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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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201.  悪名無敵 《ネタバレ》 
街で見かけた家出娘を案ずる朝吉と清次が、例によって例のごとくズブズブと首を突っ込んで、ついには売春組織へ戦いを挑む、というオハナシなのですが、奥が浅いのやら深いのやら、どうもつかみどころがないのです。何だか妙なオハナシ。朝吉が二人の女性を組織から逃がす一方で、清次は組織に捕まってしまい、リンチを受ける。ってか、普通なら清次は助からないところ。簀巻きに重しつけられて大阪湾に沈められるところでしょう。ところがその頃、朝吉親分は暢気に温泉につかってたりする。映画は清次の安否などそっちのけで進みますが、それもそのはず、清次は殺されるどころか、組織の一員にちゃっかり収まってたりする。だもんで、ついに朝吉と清次が再会を果たしても、「お互い、よくぞ生きていた」みたいな感動も一切無いんですね。これじゃ何のために清次のリンチシーンを描いたのやら、さっぱりわからない。売春組織に関わる女親分役の藤村志保、朝吉に微妙な感情を示す場面はあるものの、まったくデリカシーの無い朝吉は、大暴れに暴れて組織に制裁を加え、女親分にも制裁を加え、物語を単なる勧善懲悪へと変えてしまいます。これじゃ一体、何のために女親分を「ちょっと訳ありキャラ」に描いて見せたのやら。朝吉の驚くべき単細胞ぶりが、あらゆる物語の伏線を破壊しつくす、身もフタもない変テコな作品でした。うん、確かにコレ、“無敵”には違いない。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-21 23:26:12)
202.  熱いトタン屋根の猫
とりあえず、誰が一番かわいそうって、お兄さんですよね。何しろ、この奥さんにこの子供たち、ですから(とりあえず本作のキャスティングは超絶的にスバラシイと思います)。何にせよ、家族の間の葛藤が描かれ、でも観てると何だかみんな良い人たち(一部を除き?)で、案の定、仲直りして大団円。展開が、ものすごーく八百長クサイのですが、これでいいのでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-22 22:43:21)
203.  悪名市場
ニセ朝吉親分登場の巻。悪い兆候です。主人公のニセモノが出てくるようになったらもう、ネタ切れの可能性大。実際、「ニセモノ登場」のエピソード一発のみ、という感じで、後が続きません。勝新も何をどうしてよいのやら、とりあえずしきりと足を組んでみたりするのだけど、足が短くてツラそう(大きなお世話ってか)。朝吉親分、「オレが本物だ」と名乗って見せるのもカッコ悪いし、と言って名乗らないままでは盛り上がらない。で、結局やっぱり、盛り上がることなく、シマリの無い展開に終始してしまうのでした。ラストは無理矢理、大勢の敵との決闘(もうヤケクソみたいな展開です)、これをさらにダイナマイト炸裂させ派手に演出しようとしたのが裏目。気が付いたらいつのまにか決闘が終わっており、もうグダグダ。賑やかしに白木みのるや藤田まことを登場させても、別にありがたくもなく。本作、空振りとしか言いようがないですね。ましてや、ニセ朝吉とニセ清次がこの後、準レギュラー化(?)しちゃうなんて、悪名シリーズ、先が思いやられちゃう、の巻でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-08 21:51:25)
204.  アリス・イン・ワンダーランド
3Dで観てない私が悪いんですかね、2Dで観る限り、工夫の無い映画、余白の乏しい映画、したがって何の情感も感じられない映画としか思えなかったのですが・・・。カントクさんが映画で遊ぶのは大いに結構だけど、この程度の遊びには、付き合いきれません。なお、アリスの体が小さくなったり大きくなったりする際に、服のサイズが合わなくなる描写、これこそ全くツマラナイものだと思います。アリスの体が大きくなることと、アリス以外の世界すべてが小さくなることとは、同義であり区別は無いはず。しかしこの描写は、わざわざそこに区別をつけてしまった。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2010-12-28 00:41:19)
205.  悪魔の凶暴パニック
ヤケクソのような邦題ですが、中身は「悪魔」でも「凶暴」でも「パニック」でもなくって、かなり地味なサスペンス作品です。物語はといいますと・・・男女の集う、楽しかったはずのパーティは、惨劇と化した。何と、メンバーの一人の男が、カツラand全ハゲだったのである! って、まあ、これだけならば「ハゲで悪いかよ」ってな話なんですけれども、問題は、そのハゲ男が発狂して、他のメンバーを殺害してしまったのである! しかもハゲ男はその後あえなく頓死、やはりパーティメンバーの一人であったジプキンは故なく犯人と間違えられ、警察に追われる身に。真相を追う彼の前に、第2、第3の惨劇が発生、いずれも共通点は加害者が全ハゲであること。やがてジプキンがたどり着いた謎の言葉“ブルー・サンシャイン”。その秘密とは? ってなオハナシです。どうですか、面白そうですか。確かに、盛り上げ方さえ上手ければ面白くなりそうですね。でも実際はというと残念ながら、盛り上がらない地味な作品になっちゃってます。クライマックス(に相当するであろう)の対決ですら、とってもアッサリしていて盛り上がらないことこの上なし(ま、襲ってくるヤツが「ハゲ」である以外に特徴ないしね)。大体、なぜ「ハゲが発狂」なんですかね(正確に言うと「ハゲのカツラが取れたら発狂」かも知れないけど)。誰しも身近にハゲの一人や二人はいるので、「もしやあの人も!?」と我々をビビらせようという作戦なんですかね。あんまりハゲを馬鹿にしてはいけませんよ。と、私もちょっと「ハゲ」を連呼し過ぎですかね、恨まれそうですね、すみません。
[DVD(字幕)] 5点(2010-06-08 00:07:33)(笑:1票)
206.  悪魔のはらわた 《ネタバレ》 
冒頭のクレジット「アンディ・ウォーホル プレゼンツ」。これが本作の最大かつ唯一のキモでありオチであったりするわけで、本編は気楽に観ることにしましょう。って言ってもなあ。主人公のマッド・サイエンティスト、理想の人類を作り上げるべく、男女の人造人間を製作し、コイツらをコービさせようと。となると、男の方の頭部パーツは、なるべくドスケベな奴をぶっ殺して頭部をゲットすべし。ところが、手違いにより、ドスケベ男の代わりにフニャチン野郎の頭部をとりつけてしまったから、さあ大変(←べつに大変でも何でもないよなあ)。しかも、フニャチンの友人であるドスケベ男は、博士の妻の浮気相手。屋敷に出入りするうちに、殺害されたハズの友人を発見し・・・。てな内容。いやあ、バカですね。考えようによっては大変よくできた話で、繰り返される惨劇の末に死体の山が築かれるラストなど、シェイクスピア悲劇を彷彿とさせるような、させないような。しかし、やっぱり、バカですよね。このバカバカしいお話を、真面目に演じている若き日のウド・キア、彼のハイテンションぶりが、何とか映画を支えている(いや支え切れていない)のですが、さすがの彼も、撮影用のドロドロの内臓には、やや持て余し気味か。映画全体を通じて、「内臓=バッチい」という印象が、やたら強く残る映画でした。
[DVD(字幕)] 5点(2009-10-19 22:21:43)
207.  アイ,ロボット
最近はミイラ男もゾンビも割と俊敏に動くので、ロボットだって身軽に飛び跳ねたってよいのではないか、という感じの映画ですが、それにしてもメチャクチャ運動神経がよろしい。しかしっこのCGロボットの質感の欠如。こんなのがいくらウジャウジャ襲ってきても全然怖くない。ロボットだけじゃなく、人間まで軽々とふっとんでいく。ロボットに食って掛かった少年が、ロボットに殴られて吹っ飛ばされたのに、まるで痛そうでなく、ただ驚いた表情をしている。これは笑ってしまいましたが、こういった緊迫感の無さにはちょっとガッカリ(パニック映画好きとしては、多少安っぽく見えてしまっても、ロボットはやはりCGではなく生身の人間が演じた方がよかったんじゃないか、とすら思えてしまう)。ストーリーの方はというと、これもベタな展開、いくつかの手掛かりを元に博士の死の謎を追うミステリ仕立てかと思いきや、大したヒネリも無い。思わせぶりに示された手掛かりにも、さほど意外性のあるオチがつくわけでもなく。結局、人間存在にまつわる説教臭いテーマをうまく映画的に処理し切れず、「ハイ、こういうテーマをこういう風に描いてみました」とばかり、「ほどほどの作品」に纏めてしまった感じがします。ウィル・スミスの一人相撲を延々と見せられた感じも拭えません。
[DVD(字幕)] 5点(2005-06-04 03:02:54)
208.  アトランティック・シティ
最初に提示される人間関係に、オヤ、と興味をそそられたのに、後半、話が伸びない気が。雰囲気は独特のものがありますね、陽光の下ではややそぐわないようなシーンを敢えて撮ってみたり。でもストーリーの牽引力が弱いもんで。うわーバート・ランカスター老けたなア、となどと思いながら観ていたら、もうちょっと感情移入できたのかもしれない。油断した!
5点(2004-04-24 02:10:24)
209.  アルビノ・アリゲーター
前半とか、確かに楽しそうに撮ってる感じが伝わって、観てても気持ちいいんですよね。ところがまあ、サスペンスとして話が伸びないで、低空飛行のまま最後まで行っちゃうので、「失速した」という感じが否めません。いやまあ、それなりに意外な展開は準備してるんですけどね。相当無理があったり逆にあまりにも肩すかしだったりでチグハグ。脚本がさっぱり垢抜けてないのよね。大体、人質になりすまして逃亡するなんて、ハナッから断然無理でしょ?
5点(2003-11-22 01:37:47)
210.  アンブレイカブル
なんちゅうか、禅問答のような映画で、内容に広がりが無いですよねえ(シックス・センスもそうですが)。そしてこのオチ。誰かに使われる前に使っとかないと損? いやいや、こんなオチじゃあ普通は映画一本作らんでしょ。B・ウィリスはアンブレイカブルでも、シャマラン自身が故障してるよ。ゴメンちょっと言い過ぎた。
5点(2003-10-13 11:06:38)
211.  悪魔の受胎
まあよくわからん(ストーリーだけはよくわかる)ホラーでして、宇宙探検の女性隊員がエイリアンに襲われて身籠ってしまうという映画。このエイリアンが、遮光器土偶をパクったようなナイスなデザインで、チープながらも日本人のルーツを感じさせる懐かしいお姿です。で、お話はというと、件の女性隊員が母性愛に目覚めたか、お腹のエイリアンを無事出産せんがために大暴れする、という困った展開。最後は例のごとくお約束通りでトホホ。積極的に楽しもうとする暖かい気持ちで観れば、楽しめると思います。
5点(2003-08-30 22:20:57)
212.  紅いコーリャン
やっぱり日本兵の役は日本人にやってもらわんとなあ。肝心なとこでずっこけてしまいます。別にこの映画に限った話ではないけど・・・
5点(2003-04-30 23:00:36)
213.  愛人/ラマン 《ネタバレ》 
中国人青年を演じるレオン・カーフェイが、ジェーン・マーチと知り合ってからエッチするまでの場面で、初めてひとりでエロ本を買いに行く中学生みたいな演技をしていて、微笑ましいというか叱りつけたくなるというか、なかなか絶妙な演技を見せてくれるのですが、こういう描写は、原作小説にはほとんど見られない要素ですね・・・などと偉そうなコトを言えないのは、原作を読んだ記憶はあるのに内容をサッパリ覚えていないからで。久しぶりに本棚から取り出してパラパラめくり、まるで内容を憶えているかのごとくこうやってコメントを書くのも、我ながら、どうかと。スミマセンです。 映画の方は、途中からエッチシーンが連発され、昼日中にくんずほぐれつやってる一方で、表の通りには日常の喧騒があって。ってな描写が、退廃的で独特の雰囲気。ただ、それをいくら繰り返してもあまり変わり映えがせず、だんだん「こういうのは結局、映像では伝わらないよね」と投げやりになっていくような印象があって(ホントにアノーがそんな事を思っていたとは思わんけど)。 ラストの「ショパンのワルツに涙する」というのは、これまた陳腐な話だ、と思ってたら、これは原作にもあるエピソードでした(もちろん私はこれも覚えてなかったけど。スミマセン)。少なくとも、映画で見せるには、これは陳腐だと思うのですが、どうでしょうか。 三人称で語りつつも実際は一人称の物語である原作に対し(・・・スミマセン)、映像作品である本作には、幾分、客観的な視点があり、中国人青年の立場、というものも織り込まれているのだけど、何となく、「家畜人ヤプー」を白人の立場から描くとこんな感じになるのかな、とも思ったり。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-31 08:47:29)
214.  アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ
かつてジャッキー・チェンがやってたみたいにどえらく体を張った危険なアクションやってるなー、と、そこはそかつてジャッキー・チェンがやってたみたいにどえらく体を張った危険なアクションやってるなー、と、そこはソコソコ感心するのだけど、どうも映画全体的に見せ方が上手くない。 ただでもガラの悪い連中ばかり出てくるのに、前半の描き方がやたらゴチャゴチャしていて、何だかひたすら乱雑な雰囲気しか感じない。それが後半、それなりに映画の焦点が合ってくるのだけど、そこで、前半散らかしたものがハマるべきところにピタリとハマったならば、「なるほどそういうことだったのか」と、一種の快感に繋がったりもするところ。本作にはどうもそのカタルシスが無くって。ゴチャゴチャしてた割に、結局、この程度のオハナシだったのか、と思っちゃう。 アクションも、演じてる側は体張って派手にやってみせてくれるけれど、撮る側がどうもイマイチで、工夫も乏しく、せっかくのアクションも見栄えがしなかったりして。 ま、派手なところは確かに、とことん派手にやってくれますが。 ただ、このテの格闘映画で、金的攻撃は禁止にして欲しいぞ。盛り上がりを期待したところでこの肩透かし、笑ってくれというつもりかも知れないけれど、これは『大福星』でサモハンが西脇美智子を倒すシーン以来のガッカリ感と言っても過言ではない。とまで言うのは過言かもしれないけれど。 それにしても、結局、この危機に対して立ち上がったガラの悪い集団が、どうやら色々な人種・民族の混合であるらしいのが、特定の観客層しかターゲットに出来ないアメリカ映画との、違い、と言えるのかも。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-12-26 12:24:46)
215.  アーティスト
なーんか、ものすごく観てて居心地悪いのよね、この作品。 ひとまずこの時代にサイレント映画に挑戦する意気込みは頼もしいんだけど、「セリフなしだからこの程度に内容を抑えないとわかりづらくなりそう」という忖度(?)でもあったのか、どうか。実際、わかりやすく、実際、物足りない。 一方で、物語の上ではサイレント映画とそれに拘る主人公を時代遅れの遺物扱いにしてて、まあこの辺りも世のシネフィルを敵に回すようなチャレンジャーぶり、とでも言いますか。これで映画をしっかりまとめ上げたら大したもの、実に頼もしい、といったところだったハズなんですけどね。 同じくサイレントからトーキーへの移行期を描いた『雨に唄えば』とは、サイレント時代との距離感の違いもあるのかも知れないけれど、本作ではもはや、時代に乗り遅れた頑固者の悲哀を描くための単なる素材と化していて、これだったら「サイレント映画」がテーマじゃなくっても、他のテーマでも全然よかったやん、とか思えてきます。映画の効果音の有無、という一種のメタ表現だけが、テーマの必然性に関わってくるけれど、そんなに意外性のある演出でもないし。 それに、『雨に唄えば』のミュージカルとしての圧倒的な存在感の前には、本作のラストのタップダンスシーンは、頑張ってはいるんでしょうけど、あまりにも分が無い、という印象。 サイレントでどんな映画に仕上げてくるんだろう、と期待させるものが大きいだけに、一層の肩透かしを感じてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-30 08:33:21)
216.  アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
時代劇でチャンバラが始まる前に、ズラ~っと並んだ敵の侍が一斉に刀を抜くシーンがあったりするとワクワクするもんです。そこで敵が何人いるかとか、その後斬られる人数と合ってるかどうかとかは、気にしないまでも、とにかくそういうシーンがあると、テンション上がるじゃないですか。 一方、この映画のクライマックスはと言うと、ショッカーの構成員みたいな雑魚どもが延々と登場してきては、延々とそれを叩き潰すばかり。これじゃ、何のワクワク感もない。もっとも、雑魚が雑魚なら、親玉も親玉で、簡単にヤラレては簡単にオカワリが登場。 いつまで同じことばっかりやってるんだろうか? ドラマ部分のフラッシュバック連発にもゲンナリして、どうでもよくなってくる。まあヒーローを脈絡なく集めるからストーリーも脈絡なくなるのかも知れないけれど、これでは「全員に見せ場を作らないと」という幼稚園の演劇発表会みたい。 アクションの方も、とりあえずCGにはたーっぷりおカネかけてるんでしょうけど、一作目のアイデア再利用みたいだったり、マトリックスを始めとする過去の作品ですでに見たようなシーンだったり。 これで141分。弛緩している、というのが正直な印象。
[CS・衛星(吹替)] 4点(2018-07-08 09:54:33)
217.  愛と青春の旅だち 《ネタバレ》 
久しぶりに観たら何か今まで気づかなかった魅力を見出すかと思ったけど、むしろかえってゲンナリしてしまいました。すみません。 恵まれない生い立ちの主人公、もうちょっとトンガっているかと思ったら、友人や恋人とフツーによろしくやってて、どうもピンとこない。一方、周囲の訓練生には、苦労人の黒人とか、ドン臭いけど頑張り屋のお嬢さんとかいう、何だかわかりやすいキャラを配置して、でももう一つ物語に貢献できてない感じ。見どころは鬼教官だけど、この人も、途中で手の内を見せるのは最小限にして、もう少し鬼に徹してくれたなら。 描き方も冗長な気がします。リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーが、デヴィッド・キースを探して彼の恋人のもとに行く場面、こんな風に彼女をなじる描写まで必要なんでしょうか。彼女をなじる言葉は、リチャード・ギアとデブラ・ウィンガーが自分達の関係についてはっきりと意志を示す意味もあるのだろうけど、ちょっと不十分というか、物足りない。むしろ、デヴィッド・キースの死に向けた緊迫感を高めていくにはいささかまどろっこしく、描写の省略でスピード感を上げていった方がよかったのでは。 で、この後、唐突に卒業しちゃう。本当に唐突(概ね、遊んでばかりだった印象が・・・)。ここでルイス・ゴセット・Jr教官と長々と絡むことなく、少ない会話と、新入生とのやり取りにすべてを凝縮させたのは、これは良かったですね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-16 08:55:34)
218.  アイアンマン2
「最近、体調がもうひとつやったんですが、薬をかえてみたら、ちょっと良うなりましたわ」という程度の内容を、SFスペクタクル超大作で延々と見せてくれるというのも、貴重と言えば貴重ですが、どうでもいいわいという気持ちが正直なところ。血液検査の数値を出してみる、体表に斑紋を浮かび上がらせる、酔っぱらって無茶をする。その程度の病状の描写では、到底、同情できません。 どっちかっていうと、すっかり小汚くなってしまったミッキー・ロークの体調の方が、何となく心配になるなあ。大きなお世話か。 という、どうでもいい内容を中心にして、合間に少しだけ敵との戦いが描かれるんですけど、もうちょっと強い敵と戦ってもらえれば。 特にあの、ドローン軍団の弱さ。アイアンマンと比較にならないあの脆さ、何とかなりませんか。
[DVD(字幕)] 4点(2016-07-10 08:56:43)(笑:1票) (良:1票)
219.  悪名十八番
今回のオハナシは、市会議員に立候補した朝吉親分のお兄さんと、対立候補との戦いを描きます。……って、なんちゅうスケールの小さいオハナシなんでしょうか。せめてせめて“市長”の聴き間違いではないか、と耳を疑ったのですが、“市会議員”、ですってさ。市議選だの、近所の相撲大会だの、そういうレベルで、命を狙ったり狙われたり。大変ですなあ。今回の朝吉親分、親分らしさを発揮することもなく、ただの相撲の強いチンピラオヤジみたいな感じですが、妙に、大食いという部分が強調して描かれており、勝新の見事な食べっぷり(だけ)が本作の見所でもあります。カレーライスをあまりにもおいしそうにガッついていたもんで、本作を観た昨日の晩御飯は我が家もカレーにしました、ハイ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-06-16 08:45:21)
220.  アイアンマン3
1も2もアベンジャーズも観ないでいきなり第3作を観るのはやっぱり無理があるのでしょうか。極力楽しもうと努力するものの、気分は完全にアウェー。今までに、いきなり「3」を観たなんて、『ゾンビ3』くらいのもんです(笑)。しかしそれにしたって、ずいぶん中途半端な映画じゃないでしょうか。かつてキルケゴールは“絶望”を死に至る病と呼んだけど、この映画の主人公は神経症、普通の意味での病ですから、まずは医者にかかって薬を服用すればよろしい。私の経験では、大病院に行っても通り一辺の血液検査で「異常なしので薬も出しません」と追い返され、近所の町医者の方が親身に話を聞いてくれて助かった経験があります。何にせよ、まずは発作が起きても別に死にゃしないとうことを認識したら少し楽になります。と、それはどうでもいいけど、この神経症、本人がそう言ってるだけなので、どのくらいヒドイのやらサッパリ伝わりません。ヒッチコックの『めまい』なら主人公が高所恐怖症であることはよくわかりますが、本作、セリフさえ変えれば、神経症だろうと下痢だろうと画ヅラ的には一緒でしょう。主人公が閉じこもるべき「我が家」を破壊されるという大事件、その衝撃も、映画の中ではほぼスルー。どこやら遠くにやってきた主人公と、少年の交流が描かれ、お、今回はこの路線かと思いきや、この交流の描き方も途轍もなく中途半端な尻切れトンボ状態。ここまで徹底的に中身スカスカだと、これはもう確信犯なんでしょうけれど、では一体何を楽しめばよいのでしょうか? CGオンパレードのスペクタクル? 珍しくもない。テンポもイマイチで、クライマックスに向けての興奮も持続しない、細切れのスペクタクル。
[映画館(吹替)] 4点(2013-05-05 09:09:26)(良:1票)
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