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プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
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1.  ジェラシー(1980)
アート・ガーファンクル(!)とテレサ・ラッセルの破滅的な恋愛を、人間離れした構成力で観せきるニコラス・ローグの傑作。時間軸を無視したイメージの断片で知的迷宮を構成しています。ストーリー的には悪女ものですが、この作り方には当時圧倒されました。しかし近所にはビデオもない! もう一度観たい10点献上映画です。
10点(2001-07-25 17:57:13)
2.  シュレック
これは面白い! 【びでおや】さんご指摘のように、むしろ酸いも甘いも噛み分けた大人の方がより楽しめる筈。「アンツ」ではジェフリー・カッツェンバーグの対抗意識が間違った方向に行ってしまったようでしたが、本作は違います。「毒にも薬にもならないお伽話」の痛快な逆説をベースに、ディズ○ー(ランド)の「夢の世界と呼ばれる異常性」と「究極の商業主義」を笑い飛ばし、更にはフィオナ姫の存在で、薹が立っても幼稚な現代女性への最高のパロディを展開。シュレックのキスで解けるのは魔女の呪いではなく、メディアに操られていた自らの呪縛。あばたもえくぼ。恋心に美醜も体重も関係ありません、勇気を出して自らの足で塔を降りましょう! ってことで、大満足の9点献上。
9点(2002-07-07 00:41:15)(良:1票)
3.  自由を我等に 《ネタバレ》 
ハリウッドの様に新技術を妄信するのでも、チャップリンの様にスタイルに固執するのでもなく、【民宿たましろなんくるないさー親善大使】さんの書かれた「サイレントとトーキーの絶妙なバランス」から、映画の中身以上に「自由」が感じられるフランスらしい古典。新技術を駆使したミュージカル・シーンや台詞もあれば、伝統的なパントマイム・コントもある。ルネ・クレールがこのスタイルを用いたのは、「あらゆる手を使って観客を楽しませる」ことに主眼を置いたからに他ならない。主な観客である当時の労働者の視点で進む話も、今観ても充分面白い。唯、オートメーションが導入された後、呑気にダンスなんか踊ってる労働者には隔世の感がありますね。現在ではこれは「自由」ではなく「失業」と呼びますよ、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-16 00:06:25)
4.  下妻物語
「アメリ」の映画文法を見事にアダプテーションし、猿真似ではない日本ならではの、そして「今」だからこその第一級青春エンターテインメントに仕上げた傑作。本作で特筆すべきは、邦画にあるまじき徹底したリアル感。奇天烈な登場人物、単純なストーリー、過剰なファンタジー演出が空疎に見えないのは、そのドラマが我々の住む実在の空間で進行するからに他ならない(架空の町でも、架空のスーパーでも、架空のブランドでも、どれか一つが登場した途端にこの物語は陳腐になってしまう)。アンチお友達主義のテーマを孕んだ真の友情物語も素晴らしい。ダサいと感じるのは他人の目を気にしてるから。他人の目を気にしない人間は、それだけで充分イケてるのです。個人的に、これは2004年度のNo.1候補です、8点献上。
8点(2004-12-02 00:35:27)(良:1票)
5.  市民ケーン
この映画の評価というのはマンガで言う手塚治虫、ロックで言うビートルズといったところでしょうか。手塚治虫やビートルズをけなせないのと同じように、この映画をけなすことも難しい。1カットっぽさを醸し出すカメラワークと抜群のカット割り。画面の隅々にまでポイントを配置する構図。徹底的にリアルで大がかりなセット。それでいながら必要最低限に抑えられた映像情報。そして秀逸な脚本によるミステリー。当時初めて観た人は、「2001年宇宙の旅」を初めて観た時のような衝撃があったのではないかと推察します。従いまして、8点献上。
8点(2002-11-16 19:30:30)(良:1票)
6.  少林サッカー
原作マンガそのままに(って、原作マンガを読んだことはありませんけど…)、過剰なまでに大仰な演出が施され、大いに笑わせ、大いに泣かせ、大いに楽しませてくれる前代未聞のスポ根映画(「娯楽映画」の作り方を熟知している香港映画人と、W杯に公開を合わせた配給会社のセンスに脱帽)。しかし、この演出や世界観はマンガ・アニメで日本人には古くからお馴染みの筈。なぜ日本ではこういう映画を作れないのか? 日本の映画人よ、悔しかったら「アストロ球団」を実写で映像化してみなさい! と、邦画界に喝を入れつつ8点献上。
8点(2002-06-02 01:56:50)(笑:1票) (良:1票)
7.  JAWS/ジョーズ
スピルバーグ、当時26歳にして全米興行収入を塗り替えた歴史的映画。鮫の主観視点による海中の移動撮影が不気味な前半、鮫と正に格闘する手に汗握る後半のバランスが絶妙。その中でも妙にコミカルな演出があったのが印象的です。また、でかいでかいとは思っていたけどオルカ号の脇を通る鮫が初めて写された時、「でけえぇ~」と本当に驚きました。海洋サスペンスでは最高峰なので、8点献上。
8点(2001-08-12 01:04:48)
8.  ジャイアンツ
傲慢な金持ちを軽蔑しつつその妻に寄せる思慕、そして自らも傲慢な石油成金になり破滅していく。しかし、その経験で成長するのはジェームズ・ディーンではなくロック・ハドソンの方。ラストのドライブインで、殴り合いに負けても「黒人お断り」の看板を勝ち取った時、男は本当に偉大な男になったのでした。私にとってはジョージ・スティーブンスの骨太の演出とディミトリ・ティオムキン(こんな名前だったんだ)の音楽に酔いしれられる3時間でした。従って8点献上。
8点(2001-07-11 13:19:53)
9.  しとやかな獣
基本は団地の一室のみで展開される二幕一場ものの舞台劇(しかも若尾文子が主役じゃない!)。しかし川島雄三は、ありとあらゆる位置からの構図を駆使し、極めて映画的に仕上げてます。上下左右、縦横斜め、窓越しドア越し襖越し、考え得る限りの構図が登場。ビシッと決まる構図の為にはカットの繋がりさえ無視する徹底振り。人物の出入りや立ち位置も絶妙で、狭い団地の一室に無限の広がりを与えてます。その登場人物も全員が腹に一物を持った非情な金の亡者ばかり。「貧しさ」は人を獣に変え、急激に押し寄せる「豊かさ」がそれを正当化する。話は一応「悪の栄えた例なし」という結末を迎えますが、ラスト・カットでは、高度経済成長が無数の「しとやかな獣」を育んでることを雄弁に物語ってました、7点献上。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 00:01:21)(良:2票)
10.  16ブロック
警察内部の不正の証拠を握るチンピラを裁判所まで護送することになった刑事と、それを阻止せんとする悪徳警官一味の攻防を、ニューヨークはダウンタウンの僅か16ブロックにギュッと凝縮した「ガントレット」。流石に「ガントレット」や「ダイ・ハード3」みたいに派手なシーンはありませんが(でも「バス」はちゃんと登場します)、ほとんどリアル・タイムで進行する101分を、映画は一気に駆け抜けて行く。緩急をわきまえたリチャード・ドナーの職人的演出と、アル中刑事が思い切り板に付いてるブルース・ウィリスの存在感で、中々の佳作に仕上がってると思います。そして物語を通して語られるテーマが“people can change”。正にありきたりなテーマなんですけど、意外にもエピローグでは少し目が潤んでしまいました、7点献上。
[試写会(字幕)] 7点(2006-09-29 00:05:22)(良:1票)
11.  シンデレラ(1950)
初めて観ました。動画のクォリティは半世紀後の現在観ても全く色褪せてない。メインの物語を彩るサブ・ストーリーや脇役の構成等も、ほとんど現在のディズニー・アニメと同じ(つーか、徹底してこの伝統を貫いてるんでしょうけど…)。本作を観て思ったのは、意外にもシンデレラが逞しいなぁってこと。もっと弱々しくて、可哀想に描かれてるのかと思ってたら、結構毎日を楽しく過ごしてる様だし、性格的にもはっきりした性格みたい(「エバー・アフター」のシンデレラとそんなに遠くなかった)。どう考えても、王子様は末永く尻に敷かれてしまうことでしょう、めでたしめでたし、7点献上。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2006-08-02 00:01:46)
12.  至福のとき
近代化の進む現代中国を舞台にした人情話なので、「あの子を探して」や「初恋のきた道」よりも「キープ・クール」に近い雰囲気(お伽話を現実的に締め括るのも近代化の表れか)。しかし「キープ~」の「近代化」した演出手法と違い、「あの子~」等と比べても、こちらの演出はかなり抑え目。カメラは被写体から離れ、寄りのシーンも望遠を使って芝居の臨場感を演出したりしてる。「初恋~」のチャン・ツィイー程の驚きは無いにしろ、新人ドン・ジエもイーモウ作品のヒロインに相応しい美少女振り(唯、思い切り可愛いパッケージの写真と本編との印象の違いは、AV並の落差)。そして脚本の作り込み方は、むしろ「あの子~」以前の作品に近い。何だかんだ言って本作は、イーモウの集大成的作品になってると思います、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-27 00:03:34)(良:1票)
13.  女経
大映の看板監督と看板女優が、「女心と金」というテーマで三つの物語を描いた贅沢なオムニバス。「耳を噛みたがる女」は、手練手管で男を騙してきた極貧家庭出身のホステスが出会う初恋。若尾文子の小悪魔的魅力を堪能できますが、相手役の川口浩は全然吊り合ってない。「物を高く売りつける女」は、海辺の家に暮らす妖しくも美しい未亡人の正体。「この商売はちょっとやそっと可愛くても駄目なんだよ。アタシくらい美人じゃないとね」と言う山本富士子に納得。怪談風の序盤と後半の落差も激しく、私はこの第二話が一番好きです。「恋を忘れていた女」は、旅館のやり手女将に隠されていた女心と優しさを描く。京マチ子が大人の女の強さと弱さと優しさを余裕で演じてます。それぞれ話も面白かったですけど、それよりも三人の美人女優の魅力を最大限に引き出して観客に提供することが本作の目的だと思う。その意味で満足度は非常に高いです、7点献上。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-22 00:01:03)
14.  シムソンズ
トリノ・オリンピック便乗企画的、カーリング版「がんばっていきまっしょい」。中途半端な「下妻物語」風演出で始まり、中盤からは全くオーソドックスなスポーツ青春映画として展開していきます。しかし、私は「がんばって~」よりもこっちの方がかなり気に入りました。特に、加藤ローサ演じるヒロインの底抜けに前向きな姿勢が良い(星井七瀬の「普通っぽさ」も素晴らしい)。常に悩みっぱなしという最近の映画の主人公達に、爪の垢を煎じて飲ませたい。また、オーソドックスな物語を「オーソドックスに」演出してあるのも良い。それによって、彼女達の素直さがそのままスクリーンから伝わってきます。やっぱ最近はテレビ畑の監督の方が「演出」を心得てると思う。試合シーンは、私も一投一投に息を呑んでしまいました、7点献上。
[映画館(邦画)] 7点(2006-02-18 00:05:37)(良:1票)
15.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 
特別な英雄でも臆病者でもない極々普通の一兵士の視点で、湾岸戦争の実像をシニカルに描いた戦争映画。主人公は海兵隊の斥候狙撃兵ということで、有事の際には戦場に一番乗りするのが任務。しかし当時の任務の実態は、サウジアラビアの油田警護という名目の、半年にも及ぶ砂漠での過酷な駐屯。その後、ようやく攻撃命令が発せられて前線に赴いても、多国籍軍の圧倒的兵力の前に敵はあっさり退却するか、既に空爆で壊滅している。結局、戦場に一番乗りした筈の主人公が一発も銃を撃たない内に戦争は終わる。戦場の狂気だけを内に秘めたまま中途半端に放り出されてしまった主人公の心は、砂漠へ置き去りにされたまま。彼は、哀れなベトナム帰還兵に自分の姿を見るのです、7点献上。
[試写会(字幕)] 7点(2006-02-11 00:05:18)(良:1票)
16.  しあわせな孤独
流石にこのままでは誰からもそっぽを向かれると判断したのか、ドグマ95の方針転換を示したと思われる新しい(?)ドグマ映画(清貧の十戒に則っていない本作を認定するに当たって、ドグマから何かアナウンスはあったんでしょうか?)。本作も手持ちオンリーの撮影ハンデはそのままですが、ドグマらしからぬ比較的落ち着いたカメラワークとしっかりとした心理描写で、登場人物達の心の機微を丹念にあぶり出していきます。これ以外には無い結末だとは思いますが、人間の持つあらゆる感情が渦巻いた後、全員が鰥寡孤独へと散ってしまう幕切れは切ない。確かに事故の刑事上・民事上の責任の部分に「?」はつきますが、映画のテーマはそこではないので、私はこれはこれで良かったと思います。という訳で、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-14 00:11:05)
17.  ジョゼと虎と魚たち(2003)
妻夫木聡の前で池脇千鶴が微乳を露出し、二人が互いの舌を貪り合う様子を逃げずに描写することで、彼らはフィクショナルなキャラクターから生きた人間になった。そしてジョゼがスツール(?)からドスンと床に下りる様に、フワフワしたファンタジーとして始まった物語を、しっかり現実に着地させて映画は終わる。また、本作で犬堂一心は「人に観せる」ことを念頭に置いて演出していた様にも感じられ(これまでと比べれば予算にも多少の余裕があったのかも?)、非常に好感が持てました。私はこれを、監督自身が少し大人になったのだと受け取りました。同じ脚本でもこれまでの演出では、こうまで「広い支持」を集められなかっただろうと思います。本作は、日本に於ける「普通の」障害者映画としても価値がありますよ、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-10 00:16:32)(良:1票)
18.  シンデレラマン
落ちぶれたロートル・ボクサーが番狂わせを起こし、大恐慌時代の生活苦に喘ぐ人々へ夢と勇気を与えたという実話を基にした人間版「シービスケット」。70年前の実話とは言え、どん底の生活をしていたボクサーが急遽、当て馬として試合に出され、そこでチャンスを掴み取るというのは、ほぼ「ロッキー」と同じ展開。従って、予定調和のサクセス・ストーリーでしかありませんが、じっくりと描かれる悲惨な大恐慌期の生活や試合シーンの迫力で、2時間半近くを一気に観せて貰えます。たまにはこういうストレートな映画も気持ち良いですし、生活苦の拡大する現在の日本にはぴったりだとも思います。余程「セカンド・チャンス」に賭けようという人が多かったのか、試写会場で珍しく拍手まで起きたのには少し驚きました、7点献上。
[試写会(字幕)] 7点(2005-09-09 00:09:59)(良:1票)
19.  白い風船
イランの首都テヘランで、7歳の女の子が傍から丸見えのガラスの金魚鉢にお札を入れて買い物に行くと、どーゆー目に遭うのかを描いたイラン版「はじめてのおつかい」。私的な印象としては「あの子を探して」に近いものがある。それは人間のサヴァイヴァルであり、生きることの正しさ。その前では、我々が常識だと思い込んでる甘っちょろい「善行」など意味を成さない。全くもって【ひのと】さんの書かれてる通り。それにしても、「運動靴と赤い金魚」と全く同じ設定なのには驚き。貧しい家族の住む集合住宅の中庭には池、そこには金魚が飼われ、主人公は幼い女の子と兄。これは何かのシリーズなんでしょうか? あと、タイトルの「白い風船」というのも解らない。コーランに登場する何かを象徴してるんでしょうか? 7点献上。
[地上波(字幕)] 7点(2005-05-09 00:36:45)
20.  春夏秋冬そして春
ハリウッド映画の劣化コピーばかり量産してる最近の韓国映画界にあって本作の様な作品に触れると、韓流も捨てたもんじゃないと思えてくる。キム・ギドク作品は「魚と寝る女」しか観てませんが、本作は更にシュールな舞台設定の上、登場人物と台詞も更に抑えられ、これまで以上に寓話性が顕著になっている。そして、春夏は比較的普通っぽい展開でしたけど、秋になって、途端にキム・ギドクらしい作品になった。繰り返される人の一生の春夏秋冬。ある人生が幕を閉じても、必ず別の春はやってくる。芸術性も高いと思いますが、それ以上に本作は面白い映画です、7点献上。
7点(2005-03-16 00:08:28)
040.17%
1351.46%
2793.30%
326911.24%
438015.87%
553122.18%
664126.78%
733814.12%
8823.43%
9241.00%
10110.46%

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