21. ザ・バンク -堕ちた巨像-
クライブ・オーウェンには、未だに『クローサー』のエロ医者のイメージが離れられず、シリアスな作品に出ていると、「ま~た真面目くさった顔して、エロいことしか考えてないんだから」などと思えてしまう。勿論本作は徹頭徹尾真面目な役なのだが、せっかくの激しいアクションシーン(グッゲンハイム美術館での戦いは凄い。いきなりジョン・ウーイズムになる)でも、『シューテム・アップ』のありえね~銃撃戦を思い出しちゃったりして。でもこの人が出ているからついつい観てしまうんだよね。 [DVD(吹替)] 6点(2009-10-09 19:28:38) |
22. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 アカデミー賞にノミネートされたマルコヴィッチは納得の演技。CIA崩れの暗殺者を見事に演じている(手製のプラスチック銃がいい)。一方、老体を鞭打って頑張るイーストウッドも負けてはいない。ただ、親子ほども年の離れたレネ・ルッソとの恋愛は有り得ないだろ!ウォルフガング・ペーターゼン監督ということで、飽きさせないサスペンス・アクションの佳作。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2009-09-30 23:38:57) |
23. サスペリア・テルザ 最後の魔女
《ネタバレ》 『サスペリア』『インフェルノ』に続く魔女3部作完結篇。今更こんな映画を観ようなんて人は相当なアルジェント・フリークしかいないだろうから、久々のド直球ホラーに身も心も任せましょう(笑)自分の内臓で首を絞められたり、目玉を串刺しにされたりと、まともな人なら嘔吐しそうなグロシーンが連打。盟友クラウディオ・シモネッティの大仰なスコアが相変わらず場違いに炸裂する。「涙の母」の復活によりローマは混沌に陥り(人々が突然凶暴化するあたり、『インフェルノ』のホットドッグ屋の行動に通じるものがある)、魔女の秘密を知った人々が次々と惨殺される。魔女といってもゴスっ娘(日本人もいる)がキャーキャー騒いでるだけだし、肝心の「涙の母」がただのセクシー姉ちゃんで、ヒロインに服を剥ぎ取られただけで簡単に死ぬのも「?」だが、考えてみれば、このシリーズの魔女たちってみんな呆気なく滅んでいたよな。あんまり難しいことは考えずに、アルジェントの雰囲気にノッたもん勝ちということで、自分は結構楽しめました(ダリア・ニコロディ老けたな)。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-09 05:35:19) |
24. サマーウォーズ
《ネタバレ》 これが今どきのアニメか~!と膝を打つ素晴らしさ。前作『時かけ』は少々腑に落ちない出来だっただけに、今回は凄い!スタジオジブリもうかうかしてられないな。バーチャル世界でのサイバーテロ(と言っていいのかな?)が現実世界に侵食し、世界滅亡の危機が訪れる。そんな中、田舎の旧家で大祖母の誕生祝に集まっていた一族(と無理矢理巻き込まれてしまった主人公)が一致団結してその危機に立ち向かう。負け戦だと分かっていても人には戦わなければならない時がある。あんたならできる。「まだ負けてない!」ストレートに響く台詞の数々に涙が止まらなかった。ネットショッピングやオンラインゲームが当たり前の世の中、バーチャル世界に依存する危険性を説くと共に、ヲタクを礼賛し、人と人の繋がりに深い信頼を寄せる監督の想いが心地よい。マイベスト・アニメが『海がきこえる』の自分にとって、主人公とヒロインの淡い恋愛モードも甘酸っぱいカルピス味でグッときました。あえてマイナスポイントをあげるとするなら、ストーリーを分かり易くするための配慮なんだろうけど、格ゲー風の展開が多かったこと。花札や暗号解読といった知能戦だけに絞ってほしかったな。 [映画館(邦画)] 8点(2009-08-04 09:27:06)(良:1票) |
25. サイクロンZ
『スパルタンX』同様、前半はあまり面白くないが、クライマックスのアクションのクオリティの高さには目を見張る。命知らずなユン・ピョウのアクロバティックなアクション、ジャッキー対ベニー・ユキーデの再戦と、満足度の高い内容。やはりこの頃がジャッキーの最盛期なのだと実感。動きがまるで違う。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-22 21:25:40) |
26. ザ・コミットメンツ
《ネタバレ》 てんでバラバラな連中がソウルバンドを始め、レコード会社との契約を結べそうになったところで喧嘩別れをしてしまう。それでも彼らの心にはソウルが残っていた。単なるハッピーエンドではない、このほろ苦い終わり方が印象的。楽屋では喧嘩ばかりしているのに、アンコールがかかれば何食わぬ顔でステージに戻っていき、ソウルフルな演奏をするところがナイス。サントラ最高!大好きな映画です。ちなみに、「ザ・コミットメンツ」解散後、ストリートに戻ったアウトスパンは、15年後、『Once/ダブリンの街角で』で素敵な出会いを果たします。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-18 09:57:33) |
27. ザ・フィースト
《ネタバレ》 予測不可能なモンスターパニックというような触れ込みだったが、狙いすぎで逆に白ける出来に。登場人物をわざわざ字幕で解説するのも最初は「おっ」と思ったが、何回もやられると飽きてくるし、そもそも十数人のキャラクターを一気には覚えられない。モンスターとの対決シーンになると映像がブレブレで何やってるんだか分からない。同系統の作品では、『ブロブ』や『トレマーズ』に軍配が上がる。あまり褒めるところのない映画だが、唯一、『バタリアン』のクルー・ギャラガーの雄姿を久々に拝めたのが救いか。 [DVD(吹替)] 4点(2008-08-27 07:33:44)(良:1票) |
28. ザ・マジックアワー
《ネタバレ》 佐藤浩市が出てくるまでは正直「大丈夫か?」という出来だったが、デラ富樫の「ナイフ舐め」からは笑いが止まらなく、最後までハイテンションに突っ走ってくれた。前作「有頂天ホテル」ではせっかくの群像劇が悪い方向にしか作用していなかったが、今回はメインの登場人物をしっかり固定することで作品に安定感をもたせている。基本、この手の「勘違いコメディ」は面白いと思うので、三谷幸喜の面目躍如といったところ。ただ、あまりに笑いに走らせようと頑張るあまり、白けてしまう部分もなきにしもあらず。香取慎吾の出演はどう考えても余計でしょ。 [映画館(邦画)] 7点(2008-08-13 07:48:56) |
29. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 エンドロールが流れても、席を立つ人はひとりもいなかった。これは、そういう映画。「世界一の美女」とキスできて良かったね、ニコルソン。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-13 09:40:17) |
30. サッド ヴァケイション
ぼくたちは所詮「幽霊」を探して彷徨っているだけなのかもしれない…。『ヘルプレス』『ユリイカ』に続く北九州三部作の完結篇。最近の青山作品の中ではダントツの面白さ。『ユリイカ』ではまだ幼かった宮崎あおいがすっかり可愛くなってます。浅野さんも独特のオーラを放っていて凄い。ただ、レンタルDVDで観たのだが、登場人物がぼそぼそと喋り、何を言っているのか聞き取れない場面が多々あった。日本映画にも日本語字幕を入れて欲しいものです。 [DVD(邦画)] 7点(2008-04-08 07:03:46) |
31. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
まずキャスティングが豪華。よくもまあ、これだけすごい役者を集めたものだ。何よりもジーン・ハックマンの「クソじじい」っぷりが素晴らしい。孫たちに悪さを教える時の楽しそうなことったら!そして、ベン・スティラー親子のジャージ(葬式の時は黒!)。細部にまでこだわったインテリアとファッションに、監督のセンスが光る。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-18 11:32:32) |
32. サウスバウンド
原作をなぞっただけの平板なストーリー展開、クライマックスに至っても全く盛り上がりに欠ける演出。原作を読んだ時の興奮はどこへやら。期待値が高かっただけに、残念な出来。森田監督はどうしちゃったのだろう?堤幸彦監督あたりに好き勝手に撮ってもらった方が面白い作品ができたのではないか? [DVD(邦画)] 4点(2008-03-13 01:00:04) |
33. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 ちょうどロードムービーを観たい気分だったので、美しい景色と個性的な登場人物に彩られた本作は、まさにうってつけの作品。それぞれ事情を抱えた人たちが、「聖地」を目指して巡礼の旅に出る。3兄弟の長男が、人種差別をする教会に啖呵を切るところが良かった。ただ、夢のシーンが必要以上に長かったのと、ラストの展開にちょっと白けたので(せっかく楽しい気分で観ていたのに台無しにされた感じ)、評価も少し厳しめに。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-12 22:29:59) |
34. ザ・フォッグ(1980)
これはいわゆる怪談ものですね。それに今時の(と言っても70年代ですが)スラッシャー映画の風味を加えた作品。静かに恐怖が迫ってくる感じ、異常に気づいてラジオで危険を呼びかけるDJ、霧の中から現れる亡霊たち。この独特の雰囲気は好きです。 [DVD(字幕)] 6点(2008-02-08 09:06:34) |
35. ザ・プレイヤー
カメオ出演のスターを観ているだけでも楽しめる。ただ、映画の内容はこんなものか、と。主人公に全く感情移入できないので、最後まで不快感が残る。ま、それもアルトマンの思惑通りなんだろうけど。 [DVD(字幕)] 6点(2008-01-18 09:05:48) |
36. THE 有頂天ホテル
《ネタバレ》 てっきり役所広司が大晦日のホテルで起きた大事件を颯爽と解決していく映画だと思ったら、何とも中途半端な群像劇に仕上がっており、主役と思われていた役所さんも格好悪いシーンばかりで見せ場なし。どちらかと言うと、「王様のレストラン」のホテル版を期待していただけに、これは期待はずれと言うか、公開時の評判が良かったせいで(宣伝に力が入っていたのも一因)、見事に騙された感じ。決して駄作とは言わないが、過去の三谷作品と比べても見劣りする。あまりに出演陣が豪華なので、みんなに見せ場を作ろうと張り切りすぎたのかもしれない。笑いのとり方も少々あざとくなってきた。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-12 09:28:16) |
37. サマータイムマシン・ブルース
いや~~、面白いわ、これ。監督、『踊る』シリーズから降りて良かったね。ただでさえ暑苦しいのに、いっそう暑苦しい男どもに苦笑。タイムマシーンを馬鹿馬鹿しいことにしか使わない(使えない?)大学生の可笑しさがよく出ている。上野樹里ってこんなに可愛かったっけ?? [DVD(邦画)] 8点(2008-01-12 08:09:25) |
38. サイドカーに犬
80年代という微妙に懐かしい近過去を舞台に、父親の愛人と親しくなってしまった少女の夏休みを描く。小動物のような松本花奈ちゃんがとにかく可愛い。竹内結子は女優として一皮むけた感じ。豪快で一本気なヨーコさんを好演している。 [DVD(邦画)] 6点(2008-01-04 08:38:14) |
39. 里見八犬伝(1983)
昔は面白かったんだよ!主題歌も好きでした。かつての思い出を胸に、10数年振りに家で見直した。自分的には懐かしさでいっぱいだったが、最後の決戦でハリボテの岩がゴロゴロ転がるのを観て、カミさんに失笑された。 [DVD(邦画)] 5点(2007-11-29 17:11:17) |
40. 座頭市(2003)
《ネタバレ》 流血シーンをCGで処理するのはまあ良いとして、刀までCGを使っているのはどうかと思う。刺した時の役者の動きとタイミングが合ってないし…。ストーリー自体、「偶然」に頼りすぎている節があり、リアリティに欠けるし、随所に挿入される回想シーンは作品のテンポを著しく落としている。ラストのタップも海外には受けるのかもしれないが、本格時代劇を期待して観ると肩透かしを食う。殺陣の迫力はなかなか。たけし強過ぎ。 [DVD(邦画)] 6点(2007-11-29 16:26:27)(良:2票) |