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トントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1992
性別 男性
ホームページ http://urabe65.kan-be.com/
年齢 59歳

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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  少女ムシェット 《ネタバレ》 
「バルタザール」の姉妹編とも言われる、この作品。 とにかく容赦ない。  病弱な母と、アル中の父と、まだオムツの弟。 ムシェットは、学校で仲間外れになりながらも、健気に家の世話をする。 しかし、彼女が女の子であるということが、興味津々な大人の関心をひき、 悲劇は起きる。  どの国も世間は冷たい。 ムシェットの笑顔は、あの遊園地のゴーカードのみだった。  「バルタザール」同様、なんとも心に刺さる。 NHKなどのテレビのコメントよりも、心に刺さる。 簡単には言えぬ世の中を、言い得ている。
[DVD(字幕)] 8点(2023-10-08 00:32:33)
2.  十兵衛暗殺剣 《ネタバレ》 
面白い!全編ほとんど、闘いのシーンなのだが、息をのむ。  この監督、只者じゃねぇと思ってたら、ずっと助監督してた人だったんですね。 巧いですねぇ。  将軍家の指南役、柳生十兵衛の首を狙い、一気にのし上がろうとする流派のボスが、 地元琵琶湖で、泳ぐ侍、湖賊の力を借り、柳生流派の殲滅を狙う。 最後は十兵衛孤軍奮闘、それでも勝つというストーリー。  敵の幕屋大休を大友柳太郎が演じ、独特の剣法で戦う、不気味な輩のオーラをたっぷり 出します。 「ランボー」なんかより、ずっと面白い! 日本映画って奥が深いですねぇ・・
[DVD(邦画)] 8点(2022-10-23 22:39:29)
3.  処女の泉 《ネタバレ》 
自分にとってのベルイマン体験は「ファニーとアレクサンドル」からでした。そこから「第7の封印」ほか何作か観たのですが、何かしっくりこない。何だろう、この感覚。でも本作を観て、この監督の根本の問題意識が分かりました。人間は、「悪魔」にどこまでつけ入られてしまうのだろう?この作品は、女性を暴行する貧しい男たちの存在に、監督の怯えが素直に描かれた作品です。この事件にはもう一人キーパーソンがいます。父なし子を身ごもった薄幸の女性、インゲリです。彼女と交渉した男性が描かれてないのがこの作品の不完全なところです。言ってみれば、映画とは2時間くらいの世界の中でいかに落とし前をつけるのか?そういう芸術なのだと思います。見事な落とし前のついたとき、自分は良い映画だったと感動します。その意味でインゲリをここまで傷つけた男性に、どのような落とし前がつくのかまで、明確に描くべきでした。彼の人間不信はどこから来るのか?このような問題設定は暢気なのでしょうか?貧困を知らないから言うのでしょうか?インゲリのような絶望感にさいなまれてないからこう感じるのでしょうか?それとも監督がこのような事実を目の当たりにしたからでしょうか?それとも彼自身、自分を信じられないから、こんな作品ができたのでしょうか?答えは彼のその後の作品にあると思います。「ファニーとアレクサンドル」・・俗人が人生の問題にぶつかった時、それとなく解決に乗り出します。彼は俗人に希望を見出そうとしているような感じがします。彼の俗人への愛こそ、俗人である自分への愛ではないか?と思うのです。そこに至るまでに自分の俗人ぶりに驚愕している事実があったのかもしれない。それがこの本作の彼の怯えの答えではないか?しかし彼がここまでの事をしたと言っているのではありません。最後にこの作品を観て、落とし前をつけるための武装は必要なのではないか?などという問題意識も自分の中に芽生えました。本作で復讐を行ったお父さんは、教会を建てることで神に赦しをこうのですが、人間は、愛する者が殺められた時、落とし前をつけられなくて、それが人間か?とまで思いました。
[ビデオ(字幕)] 8点(2013-03-26 08:52:29)
4.  上意討ち 拝領妻始末 《ネタバレ》 
人間としてのスジを通す。それが出世より大事。そんな事を考えました。それにしても、三船敏郎や仲代達也のセリフは聞き取りやすい。黒澤明の映画は面白いのだけど、登場人物のセリフが聞き取りづらく、字幕をつけてほしいくらい。まあ、黒澤さんの計算のうちなのかもしれないけど。三船敏郎が圧倒的に強いわけではなく、奥さんの尻にしかれているところなんか、人間味たっぷりの剣術使いだったため、最後の方はつらかった。できれば生き残って欲しかった。仲代達也が味方になって、藩の連中をやっつけたりすれば、とも思いました。でも剣の道は厳しい。だからこそ、この作品は面白かったのかもしれないですね。しかし、これは「鬼の爪」の山田洋次監督も言っていたことだけど、心身ともに鍛えて、到達する剣の道。それを遠く離れたところから狙う鉄砲という道具はずるいと思う。「切腹」もおもしろかったので、小林監督と脚本の橋本さんコンビの作品がもっとあればなあと映画ファンとして思った。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-08-31 01:31:52)(良:1票)
5.  城取り 《ネタバレ》 
痛快娯楽時代劇決定版!  石原裕次郎の見せ場が多く、もうそれ一色ですね。 とにかく裕次郎が強い強い! 一人で大勢に向かって行って、勝つんだから、言うことないです。 ラストは時代劇の大物、近衛十四郎に、忍者みたいな勝ち方するし。  たった二人の侍が、城を落とすなんて、もう前代未聞なんですが、 冒頭はロードムービーみたいに、旅の途中で仲間をつくり、 金で町民を味方につけて、嘘みたい(いや、嘘のお話なんですが)に 城を攻め落としちゃう。  いやぁ裕次郎は、時代劇には向かないです。 だって、スター過ぎて、泥臭く死なせないでしょ、映画会社側が・・  千秋実も強いんですね。 この二人、関ヶ原でも出会うんでしょうか?そっちが興味がある。
[DVD(邦画)] 7点(2023-04-15 19:28:51)
6.  新選組始末記 《ネタバレ》 
市川雷蔵と藤村志保のカップルはいいね。 池田屋の前の一時の幸せな時間。 二人の顔が、本当に緩んでて、役者って巧いなぁって感心する。 新選組の隊員と、医者のカップルってのもいい。  そして池田屋での事件。 近藤さんは、二つの情報の間で揺れるんだよね。 でもって、6人だけ池田屋に向かわせる。 この辺、史実なん?  奉行所と新選組の微妙な立ち位置は興味深いね。 また会津藩のしたたかな対応も興味深い。  この話の後日譚、池田屋の後の新選組は、 令和の「燃えよ剣」に詳しい。 興味ある方は是非!
[DVD(邦画)] 7点(2023-03-02 00:13:42)
7.  十一人の侍 《ネタバレ》 
仙石、彼の妻の弟、最初に暗殺をたくらんだ六人、そしてそこに加わる女性、罠にはまった家老、そして野侍。 これで11人。 冒頭の仙石とその妻の、愛くるしい日々がきつい。 どうなっていくか、予想できるからだ。  よくあるお坊ちゃんの我儘による、庶民の悲劇の時代劇版。 優秀な仙石が、こんなバカ息子の暗殺に身を捧げるというのが辛い。
[DVD(邦画)] 7点(2022-11-11 11:12:57)
8.  十七人の忍者 《ネタバレ》 
城中の連判状を盗み出す。  まるで鉄壁の金庫破りの外国映画を観ているかのようなストーリー。 ただし、あちらの映画と違って、小洒落た伏線など使ったどんでん返しなどなく、 ただ粛々と任務を果たしていく過程で、仲間が次々やられる。 「~人の侍」という映画のようにラストに壮大な見せ場があるわけでもない。  ただ、一組の男女をやや中心に置いているのが、ほかにない「~人モノ」。 男の美学を描いた傑作というより、よくできた娯楽時代劇。  あったのか、なかったのか、「裏」歴史モノで、ラストはスッキリ締めてくれる。 それにしても近衞十四郎と大友柳太郎は、よく大物二人の対決で顏合わすね。
[DVD(邦画)] 7点(2022-10-26 22:03:22)
9.  忍びの者 《ネタバレ》 
仏をも恐れぬ信長が、延暦寺、一向一揆のつぎに 目をつけたのが伊賀の忍者たち。 殺られる前に殺れ。 信長を暗殺すべく、仕向けられた忍者のはなしである。  しかしそう一筋縄ではない。 忍者の親方はかなりのしたたかな人。 雷蔵演じる信長の刺客の忍者は、その親方がその忍者の親を殺すところから、 任務を全うするよう、練り上げられた忍者だった。 刺客の忍者は、愛を知り、それに気づくが、結局任務を遂行する。  ここで信長が死なないところは、歴史を知っていれば分かる。 かくして、天正伊賀の乱で親方は朽ちる。 最後、愛する人のところに戻る、元忍者の笑顔がまぶしい。 しかし、続編があるぞ?むむむ。ハッピーエンドではないのかしらん?
[DVD(邦画)] 7点(2020-03-04 23:48:43)
10.  処女ゲバゲバ 《ネタバレ》 
若松孝二監督の初期の作品。晩年「キャタピラー」や「実録連合赤軍」など社会派を撮っている監督である。昭和の激動の時期、社会でもがき苦しんでいる若者の叫びの如く、スクリーンに激情をたたきつける監督である。ゲバゲバのゲバとは国家など大きな存在への暴力などによる実力行使のことらしい。ここでも非力な二人の恋人(女性の方は元ボスの女という設定)の大きな存在の前でもてあそばれる様を描いている。タイトルは大島渚によるもの。一見、眉をひそめるようなタイトルではあるが、ギリギリのところで人間を描いている。レンタルビデオ屋に一角を占めるAV(アダルトビデオ)とは志もメッセージも違う。エロはエロでも、一人の人間がもがき苦しむ過程で獣になる一歩手前の煩悶を描いている。人間が獣ではない、獣になったらお終いだというのをメッセージとして伝えてこそのエロこそ、文化と言える。AVは文化ではない。
[DVD(邦画)] 7点(2017-12-09 15:31:10)
11.  幸福(1964) 《ネタバレ》 
アニエスヴァルタは女性監督なので、女性の側から見た人生の不安を描く。「冬の旅」では女性の野垂れ死にを、この映画では男の身勝手さへの怯えを描いている。当時は珍しく、女性側の視点は衝撃的だったろうと思う。自分の意見としては、この男は二人の女性を従えた王様みたいな気分になって、舞い上がっている馬鹿にしか思えない。このまま、ハッピーエンドで終わるはずがないのだが、この映画の言いたいことは、女性は怯えているというとこなので、このラストも致し方ないのかなぁと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2017-11-27 11:10:37)
12.  ジョンとメリー
こういう愛もあり!
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-26 14:28:20)
13.  地獄に堕ちた勇者ども 《ネタバレ》 
かねがねビスコンティの女性像はおかしいと思ってはいたのだけど、この映画はそんな歪んだ女性像から発展した、歪んだキャラクターを主人公に置いている。フリードリッヒの狂気は凄まじい。「時計仕掛けのオレンジ」並みの狂気だ。しかもそういう狂気をユーモアを混ぜず、ストレートに描いてくるから、始末におえない。ビスコンティが狂っているか、彼の属した貴族社会が狂っているか、どちらかだ。多分、ビスコンティがおかしいんじゃないかなぁ。でも恐るべきは、彼は歪んだなりに、映画としての体をなしているかのような作品を創り上げる、その気品だ。歪んでいても、しゃんと立っている貴族のプライドというか・・。ビスコンティが自分でも気づいていたとしたら、天才だね、こりゃ。
[ビデオ(字幕)] 6点(2017-08-08 00:47:53)
14.  銃殺(1964・英) 《ネタバレ》 
この頃のジョセフロージーはいいね。イギリスで制作されたみたいだけど、キューブリックとかアメリカの作家を意識してたみたい。最後、銃殺したら、基地ごと吹っ飛んで、みんな死んだ、みたいな話だとエスプリ効いて面白いのにね。映画が落とし前の美学だとすれば、ちょっと完成度低いのが残念。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-06 05:57:36)
15.  心中天網島 《ネタバレ》 
篠田監督の「無頼漢」にならぶ、古典モノ。 さすが篠田監督、古典をこねくり回して、自分の映画にしてしまう。 こんな監督、令和の今、いないね。残念です。 古典を掘り起こせば、ボロボロ傑作が出てきそうなのにね。  岩下志麻が、二役。その演出がまた効いてる。 奪う女と奪われる女。 両者に交わされた、女の意地の勝負。 もはや男の魅力とかじゃないんだね、女にとって大事なのは・・ そこを篠田監督が思う存分に料理する。  見応えある一本です。 昔観た時は、演出に目がチラチラして、イマイチのめり込めなかったけど、 年齢重ねて観ると、いいんだなぁ、これが・・  この時代は、黒澤、溝口を追いかけて、さらなる才能がしのぎを削ってた。 篠田さんもその一人ですね。
[DVD(邦画)] 6点(2013-05-04 01:54:47)(良:1票)
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