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あばれて万歳さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1199
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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61.  ゴジラ×メカゴジラ
ゴジラ×釈由美子にタイトルかえろ。あるいは「釈と愉快な仲間達~ゴジラも出てるよ~」でひとつ。  
5点(2003-12-06 23:52:54)(笑:2票)
62.  シックス・センス 《ネタバレ》 
この映画、公開当時に「衝撃の結末」でシャラマンの名前を一躍有名にした映画なわけです。 で、そういう宣伝がなされていた以上映画を観ている客は「何かある」という目で映画を観る事にどうしてもなっちゃいます。 と、映画の序盤からブルースウイリスが死んじゃってて幽霊なのが見え見えなのです。 だって冒頭の自宅で食事は一食分しかなくて明らかに無視されてるし夫婦の仲たがいにも見えないし、それから後のシーンでも彼は少年以外の誰からも見えてないように撮られてるし。もう序盤から「こいつ幽霊だろ」としか思えない撮り方をされています。しかもミスリードしそうなシーンまできっちりあって逆にさらに怪しいっていう。 そしてご丁寧にも中盤では少年が懇切丁寧に設定を説明してくれちゃうのです。 「僕は死者が見えるんだ。死者は自分が死んでるって気づいてないんだ」と。 そこで初めて「あ、ブルースウイリスは自分が死んでるって自覚ないんだ!自分が幽霊なのは知ってるのかと思ったよ…」と個人的には思ったわけですが… (ちなみに彼以外の死者の多くは自分が死んでる事を知ってるようにしか思えないので設定矛盾があるわけですが。少年の祖母とか母に虐待死された少女とか首吊り状態でじっとこちらを見てる人とか、どう考えても自分が死んだ事を知ってますよね)  まぁそういう意味では劇中わかりやすく描かれている実は彼が死んでたという点においては多少目端の利く人からみれば「衝撃」でもなんでもないわけですが、しかし、その衝撃があろうがなかろうがなおこの映画は面白いのです。 私は初見のときに序盤からこいつは多分幽霊だろうなという観点で実際に映画を観ていたから間違いありません。 衝撃の結末なんかあろうがなかろうが、この映画は面白いしジーンとします。 オチで語られる事の多い本映画ですが、この映画のよさはそこにはない、と個人的に断言しておきますし、もっと言えばこの程度の結末だけであればちょっとしたB級映画レベルにすぎない映画だったと思います。 それ以外の出来のよさこそがこの映画を傑作たらしめていると個人的には思うわけです。  愛ですよ愛。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-18 11:21:59)(良:2票)
63.  リメンバー・ミー(2017) 《ネタバレ》 
ピクサー作品の良さというのは喜怒哀楽のバランスの良さにあると個人的には思います。 お約束のストーリーを、多彩な小技で観客を楽しませながら最終的に期待通りのラストに着地させる。 そこにピクサーの良さがあると個人的には思っています。 (たとえばモンスターズインクなんかがその典型です)  本作品でも「写真の高祖父の顔がなくて誰かわからない」「ヘクターは写真を飾ってもらえないから消えそう」という点で「ヘクター=高祖父」なのが観客には早々にバレバレなのですが、しかしピクサー的にはそこはバレバレでもいいところ。 観客はそれはわかった上で、この映画がどんな解決をしてくれるのか…そこに、ピクサーらしいお約束な展開を期待して観るわけで、そういう意味で本作品は観客の期待にきっちり応えていて、まさにピクサーの大王道。 減点法で評価したときにほとんど非の打ちどころがありません。  そういう意味で非常に完成度は高い映画だと思うのですが、しかし一方でキャラクターや音楽の魅力という面で突き抜ける要素があまりないのも確かで、お約束からもう一歩突き抜けた何かがほしいな…と思ってしまうのも事実。 そういう意味では「とてもいい映画ではあるけど大好きというには一歩足りない」惜しい映画になっていると個人的には思いました。
[地上波(吹替)] 8点(2022-03-09 02:45:53)(良:2票)
64.  E.T.
E.T はただもうE.Tだから10点。公開時、映画館で流した高校時代の自分の涙に10点。いっしょに見に行き、あきらかに泣いていたにもかかわらず上映後「泣いてない」と言い張った袴田君に10点。  
10点(2003-11-18 00:33:18)(笑:2票)
65.  ジョーズ'87/復讐篇 《ネタバレ》 
この映画のわりと序盤、息子が母親に訴えるシーンがあります。 「サメが特定の人間をおっかけてくるなんてありえないから!」と。  まさかの映画内自己ツッコミ。 なんでしょうかこのセリフ、製作スタッフの誰かがどうしても伝えたかった事なんでしょうか。  しかし悲しい事に、この映画ではサメが人間をおっかけて南の島までやってくるのです。 なんという哀しみ。バイバイ哀愁デイトです。  サメ映画の金字塔である名作JAWSには、続編として2~4が存在し、それがすべて駄作ぞろいというなかなか香しい作品群なのですが、幸いな事に映画自体の影が薄すぎてJAWSに続編がある事自体があまり知られていませんし、実際に観た人も少ないと思います。 有名映画の続編としてはそれ自体めずらしい事なのですが、しかしこの内容ですからそれはむしろ幸せな事だ思えます。  ただこの映画、JAWSという金看板をはずして色眼鏡無しでみれば、パニック物のサメ映画としてわりと普通のレベル…というか世の中にこれよりひどいサメ映画は沢山あると思います。JAWSという看板がついているため必要以上に点数が低くなってるわけですが、それもしょうがありません。 JAWSという看板はそれくらい重いのです。
[地上波(吹替)] 4点(2017-08-04 01:49:08)(笑:1票) (良:1票)
66.  バンク・ジョブ 《ネタバレ》 
不勉強で知らなかったのですが、イギリスでは超有名らしい実際に起きた事件「ウォーキートーキー強盗」をモデルにしたクライムサスペンス。 この事件は、当時、完全な報道規制が行われて、イギリスでは実際に何があったのかとかが今でも全くわからないらしいそうです。 で、生き残っている事件関係者に取材して作ったのがこの映画なんだそうな。  実際、この映画中ではその謎が実は王室のスキャンダル、具体的にはエリザベス女王の妹のスキャンダルだったとして実名で描かれていて、映画の中で存命の王室関係者の実名を出すというのは日本だったら許されないところでしょう。 そのあたりはさすがイギリスといったところでしょうか。  さて、映画の内容で一番「なるほど」と思ったのは貸金庫のくだり。  この銀行強盗事件は銀行の地下貸金庫数百件を強奪した事件なんですが、心配してかけつけた貸金庫の客との会話があって 銀行の人「現在被害を集計中です。貸金庫の中に預けていたものをリストアップしていただければ補償の検討をいたします」 貸金庫に預けてた客「そもそも人に知られたくないものだから貸金庫使うんだろ!」  おおお!!!なるほど!  この映画では、貸金庫に預けられていた「王室スキャンダル写真」「政治家のスキャンダル写真」「警察への裏献金名簿」の3つのやばいブツを巡って争いが起こるわけですが、それ以外の関係ない貸金庫の客の品々の多くも、大っぴらにできないものばかりだったという。  これ、映画ではなく実際の事件でも、貸金庫に預けていた客100人以上がその内容を明らかにすることを拒否したそうですから。  まぁ誰しも「絶対他人には言えない事」「墓場まで持ってかないといけない事」なんて一つや二つはあるわけですが、実際に銀行の貸金庫を利用する客の多くがそういうグレーな目的で使ってるというのは面白い発見でした。  もはやこれ映画のレビューなのかがわかりませんがw
[地上波(吹替)] 7点(2016-11-09 23:48:21)(笑:1票) (良:1票)
67.  映画 聲の形 《ネタバレ》 
重たい話は好きじゃないので、原作は(手近にあったにも関わらず)未読です。  さて、話のテーマとかかわる話を自分の経験から先に少し。 仲のいい同僚に聾唖の方がいたんですが、彼が言うには聾唖の家庭にもいろんなスタンスがあって「手話でコミュニケ―ションを取る派」の人もいれば、現実問題としてそれでは実生活で困るので「手話に頼らずなんとか会話でコミュニケーションするよう努力して一般の方と同じように暮らすのを目指す派」の人達もいて、同じ聾唖の家庭でもそのスタンスは結構違うんだとか。 で、その話をしてくれた彼の親は後者のスタンスだったらしいのですが、この映画の中のヒロインの母は多分そのスタンスの人なんだと思います。 だから娘や社会に厳しく接して普通の学校に通わせていた、と。 そのあたりの背景の描写は映画の中ではあまり語られてないと思うのですが(見落としていたらごめんなさい)、そういう事もあるんだと思って観た方が捉え方に幅も出るのかな、と思ったりしました。  で、映画本編の話です。 アニメに詳しい人が観れば「いかにも京アニらしい」で済んでしまうアニメ映画になっていると思います。 想像していたより重い話ではなく、なんか若い子がああだこうだと想いや苦悩をぶつけ合う青い映画。 途中途中の丁寧な描写はさすが京アニです。  問題なのはストーリーです。 最終的にはなんとなく大団円ぽくなるんですが、そこに至る過程が著しく不自然です。 ポイントになるのはヒロインが夜中に突然家を飛び出し橋に向かい、病院で目覚めた主人公がやはりなぜか橋に向かって二人が出会うシーン。 ここで2人が(なぜか夜中に)同じタイミングで橋に向かうのは(映画中の描写を見る限り)テレパシー、第六感、あるいはニュータイプの邂逅レベルの導きによるものであまりにも不自然、超ファンタジーです。 そこまでわりと地に足のついたストーリーを紡いでいただけにここの不自然さは目に余るばかり。  ファンタジーでなんとなく和解してさらに他の人ともなんとなくわかりあえて終わる… …いや途中までのうざい展開はなんなん? そういう思いが抜けません。  そこまではアニメ的なデフォルメはあるにせよ、シリアスな話でつないでいただけに急にありえないファンタジー話にされてもなぁ… とちょっと残念な映画でありました。  もっと軽いテイストの映画やコメディやラブストーリーなら全く問題ないんですけど、この映画のテーマであればファンタジー要素突っ込んじゃだめでしょ。  このあたりの展開が原作と同じなのかどうかが気になるところです。
[地上波(邦画)] 6点(2020-08-02 21:49:59)(良:2票)
68.  シービスケット
私、実際に趣味で 1/40 とかの小さな所有権ではありますが、競争馬を何頭かもってますので この映画への興味は一般の映画フアンの方とはだいぶ違うということをまずお伝えしておいて....(ちなみに現実世界では愛馬オレンジワールド号が先日の福寿草特別でヘタレだったのでへこみ中) 何よりびっくりしたのがウルフ役のスーパー名騎手ゲイリー・ステイーブンス。めっちゃ普通に役者してるじゃん。うひゃ、あまりに自然でびっくりだ。 映画自体は、前半がかなりタルくてうーん..って感じ。そこを乗り越え3名集まってからはやっと物語が動き出し それなりに面白く観ることができるのですが..なにしろ最初の30分がきつい。映画全体として冗長っぽいところがあるくせに、逆に話を無理やり詰め込んだ感じのところもあって話の見通しが悪く感じます。 そのせいもあってか、主役級以外の人物は誰が誰だか映画を見ていてもよくわからず、画面に誰か出てきても「この人誰だったけ?」と思うような人ばかり。おかげで細かな人間関係などがイマイチわからず終い。まぁわからなくてもいいんでしょうが。 映画全体の評価としてはまぁボチボチってとこでしょうか。とても「全米が感動の涙」なんてほどのものには思えませんでした。 ちなみに...... シービスケットは1938年度の米年度代表馬。生涯成績は89戦33勝。2歳~7歳まで走りました。 この映画中でウォーアドミラルと戦ったピムリコスペシャルはそのシービスケット4歳の時の話。 (ちなみにその時のウルフのセリフ「あばよチャーリー」は米競馬界では知らぬものがないほどの有名なセリフだとか。) 引退後種牡馬になってからは惨憺たる成績で、まったく後継を残せませんでした。 バックパサーの母父として名を残すウォーアドミラルと違って、今の競馬フアンがシービスケットの名前を知らないのも無理はありません。 
6点(2004-01-13 23:41:40)(良:2票)
69.  ダイ・ハード3
ダイハードシリーズで一番の駄作が最新の「ラストデイ」(ロシア行っちゃう奴)である事は間違いないのですが、それまで一般に一番評価が低かったのがこのダイハード3でした。  ダイハードシリーズのつらいところは、1作目があまりに完璧すぎた事と完全に話が完結していたことにあります。 そのため、続編の製作は非常にむつかしくなり、一方で興行的には続編の製作は要求されちゃうわけで、結局のところ「マクレーン刑事がとりあえず主人公」というだけのシリーズになってしまっているわけです。  その中でかつて一番評価が低かったこの3ですが、しかし改めて十数年ぶりに観たのですが、変な期待と先入観をなくしてみれば一般的なアクション娯楽映画としては水準以上の出来だと感じました。 評価が低いのは、傑作「ダイハード」の続編として最初からハードルを高く設定されすぎていることによる問題が大きく、変な色眼鏡を外してみれば、あまり評価が高くないこの3ですら並のアクション映画よりは数段楽しめる娯楽映画になっていると思います。  この作品の相対的な評価の低さは、なまじ傑作が出来てしまった事によるシリーズとしての悲劇だと思います。 まぁそれは仕方ない面もあるのですが、そういう意味でちょっとかわいそうな作品かもしれません。  ただし「ダイハードラストデイ」、あいつだけはダメです。 あれはどういう観点で観ても駄作ですから。
[ビデオ(字幕)] 7点(2016-11-22 16:10:35)(良:2票)
70.  プラットフォーム 《ネタバレ》 
私たちの世界は、健康被害がでるほど飽食している人達がいる一方、全く食べ物がなく飢餓で死んでいく人達がいます。 うまく分配できれば世界中で飢えて死ぬ人なんかいないはずなのに…そしてそんな世界はいまだに暴力で満ちています。理想論を語る人もいるんですけどね、と。  うん、それはわかるんですけどね。  単純に気持ち悪いし面白くもない映画です。 内容についてマジメに考察している方もいるようですが、この映画、メッセージ性重視でストーリー上の矛盾は全く気にしてないようなので深く考るだけ無駄だと思います。  ラスト 子供は未来への希望。 そりゃそうでしょうね、うん。 それで?
[インターネット(字幕)] 4点(2022-06-19 14:34:08)(良:2票)
71.  ふしぎの海のナディア
お前なんか0点で十分だ!! 
0点(2004-05-10 13:54:40)(笑:2票)
72.  モンスターズ/地球外生命体 《ネタバレ》 
タイトルだけ見てありがちB級モンスター映画かと思いきや全然違う内容でびっくり。  最近流行りの?低予算ながら安っぽく見せないタイプのSF風映画でした。 冒頭「え、これ面白そうじゃない?」と期待させてくれるんですよ、うん期待。 見せ方うまいんでしょうね。全然安っぽくないし、いかにも面白そうで、ほんと期待させてくれるんですよ  でも… そこから最後まで緊迫感の全くないだらだらとしたロードムービー状態。 こういう状況なのに主人公たちに緊迫感が全然ないんですな。ある意味世界観的にそれがリアルなのかもしんないけど。 「最後のフェリーでこれを逃すと後がない」とか言ってるのに、酒飲んで女連れ込んでグースかねていろいろ盗まれたりしてる状態で「おまアホだろ」としか見てて思わないわけです。 そしてそれが最後までだらだら続くっていう。ひどいよ!  話も面白くないわけですが、もっと致命的なのはキャラクター造形。 とにかく主人公達に致命的に魅力がなさすぎるのが大問題。 女性の方はルックスがいいだけまだ許せますが、男の方だよ、男の方。 お前とっとと死んでいいよってくらいどうしようもない奴でこんな連中のだらだらした逃避行を見せられても…ぶっちゃけきついです。  ほとんど出てこないモンスターですが、ラストクライマックス的に出てきたと思うとなぜかモンスターのラブシーンとかもうどうなの?  ラストも全く持ってどうという事もなく最初から最後まで「面白くなりそうなのに全く面白くない」ままだらだらと終わっていく、残念な映画でありました。
[地上波(吹替)] 4点(2017-10-20 15:46:05)(良:2票)
73.  ステルス 《ネタバレ》 
CSでも地上波でもなんか知らんけどしょっちゅう放送されてるイメージがある本映画。 そのせいで、特に観たいわけでもないのに都合もう3回くらい観る羽目になっています。  って、そもそも嫌なら見なければいいわけですが、どういう因縁なのかこの映画が放送されている時間には個人的に暇な事が多く、しかもこの映画は何も考えずに娯楽映画として流し見る分には大きな不満はない上に、登場する女性パイロットは個人的に(主にセクシー的な意味で)好きなジェシカビールとくれば僕がなんとなく見てしまうのはもはやしょうがないと言えるでしょう。  さてこの映画、そもそも「人工知能の戦闘機」が出た瞬間に、どんな馬鹿な観客でも「こいつがアレだな」とその先の展開がわかる「ありがち!」展開なわけで、逆に言えば誰でも想像できるはずのその先の展開を登場人物達はわからないのです。 エリートパイロットとか言ってるけどこいつら実は馬鹿なの?と思ってしまうところですが、世の中には傍目八目という言葉もあるわけで、劇中の登場人物が気づかないのは無理からぬ事なのかもしれません(例えばホラー映画でモブ系の犠牲者が必ずヤバイ方向に逃げてしまうのもそのせいです、多分)  …いやもちろん作劇上の都合なわけですが、それを言ったらおしまいです。  さてさて、この手の映画をアメリカ人以外が観たときに必ず問題になるのが「アメリカ、勝手に他の国にやり放題なのはどうなのよ?」という点なのですが、「もう世界の警察官はやめる!」と公言しているトランプが次期大統領(予定)に決まった事を考えると、アメリカ人以外だけでなく当のアメリカ人的にも「どうなのよ?」と思っている人は意外と多いのかもしれません。 そもそも本当に「世界の警察官を止める」となると、この映画はジャンル的にむしろファンタジーに近いと言えなくもありませんし。  という事でこれを「僕が考えたアメリカが強いファンタジー映画」と考えると、あまりむつかしく考えて文句言わなくてもいいじゃん、とも思うわけですが、一方その程度の映画なのであればジェシカビールには(常時)もうちょっとセクシーな恰好をさせてほしかったと逆に思うわけです。 少なくともテキサスチェーンソーのときくらいの恰好には出来なかったものでしょうか? ジェシカビールなら適度に生地が少な目の服を着せるだけでどぎついくらいにセクシーになるはずなのに!  ちゃんと水着シーンあったろ!と言われるでしょうが、いや僕としては常時(適度に)エロくあってほしいのです!!もちろん水着は素敵だけれども、それだけではダメなのです。  製作者側としては「普段パイロットスーツだから無理に決まってる!」と言いたいでしょうが、しかし日本の戦闘系アニメの女性パイロットの衣装や、なぜか防御力がなさそうなビキニアーマーを着ているゲーム系女性戦士を考えれば「どうせ低能お気楽娯楽映画なんだから堅苦しい事言わずにそれくらいの恰好させろや!」と言いたくなるこちらの気持ちも製作サイドにはぜひ察していただきたいところです、うん。
[地上波(吹替)] 6点(2016-12-07 01:24:35)(笑:2票)
74.  恐竜・怪鳥の伝説
なんと私、この映画(同時上映だったドカベンも)を子供の頃劇場で観たんですよね。  今は中国あたりを「パクリ」だ「民度が低い」と叩いてる日本人ですが、この頃の日本はまさに昨今の中国同様に民度も低く(海外ツアーの民度の低さが話題になってました)、映画等でもパクリが堂々と行われてました。  映画会社は、流行り物があればすぐ乗っかって安直な映画を連発。たとえば「ノストラダムスの大予言」のような一周回って面白いのかも、と思えるような怪作が沢山作られていたのです。 この映画もそんな安直乗っかり映画の一本で、ジョーズのヒットやネッシーブームに乗っかったもので、当時の基準で見てもひどい代物です。 なにしろ登場する恐竜を糸でひっぱてるのが観えちゃってるんですからねぇ…  アマゾンプライムで配信されてたので懐かしさもあって再見したんですが、オープニングのサムい歌でもう泣きそう。 渡瀬恒彦(若い)のなぞのメッシュシャツ等とにかくツッコミどころが満載(というかツッコミどころしかない)映画で、セットなども非常に安っぽく、本当に観るに耐えません。  昨今安直な漫画の映画化ばかりと言われる日本映画ですが、少なくともこんなアホ映画を作らなくなっただけ大きく成長したと言えるのではないでしょうか。
[映画館(邦画)] 2点(2018-02-01 14:05:54)(良:2票)
75.  ファインド・アウト 《ネタバレ》 
たとえば「僕だけは貴女の事を信じてますよ」とか言ってる顔の濃い新人刑事。あれ、なんのためにいるんでしょうね。結局他の警察といっしょに活動してるだけで何の存在意義もなありません。なんて感じであちこち何かありそうな雰囲気ありつつ「逆に何も無い」という斬新な映画。まぁちゃんと評価すれば脚本と演出がなってないだけなんですけど。 他の例でいえば、森林公園で携帯がとぎれる点。これって普通の映画だったら何かの伏線ですよ?単に田舎だから電波切れただけとか!ないわー。とにかく全編そんな感じ。 こういうのって犯人が「こいつか!」って感じの相手なのが定番なんですが、犯人も「誰?」って相手なわけですし(まぁある意味それがリアルなわけですが、映画にそこまでのリアルは不要なわけで)、どこをどう楽しんでいいのかわかんない映画です。ほんとに誘拐されてたのがわかっても警察に反省してる気配もないし…、まぁいろんな意味である意味中途半端にリアルなわけですが、中途半端なリアルって映画として観ててもつまんないです。 アマンダのワンマン映画なんですが、マンマミーアの頃からはだいぶ大人になったとはいえやっぱり顔が好みではなく、ごめんなさい。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-09-04 12:42:04)(良:2票)
76.  下妻物語
邦画には、世界的に高い評価を得ている映画も多数ある一方で「日本人しか面白さがわからない映画」というのが一定数存在します。 最近であれば、だって埼玉だもん…じゃなかった翔んで埼玉なんかが典型的なそれです。 で、その「日本人にしか面白さがわからない映画」の頂点は個人的には「シン・ゴジラ」だと思っていますが、ここにもう一つ同レベルの傑作があります。  それがこの「下妻物語」です。  下妻なんか知らねーよ、という人でも、結局ここに描かれているのはよくある日本の田舎の風景です。 ジャスコをアピタあるいはイズミヤに置き換える事で、多くの日本人はその感覚を理解できるのです。 (そもそも田舎を知らない純粋な東京23区民なんかはこの空気感はわからないでしょうが…)  この映画に出てくるいろんな文化や小ネタも日本人には肌感覚で理解できるもので、めちゃくちゃ笑えるわけです。 しかし一方これを外国の人が観たとして、面白いと思うでしょうか? いや表面的には面白いと思うかもしれません。 しかしこの映画の本質的な面白さは全く理解できないでしょう。 根本的な肌感覚が違いますからこれはもうしょうがないのです。  世界に通用する、世界で評価される映画も素晴らしいとは思いますが、日本人による日本人のための映画もまた素晴らしい。 そう思う今日この頃です。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-08-17 11:59:21)(良:2票)
77.  メテオ(1979)
おぉ、なつかしい。これソ連側のミサイル衛星の名前が好きでした。「ピヨートル大帝」だもの。 当時、ちょうど書籍やなんかでそういう名前(大ピピン小ピピンみたいなもんだ)を覚えたての年頃だったので、いかにも「おぉピヨートル大帝知ってるぞ」と 嬉しかったのを覚えています。それからこれ、飛んでいく米ソのミサイルが途中で何発か脱落するんですが ちゃんとソ連の方が脱落する数多いんですよね。そこはそれアメリカ映画ってことで。 (でも当時の実際の技術水準を考えると、ソ連のミサイルはもっと脱落していいはずだから、むしろソ連に好意的な描き方なのかも..) ところで、このサイトでメテオで作品検索すると2作品ひっかかります。一つはもちろんこの映画。 もう一つは「な、なぜ?」と一瞬、眼が点になるような映画。あいまい検索おそるべし。 
5点(2004-01-15 13:27:27)(笑:2票)
78.  X-メン
もう少し派手なミュータント対決を期待していたのですが地味ですよね。   それにしても続編共々サイクロプスの無能っぷりが目立つ。      考えてみれば、「自由に嵐を操れる」や「不死身」というのは 他で代替不可能な能力なのに、  「目からしょぼいビームを撃てるだけ」というのは ちょっと射撃が上手なおっちゃんでいくらでも代替が利く能力。 そう考えるとサイクロプスの存在意義はかなり微妙。      しかし、なぜか威張ってるサイクロプス。 ひょっとして自分を謙虚に見つめられないタイプなのかもしれない... 
6点(2004-07-26 14:47:43)(笑:2票)
79.  スリーデイズ 《ネタバレ》 
昨日、エリスリ映画スリザーのレビューを書いたので、今日はもう一つのエリスリ映画であるスリーデイズのレビューを書くことにします。 ちなみにエリスリ映画とはエリザベスバンクスが主演女優をつとめタイトルがスリで始まる映画の…すみません、もう言いません。  さて、このスリーデイズ、2008年のフランス映画のリメイクだそうですが、なるほど実際に映画を観るとそれも納得してしまいます。 ハリウッド映画であればかなりの尺を占めるであろう脱獄してからの尺がえらく短いのです。 話の尺の多くを脱獄に至るまでの準備に割き実際に脱獄したあとはわりとあっという間に映画が終わってしまう、これはハリウッド映画では普通はない構成ではないでしょうか。 ハリウッド映画であれば、脱獄後は貴重なアクションシーンチャンスですから、ここで陳腐なカーチェイスなどいれて盛り上げようとするところですが、それがない。 このあたり、映画の元がフランス映画なんだなぁ、と納得できるところです。(とはいえ私オリジナルは未見なので実は全然見当違いの事を言ってる可能性はあります)  さて、その脱獄後についてですが、私がとても気になったシーンがあります。 世の中のいろいろな映画の中には「いくらなんでもその時間にその展開は無理じゃね?」と思えるものがいくつかあり、たとえば「エルム街の悪夢」の中でわずか10分で素人の女の子が高度なトラップを家中に仕掛けるシーンなんかがそうなんですが、この映画にも時間的に疑問があるシーンがあります。 それは息子を動物園に迎えに行くのをいったん断念するシーンです。 35分以内に市外に抜けなくてはいけない、でも動物園に息子を迎えにいかなくちゃ、あぁでももう34分経った…という苦悩の中で主人公が結局ハンドルを他に向けてしまうシーン。 その後、妻と口論になり、絶望した妻は走行中の車から外に出ようとドアを開けそこに大型トラックが!あわや大事故になるかもという状況の中で車はスピンしてなんとか止まり、ほうほうのていで車を出た夫婦はここで脱獄後初めて落ち着いてそっと手をさわり頭を冷やす事になるのです。 そしてしばらく頭を冷やした夫婦は、やっぱり家族でいなくちゃという事であらためて車で動物園に向かい、動物園の中で誕生パーティをしている息子を探し出して預けていた奥さんに丁寧にお礼を言って車を出し…そこで時計を見ると54分経過。  34分だったのが54分になってるわけですから20分。 なんとその大騒ぎがすべて20分以内に収まってるのです。 いやそれだけの大騒ぎが20分でおさまるなら最初から息子むかえに行ってりゃ2,3分でいけただろ、てか2,3分で子供探せて引き取れる動物園ってどんだけ小さいんだよ、と。  このシーンにはかなり疑問が残るわけです。  実際、脱出後のシーンについては、料金所や検問をギリギリ通り抜けてから一歩遅れてそこに連絡が届くというご都合主義的シーンの連続で、いくらなんでも都合よすぎるだろ…としらけてしまうのはこの映画のかなりの弱点。  そのしらけ具合を救ってくれるのが、ほとんど登場しない主人公のお父さんのイケメンっぷり。 間抜けな息子が丸見えにしてしまったベネズエラ行のチケットを見つけても黙ってたり、刑事に聴かれても「いや息子とはほとんど話さないから知らないね」と突っぱねる、そして独りの時に世界地図でベネズエラの場所をそっと探す、と。 無口なお父さんのイケメンな行動がこの映画の清涼剤になっているのです。  あと気になるのはラスト間際の刑事がボタンを探すシーン、あれ必要でしょうか? ショーシャンクじゃないですが、この映画でもすでに冤罪を晴らすのはほぼ不可能な状況になってるわけで、あそこで改めて無罪の証拠が無くなるのを描く意味がわかりません。 あのシーンを入れるのであれば、そのあとさらに別のシーンが必要で、たとえば「別件で逮捕された真犯人が、何か本件にかかわる事をしゃべってしまう」なんて思わせぶりなシーンを入れて再度観客に期待をもたせたりしてこそ生きるわけで。そうでないならあのシーン自体が不要、全くの蛇足だと思います。  と、まぁ長くなりしかもまとまっていませんが、要するにいろいろアラが多いこの映画、しかしとりあえず家族で逃げ出せてよかったね…という事で6点差し上げたいと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2017-07-06 01:40:52)(良:2票)
80.  セルラー 《ネタバレ》 
テレビ東京で放送されてたので何年かぶりに再見。 いや、ほんと~にこの映画が面白いって事を再確認しました。  という事でレビューを書き直します。  この映画の魅力は緻密でよく練り込まれたスピーディな脚本とそれを生かす細やかな演出にあります。 たとえば、ジェシカの家を訪ねて撃ち合いになったあとのボブムーニー巡査部長、撃ち合いの途中で金魚鉢を囮に使うわけですが、その後の救急車のシーンでブランデーグラスに入った金魚を片手に持ってます。 撃ち合いで使ったささいな小道具をしっかりとユーモアの小ネタとして拾いつつ、この巡査部長が優しくて頼りになる人なのを表現してるわけですね。 これはほんの一例ですが、このような細かい配慮が映画全体に行き届いているおかげでこの映画がB級の枠を超えた傑作になってるんだと思います。 並のB級映画のようなとりあえず撮って編集しとけ、的な要素はこの映画にはありません。 94分の短い映画ですが、製作サイドの細やかな配慮を下敷きにしながらストーリーが突っ走っていくため、観客は途中で飽きる事なく最後までノンストップで楽しめるわけです。 それにしても、ほんとこれだけちゃんと練り込まれたシナリオの娯楽映画って、他にそうそうないと思うんですよね。すんばらしいです。  あと、今この映画を見直すとなかなかの豪華キャストでびっくりします。 主役のチャラい兄ちゃん(しかしやるときはやる頼れる男)役は今やキャプテンアメリカだし、他の顔ぶれを見ても主役級が結構います。ちょい役でも後でそれなりの映画でそれなりの役をやってる人がちらほらいるし。 B級だとなめてかかると意外なほどの豪華キャストにびっくりするはずです。  そして、前回のレビューでも書いたビーチのシーンのビキニの尻のえろさ。 日本人には残念ながらほとんどいない白人女性特有のプリプリした尻の魅力はやはり素晴らしいものがありました。 映画の本筋とはほとんど関係ありませんが、ビバ!!
[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-04-29 08:47:20)(笑:1票) (良:1票)

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