201. シリアナ
ご都合主義の正義感でもって損得勘定に精を出すアメリカの勝てば官軍ぶりがよく表れており、毎度の事ながら不快感が募ります。多くの人物の誰か1人を軸にするべきで、2時間程にあれもこれもと詰め込まれたストーリーをスッと理解するのは私にはムリヤナと言える作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-30 22:31:20) |
202. 時雨の記
《ネタバレ》 熟年男女の不倫が描かれています。専務の要職にある壬生と彼の妻との絆が描かれておらず、壬生と多江双方、不倫であるが故の己の心を自ら縛り上げる葛藤が全く見えてきません。こんな子供じみた不倫ごっこを、美しい風景と日本伝統の美がちりばめられた舞台において肌を合わせる事のない二人の姿で、大人の落ち着き、しっとり感、上品さを表そうとしたところでウソ寒さしか感じません。キャストもミスキャストです。病が二人を別つというお決まりの展開も、それ以外に決着がつけられないのでしょう。白けるばかりです。 [ビデオ(邦画)] 3点(2006-05-02 20:34:35)(良:1票) |
203. シエスタ
バーンが出演しているので観たのだけれど、ストーリーが退屈で、エレン・バーキンがうっとおしく、どうにかこうにかラストまでこぎつけて、「そういう事だったのね、だからどうした」と言いたい。ああ、しんどかった。 3点(2004-02-29 17:30:45) |
204. 幸せの教室
当初の目的を考えると、教える側と教わる側双方に学ぶ事への真摯さを微塵も感じないお気楽に過ぎる展開と結末に脱力感で一杯。期待外れにも程がある一品。 [DVD(字幕)] 2点(2012-10-15 21:32:03) |
205. シベールの日曜日
《ネタバレ》 心の病に苦しみ壊れそうなピエールの言動並びに彼を惑わせ遂には壊してしまったシベールの言動に、「純真」の思慮も思いやりも足りない残酷な一面を見せつけられました。シベールがスラスラ吐く台詞は12歳のものではないのですが、12歳相応に言葉の重みは何もありません。全編を通して上滑りした言葉を聞かされて退屈と怒りで苦痛のひとときでありました。マドレーヌの存在感が中途半端であったのも退屈さの一因でした。 [映画館(字幕)] 2点(2012-03-21 20:05:50) |
206. 処刑人
兄弟と父(ですか?)と捜査官の抱く義憤がどれ程の悲しみと怒りから来るものかを描いていない中で、人殺しを神の名の下に於いて行う不遜さが不快です。小奇麗な兄弟ですが、品も知性も伺えなく何の魅力も感じません。悪乗りが過ぎる捜査官の怪演がなければ0点の作品です。 [DVD(字幕)] 2点(2006-12-19 00:36:53)(良:1票) |
207. 女性上位時代
明るさは辛気臭さがないというだけでハチャメチャな楽しさは何も無い。子宮でモノを考えるミミの色気も全く無い。1時間ほどして登場したお目当てトランティニャンも魅せられる点は皆無で、吹き替えに思えた声の違いにもガックリ。中途半端な脚本演出のカトリーヌ・スパークのPVのような作りで彼女の容姿に魅せられない私には壊滅的な駄作。 [DVD(字幕)] 1点(2021-09-21 03:44:11) |
208. 処刑山 -デッド・スノウ-
野暮を承知で言うと、ナチスをチョコッとくっつけただけのストーリーがお粗末過ぎます。 夜の描写はそれなりに緊張しました。 真っ昼間の乱闘は何やかんやと派手に飛び散っていましたが、工夫のない描写が続くのに喜怒哀楽の感情が麻痺状態でありました。 余談ながら、レンタルした理由が思い出せない事に加齢を感じます(泣) [DVD(字幕)] 1点(2020-03-15 10:44:11) |
209. 地獄の黙示録
共に戦争で頭がおかしくなっちゃった犯罪人カーツ、処刑人ウィラード。ミッション過程における、それぞれのエピソードをこれ見よがしな演出で描く事により戦争の「狂気」を際立たせようとしているのでしょう。チープな発想とリンジョウカンが噴飯モノです。そもそも戦争などどのような大義を掲げようと正気の沙汰ではない行為なのです。本作の「狂気」などその大義すらカケラも見当たらないという点での失笑・嘲笑でしかないウスッペラ~イものなのです。おかしな者同士の「どーにでもなれ」と言わんばかりのヤケクソ感漂う結末に、立ち見での鑑賞と相まってグッタリ・ガッカリした事は今も忘れられません。大枚をはたいて作り上げたという事ですが、桁違いの額の税金を使う本物の戦争に比べれば「愚劣」さも他愛ないと思えるところに1点加算。 [映画館(字幕)] 1点(2009-09-17 00:16:14)(良:1票) |
210. 死霊の盆踊り
本サイトレビュワーとして13年7か月にして念願の初鑑賞。ストリッパーのオーディションの如き裸踊りが披露される。だけ。踊り子以外の出演者のダイコンぶりもあまりにもイタイ。自分の目で確かめた本作は正真正銘掛け値なしの0点であります。「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」オッサンのお言葉ではありますが、そこそこ綺麗な身体のオネエチャンとは違う醜女老体が踊りまくる姿こそが真の恐怖なんだよなぁ、と風呂上りの鏡の前で思うワタシです。 [DVD(字幕)] 0点(2017-06-23 15:27:04) |
211. 地獄の黙示録 特別完全版
不完全な所を補う何かがあるのだろうかと6年前に観ました。慰安婦さん、カーツの如き仏人入植者からも何も観るべきところはありませんでした。だらだらだらだら時間をかけている愚劣さにオリジナルから-1点。 [DVD(字幕)] 0点(2009-09-19 13:15:40)(良:1票) |
212. シカゴ(2002)
共感できるストーリーがあってこそのミュージカルで、そもそも映画は生きていくための糧の一つであると自分は考えています。自分は悪役好きですが、品も知性も皆無で、恥を知るという事を知らず、畜生でも持っている可愛さも無いゲスな登場人物達にはヘドが出ます。彼らが織り成す下らんストーリーを、編集した歌と踊りと音楽でギトギトに飾り立てた「馬子にも衣装」のような作品に感じました。何とかこぎつけたラストで、二人が下品に踊る姿に喝采を送る観客のシーンを観終わった後の腹立たしさといったら、これ程胸がむかついた作品は今の所これだけで、0点の評価にさせて頂きます。これを作品賞に選んだのはアメリカというお国柄が実に良く出ていると思いました。 0点(2004-01-07 21:45:47)(良:1票) |