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あばれて万歳さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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201.  プロジェクトA子
くりぃむレモンシリーズとして製作されていたはずなのに、いつのまにかこんなすごい(?)もんになったという日本アニメ史上に残る金字塔的怪作(?)。    80年代の日本アニメ風景..気分を象徴する要素を集約したようなアニメで、一般の方にまともに映画として推奨するのはどうかと思うが、こういう80年代ジャパニメーションが、たとえば後に米国映画のマトリックスなんかに繋がっていくわけだから馬鹿にしてはいけないのだ。    音楽は当時旬のリッチー・ジトー/ジョーイ・カーボーン。無駄に贅沢だ.. デビューしたての林原めぐみが意外な脇役で出ていたりして油断もすきもない。  
8点(2003-11-30 00:31:42)(良:1票)
202.  ヲタクに恋は難しい
内田真礼のギミーレボリューションなら普通に歌える自分は世間一般で言えば間違いなくオタクなわけでしかもそういう姿をみせずに会社勤務していた自分からすれば、この原作は他人事じゃありません。 マンガのエピソードみたいな事を書きますが、取引先のリア充ぽい女子社員にアプローチされたとき「いや俺ほんとはガチオタだから絶対無理だから」と内心思いつつそのアプローチに気づかないふりしてたような事もあります。  世の中には「あーあ誰かいっしょに行ってくれないかな」とわざとらしく聞こえるように言う女性も実際にいるのです。 その場に二人しかいないのに! あぁいうのはドラマや漫画だけじゃなくリアルに存在する話なんですよ、えぇ。  …話がそれたので、映画の話。  福田組の映画は好きじゃないですし、しかもあの原作の映画化。 相変わらず全く不要な佐藤二郎とかいらない要素満載で、観る前から絶対に嫌いな映画かと思ったわけですが、意外と嫌いじゃなくてびっくりしました。  マンガの映画化というのは原作完全準拠なんて全然無理なわけだし、オタク要素を自然に描いても映画として何も面白くないわけです。 わけのわからないミュージカルとか、あんな会話リアルにするわけない過剰なオタクデフォルメとか、エヴァの主題歌をいじったテーマ曲とか映画化するにあたり改変された要素が、個人的にはたまたま嫌いじゃなかった、とそういう事なんでしょう、多分。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-03-10 14:20:18)(良:1票)
203.  トイ・ストーリー4
トイストーリーシリーズは、個人的にはあまり刺さらないシリーズで、PIXERのアニメの中では「中の中」くらいの出来のシリーズという評価です。 当然、シリーズに思い入れもないので、一部で話題になった「4はトラウマ」みたいな話は(理由はネットで読みましたが)理解できません。 個人的には3も4も(1も2も)面白さとしてはだいたい同じくらいでざっくり7点前後の作品群です。  またウッディが仲間の元に戻っても「いつまで同じ事やってるの?」という話にしかならないし、製作サイドがここらで路線変更するのはまぁ当然かな…と個人的には思いました。 大人になると子供の頃と言ってる事が変わるのは良くある話だし。  以前「結婚するまで処女でいる」と宣言していた純愛指向の知人女性がいたのですが、彼氏にいろいろ教えられてからは人前でエロのよさを熱く語る人に変わり果ててました。主義主張なんてそんなもんですよ。
[地上波(吹替)] 7点(2022-06-26 19:00:09)(良:1票)
204.  天気の子
劇場公開時、評判を知ろうとレビューを軽くみると「恐ろしいほどのセカイ系」とのレビューが多数。 あぁ新海、今回は自分の趣味全開でやらせてもらえたのね…と思いつつどストレートなセカイ系はさすばにちょっと…と思い(&声優じゃない有名俳優女優のキャステイングも気にくわなかったので)劇場に脚を運ばなかったわけですが、今回地上波放送との事で視聴。  後半、覚悟していたその想像を上回るほどのど直球なセカイ系っぷりにはちょっとびっくりで、逆にここまでセカイ系だといっそ清々しい…と感心するレベル。 普通に評価すれば6点とかなんでしょうが、いまどき「セカイの命運より君一人が大事」というセカイ系特有の青臭いテーマをどストレートに描く姿勢はわりと嫌いじゃないのでプラス1点です。 とはいえ映画の出来としては「君の名は」には遠く及びません。 同じセカイ系であっても、一般の人が観る劇場映画なんだからあれくらいうまくそれを隠してほしいのですよ、えぇ。  あとは映画について細かい事をちょこちょこ書くと… まず前作よりさらに具体的に描かれる細かなリアル東京の姿には感動しました。 描かれる街があまりに具体的なので東京の地理に明るいかどうか…で受ける印象がだいぶ変わってくるのではないでしょうか?  たとえば、冒頭の病院のシーン、彼女が新宿南口のあの病院から小田急の踏切を渡って代々木のビルに行くシーンわけですが、あのシーンで実際に「この踏切閉まると長いんだよな」とか「ここ右まがったひつじ屋おいしいんだよな」なんて事が頭に浮かぶかどうかでだいぶ映画の印象変わるんじゃないかな、と。 そう思うくらい具体的なややマニアックな新宿池袋田端近辺の街が描かれていて、個人的には好きでした。東京好きなんで。  あとどうしても言いたい日本の劇場アニメでよくある「興業のために声優を使わない事」に関しての問題です。 個人的には「キャスティングが嫌だからアニメ映画を観にいかない」人もいる事を制作会社には強く訴えたいのです。  平泉はネタとして割り切るとしても、本田翼はかなり残念。小栗の役は「これが平田だったら…」といちいち思わせてくれるし、じゃぁジブリのように声優嫌いなのかというと、花澤綾音というオタ向きな声優いじりして遊んでくるし、もうどうしたいのよ?と。 主要キャストについては知名度の高い俳優を使えという製作会社の意向なんでしょうが、こういうのはほんとーにやめていただきたい。  そんな中、主演の二人の演技はなかなかよかったと思います。 特に昨今売れてる森七については、今後普通に声優の仕事普通にやってけるよなぁ、と感心するほど。 まぁ主役の声がひどいと例えばプロメアみたいに「観てらんない」ような事態に陥る可能性が多分にあるわけで、そこはさすがに配慮したんでしょうけどね。
[地上波(邦画)] 7点(2021-01-04 02:45:06)(良:1票)
205.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
そう、たしかにそう。子供の頃の絵本や雑誌で描かれた21世紀の未来都市、 「道路にはエアカー、街を走るチューブ列車、テレビ電話でルンルン」は どこへ行ってしまったんだろうか?確かにそうなんだよねぇ。 実際の21世紀になってみると、子供の頃(高度成長期)に夢見た未来がなんだか失われてしまってるんだよ。 未来へ向けての「ドキドキワクワク」「センスオブワンダー」はどこへいってしまったのか。 日本の子供の理系離れが著しいってのも、そういうのが原因なんだろう。     でもさ、でもでも思うんだけど、そういうのひっくるめてみんな自分の人生じゃん。 いま自分といっしょにいる人とこれからもずっと一緒に前に歩いていく、 それは確かに絵本に描かれるような大きなドキドキワクワクじゃないけれど、 等身大の一人一人の本当に大事なドキドキワクワク。それを捨てちゃう回顧主義なんて 燃えないゴミの日にでも捨てちまえ。(燃えないかどうか知りませんが) .......と、そういう映画。高原の小枝を大切に。 
8点(2004-02-16 16:21:17)(良:1票)
206.  ナイト ミュージアム 《ネタバレ》 
初見のときは、わりとありがちなファミリー向けファンタジーアドベンチャー程度に思っていたわけですが(あと、うわぁディックヴァンダイクが出てるじゃん!ってのは思った)、今回(ひまだったので)再見したら、あら不思議、意外とちゃんとした面白い映画じゃないですか。  2回目の方が面白く感じるっていうのも妙なものですが…まぁそんな状態なので、自分にしてはめずらしく?この映画が面白い理由が自分でもよくわかりません。  でもなんか面白いんですよね。しかも最後はなかなかハッピーな高揚感につつまれちゃうっていう。  2も今観たら面白いんですかね、俄然気になってきました、アメリアエアハート。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-04 00:03:17)(良:1票)
207.  レオン(1994) 《ネタバレ》 
面白いもので、有名な監督なりアーティストの代表作、最高傑作というのは本人がそれと意図しない作品だったりする事が多い。 この「レオン」も監督が本来撮りたかったのは「フィフスエレメント」であってその製作費を稼ぐために作ったという話も聞くけれど、本命であるはずの「フィフスエレメント」がしょーもない駄作に終わってる一方、この「レオン」は本来B級娯楽映画監督にすぎないリュックベッソンが偶然撮ってしまった第一級の名画になっている。まさに奇跡。 彼の撮る映画は、脚本構成に矛盾だらけで突っ込み放題のB級娯楽映画のオンパレードなのだが、この映画だけは、なぜかまぎれもない名画特有のオーラが映画全体からあふれ出していて、ホントにこの映画だけどうしちゃったの?と思わず聞いてみたくなるくらいだ。(ちなみに僕はグランブルーが大嫌いだからアレはなかったことになっている)  たとえば、最後にレオンが脱出できそうな雰囲気を醸し出しつつ後ろから撃たれて自爆するまでの流れ、スタンスフィールドが「やられた」と諦観してつぶやくまでの一連のシーケンスは完璧で、ここは何度見ても、上手いな~と思ってしまう。 このシーンなどは完璧に名画のそれで凡百のB級映画にはこの絶妙の空気感は断じて出せないと思う。  この映画について、冷酷な暗殺者であるレオンがたかが女の子相手に身を持ち崩すのはおかしいという感想を聞く事もあるけれど、そもそも「女子供は殺さない」を連呼してる時点で、実はレオンがそれなりに心が優しい人物である事は明白。 しかもこの映画に出てくるマチルダは、大人でもない子供でもない、あるいは子供でありながら大人の女でもある、絶妙な年齢だからこそ可能な独特の妖しい魅力に満ち溢れていて、ぶっちゃけ、目の前にこんな子がいたら恋に落ちないのはよほどの熟女趣味かゲイか性的不能者だけ。 しかも、根は心優しい少年のままのレオンなんだから、女性に対する抵抗力なんかあるわけもなく、当然のようにマチルダに手の平の上でコロコロと転がされてしまうわけである。 これはもうどうしようもない。しかもマチルダは子供故に無自覚な悪女っぷり。これはいかん、いかんですよ、奥さん。こんなのもう無敵じゃないですか。  さて、世の中のおじさんには、実はこのレオンのような「根は少年」みたいな人が結構いる。 マチルダならずとも危ない女の子にもてあそばれたらほとんどのおじさんはイチコロだ。 女子学生のみなさんにおかれましては、このマチルダのようにおじさんを操ってひどい目に合わせないようにしていただきたい、と切にお願いする次第なのだが、しかし一方で、破滅するくらいこんな女の子に弄ばれてみたいという気持ちも確実にあるわけで、げに女は魔物である。
[DVD(字幕)] 9点(2016-06-30 23:47:05)(良:1票)
208.  銀河鉄道999
公開当時、中学生のときの点数では文句なく10点。もうとにかくツボ。  ここ一番でかかるゴダイゴの名曲。ここ一番でやってくるハーロックとアルカディア号のかっこよさ。そして何よりメーテル。まさに男の子の青春の幻影。「お姉さんの言うとおりにすればいいのよ」的シチュは若さ暴走する青少年にはあこがれのシチュ。誰かに言ってほしかった!!    この映画のよさはもう理屈じゃないです。時代と自分の年齢と映画の内容が偶然かみ合って生まれた奇跡。    . .. この映画、LDも DVD も買ったけど、一回も見ていません。 当時、偶然の奇跡が噛み合って生まれたかもしれない感動。オトナになった今改めてDVDを観ると、それこそ「さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば青春の日..」となってしまう事を恐れているのかもしれません。    
10点(2003-12-01 16:34:53)(良:1票)
209.  9<ナイン> ~9番目の奇妙な人形~
個人的にティムバートンの独特の作風は苦手で、じゃぁ観るなよ、と突っ込みを受けそうなとこですが、しかしスターチャンネルの契約というのは月いくらで固定ですから、未見の映画が放送されていれば、もったいないからとりあえず観る事も往々にしてあるわけです。 これを貧乏根性と言います。  さて、オリジナルの短編アニメ版を気に入ったティムバートンが長編化したとの事ですが、何しろオリジナルを観た事がないため、比較ができません。 オリジナルと比べてどれくらい作品のカラーが変わっているか…など全然わからないわけですが、とりあえずこの長編版に関しては、ティムバートン感が半端ないです。知らずに観ても「これティムバートンだよね」とわかるくらい。実際はこの映画の監督でもなんでもないのに、「製作」という立場の影響力ってすごいものです。  さて映画は最初はいかにもな雰囲気で始まるものの、結局ギミックをはずしてあらすじだけをたどれば、そのストーリーは凡庸なまでにありがちですから、この雰囲気を楽しめるかどうかがすべての「ザ雰囲気映画」で、この独特な雰囲気が気に入ればフェバリットになる人がいても全く不思議はないと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-12-08 13:48:14)(良:1票)
210.  オキュラス/怨霊鏡 《ネタバレ》 
最初から「これは負け戦だろうな」というのは明らかですから、観客がただただ90分間負け戦の中であがく主人公達を見続ける映画です。  主人公2人の状況を観客と共有させるためだと思いますが、過去の記憶+幻覚と現在の時間+幻覚がどんどん混濁していくため、観てて「どうなっちゃうの?何がほんとに起きてる事なの?」となるわけですが、しかし負け戦なのは最初から明白なため「これもう終わってもいいんじゃね?」感がどうしても漂ってきます。つかぶっちゃけ飽きます。それが最大の弱点ですね。 実質30分で語れる内容を90分に無理やり引き伸ばしたような、要するにクドイわけですが、視聴後にwiki見たらこの映画はもともと短編映画を長編化したものらしく、なら無理に引き伸ばした感があるのもしょうがないのかな、と。  とはいえごくシンプルな「お化け屋敷&呪いのアイテム」だけの内容をここまで引っ張れる映画もそうそうないので、それを成立させたのは褒めるべきでしょう。 せめて60分程度の映画なら「完璧」だったと思うんですけどね、映画館にかける以上一定の時間は必要ですから難しいですよね。  映画を観ている途中に覚える感覚は映画というよりスティーブンキングの小説(映画ではなく小説)を読んでるときのそれに近く、キング小説特有のくどいネチネチ感と漠然とした不安感をここまで味わえる映画を僕は他に知りません。 そういう意味で「キングの原作を雰囲気そのままに映像化できた初めての映画」みたいな映画です。 もちろんこれキング原作ではありませんが、キングの小説をある程度読んでいる方ならこの感覚を共感してもらえるんじゃないでしょうか。  つかほんとのキング原作の映画(世の中に沢山ある)が、どれもこの映画よりキング感が薄いのはどういう事なんだ…
[インターネット(字幕)] 6点(2020-04-04 11:57:46)(良:1票)
211.  三大怪獣地球最大の決戦
皆さん書かれている通り、キングギドラのカッコよさといったらもう..「うあ、かっこいいなぁ~」と、ボクは子供時代から虜でした。   しかし、この後の映画では... X星人が主役の「怪獣大戦争」では動きもぎこちないしそもそも余り活躍しない。その後の「怪獣総進撃」に至ってはクモだの恐竜だのといったヨワッチイザコ怪獣連中相手に多勢に無勢で袋叩きにあってしまいます。そういう製作を重ねる毎にどんどん情けなくなる姿を見ているとフアンとしてはもうがっくり。キングギドラは、北斗の拳のラオウのように回を重ねてもずっと強く凛々しい姿を見せ続けるべきだと思うのに....    しかし、そんなキングギドラもこの映画では輝いていました。ってか輝いてた映画はこれだけ..という気もしますが。(そもそも金色だから輝いてるだろう、とかいう突っ込みはとりあえず無しでお願いします)    なんせキングギドラに敵対する地球怪獣陣は、 「あ、モスラがゴジラとラドンを説得します。」以下の迷シーンで、観客を笑わせっぱなしの始末だから、ストイックなキングギドラのかっこよさが際立ちます。   ..しかしそんな投げやりな地球怪獣に結局負けてしまうキングギドラ、怪獣王とかいってるけど結局弱いのかもしれない..という疑惑を早くもここで観客は抱くわけですが.. 
7点(2004-12-13 11:51:52)(良:1票)
212.  ゴッドファーザー
今まで避けていたけどそろそろこの映画についてもちょっと。 なんで避けていたかというと、私、この映画全然好きじゃないんですよね。大絶賛されているので点数つけづらいという奴です。 確かにこの映画、映画全体から感じる関係者の気迫といいましょうか、それは十分感じることができて、 なるほど関係者が力を入れて作られた映画なんだなぁ..というのはわかりますが、 逆にこの映画から感じるのはそのオーラくらいなもんで、話や内容にこれといって見るべきものを感じないんですよねぇ。 端的に言うなら映画全体から妙な迫力を感じる尺が長くて血なまぐさい映画ってとこでしょうか。(全体に重厚だからますます尺が長く感じるというか) だいたいこの人達にぜんぜん共感できないしなぁ..多分それがこの映画を好きじゃない最大の原因なんだろうけど。  
5点(2003-12-16 18:00:19)(良:1票)
213.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
主人公の、まるで監獄のような閉塞感に覆われた日常とそこからのブレイクスルーを淡々と描いた映画...なんだろうけど..とにかく見ていて雰囲気から何から嫌で嫌でたまらん映画。    今の生活にストレスを感じてるくせに、自分でそれをブレイクスルーすることもできずにただ鬱々としているだけの主人公が嫌。 そのままいけば父親と同じ道だったものを他力本願的アクシデントに救われて、それで幸せそうにされてもなぁ..    彼のようなタイプの人間が呪縛から解き放たれるためには、自宅を丸ごとを燃やすくらいの仰々しい大きな花火、つか儀式を行なうしかなかったのだろう。そうしなければ先へ進めなかったんだと。   あそこが主人公一世一代の決断のシーン。彼が主人公としてこの映画の中で物語を動かしたのはあそこだけ。なんてひ弱な主人公なんでしょ。    典型的B型ケセラセラ人間の僕には、この主人公に感情移入の余地もなければ娯楽として楽しむこともできず個人的評価は劣悪。それでも120分を一応ちゃんと見せてくれたのでこのくらいの点数かな。  
4点(2004-02-01 21:42:03)(良:1票)
214.  君の名は。(2016) 《ネタバレ》 
2018/01.03更新:自分の気持ちに素直になって10点に変更します。なんとなくこういうあざとい映画に10点あげちゃいけない気がしてスカしてたんですが、素直に点をつければこの映画は間違いなく自分にとって10点です。  以下初見のときのレビュー  今年の邦画ナンバーワンはシンゴジラで決まりだという流れの中、突然やってきたダークホース。 あれだけ話題のシンゴジラはいつのまにか置き去りで今や話題になる映画は「君の名は。」ばかり。 (モーニング娘。と同じで「。」がポイント)  新海誠というと「雰囲気の良さが売りで煮え切らない恋愛物の小品を取る監督」というイメージしかなく、この映画にしても予告を見る限り定番の男女入れ替わり物で全然目新しさを感じられなかったので観るつもりはなっかたのですが、しかしこれだけ話題になる(しかも口コミで観客が増え続けている)となるとこれはもう観るしかないという事で劇場に足を運んだわけです。  いやーよかった。 これほんと素直にいい映画でした。 予備知識を全く入れずに観たのもプラスで、予想外の展開に驚きながら映画を観る事ができたのでストレートに映画のよさを味わう事ができました。 新海誠、ダイナミックなエンターテイメント映画撮れるんじゃん! 確かに劇中に細かい突っ込みポイントが多すぎるんですが(あの年齢で3歳違えば高校→中学の年齢なわけで実際に電車で瀧を見た時に外見でおかしいって気づくだろ、とか)、映画的ご都合主義って事で個人的には許せます。 また内容的に確かにいまさら感のあるセカイ系SF(FはファンタジーのF)ですし甘ったるい恋愛物。ダメな人はダメなんだろうな、と思います。(まぁ恋愛物なのは明らかなんで苦手な人はそもそも観に行かないでしょうが、厨二セカイ系だとは予想しませんよね…) でも50年以上生きてて思いますが、何十年たとうが恋愛っていうのは甘酸っぱいものだし切ないものだしそこが素敵なものなんです。  さて、この映画の内容について詳しく書いていくと軽くブログ一本分くらいの内容になるので、あえて今回一つとりあげるなら、声の演者さんのすばらしさ。  10年以上前から、なぜか日本の劇場アニメでは、ジブリにしろ細田守ものなどでも、それがおしゃれだと勘違いでもしてるのか実写映画へのコンプレックスなのか、謎の下手くそが声を当てるケースが多く見受けられ、正直言ってそれだけで観る価値がなくなっているアニメ映画がいくつも製作されてきました。 実写映画で棒演技の素人が主役を張るなどドキュメント映画や企画物でもない限りありえないわけですが、なぜか一部の大作劇場アニメではそういう事が普通に行われているのです。 海外のアニメ、例えばピクサーなどの日本語吹き替えは厳しいオーディションで選ばれているためどの映画も実に素晴らしいのに、なぜ海外物ですらちゃんとやってる事を日本の大作劇場アニメで出来ないのか?と幻滅する事が多かったのですが、この映画ではそんな事は全くなく声のキャストは自然で本当に素晴らしかったと思います。  主演の神木隆之介にしろ上白石萌音にしろ、共に本職の声優ではないわけですが、難しい男女入れ替わりの演技を上手くこなしていて観客を映画に引き込むだけの力がありましたし、長澤まさみや谷花音、それにテッシー役の成田凌など、声優を本職としない人が自然で素晴らしい芝居をしていたのは本当に観ていて心地よかったです。  この映画のヒットを機に「不自然なくらいへたくそな人にわざと声を演じさせる」日本の一部劇場アニメに見受けられる悪癖がなくなる事を切に願います。  それからごく個人的な事ですが、私は新宿の東宝で観たのですが、新宿でこの映画を観ると鑑賞後に道を普通に歩いているだけで話題の聖地巡礼ができるのです。 シンゴジラもそうですが、映画に「よく見知った街並」が出てくるとやっぱり観ているときの気分が違うんですよね。 この映画のヒロインのように「田舎はいやだ東京に行くんだ」と高校卒業後すぐに東京に出てきた自分的には、こういうとき東京に出てきてよかったと何十年たった今でも心の底からそう思います。 何より大事な人と出会えたのも東京での事ですしお寿司。  ビバ東京!
[映画館(邦画)] 10点(2016-09-26 20:15:34)(良:1票)
215.  ミッシング ID 《ネタバレ》 
wikiによると公開時の評価は「酷評」らしく、実際このサイトでの平均点も5点を切っているという、どう考えてもゴミ映画。 しかし、有名映画ブログあたりにはこの映画を「そこそこいい」と褒めてる人もいて「どっちやねん?」と思ってたらちょうどテレビでやってたので。  で、感想としては、そもそもハードルが低い事もあり「この手のミステリースパイ系娯楽映画としてごく普通の出来でそこまで悪く言わなくてもいんじゃね?」というのが正直な感想です。 まぁ「誰がオーブンに時限爆弾セットしたんだよ!」とか「友達の高校生が万能すぎるだろ!」とか映画中にツッコミどころは多々ありますが、しかしまぁ許容範囲内じゃないでしょうか。そこまで酷評されるほどでもないんじゃないかなぁ…と。  特に序盤部、気になる女の子が課題をやるために部屋にくるとき、あわてて部屋を片付けたり無意味に部屋の中でポーズをとったりちょっと腕が触れ合うとときめいてみたりするところは、ほんわかしててなんかいい感じでした。 いやそこ映画の本筋じゃないですけどね! アメリカ人でも女の子が部屋にくるとあわてて部屋を片付けるんですな。  あとは主人公の目と眉の間が狭すぎることがやたらと気になったんですが、まぁこれも映画の本筋的にはどうでもいいところですね。
[地上波(吹替)] 5点(2017-12-04 16:21:33)(笑:1票)
216.  ブリジット・ジョーンズの日記
再見したので全面書き換え  この映画を初めてみたときはスターチャンネルの契約をしてた頃で、字幕で見たわけですが、そのときの印象は「あぁなるほどね…そこそこ面白いけどね」くらいの映画だったわけです。 それが今回テレビ東京の吹き替え版を観たら、あら不思議、面白いじゃないですか。  「あれこんな面白かったっけ?」と思ってよくよく考えてみたわけですが、この映画、イギリスのステレオタイプの毒女を描いたものだと思うんですが、そこでのたたずまいやらなんやらがそのまま日本人の感覚で観ても違和感なく、デフォルメされているとはいえリアリティがあるわけです。 で、日本語吹き替え版だとそんな彼女の細かいツッコミやら独白やらをリアリティをもって観る事ができるんです。 字幕だとどうしても「映画の中の事」という「「一歩引いた感」を感じてしまうのです。  この映画に関してはこの違いが結構大きくて、吹替えで見たら評価がグンとあがりました。  ほとんどの洋画は「吹替えだけ」か「字幕だけ」かでしか観ないわけですが、それによって映画の面白さがずいぶん変わるとするなら、どっちを選ぶかは結構重要だなぁと感じ入った次第です。 世代的に長らく字幕派だったんですが、吹替えを非常にうまい人が演じてくれて、リップシンクの違和感がなければ吹替え版の方がいいかもしれない、とちょっと思った僕だったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-06-09 11:58:12)(良:1票)
217.  キャビン 《ネタバレ》 
全く前知識無くこの映画を観る、という幸運に恵まれたため最後までワクテカで観る事ができました。  これほどネタバレ無しで見るべき映画はそうそうないと思います。  過去のホラー映画の存在を踏まえてのメタフィクション映画というものは、本質的には王道ではなく邪道であるのは確かで、そういう意味で高得点をつけづらいタイプの映画ではあるのですが、ただただこの映画は「好き」です。  ラスト直前のシガニーウィーバーが出てきた時のデジャビュ感はすごくて、「あれ、なんだっけあれあれ…そう宇宙人ポール!」と数秒悩んでしまいました笑  あと、この映画のヒロインを演じるクリスティンコノリー、かわいいし体形もエロくてめちゃくちゃ好み! 登場のショーツシーンだけでなく中盤以降ももうちょっとエロいシーンがあれば最高だったんですが…それはこの映画の設定的にビッチ担当の仕事ですから望むべくもありません、残念!  てかこの女優さん、全然知らなかったので調べたらこの映画の時点で30歳をとうにすぎててびっくりしました。 ナチュラルに女子大生役やってたのにそんな年齢だったとは!  なんのかんの言って一番の魔物は女性なんですね、というお約束を書いといてこのレビューを終わりたいと思いますw
[インターネット(字幕)] 7点(2017-12-30 00:24:54)(良:1票)
218.  海底軍艦 《ネタバレ》 
アマゾンプライムで配信されているHDリマスタ版でひさしぶりに鑑賞。  「こういう映画だ」と割り切ってみると今観てもこれが意外と悪くない。 (あくまでも「割り切って観ると」「意外と悪くない」です。いいとは言ってない笑)  めちゃくちゃ若い高島忠夫やめちゃくちゃ若い藤木悠が登場。 しかし天本英世はすでに長老役。 おまえいったいいくつやねん? 平田昭彦も他の映画では見る事のないような間抜けな姿で登場。この役よく受けたな…  また冒頭でこの時代の日本映画としては貴重なムチムチビキニ女性も登場します。 007は2度死ぬボンドガールの微妙なビキニ姿よりよほどナイスバディ。  それにしてもあらためて観ると神宮司って、ネオナチと同類なんですよね。 昔観たときはあまり考えなかったんですが、今観るとこいつ相当ヤバい奴です。 「正義の軍艦の艦長」が劇中で主要登場人物にキチガイキチガイと罵られる映画はそうそうないでしょう。 そういう意味でもすごい映画です。(悪い意味で)  てか世界中に地震を起こせるようなすごい力を持つムー帝国の民が裸でやりを持ってるっていうのはさすがにどうなんでしょうか…  細かいところですが劇中に登場する戦闘機がF86なところに時代を感じさせます。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-08-22 22:44:43)(良:1票)
219.  シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
1995年10月4日の18:00だか18:30だかに放送された第一話に衝撃を受けてからリアタイでハマり、そしてあの最終話で違う意味の衝撃を受けた多くの同志達は今この映画を観てどう思うんだろうなぁ…と、あらためてそんな事を思わせてくれる映画でした。  もし25年前にこれに近い終わり方を見せてくれていれば間違いなく神話になっただろうな…とは思いますが(まぁあの最終話もある意味伝説ではあるのですが)、今だと逆に、綺麗にまとめすぎてありがちで平凡な終わり方になっちゃったなぁ…と、ちと残念にも思えてしまいます。 …まぁとにもかくにも一応ちゃんと終わった事をもって良しとしましょう。  そもそも単独の映画として評価できるようなものではないので点数のつけようもないのですが、つけないわけにもいかないのでとりあえずなんとなくの点数つけときます。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-08-15 01:50:09)(良:1票)
220.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
一言で言えば「太平洋戦争前後を舞台にものすごく丁寧に描かれたサザエさん」 丁寧に丁寧に独特の空気感で描かれたこの映画が絶賛されるのはとてもよくわかります。 製作者の熱意が半端ない事が、観ていてこれだけ伝わる映画もそうそうありません。  私の父は、この映画のヒロインより少し年下のはずなのですが、映画中にもそういうシーンがあるように実際に学徒動員で兵隊にとられていて、ただそのときすでに昭和20年。 タイミング的にはすずさんの旦那さんが兵隊に転換になった時期くらいで、実際に戦場に出る前に戦争は終わりました。 (もう沖縄まで落ちてたわけで内地の人間は本土決戦に備えるしかない時期だったわけですから) そして父が戦場にいかなかったおかげで、今現在、私はこの世界の片隅ですごせているわけです。  映画中でも原爆のタイミングですずさんが呉にいたのか広島にいたのか…は本当に紙一重の運でしかありません。 そもそもすずさんがあの家に嫁入りしたこと自体、本当に子供の頃のただの偶然だし、時限信管の爆発に巻き込まれてしまうのも実は本当にささいな偶然です。  つらい事もあり楽しいこともある現在の自分の状況は、歴史の中で語られないレベルの本当にささいな偶然の連鎖の中で生まれたものにすぎないという事がとてもよくわかる映画だと思います。 で、そんな今の自分を前向きにとらえるか後ろ向きにとらえるか…それは全部自分自身で決める事なのです。 特別なヒーローなんかじゃない、この世界の片隅でほそぼそと生きている平凡で非力な人間に出来る事はそれくらいしかないわけですから、だったらせめてそこはポジティブに捉えた方が人生何かと幸せなんじゃないでしょうか。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-05-17 15:38:38)(良:1票)

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