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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2253
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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61.  ジャッジ! 《ネタバレ》 
序盤に提示された“無意味・無価値なアイテム”の数々が、まるで昔話『三枚のお札』の如く主人公を助ける“武器”に変わる様は爽快の一言。しかも、最も強力な武器となったのが彼の馬鹿正直な性格というのがまた良いじゃないですか。“正直者が馬鹿をみる”のが世の常。そんな既成概念の反転には大きな感動がありました。主人公は己が信じる“正しい判断”で輝ける未来を手繰り寄せたのです。ただし、今後の成功が約束されているワケではありません。彼のクリエイターとしての技量は未知数。というより、皆の評価は“仕事が出来ないダメ男”で確定済みです。さて、真相は如何に。周りが彼の持ち味を活かせていなかったのか、はたまた本当に無能なのか。主人公の行く末を占う意味で、注目すべきは太田ひかりの存在でしょう。根っからのギャンブラー気質の彼女が打った大博打(つまり竜也より太田を選んだ)の勝算は?太田は、尊敬する審査委員長(ジャック)のようになれるのでしょうか、あるいは第2の鏡さん、それともプチ大滝一郎になってしまうのでしょうか。続編を観たいような、観たくないような。不思議な感覚です。
[地上波(邦画)] 8点(2015-03-09 21:22:50)
62.  ジャッジ 裁かれる判事 《ネタバレ》 
法廷劇の要素よりハートウォーミングな家族愛を描いた印象が強いです。親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち。親は老い衰え、子もまた人の親となっても、基本の親子関係は変わりません。ただ、ただ、“父親に認めてもらいたい”主人公の心情が心に沁みました。『ビッグフィッシュ』もそうですが、父子関係を描いた作品には、どうにも弱い私です。事件の真相は結局闇の中でした。私個人の感覚ですと父親は“クロ”という気がしますが、被害者が正真正銘のクズ(母親も同類)であった事から、判決は妥当なものと感じました。晩年を獄中生活に費やしながらも最期の時を息子と過ごせた事は、判事にとって十分なご褒美でしょう。善悪・懲罰のバランス感覚が良い物語は安心して観ていられます(その分、物足りないと思ってしまう部分もありますが…)。長男役の役者さんは影のMVP。彼の演じた“挫折した田舎者のリアリズム”が物語の深みに繋がっていると感じます。
[映画館(字幕)] 7点(2015-01-27 20:59:21)
63.  人狼ゲーム 《ネタバレ》 
数多存在するB級(以下の)邦画シチュエーションスリラーと寸分違わぬパッケージ。正直全く期待していませんでした。ところがどうでしょう。これが見応え十分の力作だったのです。徹底的にBGMを排し、お化け屋敷的ドッキリに頼らぬ真摯なサスペンス演出。若手俳優のリアリティを担保した熱演。元ゲームの醍醐味をスポイルせず単純化し、敷居を低くしたルール設定。そして何より物語で魅せてくれました。主人公は“平和ボケの日本人”を体現する女子高生。観客もまた唯一カード(村人)が明かされた彼女の立場で、ゲームに強制参加させられる仕組みです。彼女の精神的な成長を主軸に置いた事で、キワモノホラーの中でドラマ性が際立ちました(彼女に多少イライラするくらいが、また丁度良い匙加減です)。また“実は主人公が人狼でした”なんてありきたりな、でも手軽に衝撃を与えられる結末をハナから放棄したことも評価します。ストーリーで勝負する決意の証ですから。プレイヤーの中に血縁者を配した仕掛けが値千金と考えます。家族愛が単なる“殺し合い”を超えた“騙しあい”に繋がりました。もしあなたが“人狼A”の立場なら、どのように葛藤し、どう行動するか、是非自分自身に置き換えてみてください。決着のつけ方にも美しさを感じます。“人狼B”の選択、いや生き様に胸を打たれました。最後の村人殺害に武器を使わなかったこと、そして決死の全力疾走。尊厳と覚悟の輝きが其処にはありました。これは掘り出し物。個人的には『口裂け女2』以来の衝撃です。まさに“人間の皮を被った狼”ならぬ“駄作の皮を被った佳作”であったと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-01-24 21:29:39)(良:1票)
64.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 
『呪怨』正当の系譜を継ぐ一作。タイトルからして“ビギニング”や“エピソードゼロ”に該当するのでしょうが、前にも同じような内容を観た気がするのは、『呪怨』シリーズが完全な様式重視作品である証と考えます。ストーリーは在って無いようなもの。呪われた家に関わった者は漏れなく死ぬ。白塗りの少年がちょこちょこ出てくれば、それで『呪怨』は成立します。この様式美が好きな人は問題なく楽しめるでしょうし、興味の無い方は観る必要が無い映画という認識で間違いないかと。最後に女優さんについて一言。佐々木希が予想外に良くてビックリしました。特にラストシーン。悲鳴を上げるでもなく、号泣するでもない“絶望”の表情が絶品でした。このワンシーンだけで本作の存在価値を認めたくなります。もう一人の看板女優トリンドルさんについては、全くもってロバでした。もちろん可愛いロバですよ。でもロバに見えて仕方ありませんでした。映し方の問題でしょうか。本作出演で、彼女に得は無かった気がします。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-19 18:55:02)
65.  死霊館 《ネタバレ》 
奇を衒わぬ直球のオカルトホラーで、ここまで面白い(怖い)映画は久しぶりでした。母親が我が子を襲うというシチュエーションが既に最上級の恐怖。問答無用で震えます。ただ、「実話」との触れ込みは足枷だったかもしれません。ハッピーエンドも結構ですが、ホラーは余韻が大切。些かアッサリ過ぎたかと。主人公夫婦の家族に被害が及ぶバッドエンドも観たかった気がします。なお、相変わらずワン監督は人形好きのようですが、こと“不気味さ”という観点では、日本人形に勝るものは無いでしょう。次回作では是非お使いになっては如何でしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-15 21:27:08)
66.  JUDGE/ジャッジ 《ネタバレ》 
ラストカットで、“映画の観客(つまり私)=作中の審判者(ネットユーザーでしたっけ?)”という真相が明かされました。その観点(審判者目線)でモノを言わせてもらいますと、「なんてツマラナイ見世物だ!プンプン!!」なワケです。これならTVプログラムのリアリティショーの方が断然面白いです。ガチンコで人が死ぬ部分に価値があるのかもしれませんが、その事実を担保するものはありません。所詮、画面の中の出来事。結局TVショーと立ち位置は変わらないのです。怪優・佐藤二朗の無駄使い、新鋭・有村架純の黒歴史との評価です。
[DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 20:58:42)
67.  死にぞこないの青 《ネタバレ》 
スケープゴートを利用した集団統制手法は、費用対効果に優れています。僅かな犠牲で強固な団結。隣国では国策として採用していますし、日常生活の中でも多かれ少なかれ目にするはずです。残念ながら。おそらく先生の「誰でもよかった」「人の目が怖かった」は真実でしょう。ただし蛮行に至った原因を“幼少期のトラウマ”に求めるのは誤りです。“辛い経験をした者は犯罪に走る”なんて失礼な理論が通用するものですか。トラウマの仕業にすれば自我が守られるから。自分を善人と思い込みたいから。それだけです。それに彼は歯向かう山羊に業を煮やして、本気で殺そうと(!)しました。これは挫折を知らぬ完璧主義者の思考。クラス運営の試行錯誤なく、赴任当初から生贄を選んでいる点からも、彼に情状酌量の余地は無いと考えます。教師主導で生贄政策を取られた場合、被害者が抗うのはほぼ不可能です。さらにあの年頃では、親の問題介入を拒むもの。狭い了見と閉じた世界で、全てが完結してしまう恐ろしさが在りました。そんなマサオの大ピンチを救ったのが“アオ”と名乗る少女。正体は亡くなった姉。幽霊か、少年の心が作り出した幻か。いずれにしても彼は、孤独から逃れました。今回はお姉ちゃんが助けてくれましたが、次回はありません。窮地に陥った時助けを請う人を確保しておくのは、人生の重要課題のひとつ。もし、両親がアテにならないのなら、他に頼れる人を探しておかなくはいけません。結末について。初めは生温い決着に憤りました。社会的に抹殺してやれと。しかし、マサオがイジメの被害を立証するのは意外と困難です。それに追い込むと暴発する輩なのは実証済み。心理的に優位に立った今、あえて奴に逃げ道を与えたのは賢明だったかもしれません。修羅場を潜り抜け、少年は自信を得たでしょう。全てが好転した様子。ただし今回は相手が愚かでした。ツキもありました。ですから決して大人を驕ることなかれ。一人で問題を解決する事が自立ではありません。狡猾な悪人は掃いて捨てるほどいますから。
[DVD(邦画)] 7点(2014-08-21 18:58:07)(良:1票)
68.  シベリア超特急
名作『死霊の盆踊り』を観終えた俺は抜け殻だった。積年の夢を叶えた達成感が俺を無力にした。燃え尽き症候群というやつか。朝眠くて仕方がない。仕事に行きたくない。頭痛、胸焼け、激しい尿意。確かに連日飲み会だったが、それとこれとは別だろう。心の隙を埋めるために馬鹿もやった。行きずりの女と寝たし、ヤクにも手を出した。すまん。前半はウソだ。後半は某乳酸菌飲料のことだ。おかげでお腹の調子は良くなった。とにかく、俺には新たな目標が必要だったのだ。ニュードリーム。それは愛すべきクソ映画を見つけること。そんなある日、とある店先でとあるお菓子を見つけた。とある厚切りのカステラに、とある羊羹が挟んである。商品名は「シベリア」、とある。シベリア…シベリア…シベリアンハスキー…シベリア文太…シベ~リア~ン(チロ~リア~ン風に)…シベリア、、、超特急!!なんてこった。俺はあの『シベ超』をまだ観ていなかったのだ。なんたるエアロスミス。いやケアレスミス。自分のウッカリを嘆きつつ、歓喜のあまり小躍りした。もちろんシベリアだけにコザックダンスでだ。こうして俺の『シベ超』鑑賞までの長い道程は、太腿の激痛と共に幕を開けた。艱難辛苦、疾風怒濤、高脂血症な『シベ超』DVDゲットまでの冒険譚は、ここでは割愛させていただきたい。申し訳ないが、もう打てる文字数が少ないんだ。自業自得だが許してくれ。以下感想。全編に渡り感じられたのが、“やりたい放題感”。それはもう凄まじかった。特に噂のどんでん返し。銀座のショウウインドウで、ふるぽんM字開脚をしているような高揚を覚えた。ある意味、男の生き様を観た気がする。あの結末を恥ずかし気も無く用意する決断力!判断力!心意気!ぶっちゃけ、尊敬はしない。でも、映画批評という戦場の最前線に素っ裸で躍り出た監督の男気だけは買いたいと思う。この文章には嘘と悪ふざけしか存在しないが、この気持ちだけは本物だ。俺を信じて欲しい(ジャック・バウアーの口調で)。点数は0点。本音をいうと2点くらいだが、本作にはワーストランキング1位を目指してもらいたい。多くの人にこの映画のことを知ってもらいたいんだ。水野監督に出来て、俺達に出来ない事なんてない!そうだろう?勇気と希望を、この映画を観た人には掴み取って欲しい。今、俺は水野監督に敬意を表し、アメリカンポリスの格好でこの感想を書いています。
[DVD(邦画)] 0点(2014-08-20 20:08:39)(笑:7票) (良:2票)
69.  10人の泥棒たち 《ネタバレ》 
用意周到・綿密な大型窃盗計画を拝めるかと思いきや、結構アバウトな強盗プランだった事にどっちらけ。しかも簡単に捕まってしまう者や、犬死する者も出る始末。ただ、この時点でやっと中盤。本当のお楽しみは、盗んだダイヤを巡る争奪戦を描く後半パートにありました。中でもマカオ・パクのビル壁面を使った空中戦は見応え十分。サスペンスとアクションの比率は2:8くらいでしょうか。なお、久しぶりにチョン・ジヒョンを拝見しましたが、相変わらずチャーミング。その他の女性陣も約1名を除き美人揃いでしたが、何故かラブシーンはその例外1名のオバサンにあてがわれていたのは、何かの嫌がらせですか?
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-12 18:56:43)
70.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
銃弾に撃ち抜かれ飛散する頬肉、地面に激突して崩れる顔面。スローモーションを存分に活用し人体破壊の過程を丁寧に見せてくれます。ゴアのレベルは、下手なスプラッターホラーより数段過激かと。ただし荒廃した世界とは裏腹に、描写そのものは“綺麗”なのです。それこそ医療ドラマを彷彿とさせるような。またドラマ性は薄く、怨恨無縁。登場人物に感情が乗らないので、ショッキングシーンでも淡々と流せてしまうのだと思います。この感覚は初めてかも。それにしても主人公が一切素顔を晒さなかった点には驚きました。あれなら、「HEY!たくちゃん」のアゴ芸でも務まりますものね(失礼)。相棒役の彼女のビジュアルがすこぶる上玉で、まるでアドベンチャーシューティングゲームから抜け出たような。見惚れました。オリヴィア・サルビーですか。名前覚えておきます。スタローン版とは別モノなので比較する必要が無くて助かりました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-09 19:27:28)
71.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
私が気になったのは、人間と巨人族の戦力バランスです。勿論一対一なら人間は圧倒的に不利でしょうが、本作の設定程度の戦力差であれば、巨人族に人間が駆逐されるとは思えません。絶望する必要が無いのです。多大な犠牲を払ったとしても、最期は数がモノを言い人間が勝利するのは目に見えています。にもかかわらず、巨人を無条件で平伏させる“絶対的な武器”が存在するのは、人間側にちょっと都合良すぎるかなあと。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-05-21 18:53:23)
72.  ジャックはしゃべれま1,000(せん) 《ネタバレ》 
マシンガントークが売りのエディ・マーフィーから“しゃべくり”という武器を取り上げた設定が秀逸です。筆談NG。ジェスチャー&擬音、絵の表現はOK(○UCK YOUは禁止笑)。コーヒーショップでの四苦八苦オーダーや、喋る人形を使っての商談など、ベタですがアイデア豊富で笑わせてもらいました。真っ当なコメディの体裁ですが、テーマは至ってシリアスでした。おそらく単語を「言の葉」と呼び、また「言魂」とも捉える日本人にとっては、理解し易い内容だとも感じました。空虚な言葉を乱発していたジャックの精神は、やはり空虚なもので、枯れた木も同然だったということ。父親に愛されなかったという辛い思いが心の根底にあったのでしょう。葉が全て落ちた時、一度彼は死にました。しかし父を赦し、その呪縛から逃れた彼は、再びこの世に生を受けたのだと考えます(レイモンド・ジャック・マッコールの墓碑は、父親の存在をトラウマとしていたジャックの死を意味していたと)。良い映画だと思います。久しぶりに元気なエディ・マーフィーが見られて嬉しかったですね。それにしても、この邦題は(苦笑)
[CS・衛星(吹替)] 7点(2014-04-06 19:25:58)
73.  実験室KR-13 《ネタバレ》 
『es』と『CUBE』を足して面白味を差し引いた感じ。爽快感が低いのは、タネ明かしが加害者(科学者)サイドで行われたから。バッドエンドだとしても、被害者側から真相に辿り着いていたら多少はスッキリしたと思います。
[DVD(字幕)] 4点(2014-03-21 22:09:14)
74.  ジョーカーゲーム 脱出(エスケープ) 《ネタバレ》 
今回は、ジョーカーゲームの敗者7人による脱出ゲームとのこと。タイムリミットは2時間。監禁された部屋から脱出して、毒に犯された体に解毒剤を打つことが勝利条件。ただし、解毒剤の数は2つだけ。前回は形式上一人の敗者を決める戦いでしたが、今度は生き残れる人間の方が少ない通常のサバイバルゲームの様相です。最近流行りの『リアル脱出ゲーム』と考えていただければ間違いありません。こういうのが好きな人は、そこそこ楽しめるかと。一応クライマックスではババ抜きをしていますが、もはやオリジナルのジョーカーゲームとは別物との印象を受けました。ネームバリューの低い順に脱落していく様は、まるで芸能界の生き残りゲーム。あからさま過ぎて笑ってしまいました。鈴木裕乃のエビ中在校記念的映画です。
[DVD(邦画)] 4点(2014-02-21 19:30:06)
75.  自転車泥棒 《ネタバレ》 
心の中で何度主人公に“耐えろ!”“踏ん張れ!”と叫んだことでしょうか。魔が差すとは、まさしくこういう事を言うのでしょう。しかし、だからといって主人公を擁護する気にはなれません。彼自身が盗みを働いてしまったら、窃盗自体を肯定する事になってしまうのですから。辛い思いをした“自分自身”に申し訳が立たない。理不尽さの中にある因果応報と道理が、痛心地よい不思議な感覚でした。子供に見せられない事はしてはいけないのです。60年以上前に製作された所謂『名作映画』に、これほど心を掻き乱されるとは予想だにしませんでした。いや『名作映画』というカテゴリー自体が陳腐と感じてしまう程“良いものは良い”としか言いようがありません。素材と調理法はシンプルながら、随所に監督の技量を感じさせる奥深い一品でした。『素晴らしき哉、人生!』も勿論素晴らしいですが、本作と『ミスト』は反面教師として、全ての大人が親になる前に観て欲しい映画だと思います。粘り強さは最強の武器。迷ったとき、落ち込んだときには、子供の笑顔の中に答えがあるはずです。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2013-07-13 22:20:02)(良:1票)
76.  G.I.ジョー(2009)
中身ゼロ。子供向け。だが、それが素晴らしい。アメリカのブロックバスターはこうあるべし。パリ市内、エッフェル塔へ向かうカーチェイスの見応えは抜群でした。このシークエンスだけでも本作を観る価値があるというもの。劇場の大スクリーンで観られた方は勝ち組ですね。これだけ製作費をかけた“映像のご馳走”を頂戴出来ることがどんなに幸せなことか。映画ライフが豊かになります。有難うございます。
[地上波(吹替)] 6点(2013-06-19 21:43:18)
77.  シベリア超特急2 《ネタバレ》 
うわー面白いです。冗談や皮肉じゃなく、本当に面白い。いや“楽しい”と言った方が正しいかもしれません。豪華過ぎるキャストでお送りする、素晴らしき懐かしの土曜ワイド劇場の世界。イッツ、ザ・チープサスペンス!『コント山口君と竹田君』の竹田君のガチホ…失礼、存在感が圧倒的でした。こりゃボンちゃんも嫉妬でウズウズしちゃうでしょうね。もっともっと評価されていい映画だと思います。平均点3点台はいくらなんでも低過ぎます。でも4点台だと高過ぎです。もちろん今回も閣下に敬意を表し、アメリカンポリスの制服を着て、しかも後ろ手錠でこの感想を書いています。偉大なる映画バカを忘れないため、今日この日に祈りを込めて…合掌。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-06-10 19:27:02)(笑:2票) (良:1票)
78.  ジョン・カーター 《ネタバレ》 
地球人と火星人の言葉がいきなり通じたとしても、何の問題もありません。人とネズミがナチュラルに会話するのだって当たり前なのがファンタジーですから。しかしSF(サイエンス・フィクション)となれば、話は別です。そこには科学的な説明(理屈づけ)が欲しくなります。この例でいえば翻訳機とか。本作の場合、“謎の飲み物”を飲まされた事で主人公は火星人と話せるようになりました。この匙加減が絶妙です。小難しい理屈は抜き。でも問題を無視したりしない。SFとファンタジーが程良くブレンドされた見事な世界観です。間口の広さは優れたエンターテイメントである証。観客も物語に飛び込みやすいというもの。『スーパーマン』や『のび太の宇宙開拓史』でお馴染み、重力の差異を活かした超人化も、複製と意識を飛ばす惑星間移動も、実にSFチックで好奇心を刺激します。さらに敵は、女神の使者だという。キリスト教圏で創造主にケンカを売る物語というのも面白い。SFアドベンチャーとして申し分ないパッケージです。ただ惜しむらくは、売りとなるはずのアクションとロマンスに見応えが不足していたこと。とくにラブロマンスの不手際が気になりました。主人公の恋愛感情に説得力が足りないような。そもそも異星人間での恋愛など、常識に縛られていたら成立しません。どんなに美しくても、オマタには蛇が隠れているかもしれないのですから。血も青かったですしね。思考を停止させる程圧倒的な美貌が、姫様には必要だったと思います。個人的な趣味を言わせてもらえれば、ペネロペ・クルスがいいかな。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-06-05 00:15:18)(良:2票)
79.  ジョーカーゲーム(2012) 《ネタバレ》 
当局の思惑はどうあれ、ルール上は一人の勝者を決める戦いではなく、一人の敗者を決める戦い。この設定が秀逸でした。前者であれば、全員が戦わざるを得ません。しかし後者は違います。積極的に戦う必要がありません。自身がたった一人の敗者にならなければいい。そんな消極的な思考を助長するのが“契約制度”でした。生死のかかった戦いを代理人に委託する。余りにリスキー。怖くて二の足を踏みそうなものですが、契約を結ぶ者が続出しました。でも不思議ではありません。おそらくこれが一般人の思考。面倒な事は誰かに身代わりしてもらいたい。“自分で決めた事だから、悲惨な結果でも悔いはない”ではなく“他人が決めた事だから、悲惨な結果でも自分の責任じゃない”が勝るのです。そんなバカなと思うかもしれません。でも現実世界も同じ。責任の恐怖に慄き、代理システムに馴らされているのが現代人だと思います。主人公はそんな姿勢から一歩踏み出せた様子。そこに本作のメッセージがありました。シンプルなゲームでありながら、戦略性が発揮できるジョーカーゲーム。ドラマ性も豊富。面白い素材だったと思うのですが、脚本の出来はイマイチでした。暴力とイカサマを公認してしまったのは、ゲームの面白味を激減させる悪手。一から脚本を練り直してのリメイクを希望します。最後に本作のヒロイン、北原里英について少々。演技云々に注文を付けるつもりはありません。大体みんな同レベル。よくも悪くもバランスは取れています。気になったのは前髪です。あの長さでは女優の生命線“眼力”を殺してしまいます。前髪はオンザ眉毛(死語?)でお願いしたい。なんか生活指導みたいになっちゃいましたが。
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-02 22:54:58)(良:1票)
80.  シャッフル(2011) 《ネタバレ》 
(以下は私的な勝手解釈です。また重大なネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください)見終えて最初に抱いた感想は「どんでん返しの為のどんでん返しはツマラナイ」でした(↓なたねさんと同じです)。そう思えるのは、あまりに脚本が雑だから。彼女は何故死んだふりをしたのか。エドモンドの告白ビデオって辻褄合ってます?正確な時間に絶命させる毒とは。理想の町ミツルギ町の違和感(吸殻一つ落ちてないと言う者がいる一方、駅前はゴミだらけ。どうして住人はカウボーイスタイル?直下型の大地震が起きた割には被害が軽過ぎないか等々)。ラスト宙に舞った紙幣は万札でした。まだアジアドルに換金していなかったの?単に稚拙で片付けるには矛盾や齟齬が多すぎました。やっとそこで気づきます。再三繰り返される「誰も信じてはいけない」という台詞の本当の意味を。物語を額面通りに受け取ってはいけないのだと思います。読み解くヒントはスモーク(煙)。銀行、駅前、そして舞台となる旧ワイン工場。至る所に煙がありました。某有名難解映画監督作品と同じ意味で、この記号が用いられているとしたらどうか。ミツルギ町は、この世の町ではない?!数々の矛盾に説明がつき、主要登場人物が短時間に次々と命を落とす展開も理に適います。“シャッフル”というタイトルが意味するところも。洋邦を問わず、この構造を有するサスペンスには時々お目にかかりますが、その多くは謎解きの爽快感が作品の魅力となっていました。その点で、本作は物足りないです。物語の裏に隠された真実へ観客を導けなければ、単に“不出来などんでん返しだけ”の映画になってしまいます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-21 20:51:03)
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