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コメント数 106
性別 男性
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1.  気狂いピエロ
部屋を往来しながら歌うアンナ・カリーナを適切な距離を保ちながら撮るカメラが、ベッドに座ったアンナに寄っていくあの瑞々しさ!!あのミュージカルそのものがそもそも物語に収束されない原初的モーションに違いない魅力なのだが、あのクロースアップの全くもって寄りたかったから寄ったとしか動機付けできない瞬間の欲求はまさに映像の特権的な自由であり、またその現在が複製されいまだ鑑賞され続けているそのエロスといったら!気狂いピエロは見事なクリティックである。簡潔な物語と台詞と自由とが混在し響き合うこの紛れもない私映画を全映画人は絶賛せずにいられない筈だ!
[ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-07 14:11:05)(良:1票)
2.  恐怖分子 《ネタバレ》 
そう、紛れもなく起こった。理由の有無は置き、画面の強度がそれを証明している。フレームの外にも紛れもなく存在する物語が、生活が、悪意が「映画」の現在性を主張し、私的空間に侵食する心地よさ。画面外から突如ナイフで踊りかかる女、画面外の声、画面外の無声、銃声によって容れ物である花瓶を失い溢れ出す水、風、レースカーテン、写真、剥がされる皮膚。主題の欠如からエドワード・ヤンのフィルムはショットの一貫性に不利があるが、物語で補っている。ところであの餌付きは妊娠だろうか、心憎い人である。
[ビデオ(字幕)] 10点(2008-02-07 13:56:31)
3.  岸辺のふたり 《ネタバレ》 
死へと漕ぎ出す父親、何もできずにただ見送る幼い娘。四季は繰り返し、時代は巡る。その折々に父を失ったあの岸辺で、父の帰りを待つかのように思い出す娘。ピアノとアコーディオン。枯れる木々。枯れる海原。ただ一つ変わらず回り続け、時代の巡りを感じさせる車輪。死期が近付き、父と再会する娘。走り出す娘。思い続けた愛が素晴らしいのか、人生の無常が寂しいのか、感動が胸を包む。 超適当にどんな作品か説明すると、赤い風船のようなタッチでポネットを描き、無法松の一生を取り入れたような作品。
[DVD(字幕)] 9点(2006-09-24 12:41:28)
4.  吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
映画史を遡るしかない我々には元ネタを発見するという楽しみがある。脚本の元ネタは当然だが、数々の構図が後年の作品にそのまま使われていることに驚く。これはつまり模倣することでしか水準を満たすことのできない、カリスマ的なまでの完成度を本作品が有しているという証明だろう。 それにしてもこのシュレックという俳優はその容姿といい、影絵に生かされる長い指といい、まるでこの作品のために生まれたかのような俳優ではないか。  この作品においての影絵とはグロテスク描写を排するための手段であり、美しさであり、光と影の戦いの象徴でもある。船の上部をぐるりと回りこむ際の影はとりわけ忘れ難く、この作品の力強い存在を見せつけられる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-24 12:24:37)(良:1票)
5.  霧の中の風景
幼い姉弟が、見たこともない父親に執着してどんな苦境にもめげず躍起になって外国まで探しに行くなんて発想、それ自体いかにも映画的でヤラしいし、この旅を通じて姉弟が成長したとも思えない。レイプされたり、カラダ売ろうとしたり、ホモの旅役者で失恋を味わったりせんでも姉はいずれ恋をするやろうし、弟だっていずれ動物の死に対面するし、アルバイトもするやろ。旅役者が、時代背景を象徴するとともにストーリー進行においても必要不可欠なキャラクターであったことは確かだが、取って付けたようなエピソードの羅列にはうんざりしてしまう。・・・・・・けど、けど、映像表現はとにかく素晴らしい。もう、めちゃめちゃ素晴らしい。ロングショットの美しさは勿論のこと、白と黒のあまりに見事な対比によって、吸い込まれるような、家の無機質なテレビが無機質でなくなるような映像を見せてくれる。人差し指の欠けた手の彫刻がヘリで運ばれる画は印象度も絶大で、暗喩としても充分なものであった。 これでもっと人間考察の深みがあれば・・・と思うと残念でならない。希望と言う光を持ち続ければ・・・ってのも気休めとしか思えんのよな。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-12 17:40:38)(良:1票)
6.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
序盤のかったるい展開が見事に活かされている。この暑苦しい土地を抜け出すには高い金払って飛行機に乗るしかない。だがこの土地に仕事なんてほとんどなく、あっても飯が食えるギリギリの額しか貰えない。絶望感にみちた男達を丹念に描くことで、危険への挑戦にリアリティを与えている。マリオと同居人ルイージの間に、マリオと同じパリ生まれのジョオが入ってくることで生まれた妙な三角関係も、ジョオの強気で自信に溢れた行動も、緊迫した状況での人間ドラマに深みを与えている。後半。ニトログリセリンの威力はすでに視覚を通して伝えられているので常に緊張に支配される。10km/h以下か40km/h以上でしか走れない波板で体を温められ、次に岩壁での切り返し。バックしすぎやーー!と叫び、横滑りに、ちょっ!と呟く。さらに石は飛散するわ、巻きタバコは飛ぶわ。 ジョオはヘタレになるし、マリオはキレる。マリオとルイージは仲を取り戻す。そしてラスト。調子に乗った蛇行運転と、安居酒屋でのダンスがクロスカッティングされ・・・そして・・・まぁ・・・さすがにこれは王道すぎる、というかやりすぎやけど、ご愛嬌って事で。 ただやっぱり、ルイージが導火線とめるとか言って走ってくのは無茶しすぎ。あと「この仕事をやり遂げた奴を見たことがあるが、帰ってきた時には髪が真っ白になってたぞ!」って台詞には爆笑した。漫画じゃねぇんだから。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-12 10:20:15)(良:1票)
7.  救命士
毎日何人もの死に際に立ち会い続けるこんな狂った仕事、狂ってなきゃやってられないという主人公を描きながら、狂った世の中、狂った街で常識的観点で見れば狂ったような生き方をしている人々を暖かいカメラで映し出す。何が正しいんだ?分からないなら狂ってみるのも悪くない。いかにもスコセッシらしい作品。
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-16 02:36:55)
8.  キートンの大列車追跡
思想や哲学や取って付けたような芸術性を感じさせるよりもとにかく笑わせる。アクロバットであったり、怪我しそうなものであったり、キートンは体を張ったギャグが抜群に面白い。ジャッキー・チェンが憧れるのも納得できる。列車で追ったり追われたりの攻防も見応えありで、笑いの教科書状態。―――ただグダグダと悪ふざけを繰り返すようなコメディとは格が違う。誰もが目的に向かって寄り道しない。笑いを一手に引き受けているキートンでさえも真っ直ぐ進む。それどころか彼は一切笑わない。ヘラヘラ笑ったりしない。だからこそ観ているこちらが自然と笑ってしまう。画面から緊張感や切迫感が伝わってくるからこそ笑いを抑えることができない。いや、ほんと、笑いの教科書。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-16 02:13:30)
9.  銀河
異端とされるものを中心にカトリックまで、キリスト教の教義や奇跡をことごとく映像化していくという、信者でない者にとっては完全なギャグ映画。可愛らしい子供達が「呪われるべし!」とか言いよんのもアホらしいし、ちょっとした言葉の違いで争いよんのもアホらしいし、というかどうでもいーわ、といった感じ。けどあんまり面白くなかったんよな。その理由はたぶん3つ。1.キリスト教に精通していれば「うわ、あの部分をこんなふうに映像化したで」とか「そんなんあった、あった」とか何倍も楽しめた。つまり自分は何分の一しか楽しめていない。2.ブニュエル自身がシュールレアリスムを誤解し、さらに縛られているように感じる。この映画の魅力の本質は笑いにあるはず、あるべきなのに演出はそちらを目指していない。多様な表現方法の一つがシュールレアリスムであり、それによってしか表現され得ないものを描き出す表現者がシュールレアリストとするならば、ブニュエルは逸脱しており、固執してしまっているといえよう。3.ブニュエルの立ち位置、視点が極めて曖昧。無心論者として知られるブニュエルではあるが、この映画を観る限りとてもそうは思えない。ブニュエルの葛藤が伝わってしまう。この映画における笑いの質が突き放したものであるのに対してブニュエル自身が信仰を突き放しておらず、それを反映させてしまっているため心から笑うことが出来ない。葛藤をそのまま映し出したかったとも思えんし。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-15 19:22:04)(良:1票)
10.  飢餓海峡 《ネタバレ》 
設定自体はとりわけ複雑ではないが、貧困、不信、疑念、執念、感謝、後悔、と多くのエッセンスが詰まっていて3時間と言う長尺も充分納得できる内容。特筆すべきは、保身への葛藤から八重を殺してしまうシーン。巻き込まれたのではなく実際犯してしまった罪への後悔、愛情が画面に溢れている。やたら陽気な八重ちゃんに笑ってしまったり、貧乏な刑事に違和感を覚えたりしてしまったが、この映画が火サス系サスペンスの頂点にあることは自分の中で変わらない。そんなジャンルねぇよ、と怒られたとしても、自分の中で、変わらない。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-15 12:51:22)
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