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プロフィール
コメント数 2252
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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721.  喜劇 愛妻物語 《ネタバレ》 
妻から散々“雑魚”だ“屑”だと罵られる夫ですが、その呼び名に恥じぬ下衆っぷりを見せつけます。泥酔女に手を出そうとしたり、借り物の部屋だからトイレを汚しても構わないと宣ったり。それに“これから頑張る”と口に出す奴に限って、本当に頑張った例がありません。夫は正真正銘のダメ男でした。ただ、妻は口で言うほど夫を悪く思っていないでしょう。ふとした時に見せる優しげな顔(しょうがないなあの顔)がその証拠。それに頑なに“幸せの赤パンツ”を履き続けていることからも、夫への情がうかがえます。なお、妻も自認するように、彼女も品行方正ではありません(宿泊詐欺に試供品泥)。おそらく『貧すれば鈍す』なのでしょうが、傍からみれば『似たもの夫婦』あるいは『割れ鍋に綴じ蓋』です。それでも、妻が夫に別れを切り出した時は本気だったかもしれません。未来が見えない。ジリ貧人生は嫌だ。妻は娘を抱きながら泣きじゃくります。そんな2人にしがみ付く夫。その姿はまるで『貧乏神』のようでした。拒絶する事もできたのに、結局受け入れてしまったのは何故でしょう。実は夫を愛していたから?心の底では才能を信じていたから?いや単に諦めたのだと思います。夫の無様な姿に馬鹿負けしたのです。2人の表情変化は必見!この時一蓮托生が決定したと考えます。案外そこそこ幸せに、最後まで添い遂げるのかもしれません。『こんな人生も悪くない』と自分に言い聞かせる既婚者も、きっと多いんじゃないでしょうか。私も含めて。 濱田岳が上手いのは承知していましたが、水川あさみがここまで凄いとは今まで気づきませんでした。綾瀬はるかやガッキーなど『理想の妻』を演じられる女優さんは数多くいますが、『鬼嫁』をここまで魅力的に体現できる女優さんはそう居ないのでは。彫刻のような美しい顔なのに溢れ出る場末のスナック感。あの声、正直たまらんです。あんな迫力満点の尻に敷かれるなら本望と思わせる見事な尻、いや恐妻ぶりでありました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-08-10 21:23:18)(良:1票)
722.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 
日本語吹替えを担当した声優さんが上手だったのか、裏切り者がそんなに悪い奴に思えなくて。根っからの悪人というよりも、単なるお調子者。だから、悲惨な結末をを与えたのは、少々可哀想な気がしました。お仕置きにしてはキツ過ぎたかなと。冒険映画のお約束がちゃんと守られていたので、安心して観ることが出来ました。TV地上波吹替えにはもってこいの作品。
[地上波(吹替)] 6点(2008-01-27 21:10:51)(良:1票)
723.  遊星よりの物体X 《ネタバレ》 
登場人物たちは、物体X(みんなは”火星人”と言ってました)がいかに人間よりも勝っているか、危険な存在かを力説するのですが、見た目はまるっきり人間。しかも動きが遅い。狡猾さも感じられず、緊張感はあまり無かったと思います。終止人間側に余裕が感じられました。クライマックスもわりとアッサリ。エンディングはとてもほのぼのとしていました。ホラーというジャンルからすると違うかなと思いますが、なんか微笑ましかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-03 21:37:57)(良:1票)
724.  西遊記(2007)
悟空・悟浄・八戒のキャラ設定はバカ・クール・真面目。トリオとしてのバランスは悪くありませんが、三蔵を含めたカルテットで捉えると真面目が被ってしまいます。その点、夏目雅子のテレビドラマ版西遊記は、ボケ・ツッコミ・ぼんやり+真面目という完璧な布陣。しかもマチャアキと西田敏行という天性のコメディアン2人を揃えているのですから、面白くて当たり前。名作ドラマと比べるのは酷だと承知していますが、それにしても本作はつまらないです。悟空の熱血バカぶりは正直うっとおしいし、悟浄と八戒の存在感の薄さは致命的です。深津の演技プランは夏目の完全なコピー。面白味に欠けます。アクションは悪くありません。でも一つ一つが無駄に長い。一言で言うなら、香取の香取による香取のための西遊記。香取慎吾及びドラマ版のファンならば手堅く楽しめるでしょうが、そうでない方はちと辛いかと。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-05-25 23:16:21)(良:1票)
725.  来る 《ネタバレ》 
極端な物言いをするなら、本作の是非を決定付ける分かれ目は、松たか子さんのキャラクターに魅力を感じるか否かに尽きると考えます。完全無欠のプロフェッショナルとして、ある種の冷酷さを漂わせていたスーパー除霊師が、最終決戦で露にした”愛“や”情“すなわち”人であるが故の弱さ“に価値を見出だせるかどうかが鍵。(ちなみに、“何か”が姿を現したシーンの衝撃は絶大でした。絶望は美しいです)あれ?この感想って中島監督の『告白』の時と同じですね。やっぱり中島監督は、松たか子さんの使い方がお上手なようで。そして終わり良ければ全て良しと(ハッピーエンドという意味ではなく)。王道のオカルトでありながら、ホラーを観ている感覚はありません。これまた不思議な味わい。怖いというより、面白い、興味深いとの印象です。ちなみに”何か“は、難病や麻薬中毒なんかと置き換えても成立するでしょう。恐ろしい敵と対峙したとき、人の値打ちが明かされます。
[映画館(邦画)] 8点(2019-01-12 17:37:14)(良:1票)
726.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
伏線らしい伏線はありません。あの結末は、ある種のちゃぶ台返しだと思います。でもだからこそ、客観的な立場ではいられず物語に引き込まれた気がします。巧妙な詐欺事件としか思えなかった。主人公と共に震え、絶望を味わい尽くしました。人間には危機願望というのがある。ホラー映画、お化け屋敷、絶叫マシン。恐怖を擬似体験することで、カタルシスを得るという手法です。その究極の形が『ゲーム』だと思いました。一度死んでみること。しかも主人公の場合、父の自殺を追体験することでトラウマ解消にも役立っている。生まれ変わり儀式の効用は計り知れません。おそらく中途半端なモノだったら、プレイヤーの怒りを買うだけでしょう。自殺にまで追い込んでこそ価値がある。かといって、自分もゲームをやりたいとは絶対に思わない。こんな最低最悪の悪趣味なゲームを肯定する気はありません。あ~でも、心の何処かでこんな体験を願っている気もする。人間とはなんて贅沢な生物なのか。
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-16 20:03:04)(良:1票)
727.  綱引いちゃった! 《ネタバレ》 
外的要因(綱引きで結果を出したら解雇取り消し)と高い目標(県代表に選ばれること)で幕を開けた綱娘の活動は、終盤で内的要因(綱引きが楽しい)に変化し、目標も下方修正されました(大会に参加できればいい)。これは当然の成り行き。餌に釣られて大会に出場したら、優勝してラッキー!なんて筋書きで感動できるはずもありませんから。特筆すべきは競技シーンの短さでした。ハイライトの県大会は、終盤僅か10分程で処理されます。これは競技の特性も去ることながら、明確な『過程重視』の主張と考えます。プロは結果が全て。ですが、アマチュアスポーツは違います。健全な心身を育む『努力の過程』にこそ、本来の価値があるはず。もちろん勝つに越した事はありませんが、勝利至上主義のアマチュアスポーツなど本末転倒もいいところです。でも現実は違いますよね。その点で本作のアマチュアスポーツ観は賛同したいですし、結果を問わなかった点も綱引き競技への敬意と受け取りました(綱娘の対戦相手は体つきからしてガチ。あのチームに初心者マークがマグレでも勝ったら失礼というもの。善戦で十分な結果です)。で、本作で重視された『努力の過程』は、技術や体力より精神面でした。キーワードは「ひとりじゃない」。どんな困難も皆で乗り越えようというメッセージです。残念ながら『給食センター廃止撤回』は叶わなかったワケで、団結しても、努力しても、届かぬ願いはあります。それでも「ひとりじゃない」と思えるだけで救われるのが人間なのだと思います。 実は『白ゆき姫殺人事件』で井上真央さんの演技力の高さに興味を持ち、本作を鑑賞した次第。特別輝いていたとは思いませんが、与えられた役柄を手堅く演じていたと思います。でも、もうちょっとハツラツとしていても良かったかな。一般的に市役所職員のイメージって、あんな感じなのでしょうが。
[インターネット(邦画)] 6点(2020-10-15 18:56:27)(良:1票)
728.  三年身籠る 《ネタバレ》 
オセロ中島主演ゆえにコメディを予想していたのですが、違いました。たしかにコメディの味も感じます(1箇所だけ大爆笑しました)。でもその実は結構シリアスなドラマ。男と女の“生き物”としての違いを、まざまざと見せつけられた気がします。オスとメスの違い。父と母の違い。さらに女と母の違い。男→父の変化よりも、女→母の変化は、より劇的なのでしょう。考えてみれば、「身籠る」という言葉からもその事がうかがえます。自身の体の中にもう一つの命を籠もらせる。他者の介入を一切許さない長期間に及ぶ関係は、あらゆる対人関係と一線を画します。三年身籠ったことも、それを“よし”とした主人公の選択も、常職では考えられません。自分は中島をコワイと思いました。でも“母の本質”はこういうことなのかもしれません。男としても、父としても興味深く観させていただきました。ちなみに多彩な料理も見所だとか。
[DVD(邦画)] 6点(2007-03-23 18:55:18)(良:1票)
729.  馬鹿が戦車(タンク)でやって来る 《ネタバレ》 
サブはいわゆる社会的弱者。金は無いし、頭も良くない。そんなサブ一家を村人達は、嘲笑の対象とします。冒頭、船頭の口からも語られるように、何か村に問題が起これば、あの一家のせい。あの一家に比べれば我が家はマシ。そう考えることで、村人は平穏を手に入れています。村社会における、一種のスケープゴート。村人に対して強い怒りを覚えます。と同時に落ち着かない気持ちにもなる。それは、自分も村人の一員であるから。もちろんあそこまで酷くはないと思う。でも多かれ少なかれ同じような心理があるのは確か。地域のコミュニティが廃れた今、その局面が学校なり職場なりに残っただけのことです。ストレスのはけ口として弱者が利用される。サブが去った村では、また新たなスケープゴートが選ばれるのでしょう。もちろんそれは村人の中から。今やイジメは社会問題。しかし何時の世にもあったことです。“俺の若い頃はそんなに陰湿じゃなかった”は、ただの言い訳。イジメはその時代の倫理観・価値観に左右されるものだから。イジメを無くすため、多くの有識者や専門家が様々な提言を行っています。どれもごもっとも。でも心に響きません。自分には本作の方がずっと心に響きます。要は、馬鹿になって暴れりゃいい。イジメられたら仕返しすればいい。単純なことです。後先考えずに、とりあえず殴れ。そして逃げろ。結局最後に勝つのは上手く立ち回れる小利口ではなく、馬鹿であって欲しいと願います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-26 18:26:07)(良:1票)
730.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 
本作最大の欠点は生還要件が厳し過ぎることです。エイドリアン・ブロディは「船を奪って捕虜となっていたプレデターに操縦させる」と言いますが、幾らなんでも無茶というもの。ある程度現実的な希望がないと、“生き残ってやろう”という気が失せてしまいます。そういう意味では、舞台設定の種明かしは最後でも良かったかと。やっと敵を倒して空を見上げたら月が2つありました的な。結末の感じでは続編製作が可能なので、次作でちゃんとオチを付けてもらいたいと思います。原点回帰とも言えるジャングルでのサバイバル戦は、『プレデター』らしくて良いと思います。ただ、プレデター攻略法としては、さほど目新しい部分は無く、1対1でヤクザに遅れを取ってしまうプレデターはちょっと頂けない。でもお気軽に楽しめるSFシリーズという点を評価し、チョイ甘めですが6点進呈いたします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-07 19:51:32)(良:1票)
731.  クロスファイア(2000)
能力者としての苦悩があまり伝わって来なかったのが一番きつかったと思います。人を殺すことに対して、簡単に開き直りすぎ。矢田亜希子にこの役は荷が重すぎた気がします。展開も粗く、全体的な浅さは否めません。ただ、警察署内で火がついた書類が舞う場面やクライマックスの爆発シーンは見ごたえあり。邦画でこれだけ迫力ある画はなかなかお目にかかれません。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-10-09 00:05:08)(良:1票)
732.  愛の流刑地 《ネタバレ》 
「先生が私を作り変えてしまった」と冬香が言った時点で、普通の男なら地雷を踏んだ事に気付く。トヨエツもいい大人なんだし、「ヤバイ」と思ったでしょう。でも正常な判断力は働きませんでした。よほど体の相性が良かったのか、それを愛とよぶのか、自分は知りません。ただハッキリしているのは、冬香は恐ろしい女だということ。彼女の望みが垣間見えた時は身震いしました。トヨエツの新作は、言わば2人の子供です。トヨエツは完成した時点でかなり満足している。でも冬香は違いました。種を植えて満足の男と、育てることに意義を見出す女の違いか。わが子を世に出すために自らの命と父親の将来を捧げます。まるで自爆テロ。どんな大義名分もいい訳でしかありません。大人が自己責任で不幸になるのは構いませんが、罪の無い子供が巻き込まれるのはいたたまれない。本作では意図的に冬香の実の子供に言及していないように感じますが、それはズルいと感じました。それでも野次馬根性で飽きることなく観られたので点数は甘めです。ちなみにハセキョウは相変わらずハセキョウでしたが、いつもよりは少し良かった気がします。それは自分が無類のノースリーブフェチであることと無関係です。
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-09 22:06:23)(良:1票)
733.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
一見さんでも十分に、常連さんなら十二分に楽しめるであろう本作。『地上スレスレ手足バタバタ』や『変装マスク』を一ひねり加えて見せるあたり、シリーズファンならニヤリとする変化球でしょう。製作陣がシリーズの肝をきちんと把握している証拠です。ただし、この手法はある種の禁じ手であるとも考えます。例えるなら『懐かしのメロディ』。えてして歌手はアレンジして歌いたがるものです。マンネリを嫌ったサービス精神なのかもしれませんが、観客が求めているのは定番の味。マンネリ結構。いやマンネリこそ頂戴したい。それは映画にも言えるのではないかと。やはり『手足バタバタ』はハントにやって欲しいし、変装マスクもキッチリ見たいと感じてしまいました。レギュラー定着のサイモン・ペッグは期待通りの活躍。今までには無かったコメディパートを見事に担ってくれました。緊張感をスポイルしない笑いは、サスペンスを引き立てる最高のスパイス。エンターテイメント作品としてレベルアップを果たしました。シリーズ転機となった佳作ですが、個人的には箸休め感覚。これ以上無いほど豪華な箸休めではありますが、次回はド定番のメインディッシュを期待します。今から待ち遠しいです。トム・クルーズがあの見事な肉体美を保持している間に是非!
[DVD(吹替)] 7点(2012-08-12 16:27:49)(良:1票)
734.  愛しのアイリーン 《ネタバレ》 
原作は連載当時時々拝見。吉田監督の手に合うはずだと確信しておりましたが、想像以上!吉田恵輔節炸裂の、地獄絵巻エンターテイメントを堪能させていただきました。まあ、そのやり口のエグいことエグいこと。修羅場と泥沼のドミノ倒しの中で笑わされる屈辱が堪りません。背徳感?不謹慎感?心が痛いのに気持ち良いから不思議。自分はMだったのかと困惑するばかりです。もうね、お話は基本的に滅茶苦茶なんですよ。暴走と迷走だらけ。でも、行動原理は“幸せになりたい(幸せにしたい)“。誰もが望むこと。何の問題がありましょうか。それが地獄へ続く田舎道という恐ろしさ。どうにもなら無い現実から性欲で逃避。いや、性欲こそが人生。アイリーンの場合は“お金“と言い換えてもいいでしょう。自己嫌悪と自暴自棄で、もうどうにでもなれってか?そりゃどう転んでもハッピーエンドなんて無理ですやん。そこに愛は有るの?なんて問い掛けが、これほど陳腐に感じるドラマがあったでしょうか。勝手に決めろ、自分で考えろと、突き放されているようでヒリヒリします。私が思うに、アイリーンに対して何らかの激情が岩男にあったのは間違いないでしょう。人殺しのハードルはかくも高いです。己を見失って思いの丈を“アレに彫る“とか、端から見たら完全に狂ってます。一番近い言い方が“愛“なのかなあと思います。“執着“よりも濃い感情。幸せだったかどうかは別にしても、岩男に生まれた意味はあったんだと思いたいです。嫁不足、晩婚化、国際結婚、村社会、格差、偏見、人種差別に、おばさんのくるくるパーマ。ディープな社会問題山盛りで、是非の処理能力が追い付きません。心が乱れて、最早正常な判断が無理なんであります。こんな修羅場ショーにあっても、気持ちがどん底まで落ちないのは、吉田監督には人間に対する肯定が根っこの部分にあるからだと考えます。錯覚かもしれませんが。最後に言っておきたいのが、アイリーンちゃん(ナッツ・シトイさん)が素晴らしいってコト。本年度のオレデミー主演女優賞は彼女で決定です。あと木野花さんの怪演にも特大のグランプリを進呈いたします。もちろん安田顕さんも最高でした。河井青葉さんには殊勲賞を、古賀シュウさんには敢闘賞で如何でしょうか。なお、この映画が文化庁の助成を受けていることに軽い衝撃をうけています。日常生活で気軽に『お◯んこ』って言っても大丈夫な気がしてしまうのが重大な副作用。自分が怖くって仕方がないです。年頃の娘がいるんです。この責任どう取ってくれるんですか。
[映画館(邦画)] 10点(2018-09-24 06:36:35)(良:1票)
735.  ガールズ・ステップ 《ネタバレ》 
『ストリートダンス』とは『自由な生き方』の象徴。誰もが憧れますが、簡単に出来ることではありません。諸々の事情により雁字搦めになって生きるのが常。人が社会生活を営む以上、対人関係の悩みを排除するのは困難です。彼女たちが当初ダンスに没頭したのは、地元イベントでの小さな成功体験もさることながら、自由に対する潜在的な欲求があったからと推測します。孤独の恐怖、愛の渇望、家庭の事情。踊っている間、彼女らは束縛から逃れられたのでしょう。ただ、これは一種の『対症療法』。抱える問題が肥大したことで、彼女らは対症療法さえ諦めました。このままダンスを辞めても、元の生活に戻るだけ。理論上、損も得もありません。しかし踊る事の楽しさ=自由に生きる喜びを知った者が、牢獄に戻れるはずもありません。再び踊る事を決意したのは、必然だったと考えます。それぞれが悩みを吐き出した事で、自らを縛る鎖の正体も明確になりました。敵を知り己を知れば百戦あやうからず。『しがらみ』『固定観念』『偏見』を克服するのは容易ではありませんが、彼女らは戦い方を知ったはずです。『ステップ』とは人生の階段。泣きながら、ぶつかりながら、JKは軽やかに、でも力強く、階段を昇っていきます。隣に同志がいる幸せを噛みしめて。 本作はスポーツ青春ドラマの王道フォーマットを利用しています。あとはモチーフとなる素材やキャラクターの魅力如何。『ストリートダンス』は、素人目にも良し悪しが分り易いため、かえって難しい題材だった気がしますが、努力の過程を重視し、パフォーマンスの見せ方も工夫し、クライマックスでは十分なカタルシスが得られました(最初の失敗ステージの方が、実は見応えがあったりします)。キャラクターについては、文句なしで大拍手!ISSAと見紛う塚本高史は雰囲気満点。ジミーズ5人はみな嫌味なく、等身大の女子高生を活き活きと演じてくれました。個人的にツボだったのは、岸本JK(メガネちゃん)。モッサリ具合が愛おしく、出番が少な目な分彼女の一言一言が重く、心を掴まれました。「一緒にやろうと誘ってくれた言葉は一生の宝物です」は号泣案件です。最後に一つだけ苦言を。超危険な“坂道自転車暴走”は“心の開放を表す比喩表現”として許容しますが“親に内緒の流産”は娘を持つ身として見過ごせません(昭和の学園ドラマだと割と普通だったりしますけど)。これは子どもたちを責めるより、非常事態に頼ってもらえない親が不甲斐ないと感じます。何の為の親だと。血縁に甘える事なく、家族内でもきちんと人間関係を築く努力をしなければと自戒します。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-07-25 17:28:58)(良:1票)
736.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
コレ『実話もの』だったのですね。どうりでストーリーにドラマチックさが足りないワケです。もっともあの流れで主人公が助かるはずもなく、結末には納得しています。“雪山で非情な決断ができない者は死ぬ”法則が破られたら一大事ですから。ただし、ジャーナリストが助かったのには驚きました。鼻と両手を失ったとしても、命が助かれば十分でしょう。それにしても権力とはスゴイものですね。無理が通れば道理が引っ込むヘリ救出。2次被害の危険性なんてお構いなし。まさに地獄の沙汰も金次第です。人間が生存してはいられない領域=デスゾーンとは、すなわち三途の川。三途の川ライン下りは、おそらく世界で一番贅沢な観光アクティビティでしょう。ヒトの冒険心(あるいは好奇心または虚栄心)という“業の深さ”には恐れ入ります。ストーリーは兎も角も、せっかくの世界最高峰の山。画的なダイナミックさ≒恐ろしさ≒荘厳さが、もう少し欲しかった気はします。
[DVD(吹替)] 6点(2018-01-30 22:49:44)(良:1票)
737.  ギルバート・グレイプ
夢を持つことは素晴らしい。青年は夢に向かって進むべきだともいう。だが本作の主人公は違う。きっと彼にも夢はあっただろう。何もかも捨てて夢を追う選択肢もあったはずだ。しかし彼はそれを選ばなかった。知的障害のある弟、病的肥満の母親が彼の足かせになったのだ。昨日と変わらぬ今日を生き、今日と変わらぬ明日を生きる。その繰り返しの毎日。そんなある日、旅の途中の少女と彼は出会った。自由に生きる少女。彼女に惹かれたのは必然だったのかもしれない…。彼女との出会いが、彼の心を少しづつ自由にしていく。だからといって彼の足かせが無くなる訳ではない。これからも現実と折り合いをつけて彼は生きていくのだと思う。ただラストシーンの彼の笑顔を見ていると、きっと今日と違う明日が待っている。そういう気がしました。 
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-20 23:26:53)(良:1票)
738.  真夜中の弥次さん喜多さん 《ネタバレ》 
原作未読のうえでの感想です。この作品、最初はいい意味で単なる「おバカ」映画と思って観たのですが、まったく違いました。これから観ようとする方は、必ず最後まで作品をご覧になることをお勧めします。前半と後半ではまったく趣きが異なります。ただ、面白いかどうかは人によります。(以下ネタバレを含みます。あくまで私個人の捉え方ですので、的はずれかもしれません。)本作のテーマは「現実(リアル)」とは何か?です。喜多はドラッグにより、弥次は旅することにより、向き合いたくない「現実」から逃避しています。つまり物語で起こっているほとんどの事象は2人にとって「現実」ではないわけです。こう考えると時代設定無視の事柄も「現実でない」ことを端的にあらわしているといえます。弥次は向き合いたくない現実(妻殺し)と向き合うことで「現実」を取り戻す(死後の世界から生還という形態)一方、喜多は向き合いたくない現実(弥次殺し)から逃避することで、別の「現実」を得ようとします。こうしてみると「現実」とはいかに不確定なものかが分かります。実際、作品中のあるべき「現実」を取り戻した後も、弥次喜多2人はいるはずの無いピンクの像にまたがり、あるはずの無いバイクで疾走しています。「現実」か「現実」でないかは観客本人が決めること。あなたは「現実」を生きていますかと問われている気がします。考えすぎかな。もっと単純にわははと笑うのが正しい見方かもしれません。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-05-02 00:07:49)(良:1票)
739.  決戦は日曜日 《ネタバレ》 
タイトルの元ネタはドリカムの名曲『決戦は金曜日』と思われます。日曜日、それは選挙投開票日を意味しました。国政に挑む世襲候補とその秘書の奮闘を描いた社会派ブラックコメディです。政界・選挙戦を扱った映画やドラマは数多くありますが、そのリアリティ度合いは様々です。ドキュメンタリーから架空の国を描いたファンタジーまで幅広い。本作はリアリティを担保しつつシリアスに寄り過ぎぬ軽やかさが魅力で「大人な笑い」を満喫できました。何と言ってもキャラクター造型がいい。ルックス良好、歯切れ良く意味不明な言い回し。世襲候補のモデルはあの方かな。そんなお嬢様を支える秘書を窪田正孝さんが好演しました。絶やさぬ笑顔は、魑魅魍魎跋扈する政界で生きぬく為の知恵でしょう。仮面は心を守る防護マスクです。でもずっと仮面をしていたら、外し方を忘れてしまいまうもの。コーヒーの味も分からなくなる程、泥に浸かっていた事を悟った主人公は遂に我に返りました。かくして新人候補とその秘書による掟破りの極秘計画が実行されたと。後半は一気にエンタメ色が強くなりましたが、その皮肉な選挙結果や希望と覚悟のエピローグも含め腑に落ちるものでした。川島有美氏は意外と骨がある人物でしたし、優秀な懐刀も腹を括りました。これから良い政治家になることが期待されます。モデルとなった現役議員さんの方はどうか知りませんが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-01 22:46:24)(良:1票)
740.  サヨナライツカ
妻投稿■画はキレイ。お話は原作の方がいい。『ミッドナイトイーグル』の方が面白かった。6点。(以上がカミさんの感想。【はち-ご=】さんスタイルを真似てみました。)興味の薄いこのジャンルを久々に観たのは、カミさんがDVDを借りてきたから。『ミッドナイト~』以来数年ぶり、夫婦揃っての映画鑑賞でした。「男女の性質の違いが良く表現されていたね。」「西島の体温の低い演技が良かったよ」などと、カミさんには利いた風な口を利いたものの、頭の中はこんな感じ→ ミポリン!パンツを脱いじゃうの!!うぉぉぉ~リビドーMAX!東ックス!『毎度お騒がせします』よろしくティロリロリーン♪乳首出るかな?何色出るかな?チャラチャチャンチャンチャチャチャチャン♪(サイコロトークの音楽で)え?ええッッ??見えなかったんですけど。シャラポワ、もとい、ポッツンさえ無かったんですけど。何?あれか、旦那がスタンド“エコーズ”を発動させたのか?「ヨメの乳首を死守しろ!」って。何を~ッ負けないぞぉ~!それなら、こっちはスタープラチナだ!精密な動きでコマ送りをしろ。オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラ!オラッ!!って、何書いてるだろオレ。無駄にスペースを使ってごめんなさい。いつにも増して感想に内容が無い…。
[DVD(邦画)] 5点(2010-09-22 19:26:45)(笑:1票)

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