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コメント数 885
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1.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲
前作の大ヒットで続編の資金を得たルーカスからメガホンを渡されたアービン・カーシュナーは、同じ続編でも「ロボコップ2」(90)は感心しませんでしたが、こちらはよくできた作品だったと思います。 「新たなる希望」のような整合感はないかわり贅沢な時間の使い方をし、オプティミスティックな明るさも残しつつドラマティックで内省的になりました。 ILMの特殊効果も進歩して、ミレニアム・ファルコンがスリリングな軌跡を描いて帝国船団の懐をかいくぐり飛び、ドラマのクライマックスが終盤にあるので特撮のハイライトは前半におかれ、氷の惑星ホスでの帝国軍の戦車スノーウォーカーのシーンは芸術的。 ランド・カルリシアンの統治する雲の惑星べスピンの光景や、ヨーダの住む惑星ダゴバの霊的でダークな雰囲気もよかった。 マーク・ハミルは前作撮了間際の交通事故でルックスが変わってしまいましたが、ルークの演技は今作以降の方が気合が入っている感じ。 三つ編みレイアとジャケットに衣替えしたハン・ソロの関係の進展も見どころ、ハリソン・フォードが考えたセリフ「わかってる(I KNOW)」も粋でした。 ロボットたちやチューバッカが前作より重い作品を楽しいものにもしていましたが、何といっても極めつけはダース・ベイダーとルークのアレかな? 失策を演じた部下を情け容赦なく始末していたベイダーが、それも忘れるほど沈思黙考するのも人間味を出そうとしてのことか。 「スター・ウォーズ」が今でも人気があるのはこの作品があるからだと思います。 「特別篇」以降の修正は少ないものの、皇帝の謁見シーンはマクダーミドに差しかえられ統一されました。
[映画館(字幕)] 9点(2012-03-05 07:00:01)(良:3票)
2.  スター・ウォーズ
ジョージ・ルーカスが自分の名を与えたルーク・スカイウォーカーの物語は、長大なストーリーを三つに分けその最初の部分をまず映画化したわけですが、これだけで完結してもおかしくない完成度。 資金や技術で苦労していながらそれを感じさせず、またサーガのバックグラウンドを匂わせても表面化しておらず、活劇と世界観が楽しめるスペース・ファンタジー。 ジョン・ウィリアムズのクラシックで雄大なスコアがその世界に心地よく響く。 理想主義のルークと現実的なハン・ソロは対照的で、ジョディ・フォスターもオーディションを受けたレイア役に抜擢されたキャリー・フィッシャーは気丈なプリンセスがはまり、表彰式でのローブ姿は美しい。 無名のトリオをデヴィッド・リーン作品常連の名優アレック・ギネスが支え、ベン・ケノービが使う光剣(ライトセイバー)はアーサー王伝説の騎士を意識しての洗練された武器で、フォースの概念も独特なもの。 黒衣の悪役ダース・ベイダーの威圧感をユーモラスなR2-D2とC-3POのコンビが和らげ、白を基調とした衣装はシンプルで砂漠の惑星タトゥイーンの風景も異世界らしい。 この映画のためにルーカスが作ったILMにはデニス・ミューレンら優秀な人材がそろい、冒頭のスター・デストロイヤーの威容など斬新な映像を生み出してその後の特殊(視覚)効果への道を拓くことに。 20年後の「特別篇」では修正・追加も多く、モス・アイズリー宇宙港での場面は力を入れて手直しされていましたが、そういったリタッチがなくても十分素晴らしかったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-04 07:00:02)(良:2票)
3.  スミス都へ行く
「素晴らしき哉、人生!」とならぶフランク・キャプラの傑作は、シンプルな構成ながら白のスミスと黒のテイラーの間に灰色のペインを置いたのが効果的。 クロード・レインズは「カサブランカ」では署長さんになるイギリスの俳優さんですが、まだ良心が残っているペインの苦しむ姿が印象的で、悪辣なテイラーは憎めてもペインを憎むことはむずかしい。 無論ジェームズ・スチュワートの熱演をひきたてるためのものでもあるのですが。 世間知らずのスミスを最初は小バカにしながら、彼の純粋さと熱意に動かされる秘書サンダース(ジーン・アーサー)の「一生皮肉言ってるのも不幸だわね」もいい言葉で、30年代のヒロインとしては古くささのない女性像。 彼女とスミスの野球のサインのような連携プレイが堅苦しくなりがちな議会のアクセントになり、彼女に求婚する記者ムーアは世間とのパイプ役をはたし、必死に応戦するスミスをニマニマしながら見守る議長は「初(うい)奴じゃ」とカワイく思ってるんですよね。 テレビやネットのない時代にはラジオや新聞の影響力がとても大きかったのが感じられ、そういう時代性の中にタイムレスな価値のある作品。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-10 07:00:01)(良:2票)
4.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
異色映像派監督の「らしくない作品」って必ずといっていいほどあり、スコットしかりバートンしかりギリアムしかり。 リンチにとってはこれ。 普段プライドがじゃまして出せないような作品を愛情をこめて作っていたりすると、人間のアザーサイドを知らされる気もする。 緑色のトラクターがゆっくりと進むさまは亀を思わせるノンビリ加減。けど車や自転車では早すぎて目にとまらないような景色をゆったりと眺められることでもある。 ファーンズワースは「赤毛のアン」の優しいマシューで、あの時よりお年を召していた。 ヒッチハイクの家出娘には毛利元就の束ねた矢に似た話をして家族の元に帰し、同年輩の戦争体験者にはそれまで人に言えなかった兵士時代の辛く苦しい思い出も口をついて出る、癒し癒されの道行き。 「老人になって一番悪いことは」 真実かもしれないけれど哀しい言葉だね。 ロードムービーってことでハリー・ディーン・スタントンも拝める。 2人で星空語りをしたら、また苦労しながら娘シシー・スペイセクが待ってる家まで帰るのかなあ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-04 01:35:37)(良:2票)
5.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
これはフランク・キャプラ流の「クリスマス・キャロル」(祝歌)ではないかと。 薄情な金貸しが不運続きの善人に、案内役の精霊が2級天使に置き換えられていますが、主人公に別の世界を見せて枯れた心を生き返らせる手法は似ていて、お○なども出てくるし、生まれ変わった彼が晴れ晴れとした表情で叫ぶ「メリー・クリスマス!」も。 けれどこんなにうまくアレンジされているならそれでいいのかもしれません。 守銭奴が気前よくなるよりも家族のために自分の夢をあきらめ辛酸を舐めてきた苦労人が報われる方が、見る人により大きな喜びを与えるでしょうから。 ジョージが見せられる世界では彼自身を登場させずに彼の存在意義の大きさを見せ、階段のタマネギや娘ズズの花びらをアクセントにし、彼がしてきた善行の見返りがあるなど独自の味付けをした、誰もが幸せやあたたかさを求めるクリスマスにふさわしい作品。 60年以上多くの人に勇気と力を与えてきたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-10 00:59:58)(良:1票)
6.  スノーマン<TVM> 《ネタバレ》 
レイモンド・ブリッグスの絵本の雰囲気をこわさず繊細に作りあげたアニメーション。 絵と音楽だけで表現しているのがアーティスティック。 背景も丁寧に描きこまれたこの作品はパステルの匂いがして、手作りのあたたかさがいっぱい。 家人が寝静まった家での冒険も楽しく、おどけるスノーマンは道化のよう。 空に舞い上がってからは一気に魔法が広がり、とんでゆく風景。 雪の国のお祭りでは「あの人」も待っていて、白い世界の中で色たちがダンスを踊る。 少年とスノーマンの空の旅にかかる"Walkin in the air"は透き通るようなボーイソプラノが神秘的なほど美しく、旅の儚さをも予感させて。 一人っ子の少年には、きっと何ものにもかえがたい友だち。 一夜の夢だけど、でも夢じゃなかった…
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-01 00:00:00)
7.  スター・トレック(2009)
上出来のニュー・トレック。 本当いうと5つあるスタトレのうち自分が好きなのはTNG(新スター・トレック)だけなのですけど、(旧シリーズはスポックは好きでもカークは★)技術的にも内容的にもしっかり作ってあってファンは喜びそう。 カークもまだ若いせいか嫌味もなく、スポックと相性もよく。 ゾーイ・サルダナは「ターミナル」で女性トレッキー役やった時からこれに出ることは運命だったんでしょうね! サイモン・ペッグがスコッティ(チャーリー)とは~♪ ウィノナの出番は少ないけど、なんていうか名誉ある役。 それにアノ人も!(どうりでクレジットが最後) それといいのは、宇宙空間を巡航するエンタープライズ他に最新の技術を投入する一方で、宇宙人はCGでなくメイクアップにこだわるなどSTの伝統を守ってキッチュさを残してあること。 洗練されすぎてはSTでなくなってしまうのをおわかりでいらっしゃる。 でもど~してジェリー・ゴールドスミスのテーマ曲使わなかったの? あれがないとスタトレの気分がでないのデス。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-07 00:10:02)
8.  スーパーマンII/冒険篇 《ネタバレ》 
「ドナー・カット」(6点)も見たがこのレスター版の方がよいと思え、(ドナーの1作目の方が品がよくても)シリーズ中一番愛着のある作品。 オープニング・クレジットも優美なこちらの方が好きだし、2・3作目を担当したケン・ソーンの音楽もジョン・ウィリアムズほど端正ではなくとも悪くない出来。 エッフェル塔(ドナー版では丸々なくなっており、全く別な展開になっている)を見ればこの映画を思い出し、撮影時期が異なるためシーンごとに顔のちがうロイスよりも、三悪人のひとりアーサ(サラ・ダグラス)のクールな美貌が魅力であった。 クリストファー・リーブがスーパーマン、クラーク・ケントとともに第三の男を演じており、故郷クリプトンにいたらこうだったであろう普通の青年カル=エル。 個人的理由のためにパワーを捨てたあげく自身の血を見た直後、ゾッドがホワイトハウスを占拠したことを知る彼は、ふがいなくとも要塞に戻り父に許しを請う道を選ぶ。 闇の中でグリーン・クリスタルがふたたび光りだすのは、作品中一番いいシーン。 「スーパーマン的」とは非人間的で蔑視的な表現だが、スーパーマンだって楽ではないのである。
[映画館(字幕)] 8点(2009-08-16 01:07:08)(良:1票)
9.  スーパーマン(1978)
グレン・フォードが亡くなった。彼が演じるスモールヴィルの農夫ジョナサン・ケントは、音と映像で素晴らしい別れの場面が用意されたマーサ・ケントに比べかすみがちだが、わずかな出演時間の中で息子に告げた「お前がこの星に送られた理由はしらねぇが、タッチダウンするためじゃねえ」。「人生、小さなことは気にするな」ということをこんなに説教くさくなく軽妙に語った言葉を他に知らない。ミス・テシュマーカーの「アタシって善い人とはすぐに別れるのよね」とともに、M・プーゾの脚本はただ一言でその人物を忘れがたいものにさせる。情緒ある前半部を受けてメトロポリス・パートは小気味よい。最初から完璧だったC・リーブの二役、オティスとテシュマーカーを従えたJ・ハックマン版ルーサーの絶妙な間の取り方。人を食ったようなラストも誰も予想しないという点ではMUST BE SUPER.
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-02 20:24:15)(良:2票)
10.  スパイダーマン2
「1」はアベレージだったが「2」は違った。コミックヒーロームービーとして出色の出来。黒蛸ドック・オクの造形、前半のタメを受けての後半の密度は、近年のSFアクションではなかなかお目にかかれないほど。役目を果たし終え、車両先端で放心した表情を見せるピーターを横から捉えるショット。失意のヒーローの眼前に啓示のように降り立つ白い衣(きぬ)。「3」が緑鬼再来なら第2作がシリーズ最高作となる確率もきわめて高い。MJとスパイディのアイキャッチは「ヴィーナスの誕生」の風神ゼフュロスと花神フローラを思わせ印象的。
[映画館(字幕)] 8点(2006-02-14 19:25:13)
11.  スクール・オブ・ロック
ROCKファン至福必至の快作。味のあるルックスのキッズが可愛く、JUST LIKE A WHITE WING DO~VE♪のジョーン校長もキュートなら、ラストのステージングも最高!(ギターはアンガスっぽいけど何だかWHOの曲みたい・・・)小ネタもいちいちオカシイ!ぐるーぴー=ちありーだー??ジャック・ブラックのために書かれた脚本だけに水を得たクジラのようで見ていて嬉しくなる。内容には甘さがあるものの、それを補って余りまくるお宝映画。 
[映画館(字幕)] 8点(2005-11-05 19:32:20)
12.  スター・トレック/イントゥ・ダークネス 《ネタバレ》 
4年ぶりのSTは、熱血暴力感動SF。 カーク(クリス・パイン)がメインコアに行った時点で「もしかして…」と思ったのだけど、「スター・トレック2/カーンの逆襲」(82)の名シーンを再現。 テレビで見た時に泣けたというスリコミがあるせいか、条件反射のように涙が落ちてしまい「あ、泣いてる?」 ガラスをへだててふれあう彼らの手!(っていまどき陳腐かもしんないけどイイんだ…) 「新スター・トレック」(ネクスト・ゼネレーション)が好きでも、このファースト・ゼネレーションの強みは彼らの関係が実質フィフティフィフティだからなのを再認識。 TNGのピカードとデータの関わりはあくまで上官と部下のそれなので。 カークとの対立で一時クルーを離れる機関主任スコッティは、サイモン・ペッグがフルに活躍できるシチュエーションだったし、「ロボコップ」のピーター・ウェラーがマーカス提督として久々にSF映画に登場、そしてなんといっても話題性もある「SHERLOCK/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチによる、ハリソンことカーンのブラックホールのような存在感。(知力だけでなく腕力もあり暴力的なので、シャーロックよりコワイ) 私欲というよりあるものに執着する点では「マン・オブ・スティール」のゾッドにも通じるキャラクター、スポック(ザカリー・クイント)とのファイトは両者アクマ系のルックスなのもあって異様な迫力。 スター・フリートの軍隊色やILMの洗練されたVFXが内部のチープさにマッチしないなど気になる部分はあっても、カークの足蹴りやスポックの鉄拳が「テクノロジーよりマンパワー」を強調してそな、近頃なさそなホットムービー☆
[映画館(字幕)] 7点(2013-09-10 07:00:05)(良:1票)
13.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
ザック・スナイダーを有名にした「300」は、アートコミックをベースに紀元前のギリシャとペルシャのテルモピュライの戦いを描き、動く絵画のような画作りに映像叙事詩としての価値あり。 数では圧倒的に不利なギリシャの最後まで諦めない姿に悲壮感漂い、ジェラルド・バトラーがマッチョなスパルタ王レオニダス、「ブラザーズ・グリム」のレナ・へディがあれよりも大人っぽい王妃ゴルゴー。 単調にならないように工夫された彼らの優美なラブシーンが、凄絶な戦闘シーンとの対比をなしていました。 最後は「グラディエーター」を思わせる金色の麦畑、父の志は幼い息子プレイスタルコスが受けつぎ次の王となるのを暗示。 この技法がさらに進化して、ターセム・シンの神秘的な「インモータルズ」が生まれたと思いますが、ベージュを主体としたこちらのカラーの方が目になじみやすい感じではあり、どちらも左脳より右脳で見る映画。 本でいえば小説より美術書といったところでしょうか。 マイケル・ファスベンダー(ステリオス)の映画デビュー作でもあります。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-02 07:00:02)
14.  スパイキッズ2/失われた夢の島
「島もの」は好きだし、ただの島じゃなく「ドクター・モローの島」っぽくて、モロー博士ならぬロメロ博士がスティーブ・ブシェーミってゆーのがマニアックな2作目。 前作ではせまい場所で秘密兵器を駆使していた彼らの人工っぽさが、自然の中にいることで中和されたよう。 奇妙な生き物たちや「シンドバッド」のハリーハウゼン風CG骸骨も楽しいし、ロドリゲスさんの趣味の世界? 1年でカルメンとジュニも大きくなっており、ライバル兄妹も登場。 両親だけじゃなく三世代そろいぶみのファミリー志向(スーパー・グランパになる車椅子のおじーちゃんがリカルド・モンタルバンなんだよね)でもあります。 「3」はカルメンの出番が少ないので、このコンビの作品としては一番イイんじゃないのかな。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-02 07:00:03)
15.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 
「新たなる希望」と同じファンタジーに逆戻りで、クリーチャーがいっぱい。 ルーカスはクリーチャー好きですけど、観客はどうかな。 (「帝国の逆襲」がよかったのは、パペットがヨーダだけだったのもあります) ルーカスが絶対の自信を持っていた(笑)森の小熊もネックですよね! とはいえ「帝国」に一体だけ出ていたチキンウォーカーが美しいエンドアの森をのし歩くのは見応えがあったし、スピーダーバイクは乗ってみたい♪ ジャバは「特別篇」のCGよりこのラテックスのゴワついた質感がよいです。 ルークの衣装は白→中間色→黒と色が変化して、ダークサイドに堕ちる危険性を示唆しているようで、ハリソン・フォードは既に「インディ」「ブレラン」に出ていたから、ハン・ソロの衣装が似合わないみたい。 ダース・ベイダーは以前とは別人のように覇気がなくなっていて皇帝が一人で気を吐き、ステージを三つに分けていたのは変化があったけれど最終章にしては思いのほかあっけなく、急に世界が小さくなっていました。 サーガ全体の主人公はダース・ベイダーだろうけれど、旧トリロジーに限れば苦難の道を歩んだルーク。 「特別篇」は常に追加より修正が気になるのですが、特に物議を醸していた最後の「3人ジェダイの霊」のアナキンがセバスチャン・ショウからヘイデン・クリステンセンにすげかえられたのは、元のおじさんの方がよかったな。 あの哀れだったダース・ベイダーの最期の後では、穏やかな笑顔でヨーダやオビ=ワンと一緒にルークを見守る老アナキンにどれだけホッとしたことか。 そう思う人が多いから一部のソフトにはしかたなくシアター版も入れてるのかも。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-06 07:00:01)
16.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
オリジナルの「スター・ウォーズ/新たなる希望」に直結するエピソード3は、前2作よりもテンションがあり悲劇的。 傑作かどうかはともかく、旧作ファンであれば心を動かされる方が多いのではないかと思います。 当初エピソード6についていた「復讐」(REVENGE)を公開前に「帰還」(RETURN)に変えておりこちらの方で復活した格好ですが、復讐という言葉は善よりも悪にふさわしいのでしょう。 メイス・ウィンドゥを始めとする、オビ=ワンとヨーダ以外のジェダイ一掃も痛ましい。 ヘイデン・クリステンセンが黒装束をまとい、先日のアカデミー賞で特別賞を受けていた俳優ジェームズ・アール・ジョーンズがあの声を吹き込み、ダース・ベイダー卿の誕生。 しかしその声は悪の権化と化しても愛する人を求める哀しいものでした。 C-3POのアンソニー・ダニエルズやヨーダのフランク・オズ以上に、ジョーンズの特徴ある声色は「スター・ウォーズ」と感じさせる威力があり、アナキンがベイダーにとってかわる瞬間はトリロジーの要といえます。 パルパティーン議長(イアン・マクダーミド)がある人物となることは旧作ファンならわかることですが、その文字通りの「変貌」にも納得がいくよう配慮されていました。 パドメは出産直後に絶命するので「ジェダイ」のレイアの記憶とは合致しないことになりますが、ストーリー構成上仕方がないかもしれません。 それぞれ別の里親に引きとられた双子の兄妹があいまみえるには20年の歳月が必要となり、懐かしいタトゥイーンの二つの太陽がそれを予感させる。 新シリーズは堕ちていく物語、けれどそれから復活するための物語でもあるのですから。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-03 07:00:01)(良:1票)
17.  スティング/ブルー・タートルの夢
スティング/ゴードン・サムナーがソロに転じて久しく、Sting and his bandは「三本の矢」ポリスの鮮烈さとは別の道を歩んだ。 全盛期にあったバンドをあっさり捨てたのは潔いが、ポリス作品の中でも大人っぽく渋い4枚目より、さらに洗練されたソツのない楽曲で優等生ぶりに磨きがかかるが、主演映画「ブリムストン&トリークル」の挿入歌を含む新レパートリーを歌うスティングは、まだ意欲と不安が入り混じった表情。 そんな彼を見守る恋人トゥルーディの出産に立ち会うシーンも含まれ、ホームムーヴィー的な側面も持つこのドキュメンタリーは、今でも「ブリング・オン・ザ・ナイト」として愛されている。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-28 01:20:07)
18.  スパイダーマン(2002) 《ネタバレ》 
今となってはなつかしのライミズ・スパイディ。 1作目だけワイドサイズでないのもB級感があっていいかも。 トビー・マグワイアの強い眼差しがヒーローにはまり、人生訓をたれるベンおじさんがあーなっちゃうとか、職場が新聞社とかスーパーマンに似たトコもあるヒーロー。 ビルの谷間の飛翔は、街をすべてデータ化する新世紀のVFXがあってこその勇姿。 キルスティンのMJはマッカな髪にチャイナドレスがインパクト、スクリーミングがフェイ・レイばりに豪快なヒロイン。 グリーン・ゴブリンのチープさはほほえましく、ウィレム・デフォーからジェームズ・フランコにスパイディへの憎悪が引きつがれるもよし。
[映画館(字幕)] 7点(2010-07-23 01:55:15)(良:1票)
19.  スラムドッグ$ミリオネア
アカデミー作品賞にしてはいい映画じゃないでしょうか。 こういう素直なエンターテイメントに賞あげたって悪くないし、もらわなくたって別にいい。 アカデミー会員も陰気な作品に投票するのにアキたんじゃないのかな。 純正インド映画でないのが残念ですがイギリスはあの国とは縁深い国。 残酷シーンもないではないけれど、「パンズ・ラビリンス」のような著しく配慮を欠く見せ方ではないですしね。 ジャマールの苦難の人生体験もけっして無駄ではなかったと思え、運命や摂理と呼ばれるものの不思議さをわかりやすく見せて、エネルギッシュなインドの空気も熱い。 最後のダンスは「ムトゥ」が見たくなっちゃうネ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-21 04:00:48)
20.  スリーピー・ホロウ
このなさけないジョニーは最高ですね! イカボット・クレーンって名前も変、へっぴり腰がたまりません。 クリスティーナ・リッチもこの頃はけっして細くなかったおみ足をドレスで隠してるとお人形さんみたいなカトリーナ。 4人の長老たちも何気に豪華、エキセントリックな役はウォ~ケンにおまかせ! でも首なし死体の切断面をリアルに見せてくれなくてもいいのに! (血まみれ死体より腐敗しかかったホトケの方がイヤ) 19世紀の作家ワシントン・アーヴィングが伝説を元に書いた、「リップ・ヴァン・ウィンクル」とともに知られる短編を膨らませるべく加えられたミステリー要素はやや機能不全、最後は映画らしい結末に。 コミカルな雰囲気の中でもイカボットの悪夢の中で母が入れられた鋼鉄の処女(アイアン・メイデン)から鮮血が怒涛のごとく溢れるシーンや、恐ろしげな口をもつ魔の樹、幽玄なる「まどろみの窪」の沈んだ空気がティム・バートンらしきダークネス。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-12 00:55:02)
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