41. キャル
《ネタバレ》 北アイルランドの民族・宗教的対立の根深さに改めて愕然とさせられますね。ヘレン・ミレンも、プロテスタント系の夫と結婚したカトリック系女性の複雑な心情を上手く表現できていたと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-19 19:44:09) |
42. 気狂いピエロ
今見ても斬新な映像(色使いや構図のセンスが本当に素晴らしい)、詩的な言葉遊びが連なっていく台詞、衝撃的なラスト・・・・面白いと感じるか否か、理解できた(と思い込める)か否かは別として映画好きならば一度は観ておくべき作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-26 17:59:47) |
43. 絹の靴下
《ネタバレ》 エルンスト・ルビッチ監督の「ニノチカ」をミュージカル化した作品で、基本的にストーリーは同じなのですが、3人組の使命がロシア王室の宝石売買から、ロシア人ピアニストを帰国させることに変わるなど設定が若干違います。(個人的には、旧ロシア王室とボルシェビキとの駆け引きも描いている「ニノチカ」の方が好きです。) しかしながら、やはりミュージカルシーンの華やかさは魅かれますね。(ステレオフォニックサウンドは最高でしたねw) [DVD(字幕)] 7点(2006-07-05 19:58:16)(良:1票) |
44. ギター弾きの恋
《ネタバレ》 音楽が非常に心地よいです。ストーリーは非常にシンプルなんですが、ところどころに 流れるジャズギターの演奏が非常に洒落ていて良かったです。 ラストシーンは非常に切ないのですが。でも、どう考えてもこういう結果になったのは主人公の自業自得ですよね。(フェリーニの「道」っぽいです。) 架空のギタリストのドキュメント風に作られているのも良かったです。(実在の人物かと思って、必死にインターネットで検索してしまいました・・・・・) [DVD(字幕)] 7点(2006-04-16 21:22:00) |
45. 希望のかなた
現在の欧州の社会状況を風景画のように描いた作品。 前作のような寓話すら既に作れなくなるような難しい状況に陥っていることがわかります [DVD(吹替)] 6点(2019-06-02 09:36:48) |
46. 禁じられた遊び(1952)
《ネタバレ》 テーマ曲は本当に哀愁に満ちていて素晴らしいです。ただ、映画の内容としては戦争孤児となった少女の哀しい姿を追いかけた話なのですが、正直感情移入がしづらいキャラクター(周囲を破滅させるタイプ)で評価するのが難しい作品でしたね。邦題にもなっている「禁じられた遊び」自体も遊びで済まされるような行為ではないですし、これを戦争や子供の純粋さと結び付けるのもどうかと思いました。 主人公たちよりもむしろ少女を受け入れた家族とその隣に住む家族との争いの様子が、戦争、そして戦争を引き起こしてしまう人間という生き物の愚かな実体を示しているように感じました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-23 00:44:36)(良:1票) |
47. キャッチ22
《ネタバレ》 非常にブラックな作品ですね。商売のために自分たちの基地を爆破したり、パラシュートを売りさばいたり・・・・・。 ただ、個々のジョークは面白かったんですけど、ちょっとストーリー展開が少しわかりにくかったですね。(原作を読んでみたいです。) 映像は迫力があり美しく素晴らしいです。(戦闘機が次々に離陸するシーンは、劇場で見てみたいですね。) [DVD(字幕)] 6点(2006-09-03 15:52:55) |
48. キプールの記憶
《ネタバレ》 物語性を排除した状況の羅列(しかも戦場での負傷者救出という非常に地味な作業)が延々と続き、苦痛を感じてしまうほど退屈で虚しい時間が過ぎていきました。 しかしながら、これこそが戦場の真実なのかも知れません。そこにはエンターテイメント性など微塵もなく、死の恐怖に襲われながらひたすら地味で単調な任務を日々遂行していく地獄のような世界・・・・・。 物語としては全く面白くなく評価もできませんが、本当の戦争の虚しさや苦しさのエキスが詰まっている作品ではあるのでしょう。 [DVD(吹替)] 5点(2009-01-19 19:48:39) |