121. 少林少女
《ネタバレ》 これは酷いなぁ。「少林サッカー」と「死亡遊戯」をネタにしたような内容で、かといって何ひとつまともに描けていない。ダークサイドネタということで「スター・ウォーズ」も入ってたかな。柴咲さん、君はかなり練習したんだと思うよ。役者たちには申し訳ないが、志が感じられない制作サイドにはこの点数が妥当。 [CS・衛星(邦画)] 1点(2009-03-16 16:54:34) |
122. 潮騒(1975)
《ネタバレ》 先日「伊豆の踊子」も観たけど、山口百恵は今作の方が可愛かったです。公開当時「その火を飛び越して来い」のシーンが話題になった(というか、プロモーションに有効に使われていた)作品。自分は初見だったけど、想像していたよりも露出してましたね。あの時代の売り出し中のアイドルとしては頑張った方じゃないかな。家長制度や島の慣習が重たい意味をもっていた時代に、個として魅かれ合った百恵&友和が周囲に純愛を認めさせるという内容だけど、今となっては至って平板なストーリー。とって付けたような音楽にマイナス1点。山口百恵以外に見るところは無いかな。三浦友和のふんどしヌードもありました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-03-16 16:11:31) |
123. 新選組(2000)
《ネタバレ》 原作既読。新選組を描いた作品はたくさんあるけれど、この黒鉄ヒロシの原作はかなり異色でしょう。相当熱心に資料を漁り、そこから読み取れる、あるいは類推できる小ネタを散りばめて、新選組のお馴染みの人物たちに新しい横顔を与えています。この人特有のブラックな着眼や解釈も大変面白い。その原作の映画化ですが、アニメではなく数ミリ厚のスチレンボードに原作漫画を貼り付け、人物の輪郭で切り抜いた板をカメラの前に立てた紙芝居風の映像です。まぁ、見え方は原作のまんまですね。見始めは違和感があったけどすぐに慣れた。慣れると、この手法も却って味が出てくるものだと感心。この数ミリの厚みをライティングの演出素材として活かしています。監督の手腕の見せ所ですね。ストーリーは新選組の王道エピソードを抜粋していますが、原作の面白さは小ネタにあります。新選組ファンは読んで損しないですよ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-02-25 15:38:09) |
124. 新幹線大爆破
《ネタバレ》 初見は公開後のテレビ放送で、もう30年以上前だと思う。この野暮ったいタイトルを馬鹿にしつつ見始めたらどんどんと引き込まれて行ったことを記憶している。後の「スピード」の設定ってこれのパクリですね。今回、久しぶりに観てとても気になったのが警察の捜査方針。犯人検挙に躍起になって用意した身代金が渡せずに人質を危険にさらす。今、こんなことをやったら袋叩きだけど、当時は今ほど違和感を感じる選択でもなかったと思います。でも宇津井健が毅然とした態度でそのあたりをしっかり指摘していて、救われる気分です。犯人側の描写に垣間見える体制対反体制という図式や、喫茶店の全焼といったストーリーの詰め方に時の流れを感じますが、クライムサスペンスとしては一級品だ思います。 [地上波(邦画)] 8点(2009-02-23 14:57:01)(良:1票) |
125. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
《ネタバレ》 最後まで何が言いたいのか分からず、散漫な印象の映画です。以下、善意に解釈したこの映画の弁護レビューです。 次々に変わる状況は、ハート中尉が最終的に闘う敵に出会うまでの助走に過ぎない。彼は闘って来なかった。その出自ゆえに危険な前線に送られることも無く、それ以前も温室だったことは推して知るべし。そして初めて訪れた闘いの局面…ドイツ軍の厳しい尋問…でも彼は闘う前に降参してしまう。自分の弱さを痛感するハート。収容所では士官としての敬意を払われるが、大佐からはその弱気を見抜かれ、その視線にコンプレックスが膨らんでゆく。さらに、遅れて収容された黒人士官への人種差別に対する擁護で周囲から浮き始め、当の黒人達からさえ底の浅い理想主義者と扱われる。が、殺人をめぐる裁判の場で、容疑者の黒人士官の弁護を担当した契機に、彼は徐々に闘うことに目覚めて行く。終局で、殺人や裁判が脱走計画をフォローする演出であると分かったとき、彼は重大な決断を迫られる。連合軍士官としての責務を果たせば黒人士官を犠牲にする。反対に、黒人士官の冤罪を晴らせば脱走計画を台無しにする。ここに至り、ハートが闘うべきものが明確なかたちを成す。それはハート自身。自分の弱気や日和見や理想主義から脱却し、次のステップを踏むための自分の内面との闘い。兵士としての義務、人としての正義や誇り、正しいことを行うための勇気。そんな複雑な相克の中から彼は一歩を踏み出した。少なくとも彼は自分との闘いには勝利した。弁護終わり。 と言いつつ…もうひとつ弁護しておくなら、原題はそのテーマを表していますが「ジャスティス」なんて的外れな邦題をつけたために印象が散漫になったことは確実です。描かれたのは普遍的な正義じゃない。ハート個人の戦争です。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-01-31 03:11:09) |
126. 11:14
《ネタバレ》 並行して進むいくつもの事件を時間を遡りながら見せるという手法の面白さでそこそこ見させてくれた。退屈はしませんでしたが、それだけの映画と感じたのも事実です。自分は凝り性なので、観賞翌日に各事件の経過と繋がり方の時系列図解を試みました。やってみると、思っていた以上に複雑で断念しましたよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-01-29 03:34:22) |
127. 失楽園
二人が深く愛し合っているのは分かりましたよ。けど、敢えて言いますがただの不倫ですね。それ以上でも、それ以下でもない。映画にする意味なんてあるんだろうか。会社でベテランばかりを集めた部署で吹き溜まっている主人公は、もう不倫くらいにしかやることが無いみたいで、一介のサラリーマンとしてはとても嫌なものを見せられた気分でした。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2009-01-19 14:36:16) |
128. しゃべれども しゃべれども
《ネタバレ》 ご大層なお題目を掲げているわけではないけど、とても気持ちがいい映画でした。無理のない範囲で、みんなが前に進んでいると思えるからでしょう。一門会での国分太一のしゃべりは熱が入っていて引き込まれました。気が付くと笑っていた。まるで宮田だ(←勝くんの宿敵)。香里奈もあそこで初めて微笑んでましたね…。人と接するのが苦手な人、います。子供のうちは人見知りで済むんだけど、大人になるとそうも言ってられない。かといって、性格は簡単には変わらないので悩む人は真剣に悩む。でも、逆説的だけど、あんまり無理することはないよと、この映画は言ってる気がする。ずーッと仏頂面だった香里奈が微笑むところでそんなことを感じました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-01-09 02:25:31)(良:2票) |
129. 呪怨 パンデミック
こりゃぁ、中味が無いですね。接触→出現→何故か人のいないところへ逃げる→連れて行かれる、を繰り返してるだけです。加椰子生誕の地を訪ねましたが、そこでも似たようなことの繰り返しでした。びっくりはジェニファー・ビールス。個人的には「フラッシュ・ダンス」以来でとても懐かしかった。歳とったけど昔の面影はありました。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2008-12-31 01:56:18) |
130. 13F
《ネタバレ》 全く予備知識なしで観たのですが、このどんでん返しは良く出来ていると思いました。誰もが一度は自分が今いる世界の虚構性を疑ったことがあると思うんですが、それが上手にネタに使われています。足元から世界がひっくり返る感じですね。仮想世界の人格が上位世界で蘇る理屈が良く分からなかったけど、そこはB級ということで深く考えずにスルーしました。虚構世界の果ての描写に凄く興味があったんだけど、あれは可も無く不可も無くですね。この宇宙の果てもああいう感じかも…。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-30 01:58:05) |
131. ジョゼと虎と魚たち(2003)
主人公がジョゼのどこに惹かれ、なぜ別れたのか、という部分にとても共感できました [DVD(邦画)] 9点(2008-11-30 07:17:28) |
132. シッコ
《ネタバレ》 人の体の構造は国境を越えたからといって変わらない。しかし、受けられる医療の内容は国境を越えるごとに変化する。とかく自分たちの国は何でもナンバーワンと思っている人が多い某国の医療制度を、周囲の国家と比べながら解り易くこき下ろす。テーマは明確、論旨は一貫、映像も飽きないよう工夫されていて、素晴らしいドキュメントタッチの映画だと思います。事実の表現に多少の誇張があるのでしょうが、それは演出の一環。マイケル・ムーアの目的は事実の開示ではなく、問題意識の発芽な訳で、観た人が自国の医療制度のことを意識してしまった時点で彼の勝ちですね。血眼になって個人攻撃をしていた前作よりも、すんなりと受け入れられました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-17 00:02:51)(良:1票) |
133. 神童
《ネタバレ》 親からピアノのレッスンを強要されている女の子はいたけど、神童って彼女のことか? 「アマデウス」のモーツアルトと比べると明確だけど、あの程度では神童なんて言えないだろう。テーマはその神童ぶりではなく、ピアノ好き同士の共通言語でお互いを癒し合うところにあったようです。まぁタイトルから想像する内容じゃないですね。 ストーリーとは別にして、成海璃子は存在感があった。手塚理美がただのおばちゃんになってしまったのが残念だ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-11-12 06:33:05) |
134. ジャイアンツ
つまり、この一家を根本からしっかりと支えている親父の骨太な人柄が「ジャイアンツ」なんですね。でも、一般の評価がそうであるように、自分もジェームズ・ディーンに惹かれました。特に前半の、斜めに構えた屈折した人柄を繊細に演じる様は、すでに誰も真似の出来ない領域を確立していた感があります。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-08 04:28:33)(良:1票) |
135. シカゴ(2002)
良く作りこんだ映画だと思う。私は苦手なのだが、このジャンルが好きな人は10点満点を付けるのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-22 02:02:04) |
136. 白いカラス
《ネタバレ》 差別がテーマだとしたら、それはあまり前面に出てきておらず、ニコール・キッドマンと元夫の関係もそれに絡んでおらず消化不足感あり。この邦題、ひどくないか? [DVD(字幕)] 4点(2008-10-06 02:23:22) |
137. 渋谷怪談
たまたま、出演している女優のうちの二人と仕事関係で話したことがあったので最後まで観たけれど、内容は最低に近い。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2008-10-06 01:27:56) |
138. 首都消失
「さよならジュピター」でレビューした内容が驚くほどそのまま当てはまる映画です。「ジュピター」では小野みゆきがやってくれましたが、今作では山下真司の「俺の番だ!」でした。点数の違いは、原作の長さの分「ジュピター」の方がダメージが大きかったということです。 [ビデオ(邦画)] 1点(2008-09-17 12:33:19) |
139. 17歳のカルテ
アンジェリーナ・ジョリーがカッコ良かった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-09-10 13:02:32) |
140. シザーハンズ
なんだかとても大切なものを見せられた気分。 [DVD(字幕)] 9点(2008-09-03 03:25:34) |