141. 極道の妻たち 決着
《ネタバレ》 今回は一応、不正金融との対決みたいなのがテーマだったのでしょうか・・・。しかし、信用金庫とのあれこれを全然処理しきれていないのはもちろん、そもそも筋立て自体がグシャグシャで、誰が何の理由で誰を狙っているのかがほとんど分かりません。大体、こうして振り返ってみれば、そもそも竹内力自体は何のために消されたのでしょう。そこが安定しないので、いくら敵討ちだとか言われても、話が成り立ちません。●中条きよしは、意外に悪ヤクザ役が似合っています(このシリーズには前にも出ていますが、それとはえらい違いです)。この路線でほかにも作品を残してほしかったと思うくらいです。愛川欽也も、一見しょぼくれたおっちゃん風で実は、という立ち位置がなかなか合ってますが、最後に博打で勝つというだけで終わっていて、もっと人格変化を見せてほしいところでした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2024-02-23 00:29:25) |
142. 極道の妻たち 赫い絆
《ネタバレ》 前作よりさらにキャストが小粒になった感がありますが、それでも内容的には悪くないのです。ところどころ、名シーンと称すべき場面もあります。しかし、まず基本的なところで穴がありすぎて・・・。●そもそも、志麻さんと宅麻伸が、そこそこ連れ添った夫婦というところに無理ありすぎでしょ。志麻さんは15歳年上なのですが、並ぶと母と息子にすら見えます。というか、宅麻伸はどう見ても極道顔ではないです。本作は夫婦間の愛憎がメインテーマっぽいのですから、この点は致命的です。●逆に、渡辺裕之はもうちょっと出番作れなかったのかな。塀から出てくるの遅すぎですよ。●鈴木砂羽は、もうちょっと綺麗に撮れなかったのかね?ここが志麻さんの対立軸なのですから、もっと丁寧に収めてほしいところでした。●一方で、志麻さんと若いチンピラの疑似母性愛みたいのがサブテーマっぽいのですが、赤坂君ではちょっと荷が重すぎました。頑張ってるのは分かるけどね。●しかし、下っ端でもボス組長でも自在に演じてしまえる萩原流行さんは、やはり偉大。点数はこの方に対して。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2024-02-17 00:19:00) |
143. 恋はいつもアマンドピンク
樋口可南子主演の80'sラブコメ!と期待も高まったのですが、まったく内容を伴っていませんでした。川野太郎とのあれこれも、どういう初期設定でどういう発展をさせたいのかさっぱり分かりませんし、父とその後妻という格好のネタも、ほとんど使いこなされていません。大体、このスタートとこのキャストだったら、最初は冴えなかったヒロインが途中で華麗に様変わり!という爽快感を当然期待するわけですが、嫌がらせのように意地でもそうはなりませんでした(ちょっとだけそれっぽいシーンもありはしますが)。あと、画質が妙に粗いのも気になりました。 [DVD(邦画)] 3点(2024-02-16 23:58:50) |
144. 極道の妻たち 最後の戦い
《ネタバレ》 最初のところでかたせが岩下の妹分ということになって、今回は二人が共闘していく路線なのかな・・・と思っていたら、なぜか話が発展しない。かたせは岩下とどう連携しているのか分からず、というかむしろ勝手に一人で行動している。これでは盃の意味もありません。また、出所した稔侍さんをストーリー上どう扱いたかったのかもはっきりせず、登場人物の関係が崩壊する以前に物語が崩壊している。結局、各登場人物がばらばらに動いているだけでした。哀川翔とか石田ゆり子の若者組も、全然活用できてなかったなあ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2024-01-23 21:06:45) |
145. 皇帝のいない八月
《ネタバレ》 渡瀬恒彦はせいぜい現場の下士官くらいにしか見えず、数千人規模の「クーデター」とやらを精緻に準備して実行するリーダーにはとても見えない。●吉永小百合の役がこの話に何で必要なのかがさっぱり分からなかったのだが、やはり、彼女が登場するたびに思いっきりブレーキになっており、スリルが削がれている。●高橋悦史の出番多めなのは良かったのですが、三國連太郎をアゴで使うというのは、どう考えても違う気が・・・。●丹波哲郎を制服組トップくらいの扱いで出しておいて、さてどんな活躍をするのかと思いきや、何と、解決には何も関わってないどころか、その後出番がまったくなしとは!●いい感じで登場する神山繁先生&健作の記者コンビは、その動きが危機の解決に作用して・・・と想像していたら、ただ「それだけ」でした。●乗客で渥美清&岡田嘉子(!!!)が登場したときは、車両の中でも乗客のドラマが展開して・・・と想像していたら、ただ「それだけ」でした。●というわけで、全体的に豪華キャストの無駄遣いなのですが、見どころがあったのは、どこまでいっても画面内構築力を発揮する山本圭くらいでしょうか。ただ、結局は車内でオロオロしているだけで、何もしていませんが。後は、短時間で美味しいところを持っていった山崎努かな。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-08-19 01:06:48) |
146. 極道の妻たち 三代目姐
ショーケンは存在感はなかなかなのだが、演出上の人格造形が何ともまずく、下っ端のチンピラなのかそれなりの威厳のある若頭的存在なのかが分からなくなっている。輪をかけて、三田佳子とかたせ梨乃の双方に男女関係的なものを絡めてしまったのがまずく、三田佳子がさっぱり「極道の妻」には見えない(メロドラマの主人公にしか見えない)のを筆頭に、全員が共倒れになっている。●見どころとしては、上田耕一兄貴が幹部クラスで割と出番が多いところでしょうか。あと、画面の中にいるだけで周囲の空気まで変えてしまう、綿引勝彦の伯父貴。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-11-29 23:56:24) |
147. 仔鹿物語(1946)
《ネタバレ》 農作物を荒らして害を与える(しかも言って聞くわけでもなく、かといって山に帰るでもない)鹿というのは射殺するしかないので、後半の部分はドラマになっていない。逆に、ものの道理が分からない主人公にイラッとするだけです。あと、母親がやたら主人公に冷たいというのも、何かを狙ったのかもしれないけど、ほとんど変化がないので、「そのような設定に見える」というだけです。●ただし、CGのない時代に、「鹿が当たり前に絵の中をうろうろしている」ということの映像的迫力はなかなかだったので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-11-27 22:52:12) |
148. 御法度
いやそもそも、何で土方がたけしなのよ。当時のたけしの年齢からしても、20歳くらい違ってるんじゃない?かりに違っているのはいいとしても、ああいう老成した大将みたいな芝居をしてはだめです。終盤の入口から、演技がまったくできないトミーズ雅に重心がシフトしてしまったのも、さらに足を引っ張ってしまいました。●結局これって、大島監督が「戦メリの夢よもう一度」の感覚だけで作ってしまったのではないのかな・・・。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2021-10-18 02:08:11) |
149. コクーン2/遥かなる地球
結局、せっかく前作で曲がりなりにも作り上げた世界を自ら萎ませてしまって、その辺のSFコメディと何の変わりもない内容になっているのですね。また、周辺人物がごちゃごちゃと妙に多いのも、作品の筋と焦点をぼやかしています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-08-30 22:32:03) |
150. 荒野の決闘
とにかく描写が継ぎ接ぎ的で、一貫性がなくて、登場人物に主体性がなくて・・・どこまでいっても緊張感が少しも出てきませんでした。100分弱とは思えないほど長く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-20 02:33:38) |
151. コップランド
《ネタバレ》 これだけ有名キャストを詰め込んでおいて、これだけ料理し切れてないとは・・・。何のために出てきたのか分からない人がたくさんいます。スタローンも何がどう変わって、そして何を生かして最後の逆転に至るのか分からないし、そもそも敵方にも頭脳も戦略も見当たらず、最初から強そうに見えないので、それを破るカタルシスがありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-01-24 02:13:40) |
152. こわれゆく女
怖いですよ怖いですよどうです怖いでしょおおおおと制作側が語りながら作ってしまっているから、逆に何も怖くない。そうすると、ただ同じやりとりを繰り返す長いだけの作品にしかならないのです。 [DVD(字幕)] 3点(2014-06-15 00:43:19)(笑:1票) |
153. 恋のからさわぎ(1999)
導入部からしてもろに設定のための設定になってしまっているし、ジュリア・スタイルズもこの頃はまだ演技が未熟だったのか、ただ高飛車なだけで、全然魅力的に見えない。なので、いくら登場人物がいろいろ頑張っていても、最後が楽しみに感じられないのです。エンディングのLetters To Cleoの「甘い罠」のカヴァーは面白かった。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2014-02-25 01:57:28) |
154. コレラの時代の愛
いくら、50年がどうのこうのと口で言われても、時の経過やそれに伴う変化の描写に裏打ちされていない以上、意味がないのです。単にダラダラ過ぎているようにしかみえませんでした。ハビエル・バルデムの投入がもったいない。 [DVD(字幕)] 3点(2013-01-11 04:05:57) |
155. 好人好日
いかにもほのぼのしてます平和ですって雰囲気を随所で前面に出そうとしていて、それがかえって逆効果なのです。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-27 21:12:02) |
156. 幸福(1981)
ホームドラマ的演出、説明台詞・直接台詞の連発、視点のブレといった根本的な問題が、作品素材の良さを大きく殺している。これにはがっかりした。これだけいいキャストを使っておいて何でこんなことに・・・という感じ。 [DVD(邦画)] 3点(2010-09-27 02:05:18) |
157. 恋するシャンソン
歌の部分がただの「歌の挿入」にしかなっておらず、演技部分と一体化されていない、というかむしろ逆に明白に別物になってしまっている。この時点で私にとってはダメです。内容自体も、いろんな人が登場する割にみんな似たような感じなので、手法としての群像劇の意味がありません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-31 23:41:45) |
158. コール
《ネタバレ》 30分に一本の電話とか3人別々の誘拐とか、設定はいろいろ考えているはずなのに、全然生かされていません。途中からは単に、被害者が隙を見て逆襲→犯人側がさらに逆襲というサイクルが繰り返されるだけです。最後の高速でのカーアクションも、限りなく予定調和的に見えてしまいます。それに、この内容だったら、ケヴィン・ベーコンやシャーリーズ・セロンを投入する必要は全然ないですね。 [DVD(字幕)] 3点(2009-11-28 01:45:46) |
159. コブラ
最初から最後まで、見事なくらい、何の工夫もない。というか、この敵集団、一体何がやりたかったんだろう・・・(せいぜい数名かとお思っていたら、途中では無限に増殖するし)。あと、連続殺人をまったく抑えられないのに、危機感のかけらもなく、「俺たちが捜査するぜ!」みたいに振る舞っている上司連中は、やっぱり突っ込みどころなのでしょうか。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2009-04-05 01:55:29) |
160. ゴシカ
ただ暗いだけの虚仮威し映像が延々と続くだけで、一体何がやりたかったの?という感じ。ペネロペ・クルスの使い方もひどいね。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-29 23:58:14) |