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ルクレツィアの娘さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 349
性別 女性
自己紹介 基本的には、お金を掛けた映画と歴史時代物が好き。

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1.  キング・アーサー(2004) 《ネタバレ》 
有名なアーサー王のエピソードは全部忘れて、この映画を観た方が良い。こんなのはランスロットじゃなーい! マーリンが違う~!! エクスカリバーは聖剣じゃないの?! とか言ってると、楽しめないうちに映画が終わってしまう。モルガンもモードレッドもイゾルテもエレインも出てこないし、もっとも有名な「聖杯伝説」を見事に無視。いや~、びっくりした。その代わり、描かれるのはローマに支配され、外敵に痛めつけられる弱きブリテン島である。通常のアーサー王伝説の舞台である中世には、アングロ・サクソン系が我々こそはこの島の正統な住民という顔をしてるわけだから、アングル人やサクソン人が、外からやってくる敵だった時代を舞台にしたっていうのは、目新しい。顔に文様を描き森に暮らすブリテン人たちの姿がどれほど時代考証的に正しいのか分からないが、ブリテンの歴史に挑んだ意欲は評価したい。この映画を観て、やっぱりローマ帝国って偉大だったんだなぁと、つくづく感じた。ローマ人たちの豪奢な生活や、きらびやかな軍装や、大きな城壁や立派な馬車。その末端は腐りかけてはいるけれども、常に次世代の新芽も養っている、強大で豊かなローマ帝国が描かれていた。話の中で非難されていたのは、ローマ帝国に寄生したキリスト教だと思う。人を救うどころか痛めつける宗教。アーサーの怒りはまずそこにあるような気がしてならない。伝説の英雄アーサー王。ローマ人に生まれた男が、ある時ブリテン人の指導者になって外敵と戦い、ローマとも決別し、ひとつの王国を築く。よく考えれば不思議なお話である。なんだか「七人の侍」風で、端正でストイックな物語だった。最初に馬が騒ぎ、皆がにやりと笑って死地へ引き返す。やっぱりこういうヒロイックな場面は印象的。あとは、やっぱり氷のシーン。ああ、そこで割れてくれなきゃ!と熱くなってしまう。キャラクターではトリスタンが寡黙で渋くて素敵だった~~!! 他の円卓の騎士が影が薄い。一人目立っていたランスロットは伝説に引っ張られて意味もなく伊達男ッぷりを発揮していたが、どこが最強なのか分からなかった。この映画には不要なのにこっそりグネヴィア王妃を思慕していて変だった。いや、やっぱり一番変なのは、小娘が「囚われの姫」扱いされ、どこから出してきたのか、吹雪の中でヒラヒラのドレスに着替えてたりするところ。それにしてもキーラ・ナイトレイは貫禄がある。
8点(2004-08-10 21:20:40)
2.  ギフト(2000)
ケイト・ブランシェットが大好きな私だが、これはかなりビミョーな作品だった。断片的な霊視ビジョンを頼りに謎を解いていく物語ならば、日本の漫画のほうが多彩な作品を生み出している。だから霊能力者モノとしてはインパクトが弱すぎるし、この映画のストーリー展開・キャラ設定は、全体的に子供だましだ。ただ、決して万能ではない霊視能力をカウンセリングに使いながら細々と生計を立てる主人公に、そこそこリアリティがあるので、なんとなく鑑賞してしまう。あの、どことなく疲れきった感じも切ないが、映画制作当時は流行だった少女趣味的な薄もののキャミソールドレスを着こなしてしまっているケイト・ブランシェットの薄い体も切ない。若くもなく年寄りでもなく、現実に子育てしながら生きる無力な占い師の日常が、ミョーにリアルなのは、やっぱりケイト・ブランシェットの存在感が一番大きいと思う。自分の能力を「ギフト」と受け入れていくことの悲しみや、周囲から浮きまくってもいる感じが、なんだか「スパイダーマン」とも共通してもの悲しい。相手役として、リビシは思いがけなく良かった。そして、リビシを引き立てるかのごとく出演しているキアヌ・リーブスには、ちょっと驚いた。決して演技が上手いとは言えないキアヌが、髭面になってあの甘いマスクを隠すことで、なかなかイイ味出してしまっている。やはりラストシーンは、夜中に見ると怖い。
5点(2004-07-13 22:31:39)(良:1票)
3.  ギャング・オブ・ニューヨーク
酷評が多い割には、まあまあ良くできた映画だった。ニューヨークの忘れ去られた歴史、封印された過去を語っていて、企画としては面白い。ただ、話に骨格が無くてハンパで、残虐で血なまぐさい闘争シーンが多いので、観ていて辟易してくる。主人公たちが正義のために闘うシーンではなく、延々とギャングたちが血を流す話なので、もういいやという気分になるのだ。ディカプリオ主演!ということで公開されたが、圧倒的に存在感が光ってるのは敵役ダニエル。デイ・ルイスである。彼の生き方は決して正しくはないが、一応の筋が通っている。アメリカは「闘って勝ち取ったもの」を尊ぶ。だからこそ、新たに入ってきて、豊かに実ったものだけをほしがる移民たちを憎む。だからこそ、時代に取り残され、政治家や富豪たちに利用されながらも、ギャングたちは闘うのである。もともとは自分たちも移民であるのにネイティブズと名乗って、移民や黒人たちを暴力をもって排除しようとする。その暴力の嵐の中で、意味もなく復讐心だけ抱えてハンパにさまよう主人公アムステルダムは単なるアホでしかない。この主人公は、開いた口がふさがらないほど芯が無い。ただ、南北戦争当時のアメリカは暗い。夜明けはまだ遠く、闇の底で大量の血が流れている時代なのだ。その中で、この主人公のようにハンパに生きながら、いつのまにかリーダーになっちゃった人間もいたのかもしれない。キャメロン・ディアスの美貌は、暗い世界を照らすように輝いていて、キャラクターとしても面白かった。
5点(2004-04-04 16:59:46)(良:1票)
4.  金田一少年の事件簿 上海魚人伝説
よくもまあ、こんな陳腐な設定の話を映画にしたなぁと思う。制作費の無駄としか思えない。しかし、その陳腐さに目をつぶれば、俳優の演技や音楽なども標準程度には仕上がっているし、映像の完成度は高い。特に色づかいは大変素晴らしい。
4点(2004-02-14 02:52:33)
5.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
コメディだと思って観たので、全然違ってビックリしたし、ガッカリした。家族再生を願う主人公の、せつない感情はホロリとさせられるけれども、それならそれでもっと話の組み立て方があるはずだ。導入部分がそもそも中途半端だったし、現在と過去を織り交ぜて話を進めたのは、ラストの感動のためだとは思うが、くどい。映像が妙に文芸的なのが、また「せつなさ」を強調していて、ちょっとうるさい。自分の家庭は崩壊してしまっているけれども、詐欺師の少年は救いたいと思うカールは魅力的な人物。トム・ハンクスが好演。それに対して驚嘆するほどイイ味を出しているのが、クリストファー・ウォーケン。みじめに屈折していながらどこか底知れない雰囲気を醸し出して、天才詐欺師の父親役という意味ではまさに「この親にしてこの子有り」と言いたくなる存在感十分だった。怪優と呼んで敬意を表したい。セリフの組み立てがあまりよくなかったと思う。「他に電話する相手がいないんだろ」というセリフが、印象的ではあったが、全体的には詐欺師の口八丁ぶりに無理感が強い。レオナルド・デュカプリオでない役者にやらせても良かったんではないだろうか。それにしても、詐欺師を捜査陣に組み込んでしまうアメリカってすごい。いや、すごかった、と言うべきか。
5点(2004-02-04 19:51:18)
6.  ギルバート・グレイプ 《ネタバレ》 
印象に強く残るのは、ギルバートの不倫相手の存在。「あなたがこの街を出て行かない唯一の男だから相手に選んだ」というセリフがなかなかうなずけるものだったし、夫の死後には、「夫を殺したと疑われているの」とギルバートに未練を見せるようなそぶりをしてはいるのだが、すでに表情は生き生きとして明るく、新天地にギルバートを連れて行こうなんて全然思っていないことが分かる。女は強い。あと、この作品は、ギルバートを女性に直すと、案外身近にある風景になってくる。つまり「要介護の老人と、幼児をかかえ、夫もリストラにあいそうな、パートの主婦」の閉塞感や逃げ場の無さと、非常によく似ているのだ。放浪するヒロインに惹かれる気持ちはよく分かるし、どことなく無表情な主人公に、親近感を抱いてしまう。最後に家を焼くという大胆な行動も、ラストとして良かった。家を焼いて弟を抱えたまま、放浪の人生へ踏み出したギルバート、おそらく前途多難だろうなぁと思いつつ、さわやかな気分になれるラストだった。そして、デュカプリオの演技は本当に立派です。
7点(2004-01-09 14:26:54)(良:1票)
7.  キリング・ミー・ソフトリー
交差点で手が触れて恋に落ちるって・・・・・・少女漫画? で、次はレディースコミック? 画面に出てきたとたん「あ、この人が犯人ね」と分かってしまうところが、悲しい。それでも、犯人が出てくるまでと思って、こんなつまんない映画を最後まで見ちゃった私ってエライ。ジョセフ・ファインズは出演作品を選べる立場だと思うんだけど、違うのかな?
2点(2003-11-19 13:36:51)
8.  キューティ・ブロンド
ファッションと小道具に凝っているので、軽く楽しめる映画。個人的には、お金を掛けて、ピンクのファッションをするセンスがよくわからん。犬が可愛かった。お金持ちの女の子が大学で「社交」と称して遊び回っているのも、法曹界で男尊女卑なのも、なーんだ、アメリカでもこんなものなのね、と認識した。個人的には、エルを振った男の婚約者が、案外と素敵だった。
5点(2003-11-04 19:43:22)
9.  キャスト・アウェイ
無人島で生き抜く、サバイバル映画だと思ったんだけど、突然4年後に飛んでしまい、驚いた。全体的にはあまり面白くなかったけど、ラストが良かった。すべて新しく始めようと決意した主人公が、とりあえず自分の生還に手を貸してくれた荷物を、本来の持ち主へ届けるところから始めたラストが、非常にすがすがしく印象的だった。
5点(2003-10-31 14:31:54)
10.  9か月
テンポが良くて楽しい映画だし、実際に現実としてありがちなドタバタが盛りだくさんなので、かなり笑える。悪気はないけど厚かましい隣人家族が、イイです。最初嫌な感じだったお父さんが、ハロウィンシーズンの描写なんかで、ああ、この人も頑張ってるお父さんなんだ!と思わせてくれる。最後の病院へ車をかっ飛ばすシーンまで、飽きません。ヒュー・グラントの、外見だけは良いが中身はダメかもなキャラって、ほんとに楽しい。最近は、どの映画でもこんな情けない系な感じだけど、なんかもう、この人にしかって言うくらいハマってる。コメディ役者としては、へんてこ医者役のロビン・ウィリアムズのほうが存在感があるけど、ヒュー・グラントの憎めないキザ男っぷりはサイコー。ただ、車で飛ばすシーンから、出産シーンまでが、ギャグ満載で面白かったけど、長すぎ。
6点(2003-10-21 20:48:27)
11.  禁じられた遊び(1952)
素晴らしいメロディーにのせて、描かれる戦争下の小さな小さな悲劇。これほど静かな映画が、この上なく強烈に反戦を訴えかけている。小学生の頃、親と一緒にこの映画を観たが、どうして十字架を持ってきてお墓をつくることがいけないのかよく分からなかった。冒頭に戦争の場面(両親が殺される場面)を見ても、それが少年と少女に何をもたらしたのか理解できなかったからだ。ポーレットとミシェルも理解できなかったに違いないと思う。
10点(2003-07-24 22:03:34)
12.  銀河英雄伝説 わが征くは星の大海
この作品だけ見て、世界一長いと言われる本編アニメを観たいとか、全10巻の原作を読もうとか、思うだろうか? たぶん思わない。これは原作ファンに見せる予告編のようなものだ。たくさんのキャラクターが紹介がてらに散りばめてあって、深みは無い。時代がかった口調・言い回しの人物たちなので、重厚さはあるが、あまり未来っぽくないのが余計に苦しい。
3点(2003-07-24 21:44:23)
13.  機動警察パトレイバー2 the Movie
パトレイバーを全く知らないで、日比谷の映画館で暇つぶしに観て以来、何度かレンタルしてきて観ている。漫画は少し読んでみたし、テレビアニメも何本か観たが全くレベルの違う別物だったので途中で投げた。この映画だけが特別に良くできているのだ。リアルな東京の下町の映像。日本でしかあり得ない風景を、ここまで描いているアニメーションも珍しいのではないだろうか。そして日本の防衛の危うさについては、9・11以降なので背筋が凍るような思いがする。思いがするだけで、何もしない自分。それが日本という国・・・・・・そんなふうに思った。本当に日本に有事が起きたとき、この映画を観たことがある人は、たぶん後藤隊長の叫び声を思い出すだろう。
9点(2003-06-03 22:11:45)(良:2票)
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