101. スターリングラード(2001)
銃口の先の緊迫感。今作ほどその緊張感に包まれる映画はなかなかない。戦争という愚行の上でさらに繰り広げられる愚行。それでも彼らは生きる限り、愛するもののためにその標準に目を合わせ見えざる敵と対峙し続けなければならない。圧巻のリアリティと迫力による冒頭の戦場シーンから一気に一人のスナイパーの英雄伝、強力な敵との張り詰める対決へと昇華させる説得力に溢れたエンターテイメント性に圧倒される。傑作の名にふさわしい重厚なアクション映画だ。 9点(2003-12-16 20:06:32) |
102. スナッチ
衝撃性と珍妙さを併せ持つバイオレンスフルな展開による群像劇はとてもツボにくるものがあり楽しかった。軽快でスタイリッシュな映像感覚もクオリティ高く引き込まれる。ガイ・リッチー監督にはこれからも「笑えて、カッコイイ、バイオレンス映画」を作ってほしいと思う。 8点(2003-12-16 19:16:15) |
103. スリー・キングス
展開の激しい風刺的なストーリーには一瞬引きつけられるけど、全体的には陳腐な感じが拭えない。濃厚ではないけど、色んなものを詰め込みすぎて中途半端に仕上がっている感がある。映像的なノリは楽しめるが、それが映画のテーマ性と合っていないのでチグハグな印象に終始する。 3点(2003-11-30 13:16:51) |
104. ストレイト・ストーリー
数多くの映画を観てくると、何十本かに一本自分の中で何かが目覚めるほどの感慨深さが生まれる作品にめぐり合う。今作はまさにその類の一本で、見終わったあとのとてつもない味わい深さに大きな幸福感を覚えた。今作が遺作となったリチャード・ファーンズワースの演技が何よりも素晴らしい。これはもはや演技ではなく、彼自身の生き様に違いないと錯覚したほどである。彼のたどった道筋、言葉、物腰を私はこれからも何度となく観ることであろう。 10点(2003-11-30 13:05:59) |
105. スペシャリスト(1994)
今になって考えると、この映画からスタローンの落ち込みが始まったのではないかと思う。見応えのないアクションシーンと希薄なストーリー展開には辟易させられる。シャロン・ストーンとの絡みのみをウリにした映画自体、非常に問題だ。 2点(2003-11-30 12:37:12)(良:1票) |
106. スペーストラベラーズ
ラストまでは「踊る大捜査線」に通じるほどのエンターテイメント性に溢れた展開が非常に楽しめるが、ラストの顛末で一気にトーンダウンしてしまう。本当に拍子抜けもいいところで、何故あんなラストにしてしまったのかいまだに理解できない。映画全体の9割近くは傑作とも言えそうな出来だが、ラストの一割で最悪の駄作に成り下がった作品。 1点(2003-11-29 17:01:30) |
107. スリーピー・ホロウ
ティム・バートンならではのアニメチックな世界観は秀逸で、ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチの配役も絶妙であったが、いかんせんストーリーが軽薄すぎた。映像世界の完成度は極めて高かっただけにそれに伴うストーリー性を用意してほしかった。 6点(2003-11-29 13:34:59) |
108. スピーシーズ/種の起源
基本的にB級なのは仕方ないし、むしろ望むところなのだけど、あまりにストーリーは陳腐だったように思う。超美人のエイリアンがSEXによって侵略していくという設定は面白味があるだけに惜しかった。 4点(2003-11-18 11:25:36) |
109. スターシップ・トゥルーパーズ
ポール・バーホーベンらしい悪趣味なB級的ノリの良さが楽しめる娯楽作品。ノリのわりにはVFXのクオリティは極めて高く、ラフな感じの映画でありながら批判する部分は少ないと言える。異星での巨大虫との戦争は娯楽要素が高くユニークだが、同時に戦争の愚かさやむごさを伝えるところもあり、全体的に見応えがあった。 7点(2003-11-16 17:56:09) |
110. 素晴らしき日
この手のラブコメとしてはよくあるストーリーではあるけど、この映画には良質な雰囲気の良さがあった。主人公や子供たちの細かな仕草がとてもあたたかい空気感をかもし出している。映画には出始めのジョージ・クルーニーは今と比べると洗練されていないが、その相手のミシェル・ファイファーは子持ちのキャリアウーマンを愛すべきキャラクターで好演している。 7点(2003-10-28 01:17:01) |
111. スピード2
新たな発想も何もないのに、とりあえず作られたヒット作の続編ほど悲しいものはない。前作の価値を下げてしまうのなら作らないほうがまし。まあ続編というものは常にそういう危険性をはらんでいるものだから仕方ないとも言える。主演のジェイソン・パトリック、この頃米国ではフェロモン系男優として女性を中心に一瞬人気が出たんだけど、日本では受け入れられず、すぐに消えてしまった。 2点(2003-10-25 14:46:31) |
112. ストリートファイター(1994)
「ストリートファイター」というゲームの設定をまるっきり無視して突っ走ってしまったことが、この映画の駄作さの最大原因であることは言うまでもない。でもここまで無茶苦茶だと逆に面白くもある。ストⅡをある程度やったことがある人なら、ベガがバイソン将軍だったり、ガイルが主役という時点で笑うしかない。 1点(2003-10-23 16:41:40) |
113. スーパーマン4/最強の敵
これまでのシリーズの持ち味だった要素の欠如も含めて、やはり今作は大きくトーンダウンしてしまった印象がある。安易にスーパーマンと似たようなキャラクターを登場させて「最強の敵」としてしまう段階で陳腐さが伺える。何年か前から話はあったけど、結局リメイクはされないのかな? 3点(2003-10-06 18:24:39) |
114. スーパーマン(1978)
アメコミ映画の金字塔的作品。最近のアメコミヒーローに比べるとスーパーマンは力持ちで空が飛べるだけという実にシンプルなキャラクターが逆に味わい深い。何年か前から新作が作られるとか言われてるけど、結局企画倒れで終わったのかな? 7点(2003-10-06 18:14:50) |
115. スピード(1994)
初見時はキアヌ・リーブスのアクション演技は別に悪く思わなかったけど、「マトリックス」を観てからはやはり若干のキレの無さは否めない。それに対してサンドラ・ブロックの魅力はこの映画がピークと言いたくなるほど躍動的で美しい。彼女は「スピード2」でコケてからなんとなく上のレベルに登れなかったね……。映画自体はタイトル通りスピード感に溢れ、秀逸なアクション映画に仕上がっている。 8点(2003-10-06 01:19:17) |
116. 酔拳2
全体的にコメディ要素が先行している感じがして、アクションシーンに今ひとつ迫力を感じることができなかった。「酔拳」という技の性質上どうしてもコメディ要素が入ってしまうのは仕方ないとしても、もう少しシリアスな面を押し出しても良かったと思う。ラストの終わり方、初めて観た時は「終わり?」って感じだったけど、今はもう潔しと言うしかない。 4点(2003-09-28 01:52:48) |
117. スタンド・バイ・ミー
多くの人が好む映画らしいけど、個人的にはそれほど名作的な感じは受けなかった。いまひとつ登場人物に感情移入ができずに終わってしまう感がある。 5点(2003-09-28 00:02:32) |