21. IT イット “それ”が見えたら、終わり。
《ネタバレ》 本作は「子供の恐怖」を具現化した作品だ。子供の頃は様々な物が怖い。ある子はそれが壁にかかった絵だったり、潔癖性の母親に感化されて病気が怖かったりり、あるいは虐待する父親が怖かったり、それらを総合してみんなが恐れる物がピエロだった。ちゃんと作れば傑作になるはずの作品だが、内容は思いの外トホホな作品でした。スティーブン・キングの描く世界は知能指数ゼロと良く言われるが本作もその範疇の作品でしたね。一言言わせてもらうなら、怖い物を怖いと認めることも大切だと思うがねぇ。カラ元気出してピエロを集団リンチにかければ解決?それは違うんじゃないの?二股掛けのベバリーにも共感できんし、不良少年も実際は父親に虐待されていたのにあれで終わり?いろいろ言い出すとキリがないのでこの辺で。 [映画館(字幕)] 4点(2017-11-04 13:37:09) |
22. 犬鳴村
犬鳴村がダム湖に沈んだ村だと言うのは福岡県民なら誰でも知っている話だ。それだけなら日本全国どこにでもあるが、犬鳴村の場合はその名称の特異性やら旧道で色々事件が起きた事から、幽霊が出ると言う心霊スポットとして一躍有名になってしまった。福岡県民としては見とかにゃいかんかなと思ったが、結論は見なくていい、いや、見ちゃいかん映画だった。清水崇の悪い癖で論理性を放棄して気分で流して撮っている。これを見て「わー怖い。今度犬鳴峠行ってみよ」とでも思うと思っているのか?だとしたら福岡県民も舐められたものだと思う。突っ込みどころは100ヶ所くらいあるんで、ビデオで皆で突っ込みながら見る分には良いかもしれない。(私はやらんけど。) [映画館(邦画)] 3点(2020-02-08 23:27:43)(良:1票) |
23. インデペンデンス・デイ: リサージェンス
ネタバレ全くなしです。内容に触れる気にもならない、予想をはるかに下回る酷さでした。エメリッヒ監督、20年も経ってこんな続編を作りたかったのだろうか?いや、作りたくなかったのに無理やり作らされて、やっつけで撮ったりしなかったろうか?でも制作費1.6億ドルの超大作、やっつけが許されるわけがない。これはゴジラみたいになかったことにはできないよ。経歴に大きな傷を入れかねない。他人事ながら心配になるくらいの作品でした。 [映画館(字幕)] 3点(2016-07-10 17:03:39) |
24. イニシエーション・ラブ
原作既読。本作のネタバレは絶対にやってはいかん類だと思うのでネタバレなしで書きます。 原作は小説である事をいかした稀に見る傑作なので、映像化してはいかんと思ってます。その気持ちは見終わった今でも変わりません。 ラストが変わっていると称して原作既読の人も映画に誘っていますが、別にプロットが変わったわけではないです。むしろ最後の長々と入る種明かし映像こそが蛇足の極みでした。これは原作を読んで、もう一度見返して読者が自分の目で確かめる事にこそ意義がある。その意味で「2度読む」は間違いないが「2度見る」ことはあり得ない。その中では前田敦子は意外なくらいの好演でした。 [映画館(邦画)] 3点(2015-06-10 16:04:25) |
25. イット・フォローズ
《ネタバレ》 この猛寒波の中、全国20館上映を見るのはホラーファンの使命と足を運びました。が、予告編で感じた悪い予感が当たった。こりゃダメだ。不気味な者がヒタヒタと追いかけてくると言うシチュエーションを描きたかったのは分かるが、それだけでは作品にならない。あまりにもお話が破綻しすぎている。見てて主役その他の行動に「何で?何でここでこういう事する?」と疑問に思う事10回以上。一番訳が分からないのはプールのシーン。何がしたかったのか分からないまま終わる。あれはお化けを感電させたかったのか?銃で撃っても平気な相手が電気なんかで倒れるのか?冒頭とラストも全くつながってないし、疑問点だけで埋め尽くされる映画でした。 [映画館(字幕)] 2点(2016-01-24 13:31:24) |