1. サマーウォーズ
《ネタバレ》 ネタは使い古されてクタクタになったようなサイバー物なのに、終始溌剌とした瑞々しい雰囲気に驚かされた。 栄おばあちゃんが関係各所に連絡を取り叱咤激励するシーンで「頑張んなさいよ」と受話器をポンポンと叩く演出に、製作陣の誠実な熱意を感じさせる。 [DVD(邦画)] 9点(2010-03-25 19:57:21) |
2. 殺人の追憶
「君は、どう感じた?」と投げかけてくるタイプの作品ではあるが、決してタチの悪い丸投げではない。近年稀に見る高密度な人間ドラマ。ミステリ作品かと勘違いしながら観てしまったが、裏切られた!という感じが微塵もない。恐るべし。 [DVD(字幕)] 9点(2007-02-24 23:58:48) |
3. 座頭市(1989)
勝新太郎の自身の欲求を完全に満たすために作られたかのよーな作品なのに、出鱈目に格好いい。三木のり平との掛け合いが、何か可愛いですよ?勝新め! [ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-15 13:46:55) |
4. ザ・ハリケーン(1999)
《ネタバレ》 黒人差別のリアルさや歴史、現実ってのを、僕は何処まで理解し、感じとれているのだろうか。この作品の「テーマ(?)」を十分に咀嚼出来ていない自分が、もどかしい。もっと単純に感動して良いのかも知れないが、それも気が引けるなぁ。でも、素晴らしい作品であるのは、確かだと。 9点(2003-08-14 20:07:25) |
5. さよならの朝に約束の花をかざろう
《ネタバレ》 明暗の分かれるバクチ気味な岡田磨里脚本(監督)の作品ですが、今作は無難な軟着陸に成功した、慈愛に満ちた秀逸なファンタジー作品でした。 老いることのないイオルフ族マキア他の視点と、儚いとされる人間(息子)との距離感が絶妙。 蛇足ですが、イオルフを「衣織婦」ヒビオルを「日々織る」と変換して観てしまい、ちょっと脳が疲れました。 [DVD(邦画)] 8点(2019-09-12 02:31:46) |
6. 三匹の侍
キャラクターやテンポのバランスが恐ろしいほどキッチリとしていて、エンタティメント性も損なっていない。佳作中の佳作。どこから切っても真っ当な時代劇。年寄り向けのノンカロリーな時代劇ばっかり作ってないで、こういう滋味や滋養のある作品を製作してくれりゃあなぁ!と、切にボヤく私だ。実に腹八分目といった感想と評価。 [DVD(邦画)] 8点(2007-06-14 01:57:36) |
7. 座頭市と用心棒
勝新・三船というだけで10点あげてもいいんじゃないかな?とも思ったが、まぁ、映画ってのは、つくづく足算じゃないなぁ。しかし、やはり圧倒的な豪華さは確かなので、楽しめた。しかしもう少しドスの利いた質感で見せて欲しかったという気も。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-12 00:54:00) |
8. サルサ!
染み出るような情熱というか、芳醇な甘さというか、堪らないですね。貴方がサルサミュージックの熱量に当てられてしまったのなら、この作品の真価といえるんじゃないですか?もぉ、冒頭のピアノ掻き鳴らすシーンだけでウットリするね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-12-02 19:34:11) |
9. ザ・グリード
ラストの無人島、何事も起きなかったら2点。まあそんな訳無いか~。でも続編匂わせるダークな締め?なら5点かな~・・・。おお~・・・・おおおおお~!派手に出てきた~「お次は何だ?!」ん~!8点! 8点(2003-05-18 18:45:01) |
10. ザ・セル
犯人の彼の精神世界が美しい。美術スタッフに拍手。ん~。個人的には、かなり、スキ。別に怖くも無かったけどな。 8点(2003-04-28 01:12:56) |
11. 鮫肌男と桃尻女
この映画を知らない人にお勧めしても、タイトルで「ソレ、おもろいの?」と、失笑を買います。否!面白いんだって!しかし幾分タイトルで損してます。ほんの少しですが、確実に。笑。 8点(2003-04-27 15:18:36) |
12. サウスパーク/無修正映画版
アンクルファッカ~とついつい口ずさむ俺がいた・・・。大阪弁吹替版って、上手いんだかズルイんだか・・・。 8点(2002-08-20 12:51:10) |
13. サカサマのパテマ
《ネタバレ》 異重力間ボーイ・ミーツ・ガールという異彩な設定に、吉浦康裕というミニマムな才能が加わった風変わりな佳作。主人公二人の「離さないで!」という台詞が、イチイチ意味深で面白かった。 「この後、どうするんだろうなぁコイツら」と、ちょっと後日譚が気になる…という事は、この作品。なかなか名作なのかなぁ。 …蛇足ですが、ヒロインのパテマが12.3歳として、平均体重が40kg強。エイジが50kg弱として…うーむ。異重力間の恋愛は、いろいろとタイヘンであるなぁ、と、ヤマシイ大人は良からぬ妄想をするのであった。LOFTのような狭い空間でイチャつけば、問題解決なのだが、しかし。 [DVD(邦画)] 7点(2014-05-18 04:36:18) |
14. 13/ザメッティ
《ネタバレ》 参加者を輪にして一斉に始める「ロシアン・ルーレット」という悪趣味な発想が意外と面白い。後ろで狙っている銃に弾が入っていようと、そのまた後ろの銃に弾が入っていて、後ろの銃より先にそのまた後ろの銃が発射されれば…と、考えていくと既存のロシアン・ルーレットルールよりも一層深い物騒なゲーム性が。 そして一番最初の「一発だけ弾を込め13人でロシアン・ルーレット一回戦」を観ていて思ったのが、使用されている銃が六発入るリボルバーと仮定すると83%の13乗…すなわち9.3%で「誰も死なない一回戦」になるという事に気付き、それはそれで勝手にハラハラしていた。 作中の「トルコじゃ42人集まったんだがな」という台詞にも笑えた。42人!熱いな!(悪趣味ではあるが)私も観てみたいと不覚にも思ってしまった。 作品自体はとてもシンプルでハイセンス。特に美術・音楽・配役が素晴らしかった。ゲーム進行役の奇妙なテンションの男の「回せ!もっと回せ!」という機械的な熱さを持った演技がヤバイくらいに面白かった。 ケチをつけるならラストシーンのオチの安易さだろうか。定石といえば定石だがもう一捻りあっても野暮にはならないんじゃないかな?、と。 蛇足ながら思ったのが、私ならその場で一万ユーロくらい使ってボディーガード兼運転手を誰かにお願いするかな。だって家まで安全に帰りたいもの。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-11 01:03:14) |
15. 桑港(サンフランシスコ)
説教臭くとも米国国民(というかキリスト教徒というか)にはこれが大事なのです!みたいな感じ。プロバガンダ臭もさして気にならないし、単純に娯楽作品をそれなりに楽しんだといった感じ。それなりに感動もするし、パニックシーンに対する意気込みみたいなものも感じるし、何よりクラーク・ゲーブルは格好イイ。 [DVD(字幕)] 7点(2007-02-19 00:08:22) |
16. さらば冬のかもめ
父子愛?兄弟愛?師弟愛?どれも、ちょっと違う。う~ん。奇妙な友情関係、切なくもやり切れないロードムービーの名作。でも、私、阿呆なんで解んないっすけど、ぶっちゃけ、聞いときます。「冬のカモメ」って、何だったの? 7点(2004-11-20 18:03:01) |
17. ザ・リング
《ネタバレ》 私は「リメイク派」です。紅葉、船上の暴馬(笑)、子供の絵、呪いのビデオの映像等々、センスの良さを感じたっス。で、井戸のシーン。前作では「カチン」ときた鬱陶しいシーンだったんですが、本作では問題なく観れました。ほっ。やっとリングで「怖い」を実感。お見事。 7点(2004-01-15 00:16:34) |
18. ザ・フライ
《ネタバレ》 ラストの猟銃(?)の銃口は、前作より切なくて、いいな。だけどやっぱりクローネンバーグ。グロい。でも、リメイクするならこの監督。それ以外では考え難い。 7点(2003-07-12 18:10:35) |
19. 39 刑法第三十九条
鈴木京香の控え目さ?と、言いましょうか。スキです。法廷のシーンは、いい出来だったと、思う。しかし、重い! 7点(2003-04-27 15:02:45) |
20. サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS
原作好きには「エピソードをゴッチャにし過ぎじゃぁ~」と、感じた、が、この世に数多ある原作殺し映画の陳腐さに比べれば全然及第点。コミック世代の映画かな?とも感じたが。しかし、ついつい「もし自分がサトラレだったら・・・。」と、考えた人、多い筈。(俺含む。)快作。 7点(2003-04-11 23:49:34) |