストファー・プラマー演じる偏屈だけど、それでいて品を感じさせるじいさんの2人の恋。 想像していた以上に2人が笑わせてくれる。しかしそれでいて品を感じさせ見る者をホロリともさせてくれる。 2人の味わい深い共演が素晴らしい。 近年でもRアッテンボローの「あの日の指輪を待つきみへ」で2人は共演しており、息もピッタリな所を見せてくれます。 終盤に2人はローマに旅立つ。そしてあのトレヴィの泉へ・・・。 あの名シーンのマストロヤンニとアニタ・エクバーグに、プラマーとマクレーンの姿が重なり合う。 2人の世界がモノクロに変わる。何とも素敵な、「甘い生活」に捧げられたオマージュ。 その後すぐに突然訪れるラスト。多くを語らないのもまた良かった。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 21:29:25)
5.  ブロークン・トレイル 遥かなる旅路<TVM>
TV用に製作された作品ですが、これは映画館で見たらいいだろうな。 雄大な西部を行く500頭の馬と、遥かなる旅路の様々な人間模様を大らかに描く。 叔父と甥、そして序盤にもう1人、音楽家を志す若者が仲間に加わる。 いい具合に不器用で強く、いい具合に優しく紳士であるこの男達が実にいい。 売り飛ばされようとしていた所を彼らが助けた中国娘達が旅に加わり、更に他の町でも仲間が増える。 仲間が増える出来事の度に彼らの魅力が増す。最初は彼らにも怯えていた中国娘達が次第に綺麗に見えてくる。 その旅の道程は現代が舞台のロードムービーと比べるとテンポは良くありませんが、ゆったりとした3時間が実に心地いい。 しかし、西部開拓の時代も現代も、全く変わることの無いアメリカン・ロードムービーの風景がある。 それはアメリカン・ロードムービーの、僕の好きな風景である夜の焚き火とその語らい。 音楽家を志す若者のフィドルに合わせて皆で踊るシーンは特にお気に入りのシーンです。 こんな平和な風景だけではなく、この時代ならではの悪者も出てくる。そのクズっぷりも良かったと思う。 旅の仲間の中には命を落とす者もいる。ウォルター・ヒルらしいハードさも加わります。 本作は何と言っても主演ロバート・デュバルの映画。 「あなたは不幸よりも幸せになることの方が怖いのね。」この終盤の台詞を見事に体現していました。 いかにも不器用そうな甥役のトーマス・ヘイデン・チャーチも良かった。ささやかに挿入される叔父と甥、それぞれのロマンスも。 久しぶりにグレタ・スカッキが見られたことも嬉しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-02 23:47:05)(良:1票)
6.  パワープレイ 《ネタバレ》 
どこかの政情不安な状態の国の様子を伝える映像のような迫力ある冒頭。 軍部において同士が集められクーデターの計画が練られていく。 その過程での体制側との息詰まる駆け引きが描かれる前半から中盤。 そしてクーデターが実行される後半、更には思わぬ展開が待ち受ける最終盤まで、 作品は張り詰めた緊張感を見事に保ち続けます。 クーデター計画に対する体制側の大物登場人物は、 警察官僚のトップを演じるドナルド・プレザンスが1人で引き受けている感じですが、 こういう役を演じると流石の凄味を見せる名優プレザンスが充分に作品を引き締めます。 前から見たいと思っていた映画でしたが、 期待通りの「硬派」「骨太」「重厚」、こんな言葉が似合う見応えのあるポリティカル・サスペンスでした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-27 20:00:17)
7.  微笑みに出逢う街角
ソフィア・ローレンの100本目の出演作と言う事で話題になった作品。監督はエドアルド・ポンティ。名前からも分かりますが、イタリア映画界の超大物カルロ・ポンティとソフィア夫妻の息子さんです。100本目に息子の初監督作を選んだソフィアにとっても、監督デビュー作で母の区切りの作品を監督した息子にとっても記念の作品。それだけに年は取りましたがソフィアがとても綺麗な作品です。  同じ町で暮らしているが全く重なり合う事の無い3人の女性それぞれが抱える心の闇と、それでも立ち上がり新たな人生のスタートをきるまでを3人のストーリーを平行して淡々と見せていきますが、散漫にならず3つのストーリーを巧く切り替えながら3人の心の声が確かに伝わってくる作品でした。その中でもやはりソフィアの存在感が際立っています。  ソフィアの夫役など3人の周りにいる男たちにも名優を揃え、その中にはドパルデューまでが登場するのですが、せっかくドパルデューまでキャスティングした割には扱い方がちょっと勿体無かったか。ただ、重さのある作品の中で彼の登場シーンにはほっとさせられました。  ラストはようやく顔を揃えた3人が笑い合う。3人の問題はまだ全く解決していませんが、人生の新たな一歩を踏み出した3人の笑い声に希望が感じられるラストでした。この息子さん、この後も映画を撮っているんでしょうか?もしあれば他の作品もぜひ見てみたいと思える作品でした。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 15:47:13)
8.  ノーウェア・ボーイ/ひとりぼっちのあいつ 《ネタバレ》 
レビュー数は少ないですが高評価の多さに納得の、後に世界を揺るがすビートルズのジョン・レノンの青春時代を瑞々しく描いた佳作。それはビートルズ結成以前の若き日のジョン・レノンの伝記モノとしても、一人の青年を主人公とした青春映画としても。  ジョンの周りの大人の人物描写も良く、ハーモニカを与えた叔父、ロックンロールとバンジョーを教えたジュリア、ギターを買い与えたミミ、(ついでに7ポンドでギターを売ってくれた楽器屋さんも)それら全てがビートルズのジョン・レノンにつながっていくんですね。有名なセント・ピーターズ教会でのレノン=マッカートニーのコンビ誕生の場面とその後の2人に友情が芽生えていく過程も印象に残る。  ビートルズのジョン・レノンの成長と同時に、ジョンの生い立ちも交えながら2人の母との関係も、ジョンをめぐる2人の母の互いへの思いも巧く描き分けられており、一人の青年の成長と家族の関係を描いた映画としてもいい映画でした。  何といってもジョンを演じたアーロン・ジョンソンの若き日のジョンを髣髴とさせる風貌が良かったし、シナリオや演出も良かったのだと思いますが、台詞とその言い回し、振舞い方もきっとこんな感じだったのかな・・・。そう思わせてくれるものが確かにある作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2011-07-23 01:11:12)
9.  大いなる休暇 《ネタバレ》 
小さな島に工場を誘致する。そのためには島に常駐している医者が必要。と言う訳で島ぐるみで一致団結して工場と医者を必死に騙す芝居を繰り広げるというほのぼのと心温まるコメディです。日本にも高齢化、過疎化、町には仕事は無く若者は町を離れ、医者も町を離れていく・・・といった話を見聞きすることが少なくないですが、こんな事情は万国共通なのでしょうか。最後の村長の本音の発言と共に考えさせられます。映画としては人情喜劇としてしっかりと良く作られた作品だと思います。笑いドコロも笑いのツボもしっかり押さえられており、騙され続けた医者と騙し続けた村長が最後の最後に本音で語り合い、実にいい笑顔を見せるラストに心が温かくなる。最後はかなり分かりやす過ぎるくらいの典型的ハッピーエンドなのですが、こんな映画にはそれがよく似合います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-11-03 17:52:06)(良:1票)
10.  ストックホルム・ケース
ストックホルム・シンドロームという言葉が生まれるきっかけとなった1973年のストックホルムの銀行強盗事件を基にした作品。 事件の発端から犯人逮捕と人質解放まで、登場人物のキャラクターは分かりませんが、筋書きはある程度事実に沿っているのだと思います。 2人組の犯人、人質の女性行員との奇妙な連帯感。「狼たちの午後」を思い出す空気もありますが、 「狼たちの午後」のパチーノと同じく、本作で主犯を演じたイーサン・ホークがあまりにも素晴らしい。 醸し出す憎めない感や人間味。時にコミカルですらありますが、一方でサスペンスとしての空気も崩さない絶妙のバランスで演じている。 彼のその演技には、実際にこんな風に犯人と人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていったのかと思わせる不思議な説得力があります。 もう1人の主役である、極限状態の中で次第に犯人に対し好意を抱く人質の女性行員を演じたノオミ・ラパスの静かな熱演も光る。 ハッピーエンドということでもないが、命を落とす者も無く、この手の映画にしては鑑賞後の後味も悪くない。不思議な味のある作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-27 21:15:17)
11.  僕たちのラストステージ
ローレル&ハーディ。彼らのことは名前を聞いたことがある程度の知識しかなかった。 数多くの映画が製作され、戦前には世界的な人気を誇ったという。 本作はその絶頂期から時は流れて戦後、すっかり落ち目になって金銭的にも苦労したコンビ晩年のドラマです。 そのコンビ愛、芸人魂を演じたジョン・C・ライリーとスティーヴ・クーガン。お見事という他にありません。 エンドロールで当時の2人の映像が流れますが、2人とも本当によく似ていたし、 この映画のために組んだコンビだとは思えない息もぴったりの芸を披露する。 特にライリーは彼だと言われても本当にそうなのか?と思わせる変身ぶりです。 実在の人物を描いた人情喜劇として非常に手堅い作りとなっていますが、 ローレル&ハーディを見事に再現した2人が文字通りのラストステージに至るまで、しっかり楽しませてくれる作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-10 20:13:49)
12.  ホテル・ニューハンプシャー
ジョン・アーヴィングの小説は読んだことが無いけど、彼の原作の映画はこれまでに多分3本見ています。 本作と、「ガープの世界」と「サイダーハウス・ルール」。 作品ごとに異なりますが、複雑な出生や生い立ち、青春時代と性と、家族や育ての親などが絡み合うドラマとなります。 僕が知っているアーヴィングのこの3本の世界観にはそれぞれ、好きになれない要素も含まれているけど、 人生、いいことばかりじゃない。それでも人間は生きていかなければならない。 重くならずに、いいことも悪いことも受け止めて登場人物が生きていく日々を淡々と綴っていく。 こういうことがアーヴィング原作の映画の良さなんじゃないかなと思っています。 それにしても、子役時代からこの頃までのジョディ・フォスターの存在感は尋常じゃないですね。 本作の少し前のレーガン大統領狙撃事件で思わぬ形でジョディの名前が出てきてしまい、 本作の前の数年間は休養を余儀なくされたようですが、今にして思うと本当に惜しい数年間でしたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-08 17:16:22)
13.  パッセンジャーズ
主人公がこういう状況下の自分を受け入れるまでのドラマは他の映画でもあるのですが、 その状況が明らかになるまではいずれの場合も不条理に感じることが多い。 美しくもどこか暗さのある作品の空気と、その中にいるアン・ハサウェイがとても良かった。 最初は何かを隠ぺいしようとしているようなデヴィッド・モース演じる男の使い方や、 少々気味が悪いおっせかいなダイアン・ウィ―スト演じる近所のおばさんに何の意味があるのか?など この手のドラマはその状況が明らかなった後、いかにそれまでの出来事がスッと受け入れられるかだと思います。 垣間見えてくる、事件に関する辻褄が合わない点。それは、自らの置かれている状況そのものでもある。 アン・ハサウェイが自分の状況を穏やかに受け入れられるよう導かれていく終盤の流れも良かったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-02-26 21:39:18)
14.  白い家の少女
まだ少女の頃のジョディ・フォスター。 作品としては「タクシードライバー」が有名ですが、ジョディの演技ということでは本作も負けてはいません。 終始無表情で冷めたような表情。しかし時折見せる無邪気な表情・・・。見る者を引きつけるこの存在感。 どうしてもジョディに注目が集まる作品ですが、彼女の前に現れる2人の男を演じた、 まだ若いマーティン・シーンとスコット・ジャコビーも好演しています。 特に嫌な男をねちっこく演じたマーティン・シーンが印象に残る。  中で何か恐ろしいことが起こっているかのような屋敷。 本当に屋敷の中にいるのかいないのか?その存在が謎の親。 どうにかして始末しなければならない、被害者が乗って来たクルマ・・・。 どこかヒッチコックの「サイコ」とも共通する、作品に漂う不安げな空気もいい。 ショパンの調べと、背後で燃えさかる暖炉の炎と、ジョディの表情。このラストも秀逸。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-13 22:11:22)
15.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
冒頭から序盤は何かの陰謀に巻き込まれたかのようなドクターであるリーアム・ニーソンがミスキャストに思えました。 ドクターにしては結構強そうで…。しかし、このドクターの真の姿が垣間見えるにしたがって、やはりニーソンが演じて正解だと思えました。 まあ、彼がドクターではないことや、職業の大体の方向性は結構早い段階で分かっちゃうんですけどね。 それでも水面下で進行する陰謀劇は最後までなかなか読めずラストのホテルでは、 必要な人は生き残り、そうでない人は残念ながら。よく全てを丸く収めてくれました。この結末にも納得です。 作品のテンポも良くミステリ・サスペンスとしてもエンターテイメントとしても最後まで十分楽しめます。 出番は多くなかったですが、脇を固めるベテラン勢が渋い。威圧感のあるフランク・ランジェラに、 久々に見たドイツの名優、ブルーノ・ガンツの健在ぶりが見られたことも嬉しい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-19 21:18:09)
16.  ミステリー、アラスカ 《ネタバレ》 
小さな田舎町を揺るがすような大きな出来事に対して、一致団結して立ち向かう町の人々の人間模様をコミカルに描く。こういうベタな映画に弱いんです。  アラスカ州ミステリー、この北の町の凍えるような極寒の冬に、寒さを忘れてしまうようなスポーツものの熱さと、人情喜劇の温かみがうまく絡みあう。  田舎町のホッケーチームのベテラン選手兼コーチ。ラッセル・クロウのこういう役、いいですね。名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督作「スラップ・ショット」でポール・ニューマンが演じた男の役を思い起こさせます。そしてバート・レイノルズ。「俺がもっと若ければ選手として出たのになあ…。」なんてウズウズしたんじゃないでしょうか。  そしてNHLのスター軍団相手に真っ向勝負。試合の結果なんていいじゃないですか。最後は実にいい清々しさがある。そして中盤までは色々複雑だった様々な人間関係も最後には丸く収まりますが、本作のような単純な映画はそうでなければならないと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-25 21:52:08)
17.  テイク・ディス・ワルツ
しあわせに鈍感なんじゃない。さみしさに敏感なだけーこの本作のキャッチコピーがなかなかいい。  妻ミシェル・ウィリアムズと夫セス・ローゲン。どこにでもいそうな仲睦まじい夫婦を演じる、この2人が醸し出す空気もいい。でもこの2人、確かに仲がいいんだけど序盤からずっと、あまり話をしていないような気がしていた。それが如実に表れるのが結婚記念日に映画を見た後の食事のシーンです。  そんな日々に現れた1人の青年と夫の間で揺れる思いを演じるミシェルがあまりにも素晴らしい。そして本作のキャッチコピーを見事に体現してみせています。ミシェルの出演作「ブルーバレンタイン」をちょっと思い出したりもします。  挿入曲“video killed the radio star”が印象的であると共に、久々に聴いたこの曲を懐かしく感じた。ラスト、この曲が流れる中、1人で遊園地にやって来たマーゴもまた楽しかった時間を懐かしく思い出していたのでしょうか・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-12 22:28:23)
18.  キラー・インサイド・ミー
本作のケイシー・アフレックは凄かった。彼が演じた男の行為の数々は勿論のこと、無表情、弱々しい声などの全てが見事なまでの抑揚のない演技で見る者に不快感や嫌悪感を与える。  周りはみんな自分のことを知っていて、(本作の場合表の顔と言うべきでしょうか)過去から今に至るまで誰かがどこかでつながっている。大都会の片隅で起こった事件ではなく、みんな顔馴染みという中西部の狭い田舎町という舞台設定も重要なポイントだったと思います。  序盤にケイシー自身が「この町には悪党なんていないんだよ」と語りますが、挿入されるカントリーミュージックに代表されるように、妙なのどかさの中にある陰惨さに非常な恐ろしさを感じます。  作品と全然関係ない話なんですけど僕はプロ野球は阪神ファンなのですが、ケイシーが演じた「ルー・フォード」と言う名前、何年か前に阪神にいたダメ外人と同姓同名。不快感だけでなくヘンなことまで思い出させていただきました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-02-02 16:04:55)
19.  クリーン (2004)
この作品で2004年のカンヌで主演女優賞に輝いた(見れば納得!)マギー・チャンの素晴らしい演技を堪能しました。一人の女性の孤独感、意志の強さ、そして弱さを自然体で、その表情で見せる彼女の様々な感情が痛いほど伝わってきます。  荒んだ毎日を過ごしていた女性が離れて暮らす息子とやりなおすため、まさにタイトル通り彼女がクリーンになって人生を再出発するためにもがき、奮闘する物語。出番は多くないですが話の節目で実に静かで味わい深い演技を披露したニック・ノルティの存在感も見逃せません。地味な映画ですが人間を描く視線がとてもあたたかくて優く、この2人の演技が本当に素晴らしく見ごたえ十分でした。  これは2004年の作品。日本では昨年やっと公開されました。一般的には全く話題にならず小さな映画館でひっそりと公開され、あっという間に2週間程度の公開期間が終わってしまった。結局見に行けなかった。期待通りいい映画でしたが公開まで5年もかかり、やっと公開されてもあっという間に終わってしまうのが残念でなりません。
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-11 21:28:44)
20.  アポロ13 《ネタバレ》 
ロン・ハワード監督が得意とする良質の実話モノですね。とても有名な話なのでそれなりにストーリー上の予備知識があっての鑑賞でしたが、それでもハラハラもしたし、十分楽しませてもらいました。超豪華キャストの競演も見応えがありました。特にエド・ハリスが印象に残ります。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-26 09:18:41)
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