21. 君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956
《ネタバレ》 今まで、活字や断片的な映像によるドキュメンタリーで「ハンガリー動乱」についてはある程度知識を持っていたつもりでしたが、思っていた以上に過酷な「革命戦争」であったことを知り、映像の持つ力を改めて感じましたね。 内容的には、「ハンガリー動乱」を描いた戦争ドラマであると同時に、メルボルン五輪で金メダルをとったハンガリー水球チームのドラマでもあり見ごたえがありました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-11-23 22:05:06) |
22. キサラギ
《ネタバレ》 本当に脚本が良く練れている密室劇ですね、緊迫感の中にうまく笑いが取り込まれていて登場人物は少ないながら最後まで飽きることがありませんでした。特に香川照之の怪演はなかなか見ものです。ユースケの「踊る大捜査線」ネタも笑わせていただきました。 ただ、アイドルの映像とヲタ芸はちょっと余計だったかもしれませんね・・・・。パズルが解けたあとのような心地よい余韻がいっぺんに吹き飛んでしまいましたから(まあ、それが狙いなのかもしれませんが)。 しかし「キサラギ2」はあるんでしょうか・・・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2007-08-04 16:03:54) |
23. キリング・フィールド
《ネタバレ》 カンボジア内戦、そしてポル・ポト政権樹立・・・・そこで何が行なわれていたのかを、ドキュメンタリーのように生々しく伝えている作品です。非常に衝撃的な映像が出てきます、これが作り話でなくほぼ事実であることがとても恐ろしくてなりません。いくら格差社会は嫌だといっても、知識量の格差まで否定される社会というのはどうなんでしょうね・・・・。 正直、狂っているとしか思えない部分も相当ありました。 とにかく、ハイン・S.ニョールがまさに自らの体験に基づいた演技を超えた演技を見せてくれていて、本当に鬼気迫る作品になっています。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-07-13 17:18:43) |
24. キス★キス★バン★バン
《ネタバレ》 全体的に小洒落た感じの作品です(テーマ曲の「KISS KISS (BANG BANG)」がいいですね。)。 ハードボイルドとヒューマンストーリーとコメディをミックスした感じでとても楽しめる作品でした(悲しいシーンもありますけど)。 仕上がりはポップですけど、内容は結構コテコテの人情物なんで老若男女問わず楽しめる作品だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-07-09 18:30:34) |
25. 奇跡の人(1962)
《ネタバレ》 こんなに壮絶な作品だとは・・・・・。アン・バンクロフトの演技もさることながら、ヘレン・ケラー役のパティ・デュークの凄まじいまでの演技に惹き付けられてしまいました。真の教育というのはある種、闘いなんですね・・・・・。 サリヴァン先生自身も目が悪かったとは知りませんでした。まさに「奇跡の人」ですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-14 13:39:17) |
26. キンキーブーツ
《ネタバレ》 とりあえず、ローラの存在感に圧倒されましたね(スカンクアナンシーを思い出してしまいました。)。オープニングではいきなり騙されましたし、ミラノの発表会のシーンは本当にシビれました。 しかし、伝統ある靴メーカーがいきなり特殊な男性用ブーツの製造に乗り出すというのは本当に思い切った経営判断だと思いますね。まあ、それだけ市場規模があるということなんでしょうか・・・・・・。結構「プロジェクトX」ぽい部分も多くて面白かったです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-31 00:44:40) |
27. 奇蹟のイレブン-1966年北朝鮮VSイタリア戦の真実-
《ネタバレ》 衝撃的なドキュメンタリーでした。確かに、昔、北朝鮮がワールドカップでベスト8に進出したという話は聞いたことはありましたが、ただ「ふーん」という感じで終わってしまっていました。 しかし、実際の映像を見ると、スタジアムが完全に北朝鮮のホームと化して熱狂的な雰囲気になっていて凄い「事件」だったんだなと思いました。(もちろんスタジアムに北朝鮮から遠征してきたサポーターはいません。イギリス人が北朝鮮の国旗振り回してる映像は、ある意味凄いです。) これは、本当に貴重なドキュメンタリーでしたね。正直、まあ、イギリス人にとっては未知の国だからしょうがないですけど、北朝鮮の紹介の部分は個人的にはあまりいらなかったですね。(時期が時期だけに) [DVD(字幕)] 8点(2006-07-12 16:43:04)(良:1票) |
28. キッズ・アー・オールライト ~ディレクター・カット完全版~
《ネタバレ》 ザ・フーを好きなものにとってこの作品はバイブルに近いものがあります。本当にこの作品を見ると、ライブの格好良さが光りますね。後は、キース・ムーンの変人ぶりがたまらなく哀しいです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 23:05:30) |
29. Kids Return キッズ・リターン
青春の終焉と挫折を描いた秀作です。なんか、身にしみますね・・・・・。 非常に切ない話なんですが、北野作品特有の乾いた雰囲気が上手く作用して変にドロドロせず、とても爽やかな作品に仕上がってます。 あとは、久石譲の音楽が本当に素晴らしいです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-16 21:38:48) |
30. きみの鳥はうたえる
《ネタバレ》 登場人物全員の目が死んでいる青春映画。見ていて奇妙な心地よさを感じました。 [DVD(邦画)] 7点(2019-09-08 10:58:49) |
31. 岸和田少年愚連隊
《ネタバレ》 笑いと暴力のインパクトは強烈ですが、それだけではなく、「人生は空虚である」という諦念にも似たドライな空気を感じ、そして、「お前らそんでどうするんや!」と井筒監督から熱く問いかけられているような・・・・そんな作品でした。 [地上波(邦画)] 7点(2018-01-19 00:00:40) |
32. きっと ここが帰る場所
《ネタバレ》 「大人に反抗する子供」のまま年齢を重ねた男が実はもう反抗する相手などいないのだと気づくまでの過程を追った物語 [DVD(字幕)] 7点(2014-06-03 23:57:31) |
33. 桐島、部活やめるってよ
《ネタバレ》 学校の暗黙の階級関係を描いている作品ということで興味深く観賞しました。アメリカなんかはこのテーマでコメディやらドラマやらいろいろ映画を作っていますが、日本も今はそういう感じなんですかね? 自分が通ってた学校が男子校ということもあってスクールカースト的なものがあまりなかったので、どうしてもリアルさを感じることがあまり無かったのですが、それでも橋本愛の役柄のリアルさには、「あるある」と思わされましたね・・・・。 [DVD(邦画)] 7点(2013-10-05 01:23:04) |
34. ギリギリの女たち
《ネタバレ》 ストーリー的には普遍的な家族ドラマで、特筆するようなものはありません。ただ、3.11の被災地に住居を構え生活していた小林政広監督だからこそ描ける被災地の状況は非常に興味深かったです。 今後も被災地住民のリアルな感情を描く作品を撮ってもらいたいですね。 [DVD(邦画)] 7点(2012-12-16 23:51:17) |
35. キング・オブ・コメディ(1982)
《ネタバレ》 現実と作り事が入り混じったショー・ビジネスの世界、そして波のように送られてくる情報に溺れ、現実と妄想の区別が付かなくなってしまっている現代人を皮肉な笑いで描いた作品です。 ロバート・デ・ニーロがニートのお笑いマニアを見事に演じています。「タクシードライバー」もそうですが、こういうかすかな狂気を帯びた孤独な人間像を演じきってしまう力量は見事ですね。 ストーリーも現実と妄想が入り混じりながら進行していくので、結末を見終わった後もこれは現実なのか妄想なのか考えさせられますね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-04-08 22:51:55) |
36. 帰郷(1978)
《ネタバレ》 結局戦争なんてものは人殺しであり破壊行為であるわけですから、いくら大義名分やヒロイズムで誤魔化そうとしても中々上手くいくものではないということなんでしょうね。しかも国のために戦った英雄といくら国が讃えても、実際は自分の国を守るわけではなく、他国の内戦に介入しているだけですからね。 そんな戦争がもたらす闇の部分を一人の将校の妻を通じてリアルに描きだした作品でしたね。あえてドラマチックに持っていかず、現実的な展開でストーリーを進めていくところがまた切なさを際立たせていましたね。 ローリング・ストーンズやビートルズ等の名曲をふんだんに使った音楽も非常に良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-23 22:13:55) |
37. キャタピラー
《ネタバレ》 「お国のため」「軍神」というキレイな言葉で、醜い傷やドロドロとした感情・トラウマ、そして己を現在の姿にしたものへの疑問・恨み等々が外に溢れ出ないよう包み隠し、泣き寝入りを強いる全体主義的な社会の恐ろしさを描いた作品です。 非常に考えさせられる作品でした。 [DVD(邦画)] 7点(2011-06-17 00:27:33)(良:1票) |
38. キル・ビル Vol.2
《ネタバレ》 何というか、マンガチックな「サムライカンフーウェスタン映画」とでも言えばいいんでしょうかね。 前作ほど、次に何が飛び出してくるのか思わず期待してしまうような楽しさはありませんでしたが、この作品も脚本の面白さ、音楽の使い方の上手さ等々素晴らしい「映画」です。タランティーノらしさはこちらの方が味わえます。 [地上波(字幕)] 7点(2009-03-12 13:18:28) |
39. 君のためなら千回でも
《ネタバレ》 現在、アフガン関連のニュースは新聞やテレビで日常的に流れていて何となく知ったような気になっていましたが、実はアフガニスタンという国やそこに住む人々について殆ど何もしらない事に気付かされましたね・・・・・。 この映画ではソビエトによる侵攻前後~タリバン支配下のアフガンの様子や民族問題、アメリカのアフガン社会等々描かれており非常に興味深い作品でした。まあ、映画的にはかなりアメリカナイズ(まあアメリカ映画なんで当たり前なんですが)されていてわかりやすいのは良いのですが、ちょっと物足りなさも感じてしまいましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-18 20:00:25) |
40. ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発
《ネタバレ》 まあ、相変わらずのバカ映画なんですが、幼少期から特撮怪獣ものを見て育ち学生時代にビートたけしの洗礼を受けた世代なら金払って映画館で見る価値のある作品だと思います。もう、タケ魔人が消火器と傘を持っているのを見たときは飲んでたジュース噴きそうになりましたよw 加藤夏希のおちゃらけてない真剣な演技も非常に良かったです。 G8(+α)の風刺ネタもベタですけど過激で面白かったです。北のあの人はもう鉄板ですが、フランス大統領が妙に似てて笑えました。でも、本人見たら怒りますよw。ロシアネタも危険でしたしw日本の映画でここまで露骨にやるのは珍しいですよね。まあ、ベネチア映画祭で上映されるみたいですけど、もしかしたら日本よりも外国で受けるかもしれませんね(特にアメリカとかで受けそうな気がします)。 この作品が遺作となった水野晴郎先生の姿にはつい涙がこぼれそうになりました・・・・ご冥福をお祈りいたします。 [映画館(邦画)] 7点(2008-08-18 12:34:57)(良:1票) |