201. 幸福の黄色いハンカチ
男女が愛し合って結婚して夫婦になる。生活って楽しい時と同じ位苦しい時もあり、自分がとびっきり悲しく苦しい時は相手も同じなんだと思える事が愛情だと思う。健さんのラスト臆しているのは自分の事だけを考えていた事に対する妻への申し訳ないという後悔に見えた。 7点(2004-03-24 15:59:02)(良:1票) |
202. シエスタ
バーンが出演しているので観たのだけれど、ストーリーが退屈で、エレン・バーキンがうっとおしく、どうにかこうにかラストまでこぎつけて、「そういう事だったのね、だからどうした」と言いたい。ああ、しんどかった。 3点(2004-02-29 17:30:45) |
203. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
ジェラール・ドパルデュー一世一代の名演技に酔わされた忘れられない作品です。 私は元来「男は黙って」派であり、男性の饒舌さは小狡さを感じ信頼できません。しかしシラノが放つ言葉は、素直に受け入れられるものであり、言葉の持つ力を感じさせられました。男気溢れる生き様を貫いた者で、無骨な中に秘めた優しさを持つ者で、コンプレックスに苦しむ弱き部分も持つ者の一語一語なればこそでしょう。この世でもあの世でも正直な胸の内を伝えられない事を思えば、遅過ぎたとはいえ本懐を遂げられたシラノは幸せ者です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・鑑賞から4年が過ぎた今、思う事があります。「本懐を遂げた時が永遠の別れであるのが最高である」という事です。 [DVD(字幕)] 9点(2004-02-23 21:20:50) |
204. ジャッカルの日
原作は、海外の作家で私が最も尊敬するフレデリック・フォーサイスの最高傑作で、中学生の時に初めて出会って以来の永遠の愛読書です。映画化において、原作における心理描写の深い味わいはさすがに表現しきれていませんが、狙う側、守る側の攻防はキャスティングの絶妙さと共に忠実に再現されていて見事な仕上がりです。 2022.4.26追記 ジャッカル=エドワード・フォックス=山本圭 奇跡のキャスティング 吹き替えの最高傑作 山本圭さん、安らかにお眠り下さい。合掌 [DVD(字幕)] 8点(2004-02-14 20:00:35)(良:1票) |
205. 終電車
《ネタバレ》 ナチス占領下という時代に芝居を愛し芝居を続けようとする者たちの心意気を感じた。マリオンとルカとベルナール、三人の心模様が絶妙に描かれていた。悲しい結末を予感していたので、あのラストは嬉しい驚きだった。カーテンコールに応える三人を見て、これからこの人たちはどう過ごしていくのだろう、続編を作って欲しいと思った。監督が亡くなられているのが残念だ。 7点(2004-02-05 16:22:45) |
206. シックス・センス
何時もの様に、何の予備知識も持たずに見たのでラストは仰天した。自分はブルースウイルスが苦手だけれども、こんな演技も出来るのかと少し見直した。この世に何も思い残す事は無いと思いつつ旅立つ人もいるのだろうが、大部分の人は、このままでは死んでも死にきれないと未練を残しつつ逝くんじゃないだろうか。自分がもし明日死んだら、未練だらけなので生きているうちに未練を少しでも減らせたらなあ、などと見終わった後に感じた。 7点(2004-01-19 18:43:41) |
207. 市民ケーン
リーランドが記者に語る「彼は何時も愛を欲しがっていた、何をするにも愛欲しさだ、自分は持っていないから人には与えられない、自分自身はとても愛していた」という言葉。リーランドがケーンに向かって「愛を施してやっていると思う者が権利を主張し始めたら君は我慢がならない、愛してやるから愛し返せというのが君のやりかただ」という言葉。私事だけれど、自分が子育てに迷う時、家族が嫌になってどこかへ行ってしまいたいと思うときに、何時もこれらの言葉を思い返して頭を冷やしている。自分にとって一生忘れる事がない映画。 10点(2004-01-10 10:21:59)(良:1票) |
208. シカゴ(2002)
共感できるストーリーがあってこそのミュージカルで、そもそも映画は生きていくための糧の一つであると自分は考えています。自分は悪役好きですが、品も知性も皆無で、恥を知るという事を知らず、畜生でも持っている可愛さも無いゲスな登場人物達にはヘドが出ます。彼らが織り成す下らんストーリーを、編集した歌と踊りと音楽でギトギトに飾り立てた「馬子にも衣装」のような作品に感じました。何とかこぎつけたラストで、二人が下品に踊る姿に喝采を送る観客のシーンを観終わった後の腹立たしさといったら、これ程胸がむかついた作品は今の所これだけで、0点の評価にさせて頂きます。これを作品賞に選んだのはアメリカというお国柄が実に良く出ていると思いました。 0点(2004-01-07 21:45:47)(良:1票) |
209. シャンプー台のむこうに
《ネタバレ》 アラン・リックマンが寡黙で情けない床屋さんを好演していた。「せめて男と駆け落ちしてほしかった」という台詞には同情させられる。だからシェリーが病気の事をサンドラには隠してフィルとブライアンに打ち明けたのにはムカついた。 ライバルチームや市長、選手権の展開の描かれ方は『ポケモン』をみているようで気楽に見れた。フィルの足裏のタトゥーを見て、「ガラスを撃て」と言ったハンスグルーバー役を思い出してしまった。 5点(2003-12-21 00:23:30) |
210. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 シェリー・デュバルがとてつもなく怖かった。ニコルソンはミスキャストでは。もっと善良で線の細い人を起用するべきでは。母と子がハロランが乗ってきた雪上車で逃げたのには拍子抜けしてしまった。 4点(2003-12-11 15:54:25) |
211. 白と黒のナイフ
《ネタバレ》 法廷映画の一級品。聡明で凛々しい女弁護士テディーが依頼人ジャックと恋におちてしまい、裁判で勝訴し過去の過ちを告白する。ここまでのストーリーは、果たしてジャックがシロなのかクロなのか二転三転して見ごたえがあった。真犯人はジャックであることが解り自らの手で殺してしまう。このラストはラブロマンス映画としても一級品である。サムも印象的でよかった。ただ、クラズニー検事があっさり描かれすぎていて、ピーター・コヨーテ目当てで見たのに残念。 7点(2003-12-08 01:47:41) |
212. シモーヌ
「あなただけ今晩は」が頭に浮かびました。この傑作と比較するのが良くないのですが、タランスキー監督の、自分可愛さのためだけに小ずるく立ち回るだけのドタバタ劇で、アル・パチーノの中途半端な演技とあわせて、少しも笑えない映画でした。 アル・パチーノのコメディはこれっきりにして下さい。 4点(2003-11-24 22:06:42) |