Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧。9ページ目
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2389
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
161.  ジョン・レノンの僕の戦争 《ネタバレ》 
ジョン・レノンはいちおう出てますけど、あまり目立たない役です。この映画の出演のために切ったそうですが、それでも彼の短めのマッシュルーム・カットは周囲からは浮いてましたねー。レノンより遥かに存在感を見せてたのはジャック・マッゴーラン(『エクソシスト』でリーガンにぶっ殺される映画監督です)で、ほとんど彼の独演会みたいな印象でした。この映画、まるでキャロル・リードの『最後の突撃』を思いっきり茶化してパロディにした様な内容で、まあ、無能な上官のせいで兵士がバタバタ死んでゆくという本作のプロットの方が現実に近いというのが強烈な皮肉です。「戦場にクリケット場を造れ!」なんて不条理な設定は非常にシュールで面白いのですが、戦場が北アフリカからヨーロッパに移ってからは普通の戦争映画みたいになっちゃって、どうせなら「クリケット場を造って転戦してるうちに戦争に勝っちゃった」というストーリーの方がはるかに良かったと思います。笑いのセンスは実にベタで、悪い意味での英国調なのですが、監督のリチャード・レスターは生粋のアメリカ人というのは実に不思議です。
[ビデオ(字幕)] 4点(2011-10-28 18:35:50)
162.  シャドー・メーカーズ 《ネタバレ》 
原題の“Fat Man”と“Little Boy”は長崎と広島に落とされた原子爆弾のコードネームです。この映画は原爆開発プロジェクト“マンハッタン計画”を指揮したグローブ将軍とオッペンハイマー博士の確執を軸にしていますが、原爆を落とされた側としては決して愉快なお話しではありません。もっともハリウッドでもこのテーマの映画は皆無に等しく、ローランド・ジョフィの様な英国人だから撮れたとも言えるでしょう。 まずポール・ニューマンですが、コチコチの軍人ながら有能で野心に燃えるグローブス将軍を余裕で好演しています。ニューマンのガラガラ声が傲慢で頑固一徹な将軍にはピッタリですが、体型が実在のグローブス将軍より相当スリムなのはまあ眼をつぶりましょう。対するオッペンハイマー博士も、史実通り科学者らしからぬ政治手腕を持ち私生活では不倫に悩む俗っぽい人間として描かれています。でもこの二人ではそりゃニューマンの存在感の方が圧倒的で、それなのにどちらにも焦点を絞らない脚本なのでとっても散漫な映画になってしまいました。こんな撮り方では劇映画にする必要はなく、記録ドキュメンタリーとして実写を映した方が良かったぐらいです。後半では原爆を使いたくてしょうがないグローブス将軍とだんだんビビって来たオッペンハイマー博士が描かれるのですが、実験が成功したところで物語を終わらせちゃうのはちょっとずるいし結局この映画が何を訴えたかったのかも曖昧になってしまいました。ジョン・キューザックが実験直前に臨界事故で放射能を浴びてボコボコになって死ぬ科学者を演じていますが、この映画で「原子力」で死ぬのは彼だけ、この後に何十万人もの死者が出ることには触れないというのは、ほんといかがなものでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2010-12-19 12:54:10)
163.  シャフト(2000)
名曲『シャフトのテーマ』をそのまんま使ってスタイリッシュな映像と編集でリメイクすれば、普通は面白くて客が呼べる映画になるはずだったのに… サミュエル・L・ジャクソンをここまでカッコ良く映した映画はなかったと思うんだけど、シャフトのキャラ自体がうすーいし悪役二人もアホみたいで穴だらけの脚本には参りました。指摘するまでもないのですが、あのラストは映画館で観たら間違いなく「カネ返せ!」と暴れたくなったでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-10-12 23:23:28)
164.  ショック・トリートメント 《ネタバレ》 
『ロッキー・ホラー・ショー』のキャスト・スタッフが再集結して作った、『ロッキー・ホラー・ショー』のスピン・アウト・ストーリーといったところでしょうか。R・オブライエン、C・グレイ、P・クイン、N・キャンベルが『ロッキー』と同じキャストです。アメリカの田舎町デントンのローカルTV局が舞台の、『トゥルーマン・ショー』や『エドTV』を先取りした様なロック・ミュージカルで、『ロッキー』のブラッド・メイジャース夫妻の後日談になっています。障害者ネタが多いので日本では公開は無理だったのかなと思いますが、当時としては斬新なプロットも諷刺が利いていない演出のためにあまり面白くない作品になっています。オブライエンとクイン姐さんは『ロッキー』に続いて怪しげな兄妹医師を演じて楽しませてくれるのですが、肝心の楽曲がやはり『ロッキー』に比べると見劣りしてしまいます。見どころはJ・ハーパーのパフォーマンスがたっぷり観られることで、いろいろコスプレしながら歌ってくれます。ファンは必見でしょう。それにしても彼女、眉毛が太いなー。
[ビデオ(字幕)] 4点(2010-04-09 02:13:00)
165.  シャドウ・オブ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
発想は良いんですけどね、この作品。その発想をスタッフが消化しきれていないのですよ、これが。ウィレム・デフォーはメイクも演技も文句なしで素晴らしいのですが、途中まで観ていて、この映画は実はホラー・コメディなのかと思うほどノスフェラトゥが滑稽に見えてしまう。いっそのことコメディに徹した方が良かったと思うのですが、ラストはなんか途中で放り出した様な終わり方で、がっくり。突っ込みどころも多いのですが、そもそもサイレント映画の時代に、あの程度の照明設備で夜間撮影が出来るはずがないでしょう。現実の『吸血鬼ノスフェラトゥ』は、私は未見ですが、異様に白っぽい映像だそうで、当時の技術では闇を撮影するのは無理だったみたいです。そういうことを踏まえたうえで脚本を書かないと、いくらフィクションでも説得力がないでしょう。私のセオリーは、「オスカーの演技賞に出演俳優がひとりだけノミネートされている映画に当たりなし」ですが、この作品でも適中しました。
[ビデオ(字幕)] 4点(2010-03-24 01:45:41)
166.  ジェイド 《ネタバレ》 
脚本が『氷の微笑』『硝子の塔』『ショーガール』のジョー・エスターハスですからね、エロ要素強めなのは予想と言うか期待通りです。でも肝心のストーリーもやはりメロメロで、見事にラジー賞で最低脚本賞にノミネートされました。裏話によると、エスターハスの書いた脚本をフリードキンが勝手にじゃないけどかなり強引に書き換えたそうで、これはちょっとエスターハスがかわいそうですね。 マイケル・ビーンに妖しいフラグが立っていたと指摘する人があるけど、私はチャズ・パルミンテリが出ているというだけでピンと来ましたよ。ラストの結末まで観ると、どう考えてもこのストーリーは破綻してるとしか言いようがないです。要はエスターハスお得意というか馬鹿の一つ覚えの悪女ものというわけですが、それがリンダ・フィオレンティーノじゃちょっと役不足だったんじゃないかな。シャロン・ストーン級の女優を使えよ、と言いたくもなるけど、このフィオレンティーノの役はものすごい数の女優にオファーをかけて拒否されまくっているので、まあしょうがなかったのかもね。フリードキンの力量もすでにズタボロになっている頃なのですが、カーチェイスのシークエンスだけはさすが『フレンチ・コネクション』を撮った人だけはあるこの映画唯一の見どころでした。チャイナタウンのお祭り行列の真っ只中に突っ込んでのチェイスになりますが、人混みを跳ね飛ばしながらののろのろカーチェイスなんて、ちょっと珍しい絵面でした。まあ中国人だから構わないということは毛頭ないんですけど、この映画には妙にアジア人蔑視の様な底意が感じられるところがありました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2024-05-06 22:33:23)《更新》
167.  首都消失 《ネタバレ》 
原作は未読ですが小松左京のSFはシミュレーション的な手法で書かれているのに、ほとんどお涙頂戴といった家族愛メロドラマになってしまってもう観るに堪えない。まず、首都圏が異常な雲のようなバリアに覆われて通信途絶、中に閉じ込められた2000万人余りの安否さえ全く不明なのに、大阪ではサラリーマンが昼休みにバレーボールに興じ浜名湖ではウインドサーフィンで遊んでいる、そんな緊張感がないなんてあり得る?となりますよ。雲の壁の端では宗教団体や群衆が集まって大騒ぎ、屋台まで出てまるでお祭り状態。センスのない歌謡曲みたいな曲をがなっている盲目ロックシンガーまで登場してくると、もう観るの止めようかと真剣に考えましたよ。一介の電機メーカーが造った超音波なんだか知らないがメーサー光線砲みたいな装置をふそうトラックに乗せて突っ込むクライマックス、もうこの脚本はどういうセンスなんだよ!と殺意すら覚えてしまいました。あと関西TVがスポンサーだからとうぜん忖度があったはずなのにこれでもかと見せつけてくれるTV局のマスゴミぶり、この当時のマスコミはマジでこれがカッコいいと思ってたんでしょう。 あとこれは小松左京自身の認識の問題でもあるけど、東西冷戦中の日本国の立ち位置に関しての被害妄想的な捉え方は困ったものです。雲の中に閉じ込められて国家機能がマヒしたからと言って国連常任理事会で日本の主権を停止して信託委任するなんて、いくら何でもそんなバカなと言いたい。仮に大震災が襲って東京が壊滅して政府首脳が全滅したとしても、統治機構は別の地域で臨時にしてもすぐに立ち上がることでしょう。小松左京の世代は敗戦トラウマが根っこにあるので、深層心理としては日本はアメリカの自治領に堕ちてしまったという意識があるんでしょうね。21世紀の現在となって振り返れば、日本は決して傍観者ではなく東西冷戦のプレイヤーの一員だったと解釈できるのにね。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2023-12-05 22:55:05)
168.  人類SOS! 《ネタバレ》 
ジョン・ウィンダムの傑作SF小説『トリフィド時代』を台無しにしてしまった駄作です。 原作ではトリフィドは品種改良(現在で言えば遺伝子操作か)で創造された人工植物で、良質の植物油が採れるので世界各地で栽培されています。名前の由来になったのは三本の脚の様な幹で、これを使ってのろのろとながらも移動できます。獲物は動物で蔓のような枝で叩いて毒液を注入し、死骸から流出してくる体液を吸収するのが捕食方法です。その為に人間に危害を加えないように囲いに閉じ込められる、まるで家畜のような存在です。原作とこの映画の設定での大きな違いは、原作では人類の大半を失明させた流星群とトリフィドが無関係であることでしょう。本作ではまるで流星の発する光線で突然に出現したようになっています。 本作でいちばん違和感があるのは、入院していて失明を免れた船員のビルと、孤島の灯台でなぜか灯台守をしている生物学者トムのシークエンスが全く交差しないことでしょう。他にもいろいろな登場人物があるのならばともかく、これじゃミニマムな群像劇ですらなくどうかしてます。脚本を書いたフィリップ・ヨーダンはオスカー脚本賞を獲ったこともある人なのに、どうしちゃったんでしょうね。この二人の男性ヒーローは原作のトリフィド研究者であるウィリアム・メイスンを因数分解してキャラ分けしたような感じですけど、トリフィドが海水を浴びると腐って死滅するというのは映画オリジナルです。 「この撃退法が判ったことで人類は救われた」とのナレーションで幕を閉じるのですが、全人類の9割以上が失明した問題は解決しておらず、文明崩壊の危機は進行中じゃないですか!原作ではトリフィドは脅威の一つであって、視力を喪失しなかった一部の人間が徒党を組んで争いを始めているのに文明の再建が果たして可能なのかという鋭い視点を持っているのです。娯楽映画としてはこういう文明論的な要素は避けられたのかもしれませんが、普通にモンスター映画として観てもあまりに緊張感がない演出なので褒めようがないです。 ロメロのゾンビの造形に影響を与えたとも言われています。私はこれはのそのそ移動するトリフィドのことだと思っていましたが、案外、盲目になって腕を突き出して街中を彷徨するロンドン市民の絵面の方だったのかもしれません。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-02-07 22:42:52)(良:2票)
169.  ショック療法 《ネタバレ》 
古来より若返りの秘術には禍々しさが付き物、そのためには胎児を料理することすら厭わなかった中華帝国皇帝の逸話すら存在するのに、アラン・ドロンが運営するこの療養所の秘薬はまあ大人しい部類じゃないでしょうか。大金を積んでやって来るいわゆる上級国民たちへ羊の胎児にポルトガル人の内臓と血液をカクテルして注射するのがミソ、まあそう言われればそうかもしれませんが大してショックはなかったですね。それよりもショックだったと推測されるのは、“ダーバン”のCMでその渋さが日本中で知れ渡っていた真っ最中に、陽気な音楽にのせてフルチンで砂浜を駆けるドロン様のお姿に女性ファンは驚愕(いや狂喜?)したんじゃないでしょうか。この療養所自体が半分ヌーディスト村みたいなもので、ヌーディズムなんてまだ未知の文化だった日本人には刺激が強かったかもしれません。それにしても70年代のフランスの男優・女優の脱ぎっぷりの良さには感心します。 サスペンスとしてはユルユルもいいとこで、まあ評価はできません。肝心のドロンのキャラがマッド・サイエンティストなのか単なる女好きなのか判断に苦しむようじゃ、どうしようもないですね。アニー・ジラルドのヒロインも、物語の探偵役なのか被害者サイドなのか立ち位置が不明瞭でしたね。ドロンと一夜を共にした朝、まるで少女の様にはしゃぎながらシャワーを浴びるところは苦笑するしかなかったです。たしか彼女は冒頭の問診には自分はレズだと答えていたのに、よっぽどドロンのテクニックが凄かったんでしょう、そりゃあ天下のアラン・ドロンですからねえ(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-06-18 22:07:11)
170.  深夜の告白(1949) 《ネタバレ》 
『深夜の告白』と言いましてもビリー・ワイルダーのアレとはまったく関係はございません。もっともワイルダーの方は44年製作で日本では53年に公開されていますので、本作の方が元祖『深夜の告白』ということになります(あくまで邦題だけの話です)。中川信夫の新東宝移籍後の第二作目になるそうです。このころの新東宝はまだ発足したてのころで、最初に東宝のロゴが「東宝配給」という文字とともに映されるぐらいの時期です。この頃の新東宝はもちろんあの大倉貢とはまだ何の関係もなく、本家の東宝も顔負けのまじめな映画ばかり製作していました(実は黒澤明の『野良犬』も当時の新東宝配給です)。 さて、中川信夫推しのわたくしとしてはこの滅多に観れない一編なのでちょっと期待して観たのですが、正直言わせてもらうと面白くもなんともない凡作でした。戦時中に背任横領の嫌疑をかけられて謎の失踪をした軍用機製造会社の社長が実は横浜のスラム街で名前を変えて生きていた、まるで『第三の男』を彷彿させるプロットはちょっと期待しちゃうんですがね。当然この失踪劇には隠された陰謀や策略があって、新聞記者の池辺良がそれを暴いてゆくという展開だとふつう誰でも考えますよ。それがいつまでたってもサスペンスにならず、けっきょくベタなメロドラマでしたって終わり方をされちゃあ、もうがっかりです。社長役の小沢栄(若いころの小沢栄太郎です)はこのころから老け役が上手くてまるで後年の東野英治郎みたいだな、と感心したらなんと東野英治郎ご本人もちょこちょこ悪事を働くわき役で出演してました(笑)。彼はほぼ実年齢通りのキャラでしたが、この人も志村喬と同じで若いころから風貌が全然変わらなかったみたいです。 出演者みなけっこうしっかりした演技を見せて中川信夫の演出手腕の確かさは再確認できましたが、いかんせん脚本があまりに古臭くて陳腐すぎです。よく考えてみると、終わってみれば嫌な奴はいても誰も悪人じゃなかったという、ありふれた結末でした。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2018-10-06 22:50:51)
171.  シャークトパス VS プテラクーダ 《ネタバレ》 
果たして人気があったのか、4年も経って製作された『シャークトパスSHARKTOPUS』の続編です。昭和ガメラの様なシリーズ化を狙ったのかどうかは知りませんが、今回は敵キャラとしてプテラクーダがデビュー!昔は怪獣やモンスターは放射能を浴びた突然変異が生誕の秘密というのが相場でしたが、近年はDNAをいじって自在に造っちゃうというのが定番です。今回マッド・サイエンティストが選んだのは太古の翼竜プテラノドンのDNAになぜか理解不能ですけど魚のバラクーダ(鬼カマス)のDNAをかけ合わせて誕生したプテラクーダ! はっきり言ってこのプテラくん、造形的にはインパクトには欠けています。だってどう見たって単なる翼竜で、どこがバラクーダだか判りにくいんです。まあシャークトパスと闘わせるために水中も自在に泳げるようにしたかっただけなのかもしれません。前作で死んだシャークトパスの体内にあった卵から出てきたシャークトパス二世が水族館で飼われていて、プテラくんと闘うというのがストーリーですけど、まあそんなのはどうでもよろしい。えげつないグロ描写は今回はてんこ盛りで、ここは監督が代わったからかな。でもCGのショボさは相変わらずで、両巨頭が闘っているなんか、これはひょっとしてCG使ったアニメ映画なのではないかと錯覚してしまうほどです。 おバカなストーリー展開の結果プテラくんに勝ったシャークトパスは生き残ったみたいですけど、果たしてさらなる続編はあるんでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-01-30 23:09:01)(良:1票)
172.  シャークトパス SHARKTOPUS
サメ映画は『JAWS』以外はクズ映画というのは世間の共通認識ですけど、それ以上にクズ映画のかたまりなのが蛸映画、もっとも存在自体がマイナーで有名なのは『テンタクルズ』ぐらいしかありませんけど。そこは帝王ロジャー・コーマン、『JAWS』と『テンタクルズ』合体させるなんて凡人にはとうてい思いつかないアイデアです。コーマン御大がバカンスで行ったついでにメキシコで撮影しましたみたいな内容は語ってもしょうがないので、注目するところとしてはシャークトパスの造形になりますでしょう。それがサメの前半分とタコの下半身を繋げただけという脱力系のお姿で泣いてしまいます。もちろんお手軽CGですけど、水のしぶきまでヘッタクソなCGなのでもうマンガです。所々のアップショットではプロップを使用してますが、較べちゃ失礼かもしれないけどUSJのアトラクションのジョーズの足元にも及ばないトホホな出来でした。 布地の少ない衣装のギャルたちがそこそこでてきますがみんなシャークトパスに喰われてしまいます。まあそれは良いとしても、ヒロインがそのギャルを含めた全出演女優の中でどう見てもいちばん○○というのはちょっと許せませんでしたね。でも悪役エリック・ロバーツだけは妙に存在感がありました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2016-01-28 19:59:40)
173.  女王蜂の逆襲
4本撮られた、新東宝の女任侠ものシリーズの最終作。製作された1961年には新東宝という会社自体が倒産してしまったので、最末期のプログラム・ピクチャーと言えます。製作が大蔵貢ではなく、三原葉子が出演しているのに全然露出シーンがないのはそのせいでしょう。このシリーズは前期2本が久保菜穂子、後期は三原葉子が女親分を演じているのですが、本作は任侠ものというより日活風無国籍アクションのパクリと言った方が適切な感じです。 鬼怒川温泉が舞台で、元湯の権利を横取りしようとする暴力団を東京から来た女親分が成敗するというローカルなお話しです。脇に配したキャラが新東宝らしくてけっこう面白く、謎の男である天地茂が何というか軽妙な味が出ていて意外と良かったです。池内淳子の芸者も演技はひどいけど可愛らしかったし、三原葉子の子分である星輝美と鳴門洋二のゴールデンコンビを再び観られて星輝美のファンとしては満足です。もっともストーリー自体は他愛もなさ過ぎて語るべきことはないですけどね。ヤクザのくせして子供の喧嘩みたいにやたらと殴り合いするけど、そのアクション演出が学芸会なみではねえ…
[CS・衛星(邦画)] 3点(2013-02-26 23:18:24)
174.  地獄へ秒読み 《ネタバレ》 
第二次世界大戦で敗戦直後のベルリンで、不発弾の処理を仕事とした6人の男たちを描く『ハートロッカー』をはるかに先取りした様なプロットです。でもこの6人は占領軍にとっては単なる復員してきた元ドイツ軍兵士で、任務に失敗して死んでしまっても構わないいわば捨て駒なのが現実。不発弾処理も爆弾一発につきひとりしか割り当てられず、装備もつなぎの作業服だけでヘルメットぐらい被らせろよと言いたくなるぐらいの軽装備です。監督がロバート・アルドリッチですからこの不発弾処理の過程を手に汗握るサスペンスとして見せてくれると当然期待するわけですが、それがこの映画、肝心のハラハラドキドキが全然ダメなんですよ。それはマルティーヌ・キャロルをフューチャーしてるので無理やりジャック・パランスとのメロドラマにしようとして見事に失敗しちゃったせいもあります。男くさい映画を撮らせたら天下一品のアルドリッチも、さすがにメロドラマっぽいお話しでは単なるヘボ監督だったんだと思いしらされました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2011-05-26 23:02:51)
175.  死霊の罠 《ネタバレ》 
ヒロインの名前が“名美”なので?だったけど、よく見れば脚本は石井隆だったので納得。監督も例の『人魚伝説』の池田敏春、つまりディレクターズ・カンパニー御一行様の製作というわけです。今から観ればバブル時代のカリカチュアライズみたいなメイクとファッションで決めた小野みゆきがTVディレクター、スタッフには小林ひとみと中川えり子という当時のスターAV女優を配し、ワンシーンだけの出演だけどプロデューサーは島田紳助!というちょっと突っ込んだキャスティング。 なんですけど、ちょっと予算をかけたVシネマという程度の出来、いやもっと面白いVシネマはゴロゴロあります。送られてきた謎のスプラッター・ビデオの真相を探りに行ったTV取材陣がいわば“ミイラ取りがミイラになる”というお話しなんだけど、もう脚本がムチャクチャ、ツッコミ入れる気力さえ失せてしまいました。一から十まで説明しちゃうストーリーテリングは問題外だけど、いくら何でもこれは語らなすぎです、おまけにその舌足らずのストーリーの裏を考えようという興味も持てない。“日本初のスプラッター映画”ということらしいですけど、私の観たヴァージョンでは大したことはなく(上映時間が数分短かったので、CS放映用にカットがあったのかも)、でも起用した二大AV女優はいちおうはそれらしき仕事はこなしていました。中盤で謎の男・本間雄二が登場したところで予想した結末通りだったというのも、この脚本の薄っぺらさが偲ばれます。まあそれ以前に、主要キャラたちの演技も学芸会レベルだったしね。貴重な私の人生時間の100分をムダに使ってしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2023-06-12 21:53:00)
176.  地獄のモーテル 《ネタバレ》 
噂には聴いていたけど、期待に違わずメタメタなトンデモ映画でしたね。“人肉を混ぜて隠し味とした世にも美味な燻製”をウリにして商売繁盛のサイコ兄妹、アメリカB級ホラーでは定番のジャンルである“モーテルもの”でございます。でもこの映画、登場するキャラがみな頭のねじが外れていて善玉を含めて行動がほとんどシュールです。ヒロインといちおう位置付けできる女性にしても、普通に考えれば半ば拉致されたような境遇なのに、危ない目になんども逢いながらも緊張感がまるで欠落している。挙句には弟の保安官からのモーションを振ってサイコな兄貴になぜか惹かれていって、ついにはマジで結婚しようとする。もっと判らんのは食材の“畑”で、声帯を切って呻くことしかできない人間を首だけ出して埋めるって、こりゃなんの意味があるんだい?脚本も酷いけど監督が超怪作『ゴースト・イン・京都』のケヴィン・コナーですからこうなるのは必然だったのかもしれない、ほんと『ゴースト・イン・京都』がまともに感じるほどです。ラストが唯一の見せ場であるチェンソーでのチャンバラですが、ブタの生首を被った兄貴のビジュアルはさすがに強烈でした。インパクトがある絵面でスプラッター映画のアイコンみたいな扱いをされていて自分も知ってはいましたが、まさかこの映画のキャラだったとは… ラストの兄貴の死に際での衝撃の告白、たしかにこれはこの映画をコメディにカテゴライズする唯一の要素かもしれませんね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2022-08-25 22:52:18)
177.  シベリア超特急2 《ネタバレ》 
正直かなり迷ったんですけど、やめときゃいいのに2も観てしまいました。映画自体は気のせいか前作よりなめらかというかふつうに進行し始めて、演技はともかくマイク水野さんも監督としての腕前は上がったのかなと感じたりしたのですが、それは大誤解だということがすぐ判りました(笑)。女優陣は妙に年増ばかり集めていますが、まあベテランばかりですからそつのない演技でしょう。しかしどんな名女優でもあんな無茶苦茶な台本で謎明かしさせられたら、おバカとしか見えなくなってしまうのがシベ超の持つ恐るべき魔力です。ちなみに寺島しのぶはこれが映画初出演で、さすがに堂々とした演技ですけど彼女にとっては恥ずかしい過去なんでしょうね。びっくりしたのは外交官役の中村福助の演技で、とっても奇妙な調子っぱずれのセリフ回しはいったいなんだったんでしょうか?監督、ちゃんと演技指導して下さい(無理か)。 前作よりはほんのちょっとふつうの映画に近づいたかと思いきや、やはりマイク水野の「やめた!」で逆戻り、いやこれが無かったらもっと殺伐(?)とした駄作になっていたんじゃないかと思います。そう考えると、水野先生はああ見えても盛り上げるツボだけはわきまえているエンターテイナーなのかもしれません(な訳ないか)。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2016-03-25 23:35:52)
178.  死霊の盆踊り
まあ環境ビデオだと思えば耐えられないことはない、と自分を納得させるしかないんです…
[ビデオ(字幕)] 1点(2016-06-11 22:38:23)
179.  シベリア超特急 《ネタバレ》 
いやーあ、これは聞きしに勝る酷い映画ですねえ。これほど苦痛に満ちた90分というのも滅多に体験できることではありませんよ。マイク水野さん、あんなに延々とセリフの棒読みを続けて、ご自分でなんか変だぞと思わなかったんでしょうか?ど素人を起用した佐伯大尉と車掌の二人が巧者に見えるぐらいですから、相当なもんです。本編の方はいわば大人が会社の余興会かなにかでコメディ芝居をやっていると割り切れば何とか耐えられますが、あの2回のどんでん返しはもう意味が判らないしマイク水野さんの狂気すら感じて戦慄しました。ほんとエド・ウッドが巨匠みたいに感じるほどです。聞くところによると、シベ超シリーズは第5作まであるそうですけど、たぶん通して鑑賞したら発狂してしまうでしょうね(笑)
[CS・衛星(邦画)] 1点(2016-03-20 23:31:29)
030.13%
1110.46%
2351.47%
31275.32%
42048.54%
535915.03%
644218.50%
761425.70%
842717.87%
91375.73%
10301.26%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS