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コメント数 2517
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ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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801.  パシフィック・リム:アップライジング 《ネタバレ》 
 『トランスフォーマー/最後の騎士王』と『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』という2大アホ映画の焼き直しというしょーもない状態である事以前に、前作がオタクが作った映画なのに対して、コレ、オタク趣味の普通の人が作った映画です。その間には、深い深い溝があるのです・・・。っていうか、リスペクトしてるのが『エヴァンゲリオン』(『ヱヴァンゲリヲン』に非ず)と、ゴジラの中でも『VSデストロイア』ってあたりが、もうね、あー・・・って感じで。  別に富士山が活火山で東京から富士山までせいぜい20~30km程度でも全然構わないんですけどね、ロボット同士のどつきあいはもうさんざん見飽きてる訳ですし、怪獣だって「デカきゃいいってモンじゃないわよ!」と。色々と引用するのはいいんですが、新しいモンを見せて貰いたいワケですよ。   見始めて早々に「嫌な予感がする」って状態ではありました。前作の要素がいっぱい登場するのですが、どうにも上滑りしている感じで、上手く応用できてない、新しいものに発展させられてない、むしろ壊しちゃってる、って印象。ペントコストの息子がああいう人間で、マコがああなっちゃって、ニュートがあんな事になっちゃう、それでもいいけど、ならばそれをちゃんとドラマとして盛り上げて頂きたいんですよね。どうにもこうにも上っ面ばかり描いてるだけなので映画に入り込めやしません。新キャラなんか、ただ居るだけで全然人物像を創造しちゃいませんから、危機に陥ったり犠牲になったところで思い入れも何もあったもんじゃないです。   そしてロボットにしろ怪獣にしろアクションの要素と割り切られていて、そこにフェティッシュな愛は感じられません。もっと舐めるように撫でまわすように撮ろうよ、もっとディティールを無駄なくらいに見せようよ、って。拘り全然無し。発進シーンなんか、あれ、もう全然ダメ。映画が始まる前のいつものIMAXのカウントダウンの方がよっぽど拘りを感じますわ。   で、唯一の見どころポイントがご贔屓ジン・ティエン姐さんなんですけどね、前半のミスリード悪役っぷりの造形がダメだし(あのメイクはなんなん?)、後半になっての活躍っぷりでやっとキタ!って思ったけど見せ場あんまり無いしで、やっぱり残念。もう彼女主役で作ってくれた方がよっぽど良かったのに(それは無い)。
[映画館(字幕)] 4点(2018-04-17 20:16:18)(良:1票)
802.  かいじゅうたちのいるところ 《ネタバレ》 
「家出少年が紛れ込んだ家庭は自分の家よりももっと殺伐としていたのでした。やっぱりおうちがいちばん。」なんていう教訓話を延々とやられてもねぇ・・・。かいじゅうだからこそのお楽しみっていうのに酷く乏しいんですよ。せいぜい、特異な会話くらいで、かいじゅうである事の面白味みたいなのはあまりなく、独自のセンスを感じさせるビジュアルにも乏しく、そこにあるのは一般家庭を映す鏡のような、こじれた1つの社会。音響が過剰な鳴り方のシネコンで見たせいで、冒頭から少年のヒステリックな絶叫が大変耳障りで、かいじゅうの島に行ってからもかいじゅうまでプラスしてヒステリックな状況が続いて、情緒不安定な連中のイライラとした映画を延々と見せられるのが苦痛で。視覚に頼れない分(着ぐるみながら、表情にはCGが使われているようではあるものの)、物語にもっと夢や広がりがあって良かったと思うのですが、他者との関係性の描写だけに終始した脚本に、置いてけぼりを食らった感じでした。
[映画館(字幕)] 4点(2010-01-15 18:05:10)(良:1票)
803.  毎日かあさん 《ネタバレ》 
あららら。コレ、同じエピソードを元にした映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』と逆なんでないの? 『毎日かあさん』ってのは毎日新聞に連載されてるマンガにしてテレ東で放映されているアニメ。サイバラながらバリバリのファミリー向けなワケですよ。ところが、それを原作とする映画はPG-12が相応しいんじゃない?って凄絶な描写が続出するシロモノになっちゃって。『毎日かあさん』と言えば、サイバラの実生活を元にしたエッセイマンガで、だけど、その凄絶な部分の描写は意識的に避けてた訳ですよ。でも、これは離婚に至るアル中暴走部分をしっかと描いていて、何度か突如として登場する幻覚シーンの暴力性がザラッとした感触を与えて、とてもではありませんがファミリー映画として相応しいとは言えないシロモノになっていて。『酔い~』はアルコール依存症が主題として存在しているがゆえに、その描写がもっと欲しかった訳ですが、『毎日かあさん』は家族の日常の面白さが主題でないの? キョンキョンは出てきた瞬間にサイバラだ(笑)ってくらいに化けてましたし、それ以上に永瀬正敏の鴨ちゃんは凄みすら感じさせる鬼気迫る鴨ちゃんっぷりで、ファンとして心動かされまくりでしたが、でも、あまりにいじり過ぎな映像表現(現実と回想、現実と幻覚を舞台的に同一画面上で描く、説明なく時間が戻る)も含めて、コレは『毎日かあさん』なのか?と。サイバラ映画は毎回若手監督の自慰的実験用素材か? サイバラ史上最もメジャーなタイトルで観客を巻き込んでソレをやっていいのか? むー。きっちり鴨ちゃんとサイバラのエピソードをそのままの名前で描いた点自体は良かったのですけど、『毎日かあさん』としては暗過ぎ。ゲージツ性は原作にある叙情だけで十分。あと、エンドクレジットの最後の1つ前の写真は反則。蛇足ですが、愛ちゃん役が『酔い~』では市川実日子、今回は田畑智子。いちいちこちらのツボを突いてきます(笑)。
[映画館(邦画)] 6点(2011-02-05 21:35:31)(良:1票)
804.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
 「かつて実際にあった感動的なお話し」で閉じてる気がするんですよね。今もなお存在している差別に繋がってない感じ。   差別を描いてきて最後にそこで終わるか、と。まるでかつて差別がありました、でもあの一発のホームランによってその歴史は終わったのです、とでも言いたげな。  まさかあのいかにもな感動的スローモーションワールドで終わっちゃうとは夢にも思わず、エンディングに突入しちゃって唖然、全然食い足らないんですけど!って思ってしまって。   八方美人的な作りの映画の中で、ぽろりぽろりとこぼれ落ちてしまっていると思ったものも。あのホテルの一件の後、結局選手達はどうして、そしてあのホテルはどうなったの?  結局最後まで特に役に立った感じはしなかった、あの頼りなげな監督を引き入れる描写があんなに必要だったの?   大体、この映画の中で最も感動できるのは、映画が終わって最後に彼の偉業を讃えた文字が流れるところだったりして。「文字」で感動を伝えられたのならば、じゃあ「映画」は一体そこまで何をやっていたのだろう、と。その文字のための映像だったのかなぁ。   今もなおネットにはあの監督よりも酷い差別の言葉が大量に並んでるわけじゃないですか。人は歴史からなーんにも学ばない。で、そこに少しでもガツンと拳を振り下ろせるような映画だったか?っていうと、そんな事は無くて、なんだかサラリサラリとキレイなばかりの映画だったような気がしてしまいました。
[映画館(字幕)] 6点(2013-11-10 15:08:55)(良:1票)
805.  マザーウォーター 《ネタバレ》 
コーヒー店、ウィスキーだけの店、豆腐店、銭湯。この水に関連する4つの店を、ただ登場人物がお互い行き来するだけの映画。それだけ。あまりに何もなさ過ぎ。いや、あるにはあるのですが。水に誘われるように川の町に集った人々(三人の女店主が当初それぞれ面識はなく地元の人々との関係も薄い状態から見て、他所から最近やって来た事を匂わせます)が、そのひとときを共有し、またやがては別の時を生きてゆく、生生流転、と。その各人の居場所のモチーフとして沢山登場する椅子がキーになっています。だけど、固定もしくはゆっくりとした移動の長回しでその時を観客に共有させようって映画にしてはあまりに撮り方が雑。たとえば豆腐屋の店先が描かれるのは大抵朝なのですが、太陽の影がもうバラバラ。せめて店の表は朝は日なたなのか日陰なのかくらいは統一すべきなのに、それすらできていません。椅子を外に出してから豆腐を手に取るまでの間の、手を洗う描写を長回しゆえに映像に収めてなかったりしますし。風呂屋では飲み物をケースから出して冷蔵庫の手前に並べてしまっていますし。奥から入れなきゃぬるいの売っちゃいます。また、タイアップゆえでしょうが、具体的な商品が登場します。ウィスキーはまだしも、ラストの方で登場するビールはそれまで空想させていた数々の料理の味とは異なり、ハッキリと味が判るモノで空想もへったくれもなく、私自身がその銘柄をあまり好きでない事も手伝って(酸味が強すぎて。個人的には同じブランドでも無印の方ならばまだ良かったのですが)興ざめしてしまうのですね。このテのリアリティのない映画だからこそのデリカシーというものが必要だと思うのですが、そこが雑ゆえになんだか映画全体が繊細なフリをしながら随分と雑な生き方をしている人々の物語に思えてしまいました。
[映画館(邦画)] 4点(2010-11-08 20:55:53)(良:1票)
806.  さよならくちびる 《ネタバレ》 
 門脇麦と小松菜奈の百合映画なんて、それだけで満点じゃなくて?  なんていう汚れた心にパンチ食らわせながらじんわり癒してくれるような映画だったわ。   険悪なムードで解散へと至るインディーズデュオのハルレオと付き人シマ。ロードムービーのカタチを取りつつ、過去に戻ったり、ファンの姿、ローカルテレビのインタビュー、書きかけの詞なんかをコラージュして、出会いからそこに至るまでのハルレオの姿を浮かび上がらせてゆくのだけれど、この映画、幾つもの矛盾をぶつけてくるの。  全く違うようでよく似ているハルとレオ。儚げだけど強くて、だけどやっぱり弱い二人。頼りないけど頼れるシマ。それぞれがそれぞれを大好きなのに、だからって上手くはいかない、好きなのにどんどん壊れていっちゃう。キビシいようでいて優しい映画。切なくつらいのに、何故か幸せな気持ちになれる映画。   この映画、色々と物語るワリに物語になろうとしないのよね。ハルとレオが出会って間もない頃にハルの家でカレーを食べるシーンでの長回し、その1カットで色んな事が語られるのね。カレーを食べながら泣き出すレオ、頭をハルの肩にもたげ、そのレオの頭にそっと口付けるハル。そこにはふたりのいろんな背景が描かれているわ。でも、それを物語として結実させようとはしないの。3人の最後の晩餐もカレー、そして出発点に戻る、行きて帰りし展開が、だけどそれがきっちり物語として閉じているとは言えないのよね。  ※ここからラストについてのネタバレ※   その、閉じなかったラストシーンについては結構否定的な評価を見かけるのね。台無しって。でも、アタシ的にはアレ、つまり物語としての区切りを付けてないだけだと思うわけ。見た人それぞれに想像するでしょうけれど、アタシはあの後やっぱり解散すると思うのね。でも、少しだけ先送り、もう少しだけ3人の時間があってもいいかな?みたいなキモチ、って。まだ3人にはそうしてもいいだけの時間があるんだもの。何かをハッキリ決めなくちゃならないようなトシになるには、まだもう少し時間がある、そういうコトよね。それが青春、青春映画。
[映画館(邦画)] 9点(2019-06-03 22:17:28)(良:1票)
807.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
 毎度そこそこなロン・ハワード監督作品とはいえ、『スター・ウォーズ』の看板ぶら下げて、この程度でいいのぉ?って思っちゃった。でも大きな問題はロン・ハワード演出ではなくて脚本ね。   西部劇ベースっていうのは判るとして(大列車強盗だしね)、物語を構成してゆく要素1つ1つが面白くも楽しくも感動的でもなくて。途中で眠くなった『スター・ウォーズ』って初めて。   まず、幾らピンチに陥ったところでソロもチューバッカもランドも死なないってのは判っているので、それ以外の工夫っていうのが、当然あっていいと思うんだけど、特にそういう配慮はなくて。   この映画の独自キャラにドラマを負わせるってほどでもなく、ヒロインは色々と意味ありげだけれども、「意味ありげです」だけで何のドラマも結実させないままに終わっちゃうし、ソロもチューバッカもランドもイメージ壊さないように地雷踏まないようにしてるせいか、キャラとして面白くないし、クライマックス地味だし。大列車強盗の方をクライマックスに持ってった方が良かったんじゃない?   そんな中で魅力的だったのはロボ子と盗賊の親分だけど、どちらももう少し描いて欲しかったわ、くらいにちょっとしたアクセント程度の扱いで残念もいいとこ。   ソロ、チューバッカ、ランドの登場シーンはもっと印象的に盛り上げて欲しかった、って、そういうところは監督の問題かな。   アガるのはジョン・ウィリアムズのお馴染みの曲がメドレー状態でかかる戦闘シーンくらい。   例のあのキャラ登場は映画だけ見てきてる人には「なんでよ?」って状態だしねぇ。アニメシリーズの『反乱者たち』見てないと判んないわ、つーか、アレ見ててもちゃんと繋がってるってワケでもないし。ただ生きてたってトコだけが繋がってるだけのハナシで。   ちなみに、ケッセルが出てくるけれど、ギャオスベイダーは出てこないわ(ファミコン世代じゃないと判らないネタ)。   もうちょっと引っ張って続編とか作っちゃう?って作りだったけれど、アテが外れたみたいね。他の企画まで潰えちゃった。ファンが何を求めてるのか、もう少しリサーチが必要だったんじゃないかしら?
[映画館(字幕)] 5点(2018-07-01 21:34:10)(良:1票)
808.  スポットライト 世紀のスクープ 《ネタバレ》 
 1本でも多くの映画を真剣に真面目に見る、よりは好きになった映画をいっぱい愛する方がいいと最近思うのですね。そんな事を書くのはツイッターでこの映画を「教会ってモノにピンと来ないから楽しめなかった」って感想に対して「積極的に映画を理解しようとしないのは勿体ない」って批判する意見を見かけたので。   この映画、キリスト教圏の国に向けて作られてます。教会とかキリスト教の信仰の実態とかをキリスト教圏以外の人間に判りやすく解説するとかいう事は一切していません。描かれるのは教会で行われた複数の神父による複数の児童虐待事件に対する記者達の取材、その奮闘ぶりで、その外側は全く描かない、何が起きたのかを映像で説明したりしません。全ては事後の取材の姿のみで構成される映画。なので事件の当事者すら取材対象としてほんの少し登場するだけ。  そこからこの事件の恐ろしさを実感し、記者達の挑戦の困難さを理解できるのは実際にキリスト教圏に暮らし、日常の中に教会が存在している人だと思うんですよね。万物に神が宿る八百万の神の国、お寺や神社に年に何度かお世話になる程度の国、神様も仏様もごっちゃであちこちのお祭りにでかけたり参拝したりする国の人間がピンと来ないのは当たり前で。そこで何もアカデミー作品賞の映画だからって必死に理解する必要なんてあるのかいな?みたいな。それよりは好きな映画を愛した方がよっぽど映画と人にとって幸せなんじゃないかな?   さて、正直眠い映画でした。ピンと来ないってトコだけじゃなくて、テクニック面に面白さを感じられなくて。このテの社会派映画の持つパワーっていうのがこの映画は希薄なんじゃないかって。ワリと「劇映画」のセオリー通りの画で構成されていて、記者が取材で街を歩くシーンが重ねられる部分での振り付けっぽさ(背景のエキストラの動きまで含めて)とか、ああ、作られた画だねぇ、って。  編集部の縦の構図なんかは面白いのですが、ならばもっと徹底されてたりする方がいいのに、みたいな。  『大統領の陰謀』や『ザ・ペーパー』のようなパワーある作りではなくて、良い言い方をすれば実直な作りなのですが、悪い言い方をすれば平凡。   アカデミー賞はタブーに挑戦した映画としての評価なのかな、って感じですが、まあ、そこら辺を無理矢理理解しようとする時間があるのなら自分の好きな映画を探す作業に移った方が有意義かと。
[映画館(字幕)] 6点(2016-05-04 22:01:09)(良:1票)
809.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
小人の暮らしの、その細部にこだわった愛情溢れる描写はさすがのジブリ。たとえば液体の表面張力による粘性にまでこだわった映像表現は『ミクロの決死圏』『インナースペース』『ミクロキッズ』のどれもが成しえなかったワケで。でも、肝心のアリエッティがカットごとに顔変わっちゃってます。かつて『ナウシカ』は原画担当ごとの個性がナウシカの表情に色濃く出ておりましたが、アリエッティの場合はもう少し基本的なところにやや問題があったような気が。美術と共に5.1chを活かした音響設計が見事。最初は、彼女達が奏でる音は人間サイズのそれで、実際はあり得ないと思いましたが、彼女達に届く人間の出す音の方を巨大な、広大な空間に鳴り響く音として表現しているので、対比の方法としてアリだなぁ、と。雰囲気のある音楽と共に、音を楽しめる映画です。そして、映画の中身については・・・うーん。あんまり楽しくないんですよね。善意と悪意と、その両方が小さな一家を追いつめ、追いやってゆく。そこにあるのは、過去の破壊と現在の混沌と小さく閉ざされた未来。あのお手伝いさんは不快なだけの存在で、後半は見るのが辛い状態でした。やけに教訓が目立ってしまいますが、もっと明るい希望を感じさせる、あるいは楽しく弾んだものであっていいと思うんですよね。素材が良いだけに、ちょっと残念。
[映画館(邦画)] 6点(2010-07-17 12:49:27)(良:1票)
810.  ヒューゴの不思議な発明
物語やエピソードは必ずしもちゃんとした流れが作られておらず、例えば公安官から逃げて窓の外にぶら下がるシーンではハロルド・ロイドへのオマージュ以外の、物語的に次に繋がる有機的な展開を与えるような事がなかったりして、話としての弱さを感じたりもするのですが、この映画全体こそが仕掛けられた装置なのでは、と思います。これは「ハードウェアとしての映画」についての映画。人の手によって動かされ、与えられた役割を果たすオモチャや人形のゼンマイ、時計の歯車、汽車の車輪、そしてカメラと映写機のクランク。回転する装置よって紡ぎ出されてゆく世界。あの人形に象徴されるように、物体が人の想いを得る事で心を持つ。映画がただ作品=ソフトウェアとしてのみで完結している視点からは決して生まれ得ない、ちょっとフェティッシュな作品であると思います。この映画がプロの人々が選ぶアカデミー賞で作品賞にノミネートされた理由が判る気がします。観客は与えられたソフトウェアとしての作品に触れているのですが、撮影現場ではハードウェアに生命を吹き込んで初めて映画が動き出すのですから。アタマだけ、感覚や理屈や理論だけで映画が撮れる訳じゃないですもんね。物理的作用の賜物。特殊音響装置であるセンサラウンドがきっかけで映画を好きになった私なので、3DやCGというメリエスの精神の延長線上に存在しているギミックを駆使し、見世物装置としての視点から映画を捉えたこの作品には、とても心躍り、動かされるものがありました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-04-08 14:20:13)(良:1票)
811.  ロマンス(2015) 《ネタバレ》 
 小田急のロマンスカーと言えば昔は喫茶店なみのサービスがあって、サンドイッチとアイスティーを頂くのがウチの家族旅行での慣例となっておりました。微妙に鉄分を有していた私は箱根登山鉄道のスイッチバックにも心ときめかせていたものです。  灰色とオレンジの懐かしいボディカラーの箱根登山鉄道が登場するこの映画、壊れてしまった家族の楽しかった思い出を巡る物語に自分を重ねて胸が締め付けられる思い。家族って、壊れたり変容したりするもの。   大島優子ってこんなにジミなお嬢さんでしたっけ?っていうのが最初の印象。仕事はできるけれどつまらなそうに生きてる感じの役で、それがオッサンとの旅でどんどん魅力的になってゆく、そんな映画(つーか、オッサンが買ってくれた毛糸の帽子被った姿を妙にかわいく思ったのね。帽子フェチか?)。  オッサンとの体温やテンションの極端な差がおかしくて笑わせてくれますが、その対話によってそれぞれの事情が徐々に明らかになってゆく、それぞれの痛みがじわじわと溢れてくる、そして映画はその痛みを優しく抱きしめるのでした。   家族が再生するわけじゃない、幸せが訪れるわけでもない、何かが大きく変わるわけではないけれど、過去から現在そして未来へと続いてゆくそのひとときをそっと見つめる、それだけの映画、それだけの物語。
[映画館(邦画)] 8点(2015-09-23 21:47:57)(良:1票)
812.  グリンチ(2018) 《ネタバレ》 
 思いきりクリスマス気分にひたれる、キラキラが溢れたクリスマス映画。そして、それ以上のモノはあーんまり期待しない方がいいわ。   ジム・キャリー版のグリンチがいるでしょ。アレの知識があったらもうグリンチってのがどんなモンなのかはほぼ把握できちゃってるわけね。その上、そこから更に毒気を抜きまくって漂白した上で、甘く甘~く味付けしたのが今回のグリンチ。完全に小さなお子様向け仕様。今までの『怪盗グルー』とか『ミニオンズ』とか『ペット』とかのイルミネーション作品から想定しちゃう層の、更にその下の年齢層向けね。  だからクリスマスに小さなお子様をお持ちの家族で見に行くのにはオススメ。そして、オトナが一人とかでコレ見るのは実は結構シンドいっていう。もう『アンパンマン』を見に行くくらいな?   シンディ・ルーがとっても可愛くて、とってもいい子で、その純粋さはとっても大切なのだけど、でも、汚れちゃったオトナの口にはどうにもこうにも甘い甘~い映画なの。  そんなんで改心しちゃう?アンタの心の闇はそんなに浅い浅いモンだったの?ってグリンチにツッコミたくなるわ。  って、元々絵本が原作で、それを忠実に映像化しただけな作品なのだから、歪んだモノを求める事こそが筋違いなんだけどね。  だけど、背景とか美術とか映像の見せ方はとってもイイのだけれども、物語とかキャラクターとかは真っ直ぐ過ぎちゃってて面白味に欠けまくりなのよね。  あそこまで善人が善意だけで生きてる世界だと、全体主義的に見えて、まるで善意の名のもとに単一的な思想によってグリンチを洗脳してみせました、みたいにすら思えてしまうわ。アレはアレで息苦しそう。   ね、コレは汚れてるオトナ向きの映画じゃなくて、純粋なお子様、そして純粋な大人のための映画。アタシみたいなリアルグリンチにはむしろダメージを与えてくるわね、コレ。
[映画館(字幕)] 5点(2018-12-20 22:18:47)(良:1票)
813.  マラソン(2005) 《ネタバレ》 
韓国映画って、人々の顔も風景も日本とあまり変わらなくて、画調も邦画の空気そのまま、なのに言葉が全く理解できなくて、クレジットが読めない(アメリカやフランス、イタリア映画の方がまだ読めたり)状態なのが不思議な感覚。さて、実話を基にした「マラソン」ですが、韓国で記録的大ヒット、映画賞独占だそうで。でも私の感想は、ちょっとビミョー。決して悪い映画ではないんです。自閉症の青年が、母の愛情の元でマラソンに取り組んでゆく姿を、真面目に、きっちりと描いて、真摯な姿勢が垣間見える映画です。でも、日本なら「文部省特選」って看板背負ってそーな、小学校の体育館で見せられるよーな、後で感想文書かされるよーな映画で、んー、悪い言い方をしてしまうと、映画館でお金払って見るような映画ではないわなぁ、と。ラジオ番組のプレゼントで貰ったタダ券で見ておいてナンなんですけど。演出からカメラワークから演技から音楽から、もう、マジメ過ぎちゃって面白味には欠けまくっている上、障害者とどう生活してゆくべきなのか、障害者がどう生きてゆくのか、というのが、とっても類型的で何ら明快な答えを示唆していないんですよね。うちも障害者家庭なのですが、理想的なオチは存在しても、ここから現実問題に対してあるべき姿勢、というのは感じられませんでした。結局のところ、きれいにまとめられた一家庭の「物語」として閉じてしまっているんです。母と、父や弟との問題も、マラソンに参加する事で解決してしまっているような感じで、そんなに簡単なモノではないでしょ?と。それに社会との摩擦は、ただ描写が存在しているだけで、社会の視点から捉えた時に、障害者を一方的に避けているような描かれ方に終始している状態が気になりますし。障害者映画の多くが、障害者から視点が微妙に外れて、障害者によって影響を受ける人々の物語となってしまい、障害者当人の問題については答えがはぐらかされてしまっているのですが、この映画もそんな中の一本、という印象です。あと、映像表現で面白いな、と思ったのは、ハリウッド映画のような、見せたいモノは即見せる、というやり方ではなく、見せたいモノを見せるまでのタメがクドい。それは日本映画とよく似ていて、ちょっと民族性を垣間見た感じもしました。まあ、そのタメをもう少しなんとかして欲しかったのが正直なところですが。どうもテンポ悪くて・・・。
[映画館(字幕)] 5点(2005-07-30 16:14:56)(良:1票)
814.  キューティ・ブロンド/ハッピーMAX
前作はエル・ウッズの天然な才能が結果的に普遍的なフェミニズムへと昇華されてゆきました。ところが今回のエルは司法から政治の場へとスケールアップを果たしながら、映画そのものはアメリカの正義という、内側を向いた世界へと矮小化されてしまってます。正しい政治を謳うのであるならば、あくまでエルの天然の才能でそこへ向って欲しかったのですが、描かれるのは保守に対するリベラルの主張。それもリンカーンを思想の絶対的な礎としている時点でこの映画の限界が見えてしまうのです。エル・ウッズはエルのエルによるエルのための存在としてリンカーンすらも突き抜けた存在であって欲しかったのですが。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-03 14:56:46)(良:1票)
815.  フライングハイ
『弾丸特急ジェット・バス』『大陸横断超特急』と共に、おバカ映画好きでパニック映画好きにとってはたまらないご馳走映画。特におバカ度の高いこの映画は、やっぱりレスリー・ニールセン、ロイド・ブリッジスといった老練のベテランが、どーしょーもなくコワレてみせるところが最高です。この作品で二人が老後の新たな道を見つけたと思うと、実に意義のある映画じゃありませんか。今も目を閉じれば脳裏に浮かぶギャグの数々(しょーもない回想だなぁ)。あと、エルマー・バーンスタインの音楽は名曲。
[映画館(字幕)] 8点(2003-12-23 13:47:15)(良:1票)
816.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 
 タイムトラベルものとしては、とっても初歩的なところで破綻しちゃってます。飛ぶ「場所」が決まっているのならば、飛んだ時点で瞬間移動してしまう訳で、周囲の常識的な生活はあっという間に崩壊しますね。   でもこれ、SFではないですし。   これはタイムトラベルの能力を持っていない人々に向けて人生について語る映画。   やり直しが利かない一発勝負の人生、というのは人生丸々を取り上げた時の大局的な見方。若い時は失敗しても何度でもやり直すチャンスがあります。それだけの時間があって、自由があって。歳を重ねて自分の生活が、そして周囲の物事が固まってくると、安易にやり直す事はできなくなってきます。地位や立場や責任が生じ、良き事も悪しき事も受け入れなければならない、選択の余地は少なくなってきます。  最後に振り返って後悔の少ない、これで良かったと思える人生を送るにはどうしたらいいのでしょう?  これは、そんな事を語りかけてくる映画です。   主人公とヒロインの微笑ましいエピソードの数々もいいのですが、イギリス映画らしく家族や友人との繋がりを大切に描いていて、そこから人生の物語が紡がれてゆきます。その繋がりが優しく温かく。   タイムトラベルができない人にとって、この映画のタイムトラベルは「回想」「反省」「選択」「決断」に置き換える事ができます。タイムトラベルができてもできなくても、実は大きな差はないのです。
[映画館(字幕)] 8点(2014-11-05 22:32:35)(良:1票)
817.  メアリーと秘密の王国 《ネタバレ》 
 森の自然を描いた映像はとても美しく、その自然の中に展開するファンタジー世界の物語はよくできていて、いいアニメーション映画だと思いました。  でも、手放しでは喜べない感じも。   まず、最も気になったのは光と影=緑と腐敗=善と悪の対比が、生物の種によって区別されている設定。単純に善悪に組分けされている状態で、偏向した、下手をすると差別意識を感じさせてしまう描き方。種で分けてしまうと生まれの時点で邪悪、だもの。   それから、映像のテンポは速いけれど物語のテンポは遅いという点。面白味を出そうとしているのか、1つ1つのシーンに余計な枝葉を加えているのですが、物語の進行を遅らせ、空転、停滞させるばかり。成長物語としては描写の積み重ねが全体的に薄く、変化の唐突な感じが否めません。特にメアリーのお父さんが延々と空回り&進行の停滞を生み出す状態には辟易。   また、キャラクターがリアル系で、全体的に表情や動きに固さを感じます。キャラの演技に関してはディズニーやドリームワークスに比べて今一つ。   ですが、戦闘シーンや森の中に築かれた妖精達の世界の幻想的なシーン等、描き込みは相当なもので、ダニー・エルフマンの音楽と共にずっしりとした大作感を味わえます。   先に輸入版3Dブルーレイを買ってあったのですが、劇場公開されるという事で封印していました。でも上映はごく限られた劇場で2D吹替え版しか選べないという状態。  それでもスクリーンで見られるだけマシです。前作が公開されていながら未だに公開の目処も立っていない『ヒックとドラゴン2』のように、日本未公開、ビデオスルー状態の作品が沢山あります。  海外アニメーションファンから見ると、世界中で大ヒットしているメジャー系大作アニメーションすらマトモに見られないこの国の映画興行事情は非常に貧しいとしか思えません。何がクールジャパンだか。
[映画館(吹替)] 6点(2014-10-27 22:01:35)(良:1票)
818.  あなたの初恋探します 《ネタバレ》 
韓国映画って定型フォーマットの物語が展開してゆく事がとても多くて、これも映画紹介の設定部分を読んだだけであらすじがバーッと見えちゃう、そして実際にその通りに展開するって映画で。「初恋の人を探すヒロインと、人探しを生業とする男が、反目しつつも目的へと近づいてゆく」って、結局はこの二人が、ってのは丸判りなワケですよね。だから、あとは素材と料理法。そのありきたりな物語を、いかに楽しく酔える映画に仕上げられるか、っていう。まずはイム・スジョンとコン・ユって素材が上手くハマりまして。イム・スジョン(その童顔を活かしたような役が多い人でしたが、今回は大人な役)の髪を無造作に束ねた、化粧っ気のない色気皆無って役は、それでも表情の豊かさで十分に魅力的だったりしますし(なので、逆に重要なシーンである、ひたすら舞台裏の仕事に徹していた彼女が、表舞台に立つ事になるシーンでのどギツいメイクが、どう見てもステキなオンナに化けました、という風には見えないというのが大きな欠点ではありますが)、コン・ユが繰り広げるコメディ演技も楽しく。更に、一向に浮いた話のない娘にヤキモキする父や、イヤな女に見えつつ大事なところをキチっと抑える先輩など、脇を固める人々も楽しく描かれていて好印象。多少の伏線はあったものの、突如舞台に立ったり、初恋の人の見つかり方があまりにご都合主義的など、脚本には強引なところが多々見られはしましたが、元の舞台の原作者で脚本も書いている女流監督の手によって1つ1つのエピソードは丁寧に撮られていて、ホワホワと韓国ラブコメの味わいを堪能させて頂きました。こういう映画も好きなのですが(そうそう、最近見たベタだけど好きなラブコメ『ジュリエットからの手紙』にもよく似ております)、時代遅れ扱いなのかなんなのか、このテのラブコメは国産ではすっかり見られなくなって(あったとしても対象年齢がひとまわりくらい下だったりして)、韓流ブームって、そのスキマ需要に一因があったりするのかな?って。まあ、数作見るとみんな同じに見えるんで飽きちゃったりするのかもしれませんが(ドラマはともかく、映画に関しては韓流ブームって終了してるような感じで)、映画好きとしてはブームとか関係ないので、面白い韓流ならカモーンって感じです。まあ、またこのパターンかぁ、ってウンザリする事も多いんですけど。
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-04 22:00:46)(良:1票)
819.  モテキ 《ネタバレ》 
【橘いずみ】女尾崎豊と謳われたシンガー。『オールナイトニッポン』第二部で人気を博しました。ライブに8回行きましたが、ただ一度の武道館も良かったものの、個人的に伝説的頂点はその前の野音かと。 【DW-5600系モデル】角型G-SHOCK。古くからのデザインで、現在も高い人気があります。キアヌ・リーブスが『スピード』の中で使用していたため「スピードモデル」と呼ばれます。『バス男』の主人公もこれをはめていました。 【JAM】私が数多のガールポップを聴きつつ、これだけは忌避したのはレベッカをあからさまにパ○リつつ、リスペクトを示さず、逆にインタビューでレベッカを辱めるような発言を繰り返した(YUKIではなくリーダーが)ため。 【映画『モテキ』】twitterを起点にネットを中心としたサブカル系の世界を背景にして好事家気取りの人々(もちろん私を含む)の心をくすぐります。それに対比する形で「現実」の男女の恋愛を主題とする事で、虚と実、内と外、本音と建前という相反する構造が生まれ、そこに男女の間に存在するものの本質を描こうとしている・・・ようにも思えるのですが、どうも薄べったいです。対立構造の極の内側にあるものが丸々欠落しているようで、これでは軽薄な男女がひたすら自己主張を繰り返すだけに見えます。バブルの頃ならともかく、今、特に震災後の日本に必要なのは、もう少し誠実な物語なんじゃないかなぁ、と思うのでありました。 【『(500)日のサマー』】を明らかにリスペクト!してるよね?
[映画館(邦画)] 5点(2011-09-27 21:09:05)(良:1票)
820.  マイ・ウェイ 《ネタバレ》 
えーーーー・・・・・・この映画、公開当時、感動しちゃって二度見に行ったりしたんですけど、だからいい映画だと思いたいんですけど、それは中学時代に、まだ、「その言葉」の意味を知らないままに感動しちゃってたからで・・・うーん。この映画の中で、主人公であるお父さんが妻に涙ながらに告白をする、とても重要なシーンがあるんですね。音楽が最大限に盛り上がり、そりゃもう、一大悲劇の告白。「私は・・・インポテンツなのだ!」 えーと、当時、その意味を知らなかった私は、それを何か重大な肉体的、もしくは精神的な問題を抱えてしまって、それは人生の一大事なのだろうなぁ、と同情したのでした。いや、その通りなのだけれども。だけどもさ。その意味を知っている今、この映画のあのシーンを見て、果たしてかつてのように感動できるのだろうか?あの大仰な音楽の盛り上がりを笑わずに見ていられるのだろうか?そう考えると、全くのところ、自信がありません。いや、息子が不慮の事故で死んでしまい(建築現場のエレベーターが墜落するシーンの主観映像の恐ろしいこと!)、お父さんがどん底に突き落とされる、そこから立ちあがろうと走る姿はとても感動的なのですよ。だけど、今となっては疲れきって倒れたお父さんが全ての力を振り絞って立ちあがる姿が、なんかの(何とは言えませんわ)暗喩に思えてきてしまうんでないかと考えると、ねぇ。あ、個人的には下ネタを書くのは嫌いなんですよ。はい。
6点(2005-02-14 21:48:12)(笑:1票)

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