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1.  あるスキャンダルの覚え書き
英国女王役を堂々と演じる二人の素晴らしい女優の凄みのある演技を堪能できる映画でした。まず始まるなり、ジュディ・デンチの英語の美しさに感動...年配の教師として完璧な美しい英語です。服装や外見も「うんうん、こういう先生いるいる~」って感じで英国の典型的オールドミス先生。そしてケイト・ブランシェットは、これまた実に美しく、弱く、少年とのラブ・アフェアの主人公としてぴったりです。  この映画ほんの90分ほどなので映画というよりTVドラマみたいだなと思いながら見ていたのですが、実際にはそんなに短い感じはしなかったです。バーバラがいったいどこまで行ってしまうのかドキドキしながらのめりこんで見てました。彼女はもはや精神病と紙一重なレベルまでゆがんでしまっていますが、でも独身のままある程度年を重ねた女性であれば誰でも彼女の気持ちはある程度理解できてしまうのではないでしょうか?  バーバラが何よりも求めているのは人生のパートナー。彼女はそれを同姓の友人に求めていますが、そこに大きな間違いがあるんですよね。彼女は無意識に本来、恋人でありパートナーである存在に求めるようなものを友人に求めてしまっている。だから家族を持っている友人に家族より自分を選べと間違った要求をしてしまうわけで... 見ていて哀しいです。 ラストは...怖かったです。えぇ、本当に。悲劇は繰り返されるのでしょうか。  
[映画館(字幕)] 7点(2007-07-03 19:39:57)
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