1. コップ・カー
《ネタバレ》 テンポの悪さが目立つ。題材はおもしろいのだけど、少年らの運転シーンやK・ベーコンの靴紐シーンがじれったい。少年が、悪徳警官のパトカーを盗むところから負の連鎖が起こるという展開はとてもおもしろいだけに、残念。低予算で犯罪を楽しませるなら、コーエン兄弟を見倣って! [DVD(字幕)] 4点(2017-11-29 00:07:07) |
2. この世界の片隅に(2016)
《ネタバレ》 エンドロールになっても一人も席を立たない、出ていかなかった。世代、出身、性別によって感じ方は人それぞれだと思う。戦時を生きる庶民の気持ち、すずさんの生き方、家族や夫婦とはなにか。暗くなりすぎず、ほのぼのと、辛辣に、そしてどこか空想的な描き方。好き嫌いを超えて、忘れることのできない美しい映画です。 [映画館(邦画)] 10点(2016-12-24 22:39:58)(良:2票) |
3. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 原作既読。この映画、ベストセラーが原作だが、原作はすでに映画の脚本並みな内容であり、全体が薄っぺらい。行動の雑多な描写だけで、主人公2人の細部は書き込まれていない。ただし、ストーリー展開の奇抜さは群を抜いている。その点、映画は原作に忠実。すべてのエピソードが映像化されているといっていい(ラスト以外)。デビッド・フィンチャーのカメラ割りや全体の構成は、そのストーリー展開にうまくマッチしている。しかし、映画としてのまとまりの良さは、映像化の面白味に欠ける。原作の真面目な再現は超えて欲しかった。なんてったって、「ファイト・クラブ」の監督ですから。 [映画館(字幕)] 5点(2014-12-13 22:51:45)(良:1票) |
4. ゴーストライター
《ネタバレ》 最初乗り気でなかったゴーストライターの仕事につきながら、前任者の死の謎とその裏にある陰謀を暴くことにのめりこんでいく過程が丁寧に描かれていて楽しめた。元英国首相役のピアース・プロスナンがハマッていました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-18 16:31:27) |
5. コンテイジョン
《ネタバレ》 無駄のないよくできた映画。描き方は「トラフィック」に似て、群像劇。映画は初期の感染者の遺族であるマット・デイモン父子、ローレンス・フィッシュバーンを中心としたCDC、香港に派遣されたWHO職員のマリオン・コティヤールの3つの話を軸にして進む。正確さが追求されているのか、CDCの設備やウイルスの分子構造の説明などに違和感がない。何気ない人と人との接触を中心に捉えた撮影が効果的で、様々な人との接触の上に成り立つ人間社会の姿がウイルスの蔓延を通して伝えられる。題材がウイルスだけに麻薬問題を扱った「トラフィック」に比べると地味な印象だが、より身近な恐怖がリアルに描かれている。 [映画館(字幕)] 9点(2011-11-12 13:28:54) |