1. いま、会いにゆきます
この映画を見ると、きまって始まってすぐ涙が止まらなくなるのは心の琴線に触れるからだろう。 ”不器用で生きていく力が強くない人”にとっての賛美歌であり、応援歌であると同時に、想いを胸に秘める日本人らしい奥ゆかしさも胸に染み渡る。 医師役の小日向文世やYOUなどの脇役も味がある。 雨や雲のシーンが印象的な静かな物語だが、いくつものワンシーンを思い出すだけで心温かくなる。 もちろん純愛にしろ、設定にしろ現実社会からするとファンタジーでしかないわけで、でもだからこそ今の説明過多で左脳優位である忙しく煩わしい現代に生きる人の心を癒すことができるのだろう。 このあと主演の二人が現実に結婚して男児を設けるなどということは想像だにしなかった。 まあ結局離婚してしまうわけだが、この映画がなかったらたぶん結ばれることはなかったのだろう。 竹内結子がもっとも美しい時代を垣間見れるというだけでも鑑賞する価値がある。 [ビデオ(邦画)] 9点(2004-11-14 00:21:43)(良:1票) |
2. 愛しのロクサーヌ
《ネタバレ》 ちょっとアクが強いけど、ほんのり笑えて優しい気持ちになれる映画。 冒頭の暴投テニス喧嘩シーンとジョーク20連発はお気に入りで、何度でも見られる。 またラストの展開はストレートで、これまた心地よい。 こういう映画がどんどん広まってほしいなあ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-03 21:41:49) |
3. 幾つもの頭を持つ男
うわぁ、ほんとすごいっす、これ。未だトーキー映画など見たこともなく、白黒映画でさえほとんど見たことのない私にとって、この50秒の映画は驚異的でした。内容は、皆さんもご自分の目でぜひご覧下さいという感じです(笑)。 8点(2005-03-11 15:44:14) |
4. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
《ネタバレ》 幼いときから見慣れてきた映画だけど、今見てもやっぱり手に汗握るハラハラドキドキシーンの連続で、これぞ娯楽映画の王様、ジェットコースタームービーという感じ。 いろんなシーンが頭に焼き付いていて、邪教集団の儀式、ゲテモノ食事、トロッコ、人食いワニ、などなど、こうしてみると何とまあ残酷なシーンの多いこと。 この映画の価値を高めているのは、脇役のヒロインと中国人少年だろう。邪教集団の後半ももちろん面白いけれど、前半から中盤にかけてのインディーとヒロインをめぐる駆け引きがユーモアが効いていて楽しいのだ。 まあ冷静になって見てみると、人間とは何て残酷な面を持ち合わせているのかと考え込んだりするのだけどね。 [DVD(吹替)] 8点(2004-09-11 10:41:30) |
5. 犬神家の一族(1976)
いやーうまくできた映画です。 私のような凡人には、途中から登場人物が多すぎ&事件が多すぎて訳が分からないことがありましたが、 それをさしおいても雰囲気や心理描写は秀でたものがありました。 人間心理の闇の描写をうまくつかんで、それを上手に表している。監督の才能でしょうか。 金田一やスケキヨなどの登場人物たちもキャラが立っていながら嫌味になっていない。 昔の映画なのに妙にセリフが聞き取りやすかったのも嬉しい誤算でした。 ホラーやサスペンスが苦手な私にも良さが伝わってくる名作でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-10-16 18:42:41) |
6. インサイド・ヘッド
感情が主人公になるなんて、じつによく考えられたアイデアだ。 頭の中の感情がどのように働いて影響を及ぼしているのかとか、大切な思い出などの記憶についてのストーリーも興味深い。 子供向けなのか、中盤かなりドタバタと騒がしいのは個人的には好きじゃないが、それを差し置いてもとても惹かれる映画ではある。 まぁ現実の人のアタマのなかでは、感情は意識の中からほぼ自動的に作られるものであって主役でもないし、居座っているものでもないところに注意したい。多くのところ、感覚をつかさどる右脳と言語をつかさどる左脳が司令塔に居座っていて、膨大な表層意識と無意識から感情が生まれる。 ヨロコビはポジティブで前向きでいいことづくめなので、他の感情が浮かんできたらなるべく切り替えることが望ましい。 のだが、でもじつはカナシミやビビリなども自分にとっては守ってくれる重要な存在であることに気づく。そんな感情を大切にでき、きちんと相手に伝えられる人こそ実は強くてたくましい。 感情や重要な記憶こそがわたし自身という人間のキャラクターを作っている。 ネガティヴな感情もきちんと受け止めることが大切。でもそれにいつまでも引っ張られないでヨロコビに戻るのがハッピーに生きる秘訣かと、そんなことを考えながら見ていた。 [地上波(吹替)] 7点(2017-06-21 19:42:13) |
7. 犬と私の10の約束
犬好きにはたまらない映画。 でも子供向けのせいか、わざとらしいところは仕方がないか。 でも豊川悦司の父親役は悪くないし、主人公の恋の行方も含めて自然な流れで泣ける。 一番の立役者はソックスの演技かもしれない、ただ尻尾の演出だけは不自然でとても残念。 [DVD(邦画)] 7点(2015-03-06 22:05:12) |
8. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 1・2作と比べてややパワーダウンした印象。 その点父親とのドラマが見られるわけだが、ジェットコースターのようにハラハラドキドキ、途中でニヤリとさせてくれるのがこのシリーズの魅力であるなら、もっと楽しませてほしかった。 あちこちに飛び回ったために一つ一つのエピソードがやや単調で、心に残るシーンが少ないか。でもじゅうぶん楽しめる。 [DVD(吹替)] 7点(2012-07-02 18:17:31) |
9. イルマーレ(2000)
風景や音楽が良い。女優が綺麗。それだけでも観る価値はある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-19 21:13:04) |
10. 生きる
言葉が出ない。構成も緻密。ただ、映画に娯楽性を求めている人間なので、感想としてはこの点数。(LD) 7点(2004-10-27 15:19:18) |
11. インデペンデンス・デイ
これだけ迫力がある映画も珍しい。何度見ても、結末が分かっていても、ついつい画面に引き込まれてしまう。言われているほどストーリーは破綻していないのでは?最後のほうで、大笑いしながら戦闘機で突っ込んでいくおっさんがいい。でも、都合良すぎるかな。それに大統領、若すぎ。エイリアン暴走シーン怖すぎ。 7点(2004-03-07 19:26:43) |
12. イージー・ライダー
《ネタバレ》 何だろうね、これ。変わったロードムービーだ。 ストーリーはあるようでないし、台詞は秀逸なんだか良く分からない。 ドラッグシーンがやたらに多くてうんざりすると、いきなり襲撃されるし。最後のほうはインディーズっぽい作りもある。 どこまでが本当の等身大の60年代アメリカなのかはよく分からんが、雰囲気はとても伝わってきた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-06 21:56:25) |
13. インビクタス/負けざる者たち
◉インビクタス 六点 全体を通して落ち着いたシーンが多く、時間が長く感じてもう一度味わう気にはなれないと思ってしまうほど見るのに骨が折れたが、注目すべきはラグビーの試合結果うんぬんより、SPたちの真摯な態度と民族を超えた和解の描写、そして何よりマンデラ氏のインビクタス=負けざる魂に心打たれる。 彼の心情、思慮深い態度と思いやりに満ちた言葉は、次の言葉に集約されている。 ・私は我が運命の支配者 ・我が魂の指揮官なのだ それはまさに主体性を発揮して前向きに生きるためのベストの哲学であり、実際に監獄の回想シーンからはどんな困難にも立ち向かえる勇気となる実例を教えてくれる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-11 22:21:32) |
14. いまを生きる
これって青春映画で、中高生におすすめと言われているけど、本当は大人に観てほしい映画だと思う。だって、学生時代の自分はニールの取った行動が理解できなかったから。キーティング先生の言う「カーペディエム」に疑問がないわけではないけど、しっかりした作り、美しい風景、複線の効いた見事な脚本と素晴らしい映画のひとつだと思う。6点と迷ったけど、7点献上。 [ビデオ(吹替)] 6点(2008-10-11 15:56:59) |
15. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
一言でいってクオリティーが高い。画面も構成もよく練られていて、雰囲気たっぷりのミステリーだった。つねに冷静な語り口調もよい。 [ビデオ(吹替)] 6点(2008-07-18 15:39:28) |
16. 犬の生活
たぶんこの映画が作られた当時としてはめちゃめちゃ面白いと思われていたに違いない、などど書いてみたところで、高評価のサイレント映画を見ても素直に感動できない自分が情けない。幸せそうなハッピーエンドが素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-07-28 21:34:41) |
17. イルカに逢える日
《ネタバレ》 小笠原に行くのは、何年も前からのオレの夢だったんだよね。切符まで取って、明日出発というときに身内に不幸があってやむなく取り止めたこともあるぐらい。だから、この作品を見るのはとても楽しみだった。心の中で「天国にいちばん近い島」に似たものを期待していたのかもしれない。でも、始まってすぐコンサートをめぐるゴタゴタや暴走少女団、ペースメーカーをつけた女性の病気、果てはヒロインが溺れる等やはり失敗だったかと悔やんだ。ただ、ここであきらめちゃいけないんだな。ここから最後へ向ってだんだん卒なくまとめていくのがこの映画。最終的には平均点を越えた評価になったのは、イルカが取り持つベタな恋やところどころにみえる小笠原の風景などがちゃんと撮られていたから。これを見て小笠原へ行きたくなったとかそんなんじゃないけれど、見て良かったと思う。ただ、エンディングで水族館の映像使っちゃダメでしょ(笑)。それと小笠原は飛行便がないので自衛隊に依頼して来てもらうんだけれど、それが航空自衛隊でなくて海上自衛隊が水上ジェット機みたいのを飛ばしてきたのはびっくりした。きっと滑走路がそれほど長くないために陸上へ着陸するのは無理なんだろう。誰を見ていないことを良いことに、勝手なことをしゃべりまくってスイマセン^^; 6点(2004-08-18 19:00:00) |
18. いとこのビニー
46【きょうか】さん、43【きりひと】さんの意見とまったく同じですね。最後は笑えて爽快でした。6点と7点の間といったところでしょうか。 6点(2004-07-18 22:55:17) |
19. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
《ネタバレ》 期待していただけに、非常に残念な点数。いい映画ですか?と言われればいい映画に違いないのだが、結局最後まで感情移入することができず、感動も泣きもせずに終わってしまった…。単純な感動一直線のストーリーではなく、話を分かりづらく複雑にしてることからして困った。結局、黒人のマテオはどうなった?病気はエイズだったってみんな分かったのか?3つ目の願い事は、結局何だったのか?分からなかったオレって、やばいのか?見終わったあとにやさしくなれる映画だと思っていたが、二人の姉妹の明るさに救われている感じ。ヒステリー気味の母親やイライラして自分を見失いつつある父親など見たくない。父親と子供が遊ぶ場面や「デスペラード」など、よさげな雰囲気を持っていただけに、残念。 6点(2004-02-18 11:37:50) |
20. イングリッシュ・ペイシェント
雰囲気は落ち着いて良いのだが、長すぎ。あまり感動もしなかった。 6点(2003-12-07 20:18:58) |