21. キル・ビル Vol.2
今度はマカロニ・ウェスタンか・・・。かつてタランティーノ映画に魅せられた人間として、期待30%、不安70%くらいの気持ちで鑑賞。元ネタぜんぜんわかんないから無理があるとはいえ、素直に「面白くない映画」でした。キレがないのにやたら長いセリフ、盛り上げるわりにはオチが平凡なアクション。タランティーノは、この映画で一皮むけようとしたのかもしれないけれど、結局のところ、逆に自分の殻に閉じこもっただけのように思えた。彼の大好きなB級映画への「愛」は十分伝わってくる。けれども、観客を置き去りにした一方通行的な愛の告白には、もううんざりです。今度は、映画を撮って下さい。あくまで自分の世界にこだわるのなら、もっと小さなコミュニティでやって下さい。 2点(2005-01-30 12:41:02) |
22. キル・ビル Vol.1(日本版)
<再見後、変更しました> この映画を「クール」だと思う人も、逆に「こんなのは映画じゃない」って怒っちゃう人もいて当然だと思う。ただ、タランティーノの「好き」をごった煮にしただけの映画。どうも、僕の「好き」とはあわないらしく、冒頭から違和感ありまくり。レザボアやパルプフィクションは好きなんだから、きっとどこかいいところがあるはずと最大限好意的に解釈してましたが、もう一度見て確信しました。好きなモノを押しつけられることが、けっこう迷惑だっていうことも、タランティーノには学んでほしい。もう、ただのオタク青年じゃなくて、いまやカンヌの審査委員長やるほどの権力もってるんだから・・・。まあ、こういう文句は、製作会社や配給会社にいうべきことかもしれないけど、ネット配信のみとか単館公開とか、そういうのが似合う映画では。少なくとも『vol.2』程度の宣伝や露出でよかったと思う。『vol.1』の厚遇は異常でした。 3点(2005-01-18 18:14:19) |
23. ギャング・オブ・ニューヨーク
見所は・・・ほぼ完璧に再現された19世紀ニューヨークの都市風俗でしょうか。ネイティブ対アイリッシュの対立やら、選挙の票を集めるために黒人を無理矢理投票所に行かせたり、中国人の見せ物小屋だったり・・・世界中の人々がごった煮のように生きる都市のパワー。エンディングのU2の流れるところを見ると、これは、「ギャング」映画ではなくて「ニューヨーク」の映画だったのかなって思えてくる。でも、結局、風俗部分の再現に時間と手間をかけた割にはドラマはしょぼかった。ディカプリオは、太ってもひげ生やしても迫力不足・・・。スコセッシ監督の気合いも空回りぎみか。 6点(2004-03-15 21:22:23) |
24. キューティ・ブロンド
アメリカ西海岸と東海岸アイビーリーグのコントラストが楽しい。エルが作ったPRビデオ、iBook(それもクラムシェル型)、そして、いつもグラスを傾けるエル父・・・こういう細かいネタをちゃんと積み重ねてるからこそ、ありえないような話でもスカッとさせるサクセス・ストーリーになっちゃうんですよね。 8点(2004-03-09 02:40:00) |
25. ギャラクシー・クエスト
半信半疑でレンタルしてみましたが、面白い! キャストがいいですね。個人的には、アナウンスを繰り返すだけのシガニー・ウィーバーがツボでした。サム・ロックウェルも、うさんくさい役を嫌みのない魅力的なキャラにできる人ですね。前半は、おバカ系映画かと思わせて、後半はじーんと感動してしまいました。見て得した気分になれる一本。 9点(2004-03-04 11:06:35) |