21. 櫻の園 -さくらのその- (2008)
《ネタバレ》 封切りの時に映画館で見たのを、衛星放送で再見。 つくづく、駄目な脚本だなと。別に才能の無い人間に面白い話をつくれとか無理な要求はしたくないけれど、少なくとも整合性や現実味を持たせるくらい誠実さがあればできると思われ。全く芝居経験の無い少女たちが、台本だけを元に集まってわいわいやっているうちに、芝居の体をなしてくるという適当な流れ。そこまで芝居というものを馬鹿にしきっていいものだろうか。 というような欠点も、これだけ若い女優さんが一杯でれば打ち消されそうなものだが、どうもオスカープロのスカウトの人と根本的に女性の趣味が違うことを再認識させられるだけだった。 ただ、画面の綺麗さだけは評価できる。 [映画館(邦画)] 6点(2011-01-20 15:23:34) |
22. サヨナライツカ
《ネタバレ》 原作未読です。(塚、中山美穂の女優人生を失わせた男の小説とか死んでも……w) あくまで映画に限定して言わせてもらうと、薄っぺらで無理があり、しかも日本人が制作に関わってるのに韓国人の日本人への偏見放置、全くいいところがないストーリーですね。(特に、死病にかかった従業員を、豪華客室で客扱いで療養させるホテルとか、たった五分の会話で説得されちゃうタイの総理大臣とか、これって大人が真面目に書いた脚本でしょうかw) それとあれだけ綺麗な女優を無理に嫁さんにしたら、そりゃ体も含めて見せびらかしたい気持ちは分かる。ただ見せびらかしたいけど、あまり裸は見せたくない。ってあまりにもわがままだと思われ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2011-01-19 12:44:31) |
23. サッド ヴァケイション
《ネタバレ》 絶対ユリイカを見てから見るべき映画ですね、前回見たときのよくわからなかった部分の半分がわかってかなりすっきりしました。 秋彦って人物、軽薄で、俗っぽくて、つい言っちゃいけないことを言ってしまう、「くらすぞ」と言われてもしょうがない、実は自分そっくりの人物で見てると嫌になるんですが、彼の最後の方の社長に対する「頑張ってください」には、心から共感しました。 世間からのはぐれ者を集めて仕事を与えて養い、モンスターのような妻も受け止め、(これを彼の単なる気の弱さととるかそうでないかと取るかは議論の分かれるところでしょうが)、それでも明日からも同じように生きていこうとしている社長の人物像が自分的には心から惹かれました。 また、宮崎あおいはもちろん、板谷さん、辻さん、石田さん、いろんな年代の女優がそれなりに魅力的に映っているのも好感度高いです。 ところで最初の方で半分と書きましたが、やはり完全に理解するためにはhelplessを見るべきなんでしょうか? あからさまに自分の趣味には合いそうもない映画なんでちょっと鬱です。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-04 21:24:04) |
24. サード
《ネタバレ》 昔は、ものすごく好きだった筈なんですが今なってはどこがそんなに好きだったのかまるで自分が理解できません。 主人公の非常に視野の狭い考え方も、中二病と考えればあっさり解釈できてしまうし、 少年院を舞台にしたわりには自由に対する切望もあまり感じられない。 あと、少年院の教官、あるいは家庭裁判所の裁判官が全く綺麗事しか口にしないのは何故でしょうか?何らかの皮肉が込められてるのか?あるいは事情があるのか? ただ、捕まる前の、新聞部とテニス部の処女喪失、売春から殺人事件への流れは妙なリアリティがあって楽しめました。 特に森下愛子の可愛さ、素晴らしい肢体は最高でしたね。あまり大きな花を咲かせることもなく全盛期が過ぎていってしまったのは残念です。 [DVD(邦画)] 7点(2010-09-09 11:08:20) |
25. 砂漠の鼠
《ネタバレ》 数年前にもうここに来なくなった方が登録だけして去っていった映画に初投稿というのも、何か微妙な趣がありますね。 ぶっちゃけ、男優には全く興味がありません。そりゃさすがにリチャード・バートンくらいは分かりますが、例えば、ロバート・ニュートンが八十日間世界一周の刑事役だったとか、ジェームズ・メイソンが(つい最近見た砂漠の鬼将軍はそりゃさすがにわかりますが、)ローマ帝国の興亡とか、さすらいの航海に出てたとか気づけば、もっと楽しめのかも。少し自分の性向を改善すべきかもしれません。 映画の内容は、うーん? アメリカ映画にしては珍しくドイツ軍がドイツ語を使用してるとか、榴弾の爆風で兵士が負傷したり戦死したりしてるとか、かなりリアルさを心がけてるのは分かるんですが…… 肝心要の、何故主人公が部下達の心を捉えることができたか?、あるいはそもそも何故ドイツ軍を撃破することができたかの描写がかなりおざなりで評価できません。 リアル指向は評価できるだけに残念な映画ですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-07-31 18:11:02) |
26. 砂漠の鬼将軍
《ネタバレ》 題から戦争映画と思って観たら、実際はワルキューレのようなヒトラー暗殺事件をロンメル視点から描いたものでした。だいたい既知の内容なので特に新鮮味は。 ただ一つだけ、カレー上陸説に固執したのはルントシュテットです。ヒトラーはどちらかというノルマンジー説の方でした。「愚かな」ヒトラーという流れで統一したい演出は充分理解できますが、事実は事実ですので。 ワルキューレの時も感じたんだけど、別に反ヒトラー派の人々は、ドイツを滅亡から救いたくて行動したのであって、「自由」や「民主主義」の為では無かったことも留意すべきかと。そんなありきたりのレッテル貼られたら、一番困惑するのは彼ら自身だと思われ [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-07-29 09:33:06)(良:1票) |
27. ザ・スピリット
話がつかめてみれば、実にショボイ話で、雰囲気だけの映画なんですが、ヨハンソンを始めてとして署長の娘、新米警官、そして昔の恋人はもちろん出てくる女優が全て好みというw非常に稀な例なんで楽しめました。 ぼさっと見るには充分です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-26 12:34:45) |
28. サウスバウンド
《ネタバレ》 実は、初めて見たときは皆さんと同じで、父親の言動をそのままストレートに受け止め、非常に悪い印象しか残らなかったんですが…… 今回見直して、それほど単純な話でないことに気がつきました。 まず東京編、息子がトラブルを解決するのにあたって、周りの大人、学校、(ひいては国家=世の中の通常の秩序)に頼らなかったのは、やはり「国民じゃない、国なんか知らない」という父親の言動に影響されてではないでしょうか?そして自分の力のみで解決した。 その結果どうなったかというと、正義を貫いたはずの自分が悪とされ、関係ないはずの国(この場合は学校)によって掣肘を受け、逃亡をすることを余儀なくされる。 このエピソードは、親父的な生き方は、何も力を持たないことを表しているんじゃないでしょうか? それから何度も母親が繰り返す台詞「自分の正義だけを信じると……」 こういった面から見て、この映画は単純に親父の存在を肯定するだけの映画では、ないとも思えてくるんですが。 じゃ、何を言いたいんだと言われると、まだよくわかりません。塚、映画だけじゃ無理なような。原作を読むべきかも。 ただ、沖縄に言ってからは駄目駄目ですね。何の迷いもなく、土地の不法占拠が「正しいこと」として描かれている。 何らかの形で、現在の社会が私有財産制で成り立ってることや、それにはそれなりの「正しさ」があることを描いてもらわないとバランスが悪くてしょうがありません。 ま、かなり批判的なことばかり書いてしまいましたが、実は結構気に入った面もあって、それは女性が老若問わず(お母さん、お姉さん、担任の先生、東京と沖縄の同級生)、綺麗だったり、可愛かったりすること。その点では見てて楽しい映画でした。 特に、北川景子、なかなかああいうおとなしくて地味な役柄は、現在では珍しいんですけど、逆にそちらの方が似合ってるような。 [DVD(邦画)] 7点(2010-04-12 14:12:48) |
29. 櫻の園(1990)
以前見たときより、印象が落ちた。いかんせん、主役に華が無さ杉で見ていても熱がこもらない。で、映画の世界に入りそびれると、何と言っても話し自体は、とりとめのない軽い話なので。深夜に一人見てて欠伸、転寝が。 ただ、男子校出身者の自分にはガールズトークは気持ちよく。いざ手にとって廃棄しようとすると、かなりのためらいを感じる。 数年後、再評価予定 [DVD(邦画)] 5点(2010-03-13 22:09:39) |
30. 三国志(2008)
《ネタバレ》 歴史的事実はもちろん、いわゆる通常の三国志とも全く別な、おそらく固有名詞と登場人物の大雑把な性格付けを除いたら、全くのオリジナル作品と考えた方がいいと思います。 オリジナルならオリジナルで面白い話にしてくれれば、いいんだけれどさほどのこともなく。 ただ、ラストの曹操の孫娘との対決は、むしろ力任せしか頼るもののない主人公に対して、様々な戦術をこらす相手方の方が魅力的で面白かった。 マギー・Qって手品師みたいな名前だけど、綺麗な女優さんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-12 12:47:13) |