41. スーパーマン4/最強の敵
ヒドい出来なのはあまりに予算がなかったため優秀なスタッフを使えなかったのと、134分を89分にまでカットしたから。道理で話が???なはず。(ニュークリアマンがなぜレイシーにこだわるのか全然不明だし、G・ハックマンの出番もやたら少ない)特撮も色ズレしてて遠い昔の映画みたいだし。原案にもかかわり、悲惨な状況下で頑張ったC・リーブの涙ぐましい努力に5点。このシリーズのオリジナル・キャストがほぼそろっているのだけが嬉しい。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-31 07:59:13) |
42. スーパーマンIII/電子の要塞
2作目を途中から担当したR・レスターのコミカルなテイストが反映された3作目。敵はルーサーではなく0011/ロバート・ボーンとコメディアン、リチャード・プライヤー。ノーマルよりイーブルなスーパーマンに色気があり、スーパーマンと人格者という二重の枠の中にいたC・リーブは、この役でひそかに自身を解放していたのかも知れない。同時にダークなコスチュームの「もう一人の自分」と必死に戦うクラークのシャツの白さもまぶしく、彼が幼なじみのラナと心休まる時間をもてて幸せそうなのもほほえましい。最大の疑問は前作でロイスと結ばれるのに苦労していたのに、ブロンド悪女との火遊びはなぜかOKなこと。(M・キダーの出演時間が短いのは契約上の理由) [映画館(字幕)] 7点(2009-05-31 07:54:31) |
43. スーパーマン リターンズ
鉛色が重く垂れ込めるこの作品にはJ・ウィリアムスのテーマはあまりにそぐわない気がするが、それすらなかったら一体どうなっていたのだろう、この陰鬱な映画は?自分にとって英国映画シリーズ、米国TVシリーズに続くシンガーズ・スーパーマン。旧作から切り出され、象眼のように嵌め込まれた幾つかのピースは格落ちを恐れたからにも思え、一から創ってほしかった気もする。クリプトン・スモールヴィル・メトロポリス・デイリープラネット、そして北極のフォートレス、不可欠な舞台装置は丹念にしつらえられ、新しいスーパーマンはグラヴィティに逆って虚空を切り、シックな衣装のロイスはキャラ変容、航空機レスキューは最新仕様でも、何か足りない。クラークの心が見えにくいからか。ヒロインや市民との関わりはすでに蜘蛛男が出来のいいサンプルを提示ずみ。父の言葉を自らが口にする場面も感動、のハズだけれど、全体的に温度の低い中ではそれも難しい。スペイシーであってもルーサーには足りず。でも空を飛ぶ憧れ、それだけは再び満たしてくれる。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-11 03:14:26)(良:1票) |
44. スクール・オブ・ロック
ROCKファン至福必至の快作。味のあるルックスのキッズが可愛く、JUST LIKE A WHITE WING DO~VE♪のジョーン校長もキュートなら、ラストのステージングも最高!(ギターはアンガスっぽいけど何だかWHOの曲みたい・・・)小ネタもいちいちオカシイ!ぐるーぴー=ちありーだー??ジャック・ブラックのために書かれた脚本だけに水を得たクジラのようで見ていて嬉しくなる。内容には甘さがあるものの、それを補って余りまくるお宝映画。 [映画館(字幕)] 8点(2008-05-11 12:59:05) |
45. スパイダーマン2
「1」はアベレージだったが「2」は違った。コミックヒーロームービーとして出色の出来。黒蛸ドック・オクの造形、前半のタメを受けての後半の密度は、近年のSFアクションではなかなかお目にかかれないほど。役目を果たし終え、車両先端で放心した表情を見せるピーターを横から捉えるショット。失意のヒーローの眼前に啓示のように降り立つ白い衣(きぬ)。「3」が緑鬼再来なら第2作がシリーズ最高作となる確率もきわめて高い。MJとスパイディのアイキャッチは「ヴィーナスの誕生」の風神ゼフュロスと花神フローラを思わせ印象的。 [映画館(字幕)] 8点(2006-11-11 16:52:52) |
46. スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
雰囲気映画・見世物映画には特別弱い自分もこれは手放しではホメられない。素晴らしいデザイン、繊細なカラーリングも無用の長物と化すほど話に乗っかれず。冒頭のポリーと巨大ロボ軍団のシーンは良いけど、全体として一般のスクリーンに掛けるにはあまりに素人っぽい気がする。精魂こめたのは十二分に感じるけれど、K・コンラン、監督と脚本は誰かに頼んで原案とエンジニアリングに専念すべきだったネ。 [映画館(字幕)] 6点(2006-05-27 14:39:21) |
47. スペースキャンプ
これ、舞台が船とかだったらあまりにも普通だが、船は船でも宇宙船、しかもスペースシャトルということで結構雰囲気だけでワクワクした。(もちろんNASA全面協力)L・トンプソンは中学生みたいに若いしホアキンのデビュー作でもある。大人の役者も「魔宮」のK・キャプショーや「エイリアン」のT・スケリットで居心地がよいが、安直な展開で危険な描写がほとんどないのは、チャレンジャー事件に配慮して削ったのかも。 [映画館(字幕)] 6点(2006-02-04 17:26:05) |
48. スチームボーイ STEAM BOY
スカーレット嬢が宮崎アニメのヒロインみたいじゃないのは、むしろ新鮮。母なき子の悲哀などカケラもない潔さ。カラーなのに見た後の印象は灰色一色のこの世界では、彼女のその名に恥じぬ緋色の尊大さだけが生気を放つ。歴史あるロンドンの街並を派手にぶっこわしたのも世界初? [映画館(字幕)] 5点(2006-01-15 11:19:45) |