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光りやまねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 418
性別 男性
自己紹介 1959年生まれの48歳。
神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する
市井の人であります。
ま、コツコツとレビューしようと思ってます。

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1.  吸血鬼(1931) 《ネタバレ》 
主人公の青年が旅先で吸血鬼を退治するという物語だが、現実と非現実が交錯するためとりとめのない夢を見ているかのような錯覚に陥る。そのため理屈でもってストーリーを追うと、釈然とせぬまま話は進み幕が閉じてしまう。むしろ、この映画はイマジネーション豊かな主人公がある夜に体験した夢の一部始終、と受け取り鑑賞すると不思議な魅力に満ち満ちている。冒頭の死神のようなシーンからして不気味だがシュールな雰囲気を漂わしており、途中、死霊たちであろうか音楽に合わせて楽しそうに躍る様子が影絵みたいに映し出され、作り手のセンスの良さを充分に感じ取ることが出来る。また主人公の青年が死体となり棺で運び出されるシーンがあるわけだが、その時の窓を通して映る外界の何と郷愁を誘い神秘的なことか。つまりこの感覚、理屈ではなく感覚に働きかけるよう作られているわけです。モノクロ映像が放つ魅力を知り尽くした光と影の巧みな共演。(本作ではある意味、影そのものが主役とも言える) 薄気味悪いオブジェに、音楽はもちろん効果音でさえも味わい深い。深夜に鑑賞すると雰囲気満点で、監督カール・ドライヤーが描く幻想的な空間を心ゆくまで堪能できる。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-09-24 11:42:18)(良:1票)
2.  霧の中の風景
主人公の姉弟は、まだ見ぬ父を探し求めドイツに向け旅に出る。まるで幸福の“青い鳥”を見つけに旅に出る幼い子供たちのようだ。押し寄せる資本主義に飲み込まれる若者達、旅芸人一座の時代の終焉、大人のモラルの崩壊などなど…寒々とした映像も手伝い、まるでギリシャという国そのものが暗黒の時代に差しかかっているかのような印象をも受ける。主人公の姉弟も私生児だ。ラスト近く、海底から一本指の欠けた巨大な手の彫像が現われるシーンがある。現実と非現実が入り混ざり、不思議だが怖い。これは何らかのメッセージがあるのだろうか。それともアンゲロプロスのシュールな心象風景なのか。どちらにしても鮮烈な印象を放ち、脳裡に焼き付くシーンだ。《ネタバレ》ラストでは、暗闇の中、一発の銃声が響きわたる。そして絵本のようなシーンで幕が下りる。やはりこの映画、現代の寓話なのかもしれない。(かなり辛口だが) ギリシャといえばギリシャ神話やオリンピアに代表されるよう、数々の芸術や文化を生み出した歴史のある国。遠い他国ということもあり、当時の政治的、経済的背景が今ひとつ分かりかね作り手の意図するものが掴みづらい。しかしこのアンゲロプロスの独特な映像とリズムを通じ、繰り返し観たくなる傑作であることは間違いない。
10点(2004-07-24 11:02:54)
3.  飢餓海峡
まさに戦後という激動の時代が生み出した、人間ドラマの傑作。三國連太郎演じる主人公・犬飼多吉を軸に、娼婦八重(左幸子)、初老の刑事(伴淳三郎)達の個々のドラマを絡めながら、壮大なる人間ドラマが骨太なタッチで描き込まれてゆく。人間に内在する善と悪、突然現われる運と不運、表裏一体である生と死、社会に目を向ければ当然の如く富と貧 …等々を浮かび上がらせており、まるで人間として生まれが故の数奇な運命劇を観るようである。地蔵和讃を取り入れた、冨田勲の荘厳な音楽も多大に貢献。巨匠内田吐夢の一級品の演出はもちろんのこと、人間への深い洞察力と凄まじい描写力には心底脱帽ものです。個人的には、前半のにぎり飯とセックスのシーンが印象的だった。主人公にしてみれば金銭に替えられない程の価値があり、生涯忘れられようはずのない人間の真の優しさに触れたはず。それなのに何故…。監督自身も戦中、戦後を通し、満州で長年に渡る抑留生活を体験するなど、波乱万丈の半生を時代と共に生き抜いた筋金入りの御仁。その間、人間の優しさ、エゴ、冷酷さを嫌というほどまの当たりにしてきたと言う。本作は、そんな人間というものを知り尽くした、巨匠の集大成と言えるのではないだろうか。文句なしの10点満点。
10点(2004-01-13 00:02:58)(良:3票)
4.  キング・コング(1933)
日本に“怪獣ゴジラ”あれば、海外に“巨獣キング・コング”あり! その強烈な個性と圧倒的な存在感、両者とも一歩も譲らない。まさに特撮映画の金字塔にして、記念碑的な映画作品。本作が世に出なければ、後の“ゴジラ”はもちろん、円谷英二やレイ・ハリーハウゼンも映画人として世に出なかったかも知れません。 初見は遠い遠い子供の時なんですが、そりゃもうワクワクドキドキものでした。ドクロ島の上陸シーンから俄然盛り上がり、野性味溢れるコングの登場はもちろんのこと、ティラノサウルスや大蛇との格闘シーンなど見せ場も数多く、特撮の古典が存分に味わえる。そして言うまでもなく、文明の象徴ともいえるエンパイアステート・ビルの頂上で繰り広げるシークエンスは余りにも有名かつシンボリックで、美しい人間の女性に心奪われた巨獣の悲哀を見事描き切っている。
10点(2003-08-23 23:26:02)(良:1票)
5.  奇跡の人(1962)
伝達手段が一切ない三重苦の少女に、一体どうやって“ことば”というものがあるという事を教えるのか。まさに神がかりというか、奇跡を起こすしかない。それは、指文字という手段があることにはあるが、そういう技術的な問題は実は二の次に過ぎなかった。何よりも大切なもの。それは“愛”だった。時には闘いのような偽ざる“愛”が奇跡を起こすということを、この映画では訴えたかったのではないだろうか。誰しも人間の本能として持っている「知りたい。克服したい。」という欲求。アニー・サリヴァンはヘレンにそれを満たした時の喜びと感動を、ただただ味わって貰いたい一心なのだ。それ程までに彼女を突き動かすものは、自分自信がかつて障害者であり、それを乗り越えた時の喜びと感動を体験したからであろうか …。彼女にしてみれば、絶望ともいえる障害を持つヘレンにそれを教えるということは、まさに天命として受け取っていたのかも知れない。
10点(2003-07-05 20:33:51)(良:2票)
6.  禁じられた遊び(1952)
派手な戦闘シーンこそありませんが、切々と訴える見事な反戦映画です。冒頭、ドイツ軍戦闘機の攻撃により両親を失い孤児となる少女ポーレット。少年ミシェルと出会い、のどかな農村にある彼の家屋で束の間の一時を過ごす。しかしここでも大人達は、隣家なのに憎しみ合い小さな戦争をしている。子供達が出来るのは、十字架を立て死んだものへお祈りを捧げるという“禁じられた遊び”だけ。やがて引き裂かれる身となる二人。出会いと別れ。視点を変えて見ると、切ない初恋の映画ともいえます。そして、涙なしでは見られない有名なラストシーン。ナルシソ・イエペスの哀切溢れるギターと共に、ポーレットの悲しい運命をも想像させてしまう。“戦争”という二文字が罪のない人間の命を奪うだけではなく、残された子供達の人生をも奪ってしまう。一度起こしたら最後、取り返しのつかない結果をもたらすということを名匠ルネ・クレマンは見事描き切っている。文句なしの10点満点。
10点(2003-03-07 18:33:09)(良:1票)
7.  吸血鬼ノスフェラトゥ(1922) 《ネタバレ》 
深夜でも昼間のように明るいという発想は一瞬面喰らうが、奇怪な白昼夢と受け取ればイマジネーションが喚起されてオモシロイ。この当時のヨーロッパ、何がオソロシイといえばペストやコレラなどの疫病の蔓延だったに違いなく、その眼に見えない恐怖を兼ね合わせることにより吸血鬼の悪夢的イメージを増幅させている。この作品を見た当時の観客(とくに女性)は背筋が凍り付くほど怖かった違いない。物語はといえば、恋人の無償の愛こそが悪鬼を滅ぼすという溜飲の下がる古典的スタイル。しかし本作で特筆すべきは、吸血鬼ノスフェラトゥの一度見たら忘れられないその何とも形容のし難い姿かたちに尽きるでしょう。尖った耳に枯れ枝のような細長い指、フロックコートに身を包んだ吸血鬼が棺からスゥーっと起き上がる様はゾッとするほどの不気味さである。その一方、「大事な血が」といって来客の切り傷の血をチューとすすったり、自分の寝床である棺を抱えていそいそと引っ越し先に向かったりするなどちょっとユーモラスな一面も垣間見える。怪奇映画の古典に登場するキャラクターとしてはある意味カリガリ博士を超えるインパクトを放っており、コワいが味のあるお気に入りの一本です。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-04 00:32:36)(良:2票)
8.  キューポラのある街
舞台は鋳物の町で有名な昭和30年代の埼玉県川口市。健気でしっかり者の少女を演じる吉永小百合を中心に添え、貧乏だがしたたかにやりくりする彼女の一家の様子を、生活感溢れる演出で描いてゆく。時にはホロ苦く、時には涙を誘うヒューマンな作風は、監督浦山桐郎の庶民に対する温かい眼差しをも十二分に感じさせてくれた。個人的には、タカユキと朝鮮少年とのペーソス溢れる物語りが忘れられない。伝書鳩を飼育して競い合う(この当時、大規模な鳩小屋があちらこちらにあった)、ほったて小屋を見つけては自分達の秘密基地にする(未整備の荒れ地がまだまだあった)、新聞や牛乳を配達して少しでも家計を助ける…等々、ジーンと胸に染み入るエピソードばかり。ところでこういう映画って、下町に育ち多少なりとも生活苦を体験していないと、ピンと来ないのではないだろうか。私としては、昭和30年代から40年代にかけて都市近郊の下町に育ってきたこともあり、大いに共感を覚えノスタルジーを感じさせてくれた。日本映画史上、確かな位置付けにある名作です。
9点(2004-01-28 13:55:53)(良:3票)
9.  恐怖の報酬(1953)
この映画、見応え満点の傑作には違いないが、心臓にメチャクチャ悪かった! ! 冒頭より、やや退屈な人情ドラマが続くわけですが、ニトログリセリンの威力を見せつけられた瞬間から、俄然話が盛り上がってくる! ! しかも、前半の男達の人情ドラマが、後半の生死を分けるサスペンスに見事活かされている。名匠クルーゾーの縦横無尽の演出は、映画の面白さと醍醐味をこの作品一本で十二分に教えてくれた。この作品から得た教訓、「狂喜乱舞は命取り」…こんな諺、ないか !?
9点(2003-06-07 14:29:06)
10.  疑惑(1982)
まーとにかく、桃井かおりに尽きます本作は。あたかも自然体で臨んだかのような演技はハマりにハマり過ぎており、作品を大いに盛り上げてくれた。あの極妻こと、志麻姐ごに対峙させても一歩も引けを取ってはいません。山田五十鈴の突然の登場シーンもインパクト大。桃井かおり演じる球磨子は本当に保険金殺人を犯したのか? それともあれは事故だったのか? 前科四犯の毒婦、状況からすると限りなくクロに近く、しかも警察やマスコミに痛烈な悪態をつき捲りとことん敵に回す。《ネタバレ》犯人に違いない、いや万が一犯人でなくともこんなヤツは有罪にすべきだとするマスコミとそれに同調する世論。秋谷記者(柄本明)が女性弁護士(岩下志麻)に言う、「あんな女、たとえシロであっても弁護する必要はない」はまさに世論を代弁している。この辺り、ただの娯楽サスペンスに終らせてはおらず、やはり松本清張&野村芳太郎らしい作品です。
8点(2004-12-06 11:07:23)
11.  鬼畜
真夏のうだるような暑さの中、生活苦に追われる印刷屋夫婦のもとに、夫の隠し子3人を引き取るハメになる。松本清張原作の同名小説を映画化したものなんですが、問題提起であり戒めとも受け取れる作品です。突然襲ってくる最悪の事態に対して、貴方ならどう受け止めどのように解決しますか? …と、作り手は提示しているようだ。気弱な主人公・宗吉は突然の出来事で気が動転してしまい、とんでもない解決策をとる。子供達には何の責任も罪もないのに…。この映画では、(見方にもよるかも知れないが)救いようのあるラストで締めくくってくれる。やはりこういう時はまず冷静になり、受け皿を広くして、ひとつひとつ問題を解決していくべきであろう。うーん、何だか身が引き締まる思い。社会派サスペンスの秀作です。
8点(2004-02-18 15:54:04)
12.  キャスト・アウェイ
本作は、やや大人向きでテーマはけっこう重いです。公式HPからも分かるように、自分を見失いかけている現代人に「人が生きているとはどういうことなのか」を問いかけている作品なんですね。一見奈落の底に突き落とされたトム・ハンクス演じる主人公チャックは、不幸の極みなのか、それとも…。それは誰にも分からない。まさに神のみぞ知るというわけです。「時は金なり」の仕事人間が、“時”とは無縁の無人島で、孤独と絶望と闘うという展開はまさに現代版クルーソー。絶望の極みに達し自殺未遂まで経験した彼が、どのような心的変化を経て人間のゆるぎない真理を発見したかが描かれています。それは救出後の、恋人も何もかも失いながらも「息をし続けるだけでよい」の言葉に表わされていると思う。名優トム・ハンクスの好演にはただただ脱帽。ゼメキス監督の丁寧で味わい深い演出もさすがだった。人間、孤独に耐え切れるものではない。バレーボールを友達に見立て、主人公の心情がわかる手法には納得でした。もちろん恋人ケリー(ヘレン・ハント)の写真は心の支えです。とくに鍵となる、最後まで開けなかった“天使の羽”。それは「届けるためにも生き抜くんだ」の希望の箱なんですね。答えはラストの“天使の女性”で明らかになる。やはり結びのラストが印象的だった。オープニングとは似ても似つかぬ、真理を発見した主人公がそこにある。その彼が十字路に立つ姿は、まさに裸一貫ゼロからの出発というわけです。
8点(2003-09-13 21:11:00)
13.  禁断の惑星
まずタイトルが本格的なSF映画をイメージさせてうまいと思う。人間の潜在意識を実体化した“イドの怪物”という着想も格調高く秀逸。なんといっても、姿の見えない“イドの怪物”がジワジワと隊員に向かって来るシーンなんか、子供ごころにドキドキしたものです。しかし改めて見直すと、リアルなCGで迫力満点な映像が作れる昨今、古ぼけた感じは否めない。古き良き50年代のノスダルジーを感じさせてくれた、古典的名作に敬意を表して、8点。
8点(2003-05-31 13:10:21)
14.  ギフト(2000)
超能力を絡めたサスペンスものだが、人間ドラマとしても良く出来ており満足のゆく一本だった。作品全体としてはそつなくまとめ上げており、緊張感と吸引力は充分にある。何といってもこの映画では、主役を演じたケイト・ブランシェットがすべてに尽きる。幼子3人を背にこわごわながらも立ち向かってゆく姿には、勇気づけられるものがあったであろう。また心の病を持った友だちに、優しく接する姿にも大いに好感が持てた。期待どおりのヒロイン像を、ケイト・ブランシェットは魅力たっぷりに演じてくれた。正統派ミステリーの秀作です。
8点(2003-05-25 11:40:03)(良:1票)
15.  キング・コング(2005)
前回のリメイク作「キングコング」(76)は、見どころが多いとはいえないやや甘口な作品だった。ところが本作は、キングの名にふさわしくコングの暴君振りが味わえるやや辛口な作品となっています。期待に応えてのクモガニのシーンに、コングによる肉食恐竜たちとの格闘シーンなど見せ場たっぷりというサービスぶり。まぁこの辺り、自由に描けるCGだから為せる技であり、人物以外全編その大部分がCGによる絵づくりと思われる。つまり、バーチャルな世界を背景に俳優たちが別枠で演技をしているということを、見る側に意識させてしまうわけなんですよね。こうなると、昨今多量に輩出されている冒険ものやファンタジーと似たり寄ったりのカテゴリーに収まってしまいます。とは言うものの「コング」大好きな私としては、オリジナルにリスペクトを払った作りには好感が持て、劇場で最後まで楽しんで見たのは事実です。
[映画館(字幕)] 7点(2007-01-30 23:45:49)
16.  恐竜100万年
男子専科。そう、本来SF映画といえば男性向け(青少年含む)用に作られているわけですが、この映画はそれが徹底されており大いにヨロシイ。本作こそが「バーバレラ」と双璧を成す、殿方向け本格特撮映画! 冒頭早々、合成バレバレの大トカゲを登場させたりで、時代考証にしろ原始人の描写にしろかなーりイイカゲン。というものの、ちっとも原始人には見えない皮ビキニ姿のラクエル・ウェルチだけは、この作品の世界観と妙にマッチしておりベリーグー。そしてもうひとつの見どころが、レイ・ハリーハウゼンの手によるモデルアニメーション。後々、「恐竜グワンジ」に受けつがれたと思われる、ケラトサウルスやアロサウルスの登場シーンについニンマリ。(死にっぷりも良く、なかなかイイ味出している) ハリーハウゼン&ドン・チャフィの作品としては、ファンタジー色豊かな「アルゴ探険隊の大冒険」には一歩譲るものの、ぜひ残しておきたい作品ですね。
7点(2005-01-25 12:12:02)(良:1票)
17.  喜劇 急行列車
そう、渥美清といえば「男はつらいよ」の寅さんなんですが、イメージが出来上がる以前に作られた列車シリーズ3連作のひとつが本作。東映らしからぬ、むしろ松竹カラーで展開される中、主役の渥美清を筆頭にマドンナ役の佐久間良子、大原麗子、肛門じゃなかった黄門様の西村晃等みなさん若い若い。当時の国鉄が全面協力ということもあり、花形列車である寝台特急(急行列車ではない)の客室内を舞台に人情喜劇が繰り広げられるのもうれしい限り。しかも「さくら」「富士」(たしか記憶では)の二本立て! ! 「男はつらいよ」の渥美清も悪くはありませんが、個人的には、本作の様な列車シリーズやTVドラマ「泣いてたまるか」時代の方が、型にハマり過ぎておらず好きでしたね。
7点(2003-11-06 23:08:22)
18.  CUBE
サバイバル・サスペンスとでも言えばよいのか、まさにアイデア勝負で、こんな異空間的な映画も作り得るということでしょう。斬新なオープニングからしてショッキング! ! どう展開するのか? どんな罠があるのか? 誰が抜け出すのか? 閉塞感充分な推理ゲームみたいで最後まで画面にクギ付け。キューブのデザインも薄気味悪くてグッド! ! この監督さん、アイデア抜群でスリリングな演出もうまいと思うんですが、スプラッタにはまり過ぎており、しかもラストに近付くにつれ粗さと矛盾が目立っていた。次回作は大いに期待したい。
7点(2003-09-27 19:00:51)
19.  キャリー(1976)
ずいぶん前に見ましたが、超能力による少女の復讐と悲劇を描いた、見応えのある映画だったと記憶しています。ところで、主人公のシシー・スペイセクはさておき、アメリカの高校生というのはやけに大人びているというか、老けているという印象を受けましたね。とくにJ・トラヴォルタ、N・アレンあたりなんか…。しかしまぁ、その後の活躍は皆さん大したものです。そんな思い出の青春オールスター映画に、7点。
7点(2003-06-28 20:41:57)
20.  救命士
救急医療の最先端で活躍する救命士たち。テーマがテーマだけに、やっぱりヘビーな映画だった。「日々、なす術もなく死んでゆくのを見届けるだけ」の言葉にもあるように、ニコラス・ケイジ演じる救命士フランクの“苦しみ”と“心の叫び”がよく表現されている。この映画、あまりにも重く明るさなどはない。しかし、見るものに強く訴えるものは充分にある。ニューヨークの殺伐とした真夜中の映像は、強烈な印象的を放つ。救命士の辛く報われない仕事は、よーく分かりました。しかしこれが、大都会で働く救命士の現状なんでしょう。
7点(2003-05-11 15:38:29)
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